魚座のせいなのか、私は昔からお金に対する執着心がほとんどありませんでした。出世したいとかいい職に付きたいとかいう野心もなかったし、経済力のある人と結婚してなどと思ったことも一度もありません。だから大学も、ロシア語の、しかも文学専攻とか、まったくお金にならないことを勉強しました。(もっとも今ではロシアもお金持ちが増えて、ロシア語ペラペラならそれはそれでいい仕事があるらしいですが、残念ながらロシア語はぜんぜん覚えてません。)
ロンドンに行ったときも、まあ何か仕事があるだろうという軽い気持ちでした。幸いシティーで仕事が見つかって、転職したり昇進したりして、まあまあの地位とお給料をもらってましたが、それも8年後に、もっとヨガをしたいという理由で辞めました。
その後今に至り、ヨガの先生をして細々暮らしてます。海の近くで菜園と果樹園をしながらの暮らしって、それはそれで夢のような暮らしではありますが、現実的には子供が二人もいると、やっぱり霞を食べて暮らしていくわけには行きません。
ここ数年、やっぱりお金ってあるほうがいいなあと思うようになりました。(遅すぎるって?)安定した暮らしとか、ワンランク上の暮らしとかいうことではなく、お金があると解決する問題や、ストレスにならないこともあるし、精神衛生にいい部分も大きいですよね。
でもそれにもまして、一番思うようになったのは、お金=自由っていう面も大きいなっていうことです。資本家でない限り、勤め人は時間を切り売りしてお給料もらうわけだし、一生不自由しないお金が銀行に寝ていれば、働く必要はないわけです。
そして私はすごく旅が好きなのですが、お金がないとやっぱり旅行はできないですよね。お金と時間がふんだんにあって、いつでも思いついたときに好きなところに旅行できたら、本当に楽しいだろうなあ。
でここ数年は、素直に、お金をもっと稼ごう、お金はやっぱり幸せには必要なものだと思うようになってました。
それがここ数日、また改めて考えが変わりました。なぜこういう考えが浮かんだのかはわかりません。
お金=自由っていう面が大きいって書いたけど、本当の意味の自由って、お金のあるなしにかかわらずハッピーに暮らせることだと思うようになったのです。
旅行ひとつとっても、お金なしで旅行することも可能です。貧乏旅行もその気になればいろいろできるし、ヒッチハイクもできます。極端な例だけど、デイブの昔の友達は、イギリスから自転車でイスラエルまで旅に出てました。個人的にも、今までの旅行で一番楽しかったのは、大学のときにヨーロッパを電車でバックパック背負って旅したときと、会社を辞めて一人でアイルランドでユースホステルを渡り歩いて旅した時かもしれません。
高級レストランやホテルのラウンジで夜を過ごすのも幸せだけど、星空の下で一人でテントを張って過ごすのも幸せだと思います。安いユースホステルで、知らない人達とがやがや楽しい夜を過ごすのも幸せだと思います。
大きい家や高級マンションに暮らすのは幸せだけど、方丈記じゃないけど、4畳半の小さな部屋で簡素に満足して暮らせる人は、すごく幸せな人だと思います。
お金があると、貧乏ではできないいろいろ楽しいことや新しい経験ができて楽しいだろうけど、お金がなくても平気で、楽しく幸せに暮らせること。これが本当の自由なんじゃないかな。
お金がたくさんある。が、お金がなくても幸せに暮らせる。これが一番ですね。
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2 件のコメント:
お金はね、いくらあっても、足りないと思っていると、いつまでも足りないものなので、いつでも必要なお金はある、入ってくる、と信じるのがいいんじゃないかなと思います。
若い頃、信じられないくらいの所得を夢見ていて、それを軽く達成したけれど、それでも足りない感が抜けなかったので、さらに何十倍の目標にしてみたんだけど、よくよく考えると、おそらく、そうなってもきっと足りない気がするので、はたと気付いたのよね。多分、必要なお金はいつもある、と思えるようになることが重要なんじゃいかってね。
それこそが、financial freedomっていうやつかな。絶対額とはなんら関係のない、要するに、お金を気にしない人生ね。
本当にそうやね。数字にこだわっている限りは、どこまでも際限ないのかもしれないね。「必要なお金」の額も変わってくるし。
今の貧乏な人でも、戦前の中流の人よりも物質的には恵まれてるだろうから、裕福感というのは相対的なものかもね。
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