2009年7月31日金曜日

科学館と阪神




今日は水泳のレッスンの後、現在ミラノに住んでいる大学時代の友人と会いました。お互い子連れでです。彼女と会ったのは、私がロンドンから遊びに行った15年ぶりくらいです。彼女のところはルイと同じ年くらいの、お父さんがイタリア人の女の子です。でも彼女はミラノでは日本人補習校に通っているし、毎年2ヶ月日本に来ているので、日本語というか、大阪弁がペラペラ。




梅田(キタ)で待ち合わせして食事をした後、かなり歩いて、市立科学館というところに行きました。そこでプラネタリウムを見ました。結構新しい建物で、ルイもチャーリーも、その大きいオーディトリウムに入っただけで感動していました。歩いている間も、大阪の中心地の高いビルなどを見て、時々立ち止まっては感心して見上げていました。うちの子供って本当に田舎者。でも本人たちが田舎暮らしが好きなので、自分で「僕らは田舎者」(country bumpkins)と堂々といっています。その言葉があまりよくない意味で使われているとは、思いもつかないようです。確かに田舎暮らしってうらやましがられることが多いし、悪い意味合いがあるというのはヘンな話です。




プラネタリウムの後は、3つのフロアに分れている科学館で遊びました。イタリア人ハーフのSちゃんとも、言葉は通じないながらも、ちょこちょこ一緒に遊んでいたようです。本当、子供って言葉を交わさなくても、一緒に何かをすると嬉しいようですね。




ところでこのプラネタリウムのほうは料金を払いましたが、科学館のほうは入場無料でした。大阪はこの夏は5月に新型インフルエンザで学校が休校になったことと、不景気のせいで、ここと動物園と、博物館、植物間は夏の間無料なんです。だから我々はいいときにきたようです。




夜は家でナイターを見ました。阪神は能見という、歌舞伎役者にもなれそうな、口下手なきれいな若い投手が投げていました。イギリスでは野球は人気がないのですが、ルイは私の実家が大阪なので、小さいうちから阪神グッズをよく妹からもらっていました。それで、そこはかとなく自分は阪神ファンなんだと思っています。今も阪神の帽子をかぶってよく出かけるので、時々周りの人が、「阪神好き?」と話しかけてくれたりして、よけい好きになったようです。




それで8月11日に家族でナイターを見に行くことになりました。そのせいもあって、ここのところちょくちょく野球をテレビで見ています。今はなんとタイガースは4連勝中!しかも今日は巨人を相手に勝ちました。この調子で頑張ってくれれば、8月当日には大きく盛り上がると思うのですが。阪神がんばれ!




ただ見に行く試合は中日戦です。中日って今年強いんですよね。だから多分負けるかな。勝って盛り上がって欲しいなあ。

2009年7月30日木曜日

1日飼育係











今日は実は私と妹が、ドキドキしながら待っていた日なのでした。

2ヶ月ほど前に妹から電話がかかってきて、天王寺動物園で1日飼育係体験のサマースクールがあるけど、抽選に応募したものかという相談がありました。その日は親は同伴することができず、一日動物園で過ごすというものです。そんな体験はめったにできるものではないし、日本語の練習にもなる。それになんといっても二人は動物が大好きなので、抽選という事だし、当たるとも限らないしと、応募してもらいました。


そしたらイギリスを発つその日に母から電話があり、抽選に当たったとの事でした。その時点では、日本について2週間後になるし、それまでに少しは日本語に慣れるかもと、楽天的な、まあどうにかなるさという気持ちでした。



ルイはそのことを言うと、すごく喜んでいました。「日本語なんてできなくても、みんなの真似してやっていれば大丈夫。やりたい、やりたい。」というのが基本的な彼の反応でした。でもチャーリーは色々心配のようでした。特にルイと班が違うことが初めからわかっていたので、特に不安そう。実はチャーリーのほうが日本語はわかるんだけど。



昨夜はさすがのルイもちょっと不安になっていたようでした。私も不安だったし、妹も不安そう。もちろんチャーリーも。でもこうなったらやるしかない。それで今日朝9時に子供たちを開園前の動物園に連れて行きました。



