2016年9月25日日曜日

初心を貫くテクニック

先日テレビで、お医者さんが、長期的に薬に依存している患者さんを、運動などのプログラムを処方して薬を減らしたりやめさせたりする番組を見ました。

患者さんは、高血圧や糖尿病のグループ、うつ病、原因不明の慢性的腰痛の3つのタイプで、それぞれウォーキング、湖での冷たい水での水泳、カンフーをすることになりました。結果は、番組になったくらいですからご想像の通り、全員薬をやめたり減らしたりし、しかも薬に頼っていたときよりも元気になっていました。

このお医者さんが強調していたのは、サポートの必要性です。運動しろだとか減酒しろだとか、言うのは簡単だけど、最初はその気になって始めても、継続するには何かのサポートなしては無理だと言うことでした。

上記の例では、高血圧と糖尿病の患者さんはグループを作って週に3回一緒にウォーキング、冷水水泳はスイミングの先生がパートナーとなって一緒に泳ぎ、カンフーの人は先生とマンツーマンのレッスンを受けてました。

特に目新しいことではないのですが、私には目からうろこが落ちるような瞬間でした。

人間って弱いもの。毎日新しいことがいいことも悪いことも起こるわけだから、初心をいつまでも忘れないでいるのは並大抵のことではないです。だから、他の人達の助けが必要ってことなんですね。

私の職業はヨガの先生です。ヨガは今はネットでもいろいろ習えるし自分で家ですることも出来るけど、レッスンに来ることで継続することができている人もたくさんいるということです。(というか、一人で自宅でヨガを続けるのは簡単なことではありません。)先生である私からのサポートもあるし、レッスンで出来た友達のサポートもあるし、毎週何曜日という習慣が助けになってもいると思います。

家族でも同じことかな。特に子供たちの場合は、ピアノの練習だとか勉強だとか。ま、親がうるさく言うっていうのはよくないけど、 そこはバランス見ながらサポートする必要があるわけですね。そして問題が起きた場合、友達関係とか学校のことで悩んでいたり、もうちょっと深刻なメンタルヘルスの問題などが生じれば、それこそ家族の温かいサポートが必要になってくる。

この「温かい」って言うのは常套句だけど、相手を攻めず追い込まず、出来るだけその立場に立って、一緒にがんばってあげる。言葉どおり「支えになる」ことが肝心なのでしょう。誰だって一人で苦しみたくない。

これは昨日の「動機」について書いたこととも関係あるんだけど、なにか長期的に成し遂げようと思えば、誰かからインスピレーションを受けたり自分の体験から学んだりと、強い動機を持つことが必要です。そしてその動機が薄れそうになったときに後押ししてくれる人間やシステムなどのサポートが、継続の秘訣だと思います。

私もたとえば新年の抱負などと立てたりすることがありますが、それがいつの間にかうやむやになってしまうのは、サポートのことを考えてなかったからかな。計画を立てると同時に、動機が薄れたときにも続けられるようなシステムを考えるとうまく行くのでしょうか。

ではこちらもよろしく
 
イギリス(海外生活・情報) ブログランキングへ

4 件のコメント:

foo さんのコメント...

私は2年ぐらい、体力増進とフィットネスのために、1日5キロ以上歩くことを実践しています。365日とはいかないですが、多分350日ぐらいは歩いていると思います。雨でも(galeでも)関係なし、一人で歩くことが基本(誰かと一緒でもいいけど、人の都合に合わせない)、という前提で続けられていますが、この真髄は、歩く歩かないに例外(言い訳)を作らない、ということかなと思っています。ということで、私が何かを続けるのは、動機そのものに突き動かされてというより、機械的になることによるものが多いような気がしています。私のような人は、少数派かも?

あくあ さんのコメント...

ブログで宣言して、状況報告するというのはサポートになりますよ。

Atsuko さんのコメント...

fooさん、それはすごいですね。イギリスで雨天決行というのは、なかなか出来ないことと思います。まあ小雨くらいなら私も無視しますけど。(でもイギリス人って確かに雨風関係なくランニングとかしてますね。)
おっしゃるとおり、毎日すると決めているから日常のルーティーンに組み入れられていて、その日の気分や動機に関係なくするというシステムですね。私も瞑想するの、そういう感じです。

Atsuko さんのコメント...

あくあさん、それはネット社会がサポートというパターンになるのかな。