上のようなタイトルの本を読みました。この本は15年位前に友達のお母さんからクリスマスにもらったものです。先日の禅の本をくれた人のお母さんです。
この作者のVanda Scaravelliというイタリア人は この本を書いたときにすでに83歳とのことでした。ヨガついての本なんだけど、ヨガの教本というわけでもなくて、ヨガとは関係ないきれいな写真がたくさん載っていて、ヨガについて書いてあります。まあ良いことも書いてありましたが、それほど内容のある本でもありませんでした。でもヨガの先生の心がけのようなこともちょっと書いてあり、この本をもらったときはぜんぜんヨガの先生になるつもりなんてなかったので、その辺は興味深かったです。
その中でも印象に残ったのは年を取ることについての章でした。
「ゲーテがファウストを書いたのは年を取ってから。ワーグナーは80歳で有名な曲を書いてるし、ヴェルディもすばらしいオペラ作品を80歳を過ぎてから書いた。」とのことでした。ビクトル・ユーゴは60歳でああ無情を書き始めたし、ピカソは90歳になってもまだまだ現役でした。
他にも日本人にはおなじみないような指揮者やピアニストで、90歳を過ぎても情熱をまったく失わずパフォーマンスし続けた人の例がでていました。
最近このテーマで続けて書いてますが、本当に年を取ってもぜんぜんバイタリティーを失わない、パッションを持ち続ける人っていますよね。私は40代半ばだけど、周りにはもう「自分はもう定年を待つばかりの中年」っていう意識の人もいます。(男性が多い)どうしてそうなっちゃうんでしょうね。
野球の話になりますが、阪神は鉄人金本選手は42歳、下柳投手も42歳、去年引退したけどずっと現役で一線の捕手だった矢野さんも同じ年。40代でがんばってる人は阪神以外でもたくさんいます。矢野さんなんて故障で引退したけど、「これからまた新しいキャリアでがんばる」という感じですごくポジティブだし、しかも外見もまだまだ惚れ惚れするほどかっこいいのに。どうして40代半ばくらいで「俺はもうおっさやから」 と思える人がいるんでしょう?
(ああ、すごく脱線。阪神のキャンプが始まって実は心がそっちに飛んでいっていて・・・・)
うちの母なんて今は75歳だけど、65くらいから自分は年寄りだと言い続けてましたよ。私の前ではそうなんだけど、その割には友達と海外旅行しょっちゅう行ったりして、都合の良いときだけ老人でした。たぶん老人ということに甘えるとそれはそれで楽な面もあるので、そのまま流れて行っちゃう人も多いんでしょうね。
何か新しいことがあると「私はもう年だからもういい。」と母は言ってましたが、年は毎日毎日とって行って今より若くなることはないんだし、(今の現世としては)たった一度の人生なんだから、60だろうが80だろうが100だろうが、生きてる限りは新しいことにチャレンジし続けないと生きてる意味が無いように思うんですけどね。
とにかく、この本で一番すごいのは、この著者自身です。彼女の写真がいくつか載ってるんですが、できちゃうんですね、こんなことがこんな年で。Seeing is believingですので、写真を載せます。
私は彼女の半分の年だけど、今からがんばっても彼女ほどやわらかくはならないと思うけど、でも今を維持できるようにがんばり続けたいですね。
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2 件のコメント:
うわー、かっこいいねぇ、この写真。83歳でもこういうの可能なのね。今から頑張っても彼女ほど柔らかくならないっていうのは間違った思いこみですよ!!
40代でもう中年だからって言っている友達などを見ていると、要するに怠惰な自分への言いわけなんですよ。確かに40代になると何かしら意識的に努力しないと身体はどんどん衰え始めるでしょ。努力するのがめんどくさいとか、努力するのがめんどくさい自分に自己嫌悪を抱いちゃうから、「自然でいいんだ」と自分を慰めてるんじゃないかな。
60、70程度で自分は年寄りだからもういいって言っているのも同じ心理じゃないかなと思います。
そういうことばかり言っている人といると気が滅入りますよね。最近はそういうことを全く考えていないので、引き寄せの法則で、そんな人は全くと言っていいほど周りにいなくなりましたが。
うちの親はあんまりそういうことは言わないですね。今、70だけど、まだまだやりたいことはやろうとしています。思うように出来なくなっていることが悲しいみたいなことは言うけどね。コンピューターとかメカの理屈がわからないときとか。でも、いろいろ努力したり楽しんだりしているのを見ると、こちらもうれしいです。
まあ人によって環境も考え方もいろいろ違うということなんでしょうね。早々と中年化したり老年化するのが悪いことというわけでもないし。
私はピカソやマチスなどの老年になってますます新しいことにチャレンジし続ける芸術家や、ナブラチロワや鉄人金本みたいに普通の人が引退する年で一線で活躍してるスポーツ選手を見ると、すごくインスパイアされますね。魂の不滅さを見せられているというか。
うちのは母はもうPCも触らないみたいで、このブログも読んでないみたい。まあこちらはそのほうが楽ですが。
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