2009年9月8日火曜日

Water World


今日は水泳に行きました。いつもは友達といって、50メートルごとに止まっておしゃべりするという有様なので、1時間で800メートルがせいぜいです。でも今日は彼女がこれなかったので、なぜか思い切り泳ぐ気になって、一人でプールに行きました。


その前に街に行って銀行に行ったり郵便局にいったりの用事があり、そのあと道がコンバイン・ハーベスター(大型の農耕機械。普通の道路を堂々と走るので、時々ひどく道が混む)のせいで混んでいたので、ずいぶん遅くプールについて、40分しか時間がありませんでした。


今日の目標は1キロ。ということは25メートルプールを40本。1本1分。できるかな。それで、まず20本泳いで、そのあとで10本、10本という予定を立てました。でも20本ゆっくり平泳ぎで泳いで見ると、まだまだ余裕があります。休んでる時間もないし、じゃああと10本と泳ぐと、未だ平気。それで結局休み無しで1キロ泳いでしまいました。最後の10本は1本ごとに早く泳いで、最後の50メートルはクロールで。


私って泳げなかったんです。水に顔をつけるのが嫌だからと、小学校に上がるのを拒否したあたりからけちがつき始め、小学校も中学も仮病使いまくりました。高校のときも同じだったのですが、高3の夏休みに、25メートル泳げない人は特訓に行かされて、そのとき始めて50メートル平泳ぎで泳げました。


そのあとは日本ではたまに夏にプールに行ったり、ロンドンでは年に5-6回室内プールに行ったりしました。それでも大人になってからプールで泳いだ総数は、40回にも満たなかったんじゃないだろうか。30歳くらいのときハワイに行き、妹と二人でおぼれかけるということもありました。それ以来、決して足のつかないところでは泳がないと決心していました。


それが3年位前に、プールに行くといった友達について泳ぎに行ったのがきっかけで、それからほぼ毎週通っています。このプールは深いほうは水深2メートル以上あるので、初めのうちはプールサイドよりで泳いでいました。でも毎週行くうちにいつの間にか平泳ぎなら結構長距離泳げるようになっていました。大人でも、たった週に一度くらいのトレーニング(ともいえない)で、運動能力って上達するものなんですね。


今まで休まず泳いだ最高は500メートルくらいだったので、1キロ泳げてすごく嬉しい!1キロってちょっと自慢しても良い距離だと思いませんか?うちの子供たちのように、バッジが欲しいよう。(あ、ちなみにルイは4キロ、チャーリーは3キロのバッジ持っています。)


こんな風に淡々と泳ぐのって結構精神的に退屈です。でもそういう時は、水の中をしみじみ見ます。ゴーグルをして泳ぐんですけど、水の中ってすごくきれいなんですよね。ただの公営のプールなのに。ひかりが反射して、それがゆらゆら揺れて。そしてまるで時間の流れが変わったかのような、地上とは別の秩序、世界があります。息継ぎするたびに聞こえる地上の雑音も水の中には届かない。そういうことを思いながら泳ぐと、息継ぎするためにすいめんに上がってくるのが嫌になるくらいです。


それに今日みたいにゆっくりしたペースで泳ぐと、長く泳げば泳ぐほど気持ちよくなってくる。水と体温がだんだん同じになってくるようで、もしかして羊水に浮かぶってこんな感じかなあという気がしてくる。そのペースとリズムが気持ちよくて、軽い催眠状態、もしくは瞑想状態のような感じかな。これってたぶんジョギングとかしてても同じじゃないかな。それに泳ぐ場合は浮力があるから、ちょっと空に浮かんでいるような頼りない感じがまた良い。


ルイが4歳で水泳を習い始めたころ、先生に「この子は水の中のほうが好きだね。」って言われました。普通の子供って基本的に水面で泳ごうとするんだけど、ルイは水中を泳ぐほうが好きみたいで、時々仕方なく息継ぎしてるって感じでした。まるで鯨。


そのルイが去年からラグビーを始めました。水泳と違ってチームスポーツだし、それが楽しいらし。それでその時に水泳とどちらが好きか聞きました。するとラグビーかなだって。でもそのあとに、「でも水の中って、平和で心が落ち着くんだよね。」といいました。そうか、この子は4歳のときから、水中の世界をそういう目で見て泳いできたんだなあと、初めてルイの気持ちがわかりました。


水の中が平和という実感、ルイに言われて1年たって、やっと私にも感じられました。


ちなみにルイはその後水泳でめきめき活躍してメダルもトロフィーもたくさんもらったので、今ではやっぱり水泳が自分のスポーツだと決めているようです。もしもラグビーで骨でも折ったら、もう辞めて貰うよと言うとと、自分でも水泳のトレーニングに差し支えるからそうするといっていました。


写真は昨日採った梨。これだけとってもまだまだ実っています。梨ってりんごと違って持たないから、毎日食べてます。


11 件のコメント:

こんの さんのコメント...

