「常識」という日本語は、どちらかと言えばきらいな言葉です。常識はずれとか、あの人は常識がないとか、悪い意味で使うことが多いからかな。今で言う「空気を読めない」というのと同じような意味で使われることも多いですよね。
「日本人」とか「大人」とかの、自分の思い込みの狭いグループ意識で、それに外れる人たちを批判する言葉だと思います。
英語では一応Common senseという訳語になってますが、これってちょっと意味が違うなあと、イギリスに住み始めた頃から思ってました。
Common Senseの英語の定義は
good sense and sound judgement in practical matters
つまり、「実際的な事柄についての、正しい判断。」と言う意味です。
たとえば・・・・
料理をするときに、レシピが400グラムのトマト缶を使うとあって、缶のサイズが420グラムなら、そのまま使うとか、
赤信号だけど、夜中で人も車も通ってないから、信号無視して道を横切るとか、
トンカツソースの賞味期間を3日ほど過ぎてしまったけど、気にしないで使うとか、
天気予報は晴れだけど、どう見ても雨が降りそうなので、傘を持っていくとか、
つまり自分の頭で経験に照らし合わせて、正しく判断すると言うような意味です。
Common Senseのない人と言う表現もしますが、これは日本語の「常識のない人」という批判的な意味とはちょっと違います。どちらかと言うと、ちょっと突拍子のない人とか、ちょっと抜けた人とか、時々すごいあほなことする人とか、もしくは余りにも杓子定規な人という感じ。批判的というよりは、呆れて言う言葉のように思います。
例を挙げれば、オリックスの糸井選手・・・・・な~んて書いても、わからないでしょうね、はは。
我が家の息子のルイもちょっとCommon Senseないかな~って思うことあります。でも同じような年の男の子のお母さん達は、似たようなこと言ってるので、これがふつうなのなあ。
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4 件のコメント:
そう言われてみたら確かに日本語の常識と英語のcommon senceとは意味が違うね。日本語の常識がないというのは、人と違うことをする人に使われるもんね。糸井さんはわからんけど。
「人と違うことする人」っていい定義やね。イギリスはもともと階級社会で、いまは外国人も多いから、いろんな人がいるということが前提になってるから、日本語の「常識ない」というコンセプトがうまれないんやろうね。
糸井さんは、おもろいよ。
初めまして yukikoです
71-75外語生でした。72年まで友の会に入っていました。その時の中東からの方が昨年亡くなってました。偶然検索してわかったのです。冗談半分で教科の教授に嫁に行ったらどうやと言われた人でした。戦火の国で
娶った日本妻と共に過ごし、結局カナダの最果ての大学の医学部の先生として30年暮らしていたとのこと。84年に京都から電話をもらいましたが、会いに行きませんでした。何のようだったんだろうかと今でも気持ちが残ります。研究者ばかりだつたので、感じなかったけれど、皆故国に帰れば国の幹部になる人だつたんですね。60を超えて片足棺桶に突っ込んでいますから。懐かしい思い出です。
Yukikoさん、AISOSにいらっしゃったのですか?
モンゴル語科のTさん御存じないでしょうか。院に残って講師になられた方です。在籍の時期が重なってるように思いましたので。
実は去年亡くなられたのですよ。
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