先日村に月に一度の移動図書館が来たのですが、そこでこれを、子供たちが読むかもと思って借りてきました。村上春樹の1Q84です。
村上春樹といえば、私は大学一年のときからのファンでした。そのころは「羊をめぐる冒険 」が出たころで、春樹さんはまだ将来有望な阪神圏出身の新人作家でした。が、私はその才能を見抜いていました(笑)
そのころ関西には、プレーガイドジャーナルというぴあみたいな情報誌がありました。でもメジャーなぴあと違って、プレーガイドは、なにかアングラなサブカルチャーを感じさせる空気があり、私にとっては、私を関西独特のアングラ世界に導いてくれる バイブルのように感じてました。
発行部数は、メジャーなぴあにかなり抑えられてたと思います。懸賞(映画の切符など)に出すと、かなりの確率であたるし、あたると心斎橋のオフィスに取りに行かないと行けませんでした。それがまたちょっと胸ときめくものでした。
でも、残念ながら、私が大学2年位には廃刊になってました。
そのマイナーな情報誌に、絶対にそのころ、村上春樹氏がエッセイを書いていた記憶があります。内容も覚えています。春樹氏は関西の出身なので、不思議ではありません。
でもその後村上先生は大作家になられて、「もしかしてあれは、私の思い違いだったの?」「あんな大作家が、関西の仲間うちの機関紙に毛が生えたようなアングラ雑誌に、連載なんて本当にしたのかな。」と、自分の中での記憶が心配になってきていました。
それで今ネットで調べたら、やっぱり私は正しかった!!
それだけではなく、今ではこのぷがじゃ(プレーガイドジャーナルの愛称)は、その時代の関西のサブカルチャーの代表のように評価されてるようで、結構長いウィキのページまでありました。
そうか、やっぱり春樹さんは、あのぷがじゃに書いてたのか。それが今は、ノーベル賞なんていう話がでるまでになって。なんかそれって イチローとかのように、近所の野球少年が大リーグで大活躍してるようなかんじ。ちょっと鼻高いような、寂しいような。
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2 件のコメント:
そういう事実関係までネットで即時にわかる今日この頃はすごいよね。
しかし、近所でたまに会う少年だったというのならわかるけど、偉くなってうれしいのはともかく、寂しさまで感じるのは大げさやで。
ちなみに私もかなりの村上春樹さんファンでしたし、今もそうです。1Q84も読んだよ。相変わらずシュールですよね。
これを書いたら、FBに友達が、村上春樹が書いてたその雑誌を最近までとってあったと返答くれたので、上には上がいるものだと驚きました。
いやなんか、地元の、われわれの情報誌に書いてた若手が、そんなにえらくなったかと思うと。寂しいは大げさか。
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