2011年1月8日土曜日

アブラハムの思い込みの続き

 さて数日前から続いているアブラハムの「間違った思い込み」です。


14. There is a God Who , having considered all things, has come to a final and correct concluision about everything.
( すべてを考慮してあらゆることについて最終的な正しい結論を持つ神が存在する。)

アブラハムが源と呼ぶものは一般に言う神 のことなんですが、その言葉を使うとどうしてもキリスト教の神と混乱するので、アブラハムはめったに使いません。アブラハムの言う神とは何かを説明すると長くなるので、それはまた別の日に別のところで書くとして、ここでは神はこういうものではないということを書いてみます。

まず神は白いひげを生やして白いローブを着た白人のおじいさんではありません。男ではないし、それどころか人間の形をしてもいません。形すらありません。

神は正しいことを計る物差しを持っていて、人間を裁いたりもしません。それから私達の人生には神の定めた運命や使命や青写真もありません。

関係ないですが、この英文 a God と冠詞がついてるところがいやらしいというか、なかなか日本人には冠詞の使い方は難しいなあと思わせます。

15. You cannot know, while you are still in your physical body , the true reward or punishment for your physical actions....
(肉体を持って生きている間は、自分の行いの真の報酬や罰を知ることはできない。)

これはもしかしたら日本人とか、あまり宗教心の無い人には関係ないことかもしれません。キリスト教に限らないんですが、宗派によっては過大な犠牲を強いる宗教がありますよね。ぱっと思いつくのはダビンチコードの中に出てくる過激キリスト教徒で、鞭で何十回も自分を打って修行している場面が出てきます。それは「この世では苦しめば苦しむほどあの世で報われる。」とか、「自分の悦びを犠牲にすれが天国に入れる。」とかいう考えがあるからです。


16.By gathering data about the manifestations or results of the way the people of the earth have lived and are living, we can effectively sort them into absolute piles of right and wrong.....
(地球の 人間が今している生き方や過去の生き方の結果を調べてみれば、それを絶対善と絶対悪の山に分けることができる。)

本を詳しく読むとこの続きがあります。「そして一旦善と悪に物事を分けると、その結果を実行に移すだけだ。間違った人間を矯正して正しい行いをさせるようにすれば、この世に平和が訪れる。」

これは物事には絶対の善悪はないんだという4番や11番と同じなんですが、イデオロギーや宗教観の違いで起こる戦争について語っています。アメリカってヨーロッパと違って国民的アンチ何々というのが強い国です。冷戦の頃はアンチ共産主義、今はアンチイスラム。それに対するアブラハムの答えですね。

あと6項か。もっと簡単にすらすら書けるかと思ったんだけど、今日のはちょっと頭をひねりました。

最後になりますが、詩のブログ更新しましたので、よろしければごらんください。
http://fordfarmpoems.blogspot.com/

2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

ルイちゃん、チャーリーちゃん共にすごいね。その記録ってどのくらいのスピードなの?

アブラハムの22、お疲れ様。日本語にするのなかなか大変でしょう?英語のままの方が分かりやすいよね。

Atsuko さんのコメント...

ルイの100メートル平泳ぎは1分17秒だったかな。今日は二人でギネスブックで世界記録と比べてました。可愛いでしょ。

訳してみて思ったんだけど、結構アブラハムって古臭いというかもって回ったような言い回しをするよね。これってもしかしてアブラハムはここ百年ほどは肉体を持ったことがないからか?(笑)