ルイさん ほんとうに水が好きなのですねぇ
うう 私も水が大好きです。でも水中にいるというより水自体が好きなのかも...
水は生命の根源というか
羊水 浮力 そうですねぇ

1Kmを泳ぐってたいしたものです
海とプールでは少し違いますよね
長く泳ぐなら海の方が楽のような気がします

梨 リンゴが2個混じってませんですか?
そんなふうに見えたものですから...

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、観察眼が鋭い。りんごも混じってます。今年はなぜかスズメバチが大発生で、赤いりんごは特に蜂にやられています。ただでさえ凶作なのに。

私は基本的には水が怖いんです。だから海で泳ぐ自信は全然ないんです。海で足がつかないと、ちょっとパニックするんじゃないかなあ。海の近くに住んでるから、もっと海で泳ぐべきなんだけど。

こんの さんのコメント...

右の篭に2個、左にも3個 うう、もっとあるのかも...

足が届かないって、やはり怖いですね
深い所で足がツル(硬直)するのが怖いです

やはり安全第一 それがいちばんです

ぎ さんのコメント...

あつこ、すごいです。しかも大人になってから。
水泳もマラソンも、学校でやらされる時は私も嫌いでした。高校生の時の体育で「どんな泳ぎ方でどれだけ時間がかかってもいいから200M」という挑戦がありました。犬かきもどきやら横泳ぎやらも混ぜて泳げたとき、初めて楽しいと感じた。
マラソンもそう。あくあさんに触発されて走り出してから、走っているのが楽しくなった。

ルイくんは詩人ですね。

ふらっぺ さんのコメント...

1Kmも泳げるなんて、すごいですね!
10年以上前にフィットネスクラブに泳ぎに
行っていたことがありますが、600mくらいで今日は頑張ったなぁ・・・とプールから
あがっていました。息継ぎが苦手なんです。

子供たちもスイミングに通っていて、娘は4種目泳げるらしいので、息子が泳げるようになると、私が一番泳げない人間になってしまう。もう既に「お母さんは泳げない」ことに
なっているんですけどね。

あくあ さんのコメント...

すごいなぁ。私も特訓に放り込まれてればよかった。ダイビングはするんだけど、実は10~15メートルくらいしか泳げません・・・。そのうちスクールに行って克服しようと毎年思ってるんだけどね。来年あたりやってみます。

でも、走るのも100メートル以上走れない!くらいだったんだけど、今はハーフマラソンにも出てるからね。大人になってからでも何でも出来るようになりますよ。人間には遅すぎることと不可能なことはないのだ。

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、足がつるのって私も怖かったんですけど、実際泳いで手足がつるって話し、あまりきいたことないと思いませんか?

ぎちゃん、どんな泳法でも良いからって言うのも面白そうですね。でも高校のころは私はどんなことをしても絶対にそんなに泳げなかったです。

じゃあ最近、走り出したんだ。ところで出産は帝王切開でしたか?私は自然出産だったので、走るのはもう自信ないです。(お母さんになった人だけがわかる話題ですね。ハハハ)

Atsuko さんのコメント...

ふらっぺさん、私なんてもうそもそものはじめから一番泳げない人です。それでたまに一緒に水泳に行くと、コーチしてくれます。実際そのおかげて、平泳ぎがずいぶん上達したんですよ。まあ水泳レッスン費の元が取れてよかった。

Atsuko さんのコメント...

あくあさん、え、そんなに泳げないの?それでダイビングするの怖くない?度胸ありますねえ。足のつかないところが怖い私は、沖縄でシュノーヶリングするのもはじめはちょっと怖かったのに。

ぎ さんのコメント...

始めたのは4年前だよ。最近は「ためしてガッテン」で紹介された「スロージョギング」=我が家では通称「チョコ走り」です。最近よく見かけます。

お母さんだけ分かる?え?そういうこと?
私は自然分娩一度だけだし。
ママさんランナーは便利なものも使ってるんじゃないかな。ふふふ。

Atsuko さんのコメント...

ぎちゃん、そういう便利なもの、最近スーパーで堂々とたくさん売っています。みんなそういう話しないけど、これだけ売ってるということは使ってる人多いのかなあ。

あの出産後に病院で教えてもらった運動、今これ書きながらしています。