2015年6月25日木曜日

イギリス人のお母さん

アジア人のお母さん、あるあるの記事を書いたら、ではイギリス人のお母さんはどんなものなのかと聞かれたので、ちょっと書いてみます。

まず普通は玄関に靴は並んでいないですね。みんなドアマットで靴を拭いて、そのまま家に入ります。でも最近は、特に田舎では冬場は外が泥が多いし、子供のいる家は、玄関で脱いでいる家もあるようです。

それから、イギリス人のお母さんは、熱心に食事を作る人は少ないです。小学校は給食でもお弁当でも自分で選べるのですが、「昼は給食で温かいものを食べるから、夜は サンドイッチでいい」というようなことを平気で言います。

でもルイの友達のお母さんで料理の好きな人がいるのですが、ルイに言わせると「あそこのお母さんはアジア人のお母さんみたい。」とのこと。行く度におなかすいていないか聞かれるそうです。

上着は、イギリス人のお母さんも「持って行ってほしいなあ」と思ってるようですが、イギリス人の若者は薄着ですよ。真冬でもコートもなしで、雨の中を傘もささずに学校に向かっているのを見ると、どうやってこの子一日過ごすんだろうと、他人事ながら心配になります。イギリス人はタフです。

勉強は、お母さんも、がんばって欲しいことには違いないですが、まあ平均以上ならいいなという感じですね。日本のように、とにかく上を目指せという親は、いなくはないだろうけど、私は会ったことないです。大学の格差が日本のようにないから、少しでも偏差値の高い学校にというのは、ないです。

楽器は、弾ける人はすごく少ないですね。習ってる人も少ないです。うちの子供たちの学校は2000人くらいいますが、ピアノをうちの子供たちくらい弾ける生徒は、5人くらいなんじゃないかな。 でもその割には、イギリスって有名なオーケストラや指揮者がいるし、一部で英才教育されてるってことかなあ。この辺は本当にまだまだ階級社会だと思いますよ。

メディカルスクールは、イギリスでも激戦です。すごく入るのが大変みたい。成績だけでなく、どんなボランティアの仕事をしたかとか、ワークエクスペリエンスをしたかなどが、選考基準になりますから、目指している人達は、抜かりなくいろいろカバーしているようです。日本と同じで、親が医者だと、子供たちが医者になる傾向が強いようですよ。

医者になるには、大学に6年のあと、3年間のジュニアドクター生活があり、9年かかりますから、なかなか普通の親は、簡単に子供に医者になって欲しいとは思えないみたいです。親子ともにかなりの覚悟があります。もちろん資力もあるほうがいいけど、なくてもイギリスなので、どこかから援助はあるんじゃないかなあ。

今日の夕焼けは家の近く。柵の向こうに、よく見るとなぜか牛が一匹いました。8時半ごろです。

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4 件のコメント:

直子 さんのコメント...

厚子さんのブログを読むとロンドンとの違いがよく感じられます。たとえばさすがデボンだとイギリス人が多いので地元のお母さんの雰囲気が読み取れるけれど、うちの学校なんかはイギリス人ほぼゼロだから教育ママは大抵インド人かナイジェリア人、ちょっとギャップをおいてフィリピン人かな。インド人は猫も杓子も子供には医者になって欲しいと思っているし、ナイジェリア人は弁護士が理想的な職業と思っているみたい。うちの学校に通学している子供達はほぼ全員労働者階級だけど楽器を習っている子はたくさんいますよ。この楽器のレッスンが放課後ではなくて普通の授業中にあるのが本当にこまる。数学の授業中に突如生徒が席を立って、”それではピアノのレッスンに行ってきます。”って教室から出て行くって日本では考えられないよね。

あくあ さんのコメント...

いろいろと違いがあって面白いですね~。イギリス人が食べ物に気を使わないのって、一体何に起因してるんでしょうね?ロシアもフランスも美食なのにね。

でも、職業については、最近、特に思うんだけど、医者とか弁護士とかって、自分が働いてなんぼなんですよね。自分が倒れたらおしまい。しかも、超ルーティン作業で、そういう意味では町のお店屋さんと同じです。歯医者さんなんかにいくと、何十年もこういう日々を繰り返してるのか・・・と思い、医者にならなくてよかったと思ってしまいます・・・。なんで親は医者や弁護士にならせたがるのかなぁ・・・。

Atsuko さんのコメント...

直子さん、それって考えたことなかったけど、そうですね。インド人ってやっぱりアジア人だから、医者なのかしら・・・・。ナイジェリア人が弁護士って言うのも、なんとなくわかりますね。黒人の弁護士って多いのかな。
へえ、みんな楽器を習ってるんですか。これってどうしてなんでしょうね。日本人は、日本に住んでいても外国に移民してもみんな楽器やらせたがるけど。ステータスシンボルって言うのもあるんでしょうね。

Atsuko さんのコメント...

あくあさん、イギリスと食べ物の件は、本当に永遠のテーマやね。その割には、男子に一番人気の職業はシェフとか、テレビの料理番組すごく人気あるし。

職業は、そりゃあ安定と社会的ステータスでしょう。特に移民の場合は、差別の問題があるから、ステータスの高い実力主義の職業に親はつかせたがるのでしょうね。

GP(家庭医)はすごく今人気ないらしいですよ。医者でも、病院で働く医者にみんななりたがるらしい。