3月18日からヨガのクラスで募金をお願いしていました。それが私の予想をまったく超えた大きい額が集まったので、現金を家に置いておくのも怖いので、毎週銀行に振り込んでいました。もう大体募金する人はしてくれたので、今日その総額をJustgivingというサイトを通して寄付しました。
合計額は511ポンドにもなりました!
5クラスのヨガのクラスで、生徒さんの数は総合すると50人弱でこれだけ集まりました。1ポンド入れてくれた人もいれば100ポンド入れてくれた人もいますが、平均で言うと一人10ポンド。10ポンドがどんなものかというと、私のヨガのクラスが2.5回、公営プールの4回分の使用料、ガソリン8リットル弱、パン8斤、牛乳20リットル、マクドナルドビッグマックセット2つ、普通のレストランのメインコース1品、スーパーの特売でワイン3本、パブでビール1パイント(550ccくらい)が4杯(ロンドンではもっと高い。)そんな感じです。 もっとシビアに見ると、最低賃金(店などの普通の職種は大体最低賃金)が時給6ポンド強なので、1.8時間くらいの稼ぎです。週35時間働いたとして、1週間の賃金の20分の1.
もちろん募金は額じゃないんだけど、この日本とは全然縁のない土地で普通の年金生活のおばさんたちが、普通の家族の食費1日分くらいを寄付してくれたかと思うと、やっぱり胸が熱くなります。
しかもそれだけじゃないんです。このヨガの生徒さんの一人がビデフォードの教会で私のために募金してくれて、それが170ポンド以上も集まりました。なので合計すると681ポンド。しかも今晩またヨガに行ったら、またお金を渡されました。
円高だからすごく残念です。ちょっと前なら250円だったから15万円くらいの計算になったのに、今は10万にもならない。まあ仕方ありません。
しかも地震のスケールや被災者の方のこれからのニーズを思うと、10万くらいのお金なんて何の足しにもならないんじゃないかという気がしないでもありません。でもそんなこといっていては始まりませんからね。マラソンだって最初の1歩から始まるんだから。10万円あれば100人がいる避難所の食費の半日分くらいにはなるでしょう。遠くに住む私でも少しでも何かできたと思って胸を張ります。
ところで日本で集められている義援金って、被災者に直接支払われると言うような記事を見ましたが、本当なんでしょうか。「赤十字を通して」というのをよく目にしますが、そういうのは医療関係にいくのでしょうか。あちこちで集められてる義援金ですが、出している人はその行く先について知っているんでしょうか。
被災者に現金で何十万と払われるというのは、やっぱり個人個人が自分の必要なものを一番分かっているので効率は良いでしょうが、私はこの集めたお金は個人の懐に入るのではなく、公共事業にかかわっているチャリティーに寄付しました。といっても私がそれを選んだのではなく、もともとJustgivingで募金を始めた友人が選んだチャリティーなんですが。
別に被災者の方の懐に行くのがよくないとか、公共事業を優先すべきだと思ってるわけじゃありませんが、まあイギリス人の人たちが出してくれたお金ですので、信頼できる団体に行ったほうが私としても人のお金なので気が楽 なんですね。
そのチャリティーの名前はグローバルギビング(Globalgiving)と言います。地元の(この場合は日本)チャリティー団体やNGOを調べてそこに集まった資金を配分し、その事業の進展をモニターするそうです。友人からのメールによると、
『GLOBALGIVING は米系のチャリティーで世界的にいろいろなプロジェクトに対して援助をする団体です。
寄付金はプロジェクトベースに分けられ、さらに今回の東北関東大震災に関してはいくつかのNGOに振り分けられます。GLOBALGIVINGは常に現場のNGOと連絡を取り、基金を分散をしています。
GLOBALGIVINGの創立者のなかには世銀出身の日本人女性もいますので、より有効に基金を使用するよう手配してくれることを期待しています。』
とのことです。
で、このGlobalgivingの3月25日付のプログレスレポートを見てみました。この時点でGlobalgivingの(日本地震津波基金)には200万ドルが寄付されました。それが以下の団体に振り分けられています。
Japan Platform (地元のNGOや地方自治体を通じて緊急援助などをする団体)
Peace Wind (同じく緊急援助をします。物資の運搬や配分など、最近は510の石油ストーブを配分したそうです。)
