2011年5月15日日曜日

サムファイヤー

先日友人と海に行きました。河口に近い場所に座っていると、サムファイヤーという植物というか海草が生えているのを教えてくれました。それまで聞いた事がなかったんですが、「海のアスパラガス」とも呼ばれているそうです。自分でも写真を撮ったのですが、こちらのほうがよく見えるのでネットの写真を載せます。








そういえば昔一度コーンウォールにホリデーに行ったとき魚屋で買ったことがありました。その時はそれが何か知らなかったんだけど。

それで今日は午後チャーリーと二人でこれを取りに行きました。イースターに同じ場所に行ったときに生えているのに気づいたんだけど、その時は何も用意がなかったので取れませんでした。

来週の月曜からこの場所に入るのは夏の間有料になるので、この週末と次の週末がただで入る最後のチャンス。 昼食の後調べると5時が満ち潮。満ち潮になると水面に浸ってしまうので、大急ぎで車を飛ばして行きました。生えているのかどうか心配していたのですが、河口近くの一面はすべてサムファイヤーで覆われていました。
このうっすらとした緑がサムファイヤー

でしばらく二人でバケツを一つづつ持って黙々と摘みました。10分ほどして「どれだけ取れた?」とチャーリーが聞いてきたのでバケツを比べてみて、二人ともしばし絶句

バケツの中身が違うんです。
左がチャーリー、右が私。私のほうがおいしそう。

2種類似たような植物が生えていて、私は前回食べたものと同じものだけを取っていたのだけど、チャーリーは両方取っていました。それから私は根がついてると後で処理するのが面倒なので、根元から摘んでいたのだけど、チャーリーは根っこごと引き抜いていました。

この二つは別の植物なのか、それとも同じ植物の違う成長段階なのか。ちょっと食べて比較などしてみましたが、たぶん同じ植物だろうという結論に達し、チャーリーはそのまま両方、私は確信のあるものだけをさらに15分くらい摘みました。中腰になってするので結構しんどいです。水はだんだん上がってきています。

そのへんでもう十分だろうということで、またさっさと車に戻って帰ってきました。

この地域はArea of Outstanding Natural Beauty(超美観区域)にも指定されていて、河口から海が広がり、草地では子羊を連れた羊がうじゃうじゃと草を食み、少しくらい立ち止まって自然を鑑賞しないともったいないんだけど、今日は見向きもせず家に帰りました。



そのあとこれを全部流しに開けて、洗って根っこを取りました。この時点で二人で、やっぱりサムファイヤーだと確信の持てるものだけを食べようということに決めました。 なのでまずこれをより分け、はさみで根っこ切り。30分くらいかかって途中であほらしくなって笑いが出てきましたが、チャーリーはまだ機嫌よく手伝ってくれているので、二人で楽しく仕事を終えました。

これをさっと熱湯に通し、酢醤油にあえました。うん、なかなかおいしいです。

でもチャーリーは二口くらい食べただけでした。どうして食べないのと聞くと、

「きらい」

とぽつりと日本語で答えました。

あー残念。でも楽しかったからいいか。

私だってガソリン代かけて10キロくらい運転していって、30分も流し台で洗ったり根っこを取ったりしたのでぜんぜん割に合わないんだけど、やっぱり楽しかったからいいです。一人だったらそれほど楽しくないけど、チャーリーが一緒に行ってくれてよかった。

これに限らず、野生のものを取って食べるのって、何か妙に満足感があります。そういえば子供の頃つくしやヨモギを取ったのも楽しかった思い出。まあ私は菜園と果樹園やってるから、庭で取れたものを食べるっていうのは普通なんだけど、それでも野生の「勝手に生えてるものを勝手に取ってきてただで食べてる。」というのはまた違う満足感でした。

(ただとは思ってるものの、ガソリンだとか時間とか入れると、実はすごく贅沢な趣味なんだよね・・・)

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

結構おいしそうに見えますよ。ちょっと苦味があってって感じ?お子さんには難しいのかもね。

Atsuko さんのコメント...

あくあさん、海草そのものという感じで、塩味以外味はないんだけどなあ。日本人なら好物になる味だと思います。