2016年2月27日土曜日

事務仕事ってちょっと

来週急に日本に1週間行くことになり、今日は仕事のほかは、家事もせずずっと事務処理をしていました。

学校へのEメールを数通、家計簿の処理、仕事の帳簿、ネットプロバイダへの電話、仕事をお休みするためのいろいろなアレンジ、いろいろな支払い、口座のチェック・・・・などなど、書き出したら終わりません。しかも考えれば考えるほど、またやるべきことを思い出して、タスクリストの項目が増えていきます。

そういうわけで、今日は事務処理ばっかりで、ぜんぜん建設的な一日ではありませんでした。

・・・って思ったんですが、考えれみればちょっと不思議な話です。

だって日本もイギリスも、いまや大半の人がオフィスで働いているではありませんか。厳密に言えば事務職とはいえない仕事も多いですが、机に向かっている広い意味での事務仕事です。そしてそういう仕事こそがホワイトカラーで、お給料もいいはず。それが建設的でないっていうのは、どういうことなんでしょ。

私がヨガの先生になるまでに今までした仕事は、大阪の英系の商社(船の部品の部門)、ロンドンの都銀系証券会社のミドルオフィス、別の証券会社の営業。

仕事内容は、商社はクライアントに船の部品を売る仕事で、照会を受けて見積もりを計算したり、ファックスを送ったりする仕事でした。事務職ですね。

証券会社のミドルオフィスは、ディーリングルームの補佐的な仕事でした。ディーラーの収益やポジションを計算したり、経済レポートを書いたり、翻訳したり。事務職。

営業のほうは、たまにお客さんに会うこともありましたが、普段はディーリングデスクでスクリーンに向かって、お客さんに電話して、たまに(多くて日に数回、少ない日はゼロ) 100万ドル単位で債券を売ってました。電話して、スクリーン読んで、いろいろチケットやら票やら書き込みますから、やっぱりざっくり言えばやってることは事務。

私の今の仕事はヨガの先生なので、体を動かして声をだして教えていると、仕事したっていう「建設的な」満足感がありますが、それにまつわるさまざまな事務仕事、ウェブサイトをアップデートしたり、生徒さんにメールしたり、帳簿つけたり、そんなことしてると、雑用で時間が奪われてる気がして、仕事してる達成感がぜんぜんありません。何よりも実際にお金をもらうのは、教えてるからもらうわけだし。

家人は オーダーメードの家具を作る仕事なのですが、本人自体は実際に家具を作るよりも、お客さんと交渉したり、下請けやデザイナーと話し合ったりと、こちらも雑用が増えて仕事にならないと文句言ってます。これも、実際に家具を作って何ぼの仕事です。

現場レベルというか、個人レベルでは、事務が多いと肝心の仕事をする時間が削られるって感じがします。

でも社会全体としては、発展国はホワイトカラーの人が多く、しかも一般にそのほうが給料がいい。っていうのは、考えてみれば経済の仕組みって不思議なことです。

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4 件のコメント:

矢田@医療職兼業トレーダー さんのコメント...

満員電車が大好きな日本人、仕事のやり方も変えていくべきですよね。
応援しておきました。ポチッ

Atsuko さんのコメント...

矢野さん、そうですよね。応援ありがとうございます。

あくあ さんのコメント...

でも、投資銀行でも高給なのは直接稼ぐ営業とトレーダーで、それを支える事務職の人達はそのおこぼれをもらってる感じだったけどね。営業やトレーディングを効率的に行えるように事務部門があるんだけど、実際、事務部門ってほっとくと増殖するから、会社の職員の半分くらいいたりして、よく問題になってました。自営業になっても確かに事務仕事は無限に出てくるから、いかに効率的に処理し、本来の稼ぐ仕事にエネルギーを向けるかが重要でしょうね。

Atsuko さんのコメント...

会社にいたときは、事務は利益を出さない部門であるという認識はなかったけどね。自分で全部やるようになって、事務って効率的にやることが大事だなとわかったわ。