選挙の前になると、いろいろな政党からのリーフレットが郵便受けに来ます。大体はそのままリサイクリングに出します。でもUKIPのリーフレットは、「いったいどんな人が堂々とUKIPを名乗って出馬してるんや?」という気持ちから目を通しました。地区選挙も同時にあるので、たくさんの地方議員の立候補者が載っていました。全員白人男性。そして9人のうち少なくとも3人くらいは、確実に次の選挙までには死んでるだろうという年でした。
それで、子供たちにも見せるために、冷蔵庫のドアに貼っておきました。
昨夜ネットを見ていると、ドアから無差別に入ってくるUKIPのリーフレットに怒り、焼いたり落書きしたり、トイレットペーパー代わりにしている人たちのことが載っているサイトを見つけました。
それで、私もこの冷蔵庫に張ってあるリーフレットを、トイレに移動しました。ふたを閉めたときによくトイレの中が見えるように、目玉を大きくしてあげました。
切り抜いた残りはリサイクリングにいったん入れたのですが、そういえば、こういうリーフレットって、差出人に送り返せるんじゃなかったかなあと思って、ネットを検索しました。
そしたらこんな記事を見つけました。
内容は、「UKIP、レンガ・フリーポスト・キャンペーンの被害にあう」。
上記のようにUKIPのリーフレットに怒りを感じたある人が、UKIPのフリーポストの住所に、リーフレットを送り返そうというキャンペーンを始めたのです。フリーポストとは、受取人払いの住所です。
狙いは、UKIPが送料を負担しないといけないため、みんなで送り返して、UKIPの財政に少しでも負担をかけようというものです。 それで、最初はみな普通に封筒に入れて送り返したり、破って送り返していました。
その「UKIPに送料を負担させる」という狙いから、リーフレットを小さくちぎり、それをそれぞれ封筒に入れて送り返す人や、いくつかにちぎり、それぞれを不要な雑誌などを同封して、重くして送り返すつわものも出てきました。
そしてそれがだんだんエスカレートして、家の中の重い不要物、古いドアノブやらペンキ缶やら携帯を一緒に送りつける人が現れました。
そしてついには、UKIPにレンガを送ろうというキャンペーンにまでなり、レンガをUKIPのリーフレットに包んで送り返す運動に発展しました。これが一年ほど前に話です。
それで私も送り返したいあと思ったのですが、残念ながらこのキャンペーンに音を上げたUKIPは、このフリーポストの住所を取りやめにしたようです。仕方ないですね、やっぱりリサイクリングに出して、次回はトイレットペーパーなどの有用なものになってもらいましょう。
そんなこんなで、イギリスの選挙はミリタントで熱いです。若者が興味を持つのも無理もないですね。
ちなみにUKIPの勢力拡大など、イギリスの移民が住みにくくなってきている件ですが、ノッティンガム大学で働いていた日本人の京大の教授が、移住権剥奪されイギリスを追いやられることになったことが、今日のYahoo Japanにかなり大きく載っていました。こちらです。
今日の初めてを忘れてました。初めて藤の花を切花として飾りました。
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4 件のコメント:
それはすごいねぇ。そんなめんどくさいことしてまでやっつけようとするエネルギーはすごい。政治的運動ってそういうものなんだろうけど、それに比べると日本は冷めすぎだよね。
しかし、ほんとその老人たち、困ったもんだね。
日本は一般人が参加できるような雰囲気ないからね。政治って胡散臭くて、ださいものって感じだし。
支持者がみんながみんな悪い人とは思わないけどね。悪い人が、あほな人と思ってる。
猫組解説委員です。
日本でもイギリスの総選挙は話題になってます。二大政党制の終焉か?なんてことが取りざたされていますが、僕的にはミリバンドに興味がありますね。なんでも不思議ちゃんだそうで。
ところでイギリスにネトウヨ(ネット右翼)っているんですか? 日本ではネットだけ見ているとまるで国中が右翼と化しているかのような錯覚に陥るほどネットの世界では右翼的言説が幅を利かせていますが、現実はそれほどでもなく、その証拠に、先の総選挙ではほとんどの政党が躍進もしくは現状維持で終わったのに、ネトウヨの票を当て込んで選挙戦に臨んだ右翼政党「次世代の党」だけが大幅に議席を減らして一人負けしたと言われています。確か1議席だけ確保できたのではなかったかな。要するにネットの世界でたいへん元気に見えるネトウヨも国会では1議席分の票にしかならない、それが現実社会だ、みたいなことをある評論家がネット上で言ってましたけどね。
猫組解説委員さん、ミリバンドって不思議ちゃんなんですか?初耳です。ネットで探して見ます。おもしろそう~
ネトウヨもネトサもいますよ~。でもきっと日本のほうが多そうですよ。右翼ってなかなかおおっぴらに叫びにくいから、ネットで叫ぶのかなあ。イギリスは声が高いのは、若者が多い左ですね。パンクももともとは左翼の声だし。
ネット社会に生きる人って結局ごく一部の人だけなんでしょうね。普通の人は、ネットはしても、活用してるだけで、そこで自分の政治論を広げる人はごく一部ってことなんでしょうね。とにかく、右翼団体が議席を増やさなくてよかったですね。
こういう話になると、タニさんの意見を仰ぎたくなりますよ。
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