受付でバッジをもらい、他の子供たちと待っていると、ルイは「昨日はちょっと心配だったけど、今は嬉しくてドキドキしてる。」といってくれました。本当にルイっていい性格。チャーリーは何も言いませんでしたが、腹をくくった様子でした。


一応受け付けのお姉さんに日本語をできない旨を言うと、困ったような顔をされましたが、実際に子供を連れて行く飼育係の人に言うと、「あ、はいはい」と、そんなこと全然関係ないという反応でした。



私は日中も気になって何度も携帯をチェック。妹も心配してきて、メールを送ってきました。



3時に迎えに行くと、二人ともすごく興奮して嬉しそうでした。ルイは象の世話、チャーリーはコアラの世話をしたそうです。他にも工作をしたり、ザリガニ、亀、うなぎなどを触ったり、動物の糞比べなど、とっても楽しかったようです。


1日世話をしてもらって、記念写真までもらって、一人料金は1000円きりでした。毎日毎日朝から晩まで子供とべったりの夏を送っている私としては、1000円で1日面倒見てくれるだけでも、安いものだと思いました。
とにかくこの日が無事に過ぎたどころか、とっても楽しい思い出になってよかった。



天王寺動物園の皆さん、どうもありがとうございました。

2009年7月29日水曜日

大学のサークルの集まり


昨日は大学のときのサークルの人たちで集まりました。たまたま私が帰って来ることを、そのうちの一人が他の人に言ったことがきっかけで、7人集まりました。私は大学以来皆様に会うのはなんと23年ぶり。ふと考えると、大学に入ったのが18歳のときでしたから、その時まで生きた人生以上の月日が流れてしまったのでした。


その7人のうちの二人は同じ会社にいるので、今は毎日顔をあわせてるそうですが、他の人たちはやはり10年ぶり、20年ぶりだったそうです。私と別の人は現在ヨーロッパに住んでいて、夏休みで一時帰国中。一人は米国から4月に帰国。もう一人は先月ジャカルタ駐在から戻ってきたところ。だから本当にたまたま偶然、面子が揃ったようなのでした。


そのうちの一人がサークルの同窓会のメールアドレスを作る仕事をおおせつかりました。そして別の一人が、なぜか地図作り。昨日の7人は年齢が上から下まで6年離れているので、その全員が知っている人のメールアドレスをまとめると、かなりの数に連絡がつくことになるかもしれません。


そんな話をしてるうちに、この7人のうちの一番年上の人が、もう少し先輩の人が20年位前に、2010年に大同窓会を計画、というよりは予言していたことを思い出しました。なんだかこの様子で行くと、本当に実現するかも。ただしその予言は1月1日なのですが、いくらなんでも私もそんなに早くはまた帰国するのは無理なので、来年の夏以降なら、また万難を排してでも参加したいと思うのですが。


あいもかわらず、昔の話、今の話、噂話に花を咲かせていると、その7人のうちでまともに4年で卒業したのは、たった一人(女性)だったということがわかりました。私は1年休学したし、3人は1年留年。一人は1年留年プラス1年休学して留学。そして一人は英語の単位が取れなくて、結局卒業できなかったとか。(U君、ゴメン。いいよね。)彼は私と同じロシア語科。ロシア語の単位が取れないならまだしも、うちはまがりなりにも外大ですよ。英語ができなきゃ、入学できないはずでは?


大学を卒業して以来、自分のことを変っていると称する人に会ったことは何度もありますが、そのたびに、「うちの大学の人ほど変った人はいない」と思っていましたが、昨日集まって、昔の知人の話などを聞いて、その気持ちを新たにしました。


皆さん、大阪外大ほど変った人の集中している団体はありません。でもいまや、母校は阪大に吸収されてなくなってしまったんです。あの変った人たちを引き寄せる土壌がなくなったかと思うと、本当に寂しい限りです。

2009年7月27日月曜日

イトマンスイミングスクールと洋楽カラオケ

今日から子供たちは1週間、夏季水泳教室に通います。朝早く起きてバスに乗っての通学。ほかの子供たちは自分達だけできていますが、私はちょっと不安なので、一緒について行きます。

