仕事のことをほとんどブログに書いたことがないので、何をしているんだろうと思っている人もいるかもしれませんね。百姓ではありませんよ。
私の名刺には、「ヨガの先生、アロマセラピスト、リフレクソロジスト」と書いてあります。
30歳くらいのときに銀行の仕事をやめたとき、ちょっとお金があったのでぶらぶらしていました。それで、どうしてもシティーに戻って金融業を続ける気になれず、アロマセラピストになろうと思いついて、9ヶ月間アロマセラピーの学校に通いました。そしてその間、週末にはリフレクソロジーの学校に行って、そっちも資格とりました。ヨガのほうは完全な趣味だったんだけど、興味本位でティーチャー・トレーニングのクラスにも行っていました。
そうするうちに、アロマの学校に通ってる間に、人からヨガをスポーツクラブで教えないかと話が来ました。それがヨガの先生になったきっかけです。
アロマのほうはロンドンでもデボンに越してきてからも、部屋を借りて営業していたんですが、出産を期に続けられなくなりました。それでそれ以来、こちらのほうは細々と家に時々お客さんが来るくらいです。昔はアダルトスクールで教えるくらいがんばってたんですが。
一方ヨガの方はなぜか、とんとんと話が進むんです。おそらくセラピストよりヨガの先生のほうが人数が少ないんでしょうね。3年位前まではデボン州の運営するアダルトスクールで教えていて、忙しいときは週に8クラスくらい教えていたんですが、そのころいろいろアダルトスクールの再編成があり、そこで教えられなくなりました。
それで3年位前から、家の近く(徒歩10分)の村の集会所で教え始めました。これは自分でホールを借りて自分で宣伝してと、すべて自営なので、はじめは少し心配したのですが、まずまず盛況で今は週二回、村で教えています。この村って人口100人以下だと思うんですが、村で働いてるひとって、農家を除いてほかにはいないだろうなあ。
そのほかに、北デボンカレッジという短大の夜間の部で、週に2クラス教えています。
だからこの夏まではレギュラーのクラスは週に4回でした。実労5.5時間。お金のほうは時給にしたらもちろん普通の仕事よりはずっと良いけど、でも何しろ働く時間が短いから、それほどの収入にはなりません。
でも9月からまた学校の年度が変わるので、新しく3クラス始めることになっています。ただしこちらは最低10人くらいは集まらないとキャンセルになるので、うまく行くかどうかはわからないんですが。
というわけで私がしている経済活動は、週に4回ヨガを教えに行って(それも学校のある間だけ。学校がお休みのときは私もお休み)、週に一人くらいアロマのお客さんが来て、それだけです。あと春から秋にかけては畑仕事しています。これは売らないので収入にはならないけれど、その分家計は浮いているので、経済活動ですね。あ、あと時々日本にアロマセラピーのオイルを輸出しています。
そしてこれは経済活動ではぜんぜんないんですけど、子供が学校に行っている昼間は、できるだけエッセイなどを書くなど文筆活動しています。今までのところ、イギリスで出版されている日本語雑誌のほかには活字になったことはないので、ぜーンゼン仕事ではないんですけど、趣味と思うと怠け心に負けてしまうので、お金にならない仕事と思って、自分を律しています。
あとはもちろん主婦というか母親業しています。炊事洗濯掃除など、全般。まあうちはほぼ毎日1日3食家で作るし、家が広くて子供が小さいので、これも仕事といえば仕事ですなあ。
こうして思うと、私って本当に幸せですよねえ。銀行で働いているのが嫌で嫌で、やめてからは、二度と人に雇われたくない、やりたくない仕事をしたくないと思っていたら、今まで何とかなってきてるんですからね。好きなことしてお金もらって、上司も嫌な同僚もいないし、通勤もないし。これで何とか生活していられるのは、まあもちろんデイブが働いてるからなんだけど。
デイブも好きなことして働いてます。家具職人で、高級家具をビデフォードの町のワークショップで作って、年に何回か外国やロンドンに取り付けに行きます。普通の人が買えるような額の家具ではないので、驚くようなお屋敷や有名人や、豪華ヨットなんかに取り付けに行ってるようです。
まあ彼の場合は労働時間も長いし、結構きつい肉体労働なんだろうけど、でもすごく好きでやっています。とにかく家具を作るのが何より好き、という人なんです。お金のほうは最低ではないけど、あまりよくもない。公務員程度か。でもどういうわけかひょんなことから、今まではボスに雇用されていたのですが、最近ビジネスのパートナーになってしまいました。大丈夫かなあ、この人。ビジネスなんかできんのかな。まあ、収入が減らなければ、私としてはどっちでも良いんだけど。
でもとにかく、私も彼も自分の好きなことして、お金もらってるんですよね。だから職業に関しては、われわれはとっても幸せと思います。
こんな良いところに住んでるし、家で採れた野菜や果物を食べて、蟹が取れるくらいきれいな海も近くて。好きなことしてお金もらって、空いた時間は趣味で詩やらエッセイやら小説書いて。
贅沢なって思いますか?この間書いたmidlife crisisの件、こういったバックグラウンドで、私は「ああでも、何か満たされない。」って言っているんです。要するに人間って、川の水と同じで、一所にじっとしていると、濁ってしまうのかなあ。だから私は、ああ、何か新しいことしたい、と思ってるのかなあ。