どこへ行こうか。ビーチでサーフィンは毎日のように行ってるし、この辺の海はここ数日行きつくしました。コーンウォールまで行ってもビーチってどこも似た様なものだし、何かないかなあと思っていたら、友達がダートムーアを教えてくれました。Moorというのは荒野。デボンにはExmoorとDartmoorという二つの荒野があり、ダートムーアのほうが遠いので、今まで通り過ぎたことはあったけど、行ったことはありませんでした。
ダートムーアは地図で見るとデボン全体の5分の1くらい占めています。大きさは縦横それぞれ35キロくらいですから、すごく広い。その広いダートムーアの中のBellever 森林というところに行きました。
荒野にはいって10キロくらい荒涼とした風景の中を1本道を走って行きます。荒涼とはしてるんですが、何せ天気が良いのでわびしい感じはぜんぜんありません。ただぜんぜん木が生えていなくて、緑が生い茂っていなくて、不思議な感じです。こういうところを冬の雨の日に走ると、それはそれで嵐が丘(でもこの小説の舞台はぜんぜん方角が違う北部のヨークシャーです)のような趣があると思うんですが、今日はぜんぜんです。
羊注意
超可愛い子羊 |
これは珍しい雄羊です。ちゃんとポーズしてくれました。 |
馬注意
この季節、子馬がお母さんと歩いています。 |
目的地に着くと、森の中に有料カーパークがあります。
チッ、こんなところでも駐車に金を取るのかよオ、
と思ったら、2時間でたった1ポンドでした。しかも2ポンド払えば何時間でも停められます。しかもチケットマシーンの横に、この駐車場の収益はこの森の管理に使われますと申し訳なさそうに書いてありました。
書いてあるだけあって、本当にごみひとつ落ちていなくって、すごくきれいです。こんな森の中なのによく整備されて、トイレもちゃんとあります。 散歩道やちょっとした観光案内のカラーのリーフレットも用意されています(無料)。
車から降りて場所を確認。川が流れていて、その周りでお弁当を拡げたりバーベキューをしている人がいます。川は浅くて流れが弱いので、子供達も安全。空気入りのボートで遊んでる子供達も何人か見えます。話に聞いていた通りで私は大満足。でも田舎育ちで周りに人がいないことになれているチャーリーは、川の周りに他の家族連れがいるのがちょっと不満なようです。といってもこの時点では10家族くらいしかいなかったんだけど。贅沢なやつ。一体どうやって大阪で過ごしてたんだ?
早速車にお弁当や遊び道具を取りに行って戻ってくると、ちょうど野生の馬が歩いていました。これはダートムーア・ポニーという 保護されている純粋種の馬です。
お弁当を平らげ、子供達はウエットスーツに着替えました。他の子供達は水着だけの子供が多かったのですが、きっと水は冷たいはず。それでまずこういうボートのようなもので遊んだあと、二人でシュノーケルをしてました。でもちょっと水に入ると「顔が冷たい!」と上がってきました。ウエットスーツで覆われていないところが冷たいとは、よっぽど水冷たいんだね。中には10センチほどの魚が数匹。沖縄のシュノーケルとはちょっと違います。
しばらく遊んだあと、ガイドマップに書いてあった4キロの散歩道を歩きました。よく整備はされていたんだけど、両側が木で覆われていて景色が見えずちょっと退屈な散歩でした。でも途中で青銅器時代の遺跡(ただの石のサークル)が3つありました。有名なストーンヘンジのミニチュア版と様なものです。
そのうちのひとつは真っ暗な木々の間を20メートルくらい抜けていきます。すると周りが丘で囲まれた石のサークルが。これはちょっと不思議というか神秘的な感じのところでした。ここで瞑想しなければという子供達の提案でちょっとやってみました。うーん。何かあるような気がしないでもありません。怖いようなものではなく、なんというか、自分の魂が大昔の魂と一緒になって、心が広々とするような感じ。
うちから近いハートランドにもこういう人里はなれた海と丘に囲まれた大昔の人の住処だった場所があるんですが、そこも同じような感じがします。
早速写真を撮っていました。何か写ってるかなあと目を凝らしましたが・・・
春の風景、子羊もじっくり見れて、大満足な一日でした。帰りは車酔いしたのが残念でしたが、そのあとは夕日が沈む前にバーベキューもできました。今日は8時半くらいまで明るかったです。
カメラを向けるともう一匹もどこかららやってきてポーズ。結構羊って好奇心が豊富です。 |
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8 件のコメント:
あぁ、いかにもイギリスらしい?佳い所だなぁ... なんだか羨ましい気分(笑い)
でも、ほんとに佳い一日を過ごされましたですねぇ
こういう一家団欒 (いいなぁ)です
読んでる方も、うふふ なんだか幸せな気分になりまして、ありがとう
こんのさん、ありがとうございます。ここは本当に素敵なところでした。天気がよかったので最高でした。こういうところは子供と行くのがまた良いんですよね。
しかもガソリン代とお弁当代を除けば、かかったお金は駐車の2ポンドだけでした。
バケーションに行きたい場所ですね。今度是非。
(遅ればせながら)
良いですね~でかくて天気が良ければ歩き甲斐がありそうです。
やはり針葉樹林が多いですね。それもだいぶ前に植林されているような。
欧州は植林の歴史が長いので、きっと英国でも同じでしょう。
池も泳げるぐらいきれいで良いですね。
日本は山の麓の川や湖では泳げますが、平野部の国立公園はそんな気になりませんから。
欧州滞在中に行きたかったです。
あくあさん、天気さえ予想可能ならイギリスほど良い国もないと思うんだけど、寒くて霜が下りるような4月もありますからねえ。
山歩きさんならきっと行きたがるだろうなあと思っていました。もっと長く険しい散歩道もあり、丘や昔の遺跡、古い橋なども近くにありました。森は松など針葉樹が中心で、計画的に植樹、伐採しているようです。
こんなに良いところが日帰りでいけるところにたくさんあるんだなあと改めて思いました。ダートムーア、全部廻るには2週間くらいかかると思います。一度ホリデーでこられたらどうですか。
(再び)
「いや~いいところだ」と思っていたら、
私の好きなNHKの“超マニアック”番組「世界ふれあい街歩き」でも取り上げていました。
http://www.nhk.or.jp/sekaimachi/uk/yotei.html#dartmoor
また、いつか紹介してね~~~。
6月中旬に家族を迎えにブラッセルへ行きますが、忙しくて…。 なかなか行かれへんからね~。
山歩きさん、リンク見ました。ダートムーアの個性的な人ってどんな人でしょう?番組の内容は分かりませんが、この紹介の記事よりはもっとワイルドな閑散とした場所です。
ちなみにこのコーンウォールもうちからすぐです。(ダートムーアより近く近い。)
今日はハートランドに行ってきましたので、本文もご覧ください。
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