2011年1月24日月曜日

The Three Pillars of ZEN 読書感想

フィリップ・カプルー老師著のこの本は1965年に初版が出ています。今ではZenって言うのは英語の普通のボキャプラリーですが、この頃はまさに禅だとかヨガだとかが西洋で一般に受け入れられ始めた頃だったのではないでしょうか。

私は小学生の頃からずっとクリスチャンでした。家はぜんぜん信心のない家庭でしたが、ふとしたきっかけでキリスト教と出会い、まじめな子供だった私はおそらく高校生の頃に洗礼を受けました。大学の頃はずっと小学生対象の日曜学校で 説教をしたりまでしていました。土曜までのちゃらちゃらした大学生の姿とは打って変わって、日曜の午前中はずっと教会で過ごすという敬虔な信者でした。

イギリスに来てからも大学の頃は毎週イギリス国教会に通ってました。その後は住んでる近くや会社の近くの教会に気が向いたら通ってました。

17年前からヨガを始めたのですが、その前後からニューエイジだとかヨガや禅などの東洋哲学に惹かれていきました。惹かれるというよりは引き寄せられたといったほうが良いかもしれない。別に自分のチョイスに関係なく、周りにはそういう人が多くなってたんです。

そういうわけでメディテーションは20年位前からちょこちょこしていたし、仏教にも興味を持ち始めました。それで日本語の仏教の本を何冊かチャレンジしてみたんですが、難しい。用語が分からない。そもそも漢字が読めない。宝島出版のおしゃれな感じの禅の本を読んでも、なんか分かったようなわからないような。

そんな私でしたが、この本を読んで少なくとも禅仏教についてはかなり詳しくなりました。おそらくたいていの日本人よりはよく知ってると思います。仏教に限らないんだけど、歌舞伎とか能とか、日本の伝統系術についての説明って英語の本のほうがまったくのビギナー向けに書いてあるし、説明が分かりやすいことが多々あります。

この本、前半は禅宗についての説明と座禅についての解説があり、中盤は老師との個人会見の記録、そして見性(悟り)を得た人の人の体験記となります。

超要約して禅仏教の目的はといえば、仏陀になる、仏性を体現するということになるんですが、この仏陀とは何か、What is Buddha Mind?の説明を読むと、驚くほどエイブラハムの教えと似てるんですよ。

Mind, Buddah, and sentian beings are one, they are not to be differentiated.
(「心」と仏陀と生ある者は一体である。)

「心」は純粋である。心には男女はなく良い悪いもない。我々が生まれるときはそれが始まりではなく、死ぬときは終わりではない。これは何に比較することもできないゆえに、仏性といわれる。」

つまり人間は誰も仏陀であり、あらゆるものは一体。座禅というのはそれを体現化するプロセスなんですね。

で、この本には悟りを得ようと何年も並々ならぬ苦労をした一般人の体験談がいくつも載ってます。それを読むと、ああすごいなあ、私も見性(悟り)を得たいなあって思わないでもないんですが、でもそんなに苦労するのも嫌なんですよね。

それで思ったんですが、きっとエイブラハムの言うように、もっと楽な気持ちで、そのうちに悟りがやってくると信じて毎日楽しく座禅を組んでいればもっと簡単に悟りって開けるんじゃないのかなあ。体験談を読んでも、お寺にこもって毎日毎日必死で悟りを得ようと死ぬ思いで座禅を組んで、その休憩の合間に庭を見ていたら開眼したなんていう例もいくつかあったし。

私は今毎日20分禅を組んでるというかメディテーションしてるんですが、少しずつこれを伸ばしていきたいなあと思いました。

この本の表紙の裏には17年前にこの本をくれた友達のメッセージとサインがありました。同じ会社で隣に座ってた女性です。ある年のクリスマス、一緒にヨガのリトリートに行ったのですが、そのときのリラックスした幸せな気持ちがよみがえってきました。


さて話はすっかり変わります。写真ですが、先日テレビでやっていたローストガーリックとローストカマンベールチーズです。パンもささっと焼いたので、これをパンにつけて食べます。我が家の場合はこれだけでは足りないので、ジャケットポテトとベークドビーンズ、絹さやなども作りましたが。

味のほうは、パンはあまり練らずに簡単に焼いたので、もっちりとした食感になりましたが、それがこの食事にはちょうど良い感じでした。カマンベールはオーブンから出したのが早かったかな。それでもパンにガーリックとチーズを載せて食べると結構いけました。ワインのおつまみに最適でしょう。調理中はローズマリーのかぐわしい匂いが家中に漂っていました。
これはオーブンに入れる前



2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

クリスチャンだったのか。土曜日までのあつこしか知らなかったかも。

それにしてもおいしそう・・・。今、ちょっと体重落としてるから、その手の血糖値が上がりそうなものが余計においしそうに見えます。あれ、あつこも体重落としてるんじゃなかったっけ?

Atsuko さんのコメント...

不思議ですね、大学時代のことでも知らないことがあったのだ。だから日曜も朝帰りができないという大変不便な身だったのだよ。

でしょ。テレビの料理番組で覚えたんだけど、この人、細い割にはすごいバターとか生クリームとかチーズとか使いまくりの料理するんですよ。それがおいしそうで・・・・まあ今日は風邪ひきかけてるから、ガーリック大量摂取はいいとしましょう。それにしても明日は体重検査なんだよね。ぜんぜん自信ないです。