2011年5月10日火曜日

トイレ閉所恐怖症

調子に乗ってトイレの話をもう少し書きます。

昨日のブログの最後にフランスデザインの公衆トイレボックスの写真を載せましたがごらんいただけましたでしょうか?これはお金を入れるとこのカプセルのドアがススッと開き、中に入れます。出るときはどうだったのかちょっと覚えていません。

私は閉じ込められそうで怖いなあと思って入らないんですが、その理由はこのドアが自動だということです。これがお金を入れると自分で手動でドアが開けられるんだったら、なんとなく安心感あるんだけど。

このトイレ、まだあるのか、もしかしたらもうなくなったのか。最近ロンドンに行ったんだけど見かけた記憶はありません。

どちらにしても昔からこれに人が出入りするのを一度も目にしたことがありません。トイレの列なんてのも絶対ありません。たぶん使ったことのある人はすごく少ないと思います。その理由、ひとつには有料っていうのもあるのかもしれないけれど、私と同じように感じてる人も多いんじゃないかな。

あと聞いた理由(たぶんこちらのほうが多い)は、使用中にドアが開いてしまうんじゃないかという心配があるそうです。私はぜんぜんそんなこと考え付きませんでしたけれど、確かにそれはすごく怖い。

そもそも一番人気の無い理由は、すごく入りにくい場所にあるんですよ。私が昔住んでいたロンドンの街中ではラッセルスクエアという大英博物館の近くの公園の外側のコーナに建っていました。そこは駅からも100メートル以下の距離の四辻で、いつも観光客が行き来しています。そういうところをですねえ、たくさんの人が通り過ぎる中、お金を入れて中に入っていく、そして用を足してでてくるっていうのは、なんというかね。あまりに公然としています。それもデパートの化粧室なんかと違って、まさに用を足すために入るというのもね。まあ、私も20代の頃とは違って今はトイレに行くのが恥ずかしい年でもないけど、それでもなんとなく行きづらいです。

私が一度だけ使ったのはイングランド北部の町のチェスターでした。冬の夕暮れでちょっと暗くなっていて、そんなに人の行き来は無かったなあ。

昔って結構有料トイレがあったような記憶があります。上記のようなハイテックなトイレではなく、お掃除のおばさんがいて洗面台の隣にチップを入れるようなお皿があったり、普通の公衆トイレだけど、ドアがお金を入れないと開かないようになっていたり。イギリスに長く住むようになるにつれ見なくなったんだけど、それはもしかしたらただで使えるトイレを見つけるのがうまくなったのかもしれません。

結構裕福なおうちの日本人の友達でも、「トイレが有料なんて許せない」と、有料トイレを避けてる人もいました。でも私などは、汚い無料トイレよりはきれいな有料トイレのほうがいいと思うんだけど。

とはいうもののヒースロー空港までの電車も発着するパディントン駅のトイレは昔から有料なんだけど、前回ロンドンに行ったときは「エー、そんなにするの?」と思うような額でした。(といっても100円くらいだけど)昔からずっと20ペンスだったのに。その時は時間があったので、わざわざパブに入ってトイレを使わせてもらいました。でももちろん背に腹は換えられないときは1ポンドでも2ポンドでも入るしかないから、あこぎな商売や。

5年ほど前一度トイレに閉じ込められたことがあります。スペインのマヨルカ島にホリデーに行ったときのこと。いつもビーチに行くのに、高級ホテルの敷地を横切って行ってました。それである日その帰りにホテルのプールの隣にあるトイレに行ったら、ドアが開かなくなったんです。周りに人のいる気配もないし、どんどんとドアを叩いたら、外で待っていたデイブが用務員のおじさんを連れてやってきて、助かりました。でも地下だったので誰にも聞こえないんじゃないかと心配でした。

そうそう、昨日アメリカのトイレのドアの下が開いてる話を書きましたが、私の住んでいる北デボンにある劇場のトイレはその逆で、トイレのドアがドアの枠ときっちり同じサイズで、上下1ミリくらいしか開いていません。このトイレに入って鍵をかけると、ちょっと怖いんですよ。密閉された感じがして。まあ上下10センチくらい開いていたところで、閉じ込められたら出られないんですけどね。

どうしてトイレに閉じ込められることがそんなに怖いのかというと、思い出しました。私は幼稚園の年少組みのとき、トイレの鍵をかけるが怖くてかけられなかったんです。トイレのドアって鍵をかけないとドアがちゃんと閉まらない作りのが多いですが、その頃ドアを開けたまま入っていたのかもしれません。でもある日友達がドアに平気で鍵をかけているのを見て、かけれるようになりました。

だから私のトイレに関する閉所恐怖症は歴史が長いのです。でも他の面ではエレベータも満員電車もぜんぜん平気なんですけどね。

本当か嘘か知りませんが、そして本当だとしてもかなり昔のことだと思うんですが、中国の公衆トイレって仕切りが無いとか、ドアが無いとか聞いたことがあります。本当かなあ。知ってる人がいたら教えてください。それはやっぱり使えないよなあ。

・・・・そう思って今グーグルイメージで検索したら、仕切りはあるけどドアが無い中国のトイレが見つかりました。まあ、写真は載せませんが、そんなもの見たい人がいたら、ご自分の目でチェックしてください。

代わりに阪神ファンとしてはこんなに情けないイラストを無断転載しておきます。阪神守護天使おちちゃんという方のイラストです。

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10 件のコメント:

こんの さんのコメント...

