2014年10月7日火曜日

小林聡美の捨て猫の話

最近知り合った日本人の方から本を何冊かいただきました。そのうちの一冊、小林聡美という女優さんの書いた「マダムだもん」というエッセイを読んでます。薄くて軽い内容で、気分転換や暇つぶしには最適。でもなかなか文章がうまくて読みやすくて、美人で女優で、文才まであるのかと、ちょっと嫉妬するほどです。エッセイの題材は、日常生活とか飼ってる犬の話とか旅行の話とか、まあこのブログと似たような物です。

まあ、言ったら悪いが、文章はうまいけど、箸にも棒にもかからないようなエッセイ集と言えるでしょう。

でもその中で、一つだけ心に残ったものがありました。それは生まれたばかりの捨て猫を拾う話です。ある雨の朝に犬を連れて旦那さんと散歩していたら、まだ目も開いていない子猫3匹が捨てられていたそうです。それを獣医に連れて行ったら、まだへその緒も切れていなくて、3匹がつながっていたんですって。

その日は3匹を獣医に預けて帰宅し、翌日行くと一匹死んでいました。そして翌日にはもう一匹。そして結局は3匹目も死んで、どれも助からなかったという話でした。一番元気だった3匹目も全然体重が増えなくて、獣医さんもかなり落ち込んで心を痛めていたけれど、ダメでした。その時の体重は85グラムですって。85グラムってハム1パックより少ないです。

その辺のいきさつが、あんまり感傷的にならずに淡々と描かれていました。

生まれたばっかりの、まだへその緒もつながってるような子猫を捨てるなんて、一体どんな状況だったんだろう。自分で飼えないまでも、少なくとも数週間はお母さん猫と一緒に飼って上げることは出来なかったのかなあ。

そして小林さんも書いてましたが、生まれ落ちた小さい命が生き延びるのって、簡単なことじゃないんだなあって。お母さん猫のおっぱいを飲ませてもらえないと、いくら獣医が注射器で人口乳を飲ませてもだめなのかなあ。

そう思うと、うちの猫ペッパーちゃんが余計愛しくなりました。ペッパーはお母さん猫が勝手に農家の納屋で出産して数週間育てて、ちょっと大きくなった頃に一匹ずつ口にくわえて、その農家の家に連れてきたんです。

獣医がいくら最新の施設で最新の薬を使っても、お母さん猫が自然に育てるのには全然かなわないんですね。

ところでこの旦那さんは 映画監督か何かだと思うんだけど、猫を見つけた時点からもう泣きっ放し。獣医でもまだどれも生きてるうちから、耐え切れずに待合室で泣いて、もちろん死んだら号泣。そういう可愛い人ということで、急に親近感が湧いて読み進みました。

あとでネットで見たら、この旦那さんとは最近離婚したとか。 それもまた、あらら。。。という感じ。

断捨離67番は、チャーリーがサッカーの大会でもらった来たボール。こんな空気の抜けた状態でもらっても、家には空気入れる設備も道具もないし、どうしようもありません。

関係ないけど、先日の栗。オーブンで焼きました。
ではよろしければこちらもよろしく
 
ヨーロッパ(海外生活・情報) ブログランキングへ


4 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

へえ、そんなエッセイ書いてるのか。

動物の命について、母親について・・・

書けばいろいろあるけど、今その余裕なしって感じ。

人間、余裕がないといかんな。

Atsuko さんのコメント...

あくあさんの忙しいのって、店がオープンしたらひとまず収まるのか、それともさらに忙しくなるのか?

あくあ さんのコメント...

やってみないと、わからん。

オープンしても最初は暇かな・・とも思うんだけど、それも困るしねぇ。

Atsuko さんのコメント...

最初はお客さん少なくても忙しいんじゃないの、なにかと。そうしてるうちに忙しくなって、支店を増やすとかそういう話になって。。。