母国語ではなく母語と言う言葉があります。日本で育って親も日本人ならその違いはないけれど、たとえばアメリカに住んでいてでも家ではイタリア語だったりした場合は、母語がイタリア語ということになります。要するにお母さんが話す言葉ですね。
うちの場合は、お父さんが日本語ぜんぜんできませんから、家庭では英語です。つまり英語が母語。
私は日本よりもイギリスのほうが長いから、英語はまあペラペラなんだけど、 イギリス人が聞いたらやっぱり日本語の訛りがあるそうです。だから子供たちの母語は「日本語訛りの英語」なんだけど、彼ら自身にはまったく訛りがありません。完全なネイティブです。
私は大阪生まれの大阪育ちなんですが、母は岐阜県の出身です。ずっと大阪弁ではない、でも中部地方の訛りでもない、不思議なアクセントの訛りで喋ってました。でも私も妹も、ちゃきちゃきの大阪弁です。
子供たちは母親の言葉を聞いて育つから、母語がその個人のネイティブな言葉だとのことですが、訛りやアクセントって、親よりも、育った地域の訛りに育つのって、どういうことなんでしょうね?少なくとも言葉に関しては、考えられているよりも親の影響は大きいものではなく、もっと友達とか学校とかの身近な社会の影響が強いのかもしれません。
ちなみにうちの子供たちは、私の日本語の訛りにぜんぜん気づかないそうです。と言うことは、自分自身は広い社会から言語的影響を受けているものの、一番最初に刷り込まれた言葉はやはり母親の言葉なので、母語=スタンダードですから、訛りに気づかないかもしれません。
そういえば、私も妹も、母が大阪弁ではないと言うことに、大人になるまで気づかなかったのですよ。こてこての 大阪弁おかんって言うのは、私と妹にとっては吉本新喜劇が一番身近なのでした。
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2 件のコメント:
お母さんが訛ってるって気づかないってのはどういうことなんだろう?気にしないということなのかな。
知人も同じこと言ってましたよ。親が話す言葉をまずはじめに覚えるから、刷り込み作用で、これがスタンダードとなって、客観的に見ることができないんじゃないかな。
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