2010年9月16日木曜日

妙なこと

今日ちょっと妙なというか不思議なことがありましたので、ちょっとややこしいんだけど書きます。

イギリスにはオーバーライドと呼ばれる電話会社があります。説明すると、まず家の電話があって、これは日本で言えばNTTにつながってます。で、このオーバーライドというのは、ある番号をはじめにかけてから相手の電話番号をまわすと、NTTに行かずそのオーバーライド会社の回線を使って相手につながるというものです。たとえば012-345-6789にかけるとして、そのオーバーライド会社の番号が555なら、555-012-345-6789とかけると、その分の通話料金はNTT に行かず、あらかじめ契約している自分のオーバーライド会社の口座に請求が行って、毎月請求書が来るという仕組みです。

どうしてそうするかというと、長距離だとか国際電話だとそのほうがぜんぜん安いからです。

それで10年位前にある会社A社(話の都合上、オーバーライド番号は555ということにします)に加入して、毎月口座自動引き落としにしていました。それがその後イギリス全体の電話代がすごく安くなり、かけ放題のプランなどが出てきたので、5年くらいそのままぜんぜん使っていませんでした。はっきり言ってその会社のことはすっかり忘れていました。

それからしばらくたち、去年に我が家は電話とインターネットのプロバイダーをセットでBT(NTTのような元国営の会社)から、競争自由化で増えてきた民間の会社に変えました。ところがその新しい会社は国際電話が高いということがわかったので、ネットで調べてそのとき一番評判のよかった別のオーバーライドの会社B社に加入しました。このB社のオーバーライドの番号を9999とします。

それでこの夏私たちが日本にいるときにデイブが何度かこのB社のオーバーライドを使って電話してきました。行く前に電話の横に、太く大きい字で9999-012-345-6789と書いた紙を置いてきたので、デイブは局番だとか国番だとかオーバーライドだとか考えず、ただその番号をそのままダイアルしてかけてきました。

そしたら今日、驚いたことにその古いほうのオーバーライドのA社のほうから請求書が来ました。あけてみると、1件だけ通話の詳細があり、それは確かに実家の番号で、日時もあっています。それでB社のほうの 明細を見ると、そちらにのっている8件くらいの詳細のうち、その日の分だけが抜けています。つまり辻褄は合ってます。たまたまその日だけ、B社の代わりのA社の番号を使ってしまったようにみえます。それで、銀行に電話してみると、もちろんそんな自動引き落としはもう無効になってましたので、たいした額でもないのでA社に電話してクレジットカードでその場で払いました。

でもやっぱりどう考えてもわからないんです。だってA社とB社のオーバーライドの番号はぜんぜん違うし、そもそもデイブがその昔のA社のオーバーライド番号をひっぱりだして電話をかけてくるわけも無い。きいてみても、そんなことはしてないとのこと。

それでそのA社にまた電話しました。口座をしらべてみると、4年以上も眠ったままだったらしい。それで、「わかりにくいと思うんだけど、ちょっと不思議なことがあって」と説明すると、その人は別に驚いたふうでもなく、「じゃあこちらの口座は閉鎖しましょう。これでこちらに回ってくることは無いでしょう。」といいます。口調からすると、回線の混線やらなにやら良くわからないテクニカルなことでB社を使ってかけた通話がA社に回ってしまい、たまたま口座があったのでそちらに行ったというようなことでした。

それで「じゃあ、回線の都合でたまたまそちらにつながってしまったの?」と聞いたら、「・・・・イエス・・・・」というようなあいまいな答えでした。

まあ実害といえば、A社のほうがB社より2ポンドくらい高かったということと、1時間近く時間をとられてしまったということですが、でもなんか嫌ですね、こういうの。使ってもいない電話会社の回線に引っかかってしまったなんて。

まあいろいろ考えると、引き寄せてしまうと嫌ですから、忘れることにしますが、でもいつも思うことですが、テクノロジーが進んで、便利になったけれど、ややこしいことも増えましたね。昔はシンプルだったな。(でも国際電話は1000倍くらい高かったけど。)

8 件のコメント:

こんの さんのコメント...

うふふ この世は、ね まだまか不可思議なことにあふれておりますなぁ
だから飽きない(笑い)のかも知れませんです
あつこさん 真相追求の姿に敬意を表します
また、その複雑なことを分かりやすく記述する熱意にも、大きな拍手を

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、ややこしい話を最後までお付き合いいただいて、ありがとうございます。感謝!
でも本当に不思議ですよね。まあたいした額じゃないのでいいんですが、これがもっと高額だったら、まあいいやじゃ済まないですよね。

イギリスではいろいろ安い電話会社が出てきていて、いろいろ組み合わせたりすればすごく電話代を低く抑えられるみたいです。うちはそんなに電話しないので、そこまではめんどうでやらないですが。

あくあ さんのコメント...

日本も安い電話会社がそういうサービスやってますよ。でももはやスカイプにすれば国際電話でもタダですよ。しかもテレビ電話で。ご実家にもスカイプ設置してくれば、お孫さんの顔がしょっちゅう見られてお母様も喜ぶのでは?

その問題、接続設定の関係だろうけど気持ち悪いですね。

匿名 さんのコメント...

そういうの、昔日本でもあったようなきがしますが。オーストラリアでは、Calling Cardという前払いのカードがあって、同じような、方法で電話できます。(国際電話ですけど。)

インターネット電話も安いです。スカイプ対スカイプであれば、無料でしょうけど、インターネット電話なら、安く(スカイプで電話掛けるのと同じぐらいの料金)掛けれますよ。

Atsuko さんのコメント...

あくあさん、スカイプ良く薦められます。でもそれってあちらもコンピューターが無いとだめなの?うちの母は、全然コンピューターは触る気も無いみたいですが。

でも今のままでも、日本に電話、地上線なら1分3ペンス、携帯でも12ペンスなんですよ。これって普通に家の電話からイギリスの携帯にかける半額くらい。

Atsuko さんのコメント...

anonymousさん、コーリングカード、こちらにもあるみたいです。これだと自宅の電話でなくても、公衆電話とか(今はほとんどなくなったけど)、携帯とかでもかけられるんでしょ。スカイプといい、調べる気力があってマメなら、いくらでも安いのが見つかるみたいですね。

でも私の使ってるオーバーライドの会社はたまに回線がすごく悪いことがあリます。実は他にももっと安いオーバーライドの会社もあったんだけど、こちらはもっとひどくて、すぐにやめました。

どっちにしても、普通の家の電話でかけてると馬鹿みたいですが、それでも最近は電話自体をあまりかけなくなったので、いろいろ会社をディールするのも面倒で、国際電話以外は普通に電話してます。

ところであなたはB作君?

匿名 さんのコメント...

そうです。B作です。どうやって名前いれるのかわからなかったので。

あつこ さんのコメント...

B 作君、名前はコメントを書いてWord Varificationを下あと、Name/URLのところをクリックすると、簡単に入れられるはずですよ。