2017年11月5日日曜日

読書感想 インド留学僧の記

宮坂宥洪という著者の上記の本を読みました。この本は日本に夏に行ったときにアマゾンで古本で買ったものです。インドやらヨガやらイン哲関係の古本を山ほど買って、その中の一冊でした。別にこの本のことも著者のこともぜんぜん知らなかったのですが、長期インドに行きたいと思っているので、ただただそれだけの理由で買いました。

これが本当によかったです。おもしろかったという以上に、知識としてもよかったし、最後はなぜか深く感動しました。

著者は今は真言宗の住職です。彼がインドのプーナ大学に3年間留学してサンスクリット語の博士号を取るに至るまでの記録です。

インドの生活、インドの大学や学生の生活ぶり、彼自身と彼の恩師との関わりや生活。そういった普通の留学記みたいな部分が7割くらいです。

残りがインドの哲学と仏教についてかなり専門的に触れられています。

インドで生まれた仏教がなぜインドから消えてしまったのか。インドで、儀式や冠婚葬祭を重んじるバラモン教(ヒンズー教の元になった宗教)への反動として、儀式と冠婚葬祭を一切無視し、元々は出家主義の仏教が、なぜ日本では、民衆へ教えを説くことをほとんどせず冠婚葬祭からの収入で経営する宗教になったのか。

これは、お坊さんである筆者にとっては大きな命題であり、それに真摯に向かい合う姿に打たれました。

他にも、インドでどれだけ学問が重んじられているか、先生と学生との強いつながりなど、興味深く読みました。

この本、ハードカバーの初版なんですが、出版日は1984年の7月です。30年以上前。多分絶版になってるだろうと思うので、読めてラッキーでした。・・・と思ってアマゾンを見たら、8冊も中古で出ています。

アマゾンという古本屋が存在しなければ読めない本が世の中にはたくさんあるだろうな。

ではこちらもよろしく

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