水泳競技会で馬鹿でかい声で応援する親のことを書いていて思い出しましたが、うちの子供たちのクラブにコートニーという女の子がいます。たぶん13歳くらい。
彼女が競泳大会に出ていると、必ずお父さんが応援に来ます。お母さんも来てることもありますが、とにかく絶対お父さんがいます。そしてすごい大声で応援するんです。もう私達は彼のことをよく知ってるので別になんとも思わないし、小さな大会でもクラブ内の競技会でも同じなので、結構ほほえましく見ています。
どうやら一人娘のようで、目の中に入れても痛くないくらい可愛いんだろうなあというのが分かります。水泳のトレーニングも必ずお父さんが仕事のバンで連れてきて、終わるまでずっと見ています。
そうしたらチャーリーが言いました 。コートニーは実の子供ではなくて養子なんだそうです。ふーん、そうなのか。今までもまあなんとなくほほえましいなあとは思っていましたが、それをきいてまたさらにほほえましく、他人事ながら嬉しくなりました。何があったか事情は分からないけれど、実の親と別れ離れになって養子にもらわれて、そこでこんなに愛されて育てられているんですね。
イギリスでは養子として育ったという人の話をちょくちょく聞きます。ルイの水泳の一番の親友のお母さんも養子にもらわれて育ったそうです。幼いときに事情があり弟と一緒に施設に入れられたとか。今でも実の弟さんとは連絡を取り合っているそうです。だからそのルイの友達の祖父母は血がつながらない祖父母なんだけど、そんなことぜんぜん関係なくよく孫の面倒を見てくれてるみたいです。
別の学校関係の知人も里親に育てられと言っていました。彼女の場合は養子ではないので、その養父母は法律的には何の関係も無いそうです。また別の知人のだんなさんは、妹さんがやっぱり養子だそうです。それでその人の実の母親がある日突然現れてひと悶着あったなんて話を聞きました。
日本でも養子ってよくあるんでしょうか?私はぜんぜんきいたことないけど。日本ってああいう社会だから、世間に隠したりしているのかもしれませんね。イギリスでは割合よく聞きますし、本人もけろりと「私はもらい子なのよ 。」という話をしてます。親と養子の人種が違うということもあるので、そうなると隠すこともできないしね。
でもイギリスでは赤ちゃんの養子をもらうのはすごく難しいそうです。欲しい夫婦が山ほどいるのに、養子に出る赤ちゃんがあまりいないんですね。でもちょっと大きくなった5歳以上だとか10歳以上だとかの子供の養子は、子供は割りにたくさんいるのですが、そうなると貰い手が少ないそうです。やっぱり子供のいない夫婦は赤ちゃんを望む人が多いし、大きくなった子供はもうその時点でいろいろ問題のある子供が多いので、大変なんだそうです。
それでルーマニアや中国から赤ちゃんをもらう人が増えてきました。といっても人身売買じゃないんだから、とっても厳しい検査があるそうです。ちょっと前ですが、知人の知人も中国から女の赤ちゃんを養子にもらっていました。もうずいぶん大きくなっただろうなあ。
イギリスではこんな風に養子や里親や、そしてもちろん再婚した相手のつれ子だとか、ちょっと変則的な家族がたくさんあります。日本って、イメージとしてはどの家族も子供が二人の4人家族という感じだけど、本当にそういう典型的な家庭ばっかりなのかなあ。まあいろいろややこしいことは隠す文化だから、もしかしたら日本もいろいろあるけど、表面化していないのかなあ。
なんかつれづれと書いてしまったなあ。まあいいや。こんな文章でもよければ、ぜひこのボタンのクリックお願いいたします。
6 件のコメント:
養子縁組は昔から日本でもありますね。
でもこの考え方は、“血”を継続させるという意味です。
家には娘しかいないので、婿を迎えるとかね。
いわゆる“もらい子”は日本でもあるでしょうが、まだまだ一般化していないのでは。
アジア?中国や韓国や日本では、血縁は大事にされます。儒教の影響かな?
私も血が繋がっているから、子供を育てているし、なにかあったとしても血のつながった子供のためなら、きっと相応の自己犠牲を払うと思います。これは儒教の影響というより、生物の本能のような気がします。自分の遺伝子を残すという最大の使命を果たすために。
英国のような西欧の様な養子は、引き受ける側に相当の覚悟がいると思いますね。愛情をづ~と続けねばなりませんから。
高度な文化や、豊かな社会下ならではの仕組みのような気がします。
おもしろいトピックスでした。
あつこさん 私も面白く読ませてもらいましたよぉ
純粋に、いいね、そういうの。日本は隠すのかな。だろうな。やだね、そういうの。
山歩きさん、坂東玉三郎みたいに歌舞伎の師匠の養子になったりとか、そういうこともあるみたいですね。
自分の血のつながりってそんなに実感として感じるものなのかなあ。自分の子だと思ってるから、愛情がわくのであって(カッコーの雛が他の鳥の親に育てられるように)、実際につながっていてもいなくても関係ないのかなあ。私は実父が再婚して子供がいて、腹違いの兄弟が二人いるというのを大人になって母から聞いたんですが、別に会いたいとも思わないし、会ったからとて愛情がわくとも思えないですね。
イギリスでもらい子が多いのは豊かな社会とも言えるけど、日本の場合はやっぱり親戚の間でそういう子供は面倒を見る傾向があるんでしょうね。
こんのさん、ありがとうございます。最近忙しくてコメントを書いていませんが、私もこんのさんのブログ毎日グーグル・リーダーで読んでますよ。
あくあさん、ね、ちょっといい話でしょ。子供が愛情を持って育てられるって言うのは、心温まるよね。
日本は本人にも隠すのかなあ。上に書いたように私も腹違いの弟たちのことを大人になって聞いたけど、これももしかして隠されていたのか?そんなん、かくさんでもいいのに。
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