Japan Emergency NGOs(大体上と同じようなことしてるみたいです。物資の運搬、配分など)
Civic Force(上と同じ)
Association of medica doctors of Asia (移動病院)
Association of Aid and Relief (特に老人や障害者に対する援助)
Telecommunication for basic human need (NGO 団体などへのITのサポート)
Save the children (子供向け援助)
International Medical Corps(災害直後の医療救援)
Lifeline Energy (手動や太陽電池のラジオの分配。特に日本語を話さない人たちへのコミュニケーションや情報のサポート)
こうしてみると本当にいろんなニーズがあり、団体があるものですね。私のヨガの生徒さんが出してくれたお金は、きっと有意義に使われると信頼しています。
実際に被災している方や、被災地の現状を見ると、あまりにも多くのタスクが山積みで希望を失いそうになるけれど、こうやって具体的にいろいろな団体が働いてることに目を向けると、なんだか少し明るい気持ちになりました。
追伸
ところでソフトバンクの孫さんという人が100億円の寄付だそうですね。額が多すぎてよく分からないでいたのですが、これを80円でドルにすると$125 million。1億25千万ドルです。ゼロが多すぎで電卓の数字が読めなくなって、筆算で確認しましたが、これで良いですよね。これってすごいなあ。このGlobalgivingの日本基金が$2 millionですからね。ほんとすごいですよ。これってギネスブックに載るかな。
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8 件のコメント:
ほんとにありがたいですよね。私たちも外国の災害にもそういう姿勢で臨みたいものですね。赤十字に入ったお金は政府が分配を決めて各自治体に配るとか言ってます。義捐金として個人に入るんじゃないかなぁ。町の再建は税金でやるんじゃないかと思いますが。確認しときます。私はJustGivingからCivic Forceに渡しました。出来るだけ現地の必要な作業に近いところに渡したかったので。
孫さんは個人で100億円+引退するまでの毎年の役員報酬の全額と、会社から10億円ですよ。半端じゃないです。世界から集まっている募金全部の1割くらいだとか。あ、100億円は80mil US$くらいですね。130milポンドくらいかな。イチローなどの野球選手は有名な人で1億円くらい、サンドラブロックも1億円もしてくれましたよ。ゴルフの石川遼君は今年の賞金全額で2億を目指しているそうです。それもいいでしょ。
間違った。1.25mil US、0.77mil GBPだ。
あつこさん ありがたいです!! 頭がさがります
義捐金窓口の具体的なそれは、メールで送りました
ここに集められた金は、岩手・宮城・福島の義捐金配分委員会へおくられ、それぞれの配分委員会によって分けられ、被害者の手に渡されます
岩手・宮城・福島に限られているのではなく、申請すれば茨城・千葉などでももらえるはずです
ただ、被災の度合いによって配分率がちがってきます
その実態すらまだ把握しきれていないのですから、配分のしかたも決めるのに手間どっているようですね
先に書いたのが...見えなくなってます
あ、電車の中で打ったのがまた間違ってましたね。超失礼。
100億円÷80円=125百万ドル
100億円÷130円=77百万ポンド
ですね。
こんのさん、メール見ました。わざわざありがとうございます。このお金の分配って、簡単なようで無茶苦茶時間と労力のかかる作業でしょうね。
あくあさん、わざわざ何度もありがとう。でもさあ、$80million、 $1.25Mil、 $125m、ってぜんぜん違う額なのに、どれも「大金」というだけであんまりぴんとこないところが、すごい額だよね。私はGlobalgivingが世界中で募金して$2MILというのと孫さんの募金額を比べて規模が分かりました。引退までの役員報酬って言うのはすごいね。やっぱりそういう長期援助ってありがたいよね。
憎き巨人のラミレス(ホームランバッター)も$1Mil寄付したそうです。すごいね。
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