2015年7月28日火曜日

イギリスの文房具の謎

日本に行ったときに必ず買ってくるものが、文房具です。日本のペンって安くて書きやすいし、ノート類は種類が豊富でデザインがいいし。

そ れに日本って文房具ってどこでも買えますよね。子供のころは学校の前に文房具屋が1件はあったし、中学高校では学校内にありました。そして文房具だけでなく、サンリ オなどが出てきて、かわいい文房具が増えて、ファンシーショップと呼ばれたりしてました。今ではデパートやモールなどに、ワンフロアとか、すごい数の商品 が並んでますよね。もう「文房具」の域を超えた、趣味のものと化しているのだとか。

イギリスでは文房具って本当に地味に「文房具」なんですよ。かわいいペンだとかノートなんて存在しません。筆記具も書きにくいです。そもそも文房具屋というものがあんまりありません。あっても、「事務用品屋」という感じです。探すのが大変なくらい。最近は大きいスーパーでも、定規とかコンパスとか基本的なものくらいは売ってるので、私はスーパーで面白みも何もない事務用の文房具を買ってます。

値段は、筆記具や定規などはそうでもないけど、ノートなどの紙類は昔から高いです。 不思議なことです。

大きい街に行くと、日本のファンシーショップとアートショップと足して2で割ったような、Paparechaseみたいな店もありますが、本当に高いです。そして、日本からの輸入物がたくさん並んでいたりします。

この文房具文化の違い、最近になって、その原因にはっと気がつきました。

イギリスでは子供たちが文房具をあんまり買わないんです。なぜなら全部学校で支給されるからです。小学生のころは、絵の具や定規などはもちろんのこと、鉛筆の1本、ノート、はさみのひとつさえすべて学校で用意されていました。買うのは家で使うものだけです。

中学になったら、筆記具と、定規やコンパス、電卓だけは支給されなくなりましたが、絵の具、ノート、ファイルなどはすべて学校でもらいます。

教科書も全部学校から借ります。10年生11年生になってGCSEの試験勉強をするようになってから初めて、家で使う参考書のようなものを学校の勧めで買いましたが、これも強制ではありません。

日本もイギリスも義務教育ですが、イギリスは徹底してますね。緊縮財政なのでこの辺削っても、という気もするけど、きっとそんなこと、イギリス人は思いつきもしないんでしょう。

まあそういうわけで、イギリスではかわいいペンもおしゃれなノートもなかなか売っていません。都会の高いおしゃれなショップで、日本からの輸入物が売られてるくらいです。

今日の夕日シリーズは、Appledoreという海辺の町。ルイの彼女が住んでいるのでよくルイを迎えいに行くのですが、いつもこんなに夕日が美しいです。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

なるほど、それは面白い分析ですね。きっとマーケットが小さいんでしょうね。ドイツの文房具とかおしゃれだと思うけど、小学生向きのものとかもそうなのかな?

Atsuko さんのコメント...

ドイツの文房具とか、大人向きっぽいよね。でも実際にドイツに住んでみるとどんなものなのか、誰か教えてくれないかな。日本に入ってくるものは、やっぱり高級品が入ってくるだろうね。
日本のハローキティーとか、10年位前から、イギリスですごい人気あるよ。