>中国の公衆トイレって仕切りが無いとか、ドアが無いとか聞いたことがあります。本当かなあ。

本当でした(過去形)
私がはじめに行った(2度しか行ってませんが)1978年12月4日~15日の時のことです
「男女の区別があるけど、扉がない」とのオリエンテーションをうけて本当かなと信じられなかった
北京の故宮博物院へ行った時、そこ厠には扉がなく、尻を丸出しにして用をたしていた

あれは33年も前のことですから...

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、やっぱり本当だったんですね。検索すると写真が出てきました。仕切りがあってドアがないのはまだましなほうで、それほど汚くもなかったけど、仕切りもなくて便器がただ並んでる写真もありました。

まあ上海とか北京とかは今ではすっかりきれいなんでしょうが、田舎に行くとすごいトイレがまだまだありそうですね。

ところでこんのさん、そのトイレ入りましたか?

こんの さんのコメント...

あつこさん 若かった当時、何にでも興味津々 というわけで、自分では使いませんでしたが、しっかりとこの目で見ました

でも、考えて見れば、日本の銭湯や公衆浴場、温泉などでは全員丸裸で入りますからねぇ

文化の一つのあり方なのでしょうか
人がやったばかりの糞を、豚が下で食べているのも見ました(笑い)

本読みと山歩き さんのコメント...

トイレの話は話し出すときりがありませんね~。
トイレは文化ですから。昔「トイレ文化考」とかいう本を読んだことがあります。

 中国のトイレはその通りですが、最近はさすがに変わってきていると思います。
(ちょっと残念です)
ヨーロッパではそう変わったものはなかったですが、数少ない驚きトイレはオランダでした。観光地で、おしゃれな緑色の建物があって、なんだろうと写真をとっていたら、それは男性用のむき出しのトイレでした。
六角柱が八角柱で、その一面毎に一つ小便の受け皿があるのです。ドアも間仕切り間なんにもないんです。こんなあけっぴろげなトイレもあるんだ~っと驚きました。
 変わっているわけではないですが、腹が立つのは、男性用トイレの便器のポジションが高いやつがあることですね!!女性にはわからないでしょうが、これは腹立ちます!(笑)

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、ヨーロッパでもドイツやオーストラリア、ルクセンブルグの人たちは裸が大好きで、混浴のサウナとかスパなどでも素っ裸で入ってらっしゃいます。イギリス人は水着着て入りますが。

しかし!!お風呂を裸ではいるのと、排泄を人前でするのとはぜんぜん次元が違うと思います!!

Atsuko さんのコメント...

山歩きさん、本といえば昔椎名誠が書いた世界のトイレの本を読みました。それって汚いトイレのことだけが書いてあったのかどうか覚えてませんが、とにかく記憶に残っているのは強烈に汚いトイレの話だけでした。

そのオランダのトイレですが、どうせ男子トイレはドアがなく並んでするので、そんなに変わらない気がしますが、仕切りがあるとないとでは全然違うんでしょうか。

確かに日本に行くとトイレが低いので、男性用もこちらのは高いんですね。そうか、腹が立つのか。

こんの さんのコメント...

あつこさん 質問に返事を書いたのですが...
一度はちゃんと読めた(確認)のですがね
消えちゃってる

私は使いませんでしたが(笑い)この目でしっかり見ました

農家でのことでしたが、人が出したばかりの糞を、下の豚が食べてるのも見て驚きました

銭湯とか温泉では、みんな丸裸ですよね
それでも平気(笑い)それが文化の一つのあり方なのでしょう

本読みと山歩き さんのコメント...

ああ~ 
先日入ったコメントが消えている~。
トイレについて熱く語っていたのに~。
とにかく、トイレは文化です。

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、読みました。返事を書いたのですが、サーバーの不備で消えちゃいました・・・・

ヨーロッパでもドイツ系の国はサウナとかスパとか混浴なのに素っ裸なんですよ。イギリス人なんかは水着着て入りますが。

でも裸と排泄はぜんぜん違いますよ、ハハハ。

Atsuko さんのコメント...

山歩きさん、熱いトイレへの思い、確かに読みました。そしてお返事も書いたんですが、消えちゃいました。

椎名誠の世界のトイレに関する本を昔読みました。そこにとにかく汚いトイレの話が山ほど出てきました。ぜひ一度読んでみてください!!題は忘れたけど、一目でそれと分かるタイトルだったような・・・。

そういえば山頂などのトイレも汚そうですね。