2011年4月1日金曜日
国勢調査
先週の日曜日はイギリスの国勢調査でした。2週間くらい前に用紙が送られてきました。日本でもたぶん同じだと思うけど、10年ごとにあるそうです。ということは私はイギリスに25年、今の家に今月で11年住んでるので、チャーリーが6ヶ月くらいのときにもあったはずなんだけど、ぜんぜん記憶にありません。まあその頃は2歳児と乳児を抱えて、死に物狂いだったから、覚えてなくても不思議はないんだけど、でもそれにしてもぜんぜん記憶にありません。
最初のページにこれは法的義務だということがはっきりと書いてあります。国勢調査に協力しないと、刑務所行き、もしくは最高1000ポンドの罰金だそうです。
国税調査の目的は、病院だとか道路だとか学校だとか消防署だとか、そういう公的事業の長期的計画のデータのためだそうです。なるほど。それでこのデーターはその目的以外には使われないそうです。
でもこれが実はほんのちょっと気になるんですよね。まさか個人企業に売ったりはしないと思うけど、警察とか軍隊とか政府のスパイだとか内務省とか移民関係のお役所とか、どこか政府内部の暗い部分でデーターは使いまわされてるんじゃないだろうか。
だってこれには住所も名前も生年月日も書くんですよ。たとえば指名手配の犯人の名前と生年月日が載っていたら、これは警察のところに廻るんじゃないだろうか?まあ私は今のところ後ろに手が廻るようなことをした記憶はないですが、イギリスのリベラルな空気に馴染んだ者としては、政府がどの住所に誰が住んでるのかそっくりデータを持ってるって言うのは、ちょっと嫌ですね。
まあそれはそれとして、内容は以下の通りでした。
まず家に住んでいる人全員の名前と生年月日を書きます。それからそれぞれの関係を書きます。
そして家についての質問があります。持ち家か借家か、セントラルヒーティングはあるか、その燃料は何か、なん部屋あるかなど。
そして一人一人について質問があります。性別、既婚未婚離婚死別、国籍、生まれた国、英語を話せるか、人種、宗教(この質問だけはオプショナルでした)、健康状態、障害、職種、労働時間、学歴など、かなり突っ込んで聞いてきます。
所要時間は15分くらいかな。思ったよりは結構時間がかかりました。
日本に住んでいた子供の頃国勢調査があり、済んだ家はドアの上にステッカーがはってあったのを覚えています。たぶんあの頃は国勢調査員という人が一軒一軒まわって行ったような気がします。今でも日本ってそうなのかな。
イギリスでは質問を答え終わると、返信用の封筒に入れて 切手を貼らずにポストに入れます。ネットでもできるみたいですが、たぶん普通の人は手書きのほうが早いんじゃないかな。
イギリスの郵便最近すごく送れることあるんですよね。過去半年くらいで2回届かないことがあって、どちらも2ヶ月近くして届きました。今週は郵便局は大変だろうなあ。私のもちゃんと届けてくれないと、刑務所行きになっちゃうよ・・・。
ではよろしければこちらのリンクをクリックお願いできますか。
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4 件のコメント:
国勢調査、日本では5年に1度です。150戸ちょっとある町(集落)ですが調査員(世話役)が3人いて、用紙の集配などをやってます
調査員にやらずに、直送も可能です
国民の基本的なデータとなるのです
目的以外には使わない、そうですが、信用するしかないでしょう
今課題になってるのは「国民総背番号」です
「国」があり「国民」がいるかぎり、そういうデータは必要なのですね
こんのさん、5年に1回ですか。じゃああっというまにまたやってきますね。
国民総背番号って全員がパスポート番号のようなものをもらうと言うことですか?そういうのってイギリスでは無茶苦茶抵抗されると思います。といってもイギリスには国民保険番号というのがあって、税金を払ったり手当てをもらったりするのに使われる番号、働く人、税金を払う人なら皆持っています。
運転免許やらパスポートもあるから、これ以上は必要ないと思いますが、日本人は抵抗ないのでしょうか。
総背番号
日本が目指してるのもイギリスのそれと同じものです
一昔、二昔前には猛烈な反対があったのですが...
最近では、もちろん根強い反対意見もありますが、全体の傾向としては容認に動いてるような気がします
はたしてどうなることやら...
日本にはそもそも戸籍があるから、それ以上は必要ないように思えますが。
戸籍のないイギリスでは、数年前まではIDカードを義務付けようと導入を計っていましたが、政府に監視されるのが嫌いなイギリス人は(私も嫌い)反対派が多く、政権が変わると廃止になりました。
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