2011年3月21日月曜日

チャーリーの韻文と募金活動のその後

今日朝ごはんを食べているとチャーリーが急に「あっ、日本語の韻文ができた!」と言いました。日本語ではあまり韻を踏みませんが、英語の詩は伝統的には「詩=韻文」というのがお決まりになっていて、日本語で言えばちょうど五七五のようなものです。

そしてそれを歌い始めました。

「おなかいたい
アップル嫌い
ケーキいらない
鬼は怖い」

なかなか立派な歌になってました。私とルイは大笑いでした。

さて地震の話ですが、募金活動があちこちで盛んになってるみたいですね。先週はショックでとにかくなんとしても救助活動を優先でしたが、ここに来て生存者の今後のことを皆考えるようになったのでしょう。

先週から書いているように私も知人達に募金をお願いしています。今日ヨガの教室に行くと、金曜に来ていた生徒さんがやってきて、お金の入った袋を手渡してくれました。中には110ポンドが。2万円くらいになります。彼女の行っている教会のイベントで呼びかけたところ、たくさんの人たちが協力してくれたとのことでした。そして同じくヨガに来てくれる私の近所の人は 、「募金を集めてるんでしょ。私と主人から。」といって30ポンド手渡してくれました。

そのあとまたレッスンの最後に呼びかけると紙幣を入れてくれる人や小切手まで切ってくれる人もいました。

先週募金のバケツがレジにおいてあった街中のスーパーでは、土曜に地元のロータリークラブが入り口で募金を募っていたそうです。2時間で700ポンドも集まったとのことでした。これは12-13万円くらいです。

このビデフォードの街ってイギリスの中では貧しい地域なのです。産業と言えば農業と観光しかありません。農業はただでさえ人を雇わないし、しかも経営難の農家が大半です。観光産業は今のような不況では一番にだめになる産業。季節労働者や失業者も多いです。それでもこうしてぜんぜん自分とは関係ない国のために気持ちよくお金を出してくれるとは、感謝感謝です。

大学の関係で私の同級生は海外に住んでる人が多いんですが、ノルウェーの田舎町に住んでる友人からメールが来ました。彼女も家族と一緒に街頭に立って募金活動をしたそうです。その彼女のメールからの一部を勝手にコピペします。



「土 曜日、街頭募金活動をしてきました。こんな僻地ですが、大学があるので、日本人が50人ぐらいいるらしいです。そのうちの、30人くらいと一緒に。ノル ウェー人の太腹に感激です。200クローネ(3000円ぐらいかな。)なんて当たり前のように入れてくれて、みんなひと言ひと言、声をかけてくださる。日 本に行ったことがあるとか、こんなことが日本に起こるなんてと。募金してくれた人に、折り紙の鶴をおまけであげていたんですが、街にいた娘が、みんな鶴を 持ってたよ、と言っていて、それだけたくさんの人が募金してくれたんだなぁ、と。」


私もちょうどお礼に子供達と鶴を折ってるところでした。 

私は自分の周りの人の協力にいたく感動し、イギリスって本当に懐の深い国と感嘆していましたが、イギリスだけではないのですね。

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4 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

私の募金サイトにもロシア人の同僚が早々に募金してくれたりして感動しました。

Atsuko さんのコメント...

オーストラリアに住む日本人の後輩も、次の週末は会社ぐるみで街頭募金を行うとのことでした。イギリスでも有名な大きな会計事務所です。

テレビでまた津波後の風景を写していました。これって爆弾10個くらい落としたってこうはならないよね。再建たって一体どこから手をつけるんだろう????経済ニュースではこれは日本経済のてこ入れになるだろうなんて無責任なことをLSEの教授が解説してましたが。

こんの さんのコメント...

あつこさん のブログを読むたびに、日本の多くの人にも読ませたいと強く思います
青い宇宙船地球号の同胞たちという思いが浮かび、胸がジーンとします
ありがとうございます

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、ありがとうございます。私もイギリス人やその他の外国人の善意を少しでも日本の人に知ってもらいたいと思います。こうして気にかけて心配してくれる人たちが地球の反対側にいることが少しでも被災者の慰めになればと思っています。