2015年2月26日木曜日

パリとロンドンの比較

パリの話をまたちょっと。

観光客の目から見て、パリとロンドンの一番の違いは、美術館などの入場料です。パリでは、冬ということもあり、ルーブル、オルセー、ポンピドーの三つの美術館に行きました。どこも18歳以下は無料だったけど、大人は12ユーロとか13ユーロでした。3つの美術館とエッフェル塔の入場料だけで100ポンドくらい、1万5千円以上かかりました。

ロンドンは大英博物館もナショナルギャラリーも無料です。それどころか、サイエンス博物館、自然史博物館、ビクトリア&アルバート博物館、テート美術館、テートモダン美術館、すべてただ。大人も子供も、イギリス人も外国人も、全員ただです。これ以外にもいろいろ大きい無料の博物館があります。

ロンドンの美術館のことをあまり知らない人も多いかと思いますが、どれも世界的規模の、すごく大きい充実した、丸々一日余裕で過ごせるような美術館、博物館です。でも子供達は興味ないわ・・・・なんて思うかもしれませんが、サイエンス博物館、自然史博物館は、子供達に大人気の博物館で、いつもすごく長い列が出来ています。

ロンドンだけでなく、私の住む街ビデフォードにある小さい美術館も、隣町の博物館も無料です。

こういったものにお金を払うという観念がないので、パリに行った時入場料の高さに、驚きはしなかったけど、かなりするなあと思いました。でも展示物の価値から考えれば12ユーロでも安いくらいなので、ロンドンがすごいんでしょうね。日本なんてデパートでちょこっと展示して1000円とかでしょ、たぶん。

美術館や博物館が好きな人は、ロンドンでたっぷりの時間を無料で過ごせます。我々家族も数年前ロンドンに行った時、博物館をいろいろ梯子しました。

それから、これはロンドンのほうが勝ってると思ったのは、トイレ。美術館などの公共トイレも、カフェのトイレもそうですが、パリのほうが汚いです。使えないほど汚くはないけど、イギリスのほうが全体的に掃除が行き届いているようでした。

でもパリのトイレって、どういうわけかどこもダイソンなどの高速のハンドドライヤーがありましたよ。

地下鉄は、パリのほうが使いやすかったです。まず駅がロンドンの様に深くないので、プラットフォームまで降りていくのにそれほど時間がかかりません。そして電車がすぐに来ます。早朝と深夜を除き、4日間いろんな時間に乗りましたが、5分と待ったことなかったです。

ただ、構内の地図などの表示はロンドンのほうがわかりやすいと思いました。それから切符のゲートが開かないことが何回かありました。しかも無人だったので誰も係りの人がいません。毎回その辺の通りかかりの人が、あっちから通れとか、柵を乗り越えろとか教えてくれました。よくあることみたいでした。こうして考えると、不思議なことにロンドンでゲートが故障していたという経験はないです。

値段は1回分の乗車料金はパリのほうが断然安いです。でも一日乗車パスは、ロンドンは3回も乗れば元が取れるようになっているので、これは勝敗なしかな。電車、構内のきれいさ(というか、汚さ)も同じくらい。

パリからシャルルドゴール空港に行くのに郊外を通る電車に乗ったのですが、鉄道付近、線路沿いのゴミの多さに驚きました。 家庭のゴミが飛び散らかった様子もあるし、大きいゴミが不法廃棄された様子もありました。イギリスではさすがにここまでひどいのはお目にかかったことありません。

これって長期的問題なのか、それとも緊縮財政の予算削減のせいで、ゴミの回収がきちんとされてないのか。ヨーロッパの経済的問題を垣間見た気がしました。

最後に人間の親切さ。これは、最近ロンドンを御無沙汰してるけど、同じなんじゃないかな。パリでも、駅や美術館の切符売り場の人や、店員さんやウエイター、ホテ ルの人、そしてただのその辺の通りすがりの人たちも、フランス語不自由な、見るからに外国人観光客の我々に、礼儀正しく親切にしてくれました。  こういうので旅の印象って変わります。皆さんありがとうございました。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

なるほど、そうなのか。イギリスって、なんか別格なところあるよね。どうしてだろう?

Atsuko さんのコメント...

そういわれてみれば、そういう言い方もできるよね。懐が深いというか。
学校も医者も全部ただと思えば、税金、それほど高くないような気もしてくる。