受付で、先週体験レッスンを受けた旨を告げると、「日本語大丈夫でしたか?」との事。全然大丈夫じゃありませんでしたが、問題はなかったようですと答えておきました。実際水泳のレッスンなんてすることは決まっていますから、心配はありません。

レッスンは水泳自体は一番上の特習級というのに入れましたが、二人は準備体操が全然できない。イギリスではしないんです。なので前屈すらちゃんとできない二人を見て、先生は二人が運動が全くダメか、ふざけていると思ったかもしれません。

午後から夜にかけて、中学、高校と同じだった友達4人と、洋楽カラオケに行きました。別に普通のカラオケなのですが、私とそのうちの一人が、帰国の際には洋楽カラオケに行こうと決めていたので、洋楽ばっかり歌っていました。クイーンのボヘミアンラプソディーとか、マイケルジャクソンのスリラーまで歌ってしまいました。

そのうちの二人とは帰国の度に会っているのですが、洋楽カラオケを言い出した友達は、高校卒業以来初めて会います。26年ぶりだあ。ずっと音沙汰が途絶えていたのですが、出版業界で働いている彼女にエッセイの出版について相談して、それを親身に相談に乗ってくれたのがきっかけで、今日また一緒に遊ぶことになりました。

話題は奈良の悪口から始まり(彼女は結婚して奈良に住んでいる)、大阪の特殊性、中学の話し、高校の話し、演劇部(私以外の3人が入っていた)の話し、昔の先生、友達、自分の親、子供、旦那、本、コンピューター、霊感、などなど、尽きることがありませんでした。

昔の友達っていいよね。本当に話題が尽きない。

3時半に待ち合わせをして、2時間カラオケをした後食事に行き、店を出たのは10時前。6時間以上も話し続けていました。

明日は大学のサークルの人たちに夜会います。こちらもたまたまベルギーの転勤先から一時帰国している人や、ニューヨークの転勤から戻った人など、偶然いろんな人の予定が合い、22年ぶりに会います。なんだか最近は、昔の友達との縁がどんどんつながってきています。そういう縁なのかな。それとも年齢的に、皆動きやすくなってきたのかな。

2009年7月26日日曜日

鹿と大仏と子供たち




今日は大学時代の友達と久しぶりに会いました。15年ぶりくらいかなあ。私のも彼女も出産がちょっと遅かったので、ちょうど子供たちが同じような年なので、うちの子供たちに他の子供たちと遊ばせてあげたいという私の希望もあり、彼女とお互い子連れで会いました。場所は奈良。鹿を見に行って、大仏でも見ようということです。


朝の11時に奈良で待ち合わせ、私たちはもちろん15年のギャップなど全くなく、あっさりと昔どおりに戻りましたが、子供たちはどうも恥ずかしそう。言葉の壁もあり、お互いに気になりながらも、なかなか打ち解けられません。あちらは7歳の男の子と11歳の女の子でした。7歳君はまだ子供らしく元気でよく喋るのですが、残りの3人はもじもじしています。私と友人はそんなことにはお構いなく、昔話をしながら東大寺までの20分ほどの道のりを歩きました。


途中で鹿にえさをやると、ルイが雄鹿に囲まれてしまいました。みんな笑いながらも、本人は隅に追いやられ囲まれ、立派な角を生やしたしかも何匹もいて、ちょっと怖かったらしい。しかもTシャツまで食べられてしまいました。(破れたほどではないけれど)


大仏を見終わってランチを食べたあたりから、手ゲームなどをし始め、やや打ち解けてきました。そしてレストランを出て歩いていると、朝はあんなに晴れていたのに、急に暗雲が立ち込め大雨が。私は傘を持っていなかったので、用意のいい友達が持ってきた傘3本をみんなで相合傘をしました。それでも雨脚はひどく、仕方なく大木の下で傘を差しながら雨宿り。そうこうするうちになんだか子供たちがすごく仲良くなっているんです。特に女の子同士が。


雨がやんで、今度は大きな、亀の沢山いる池に行く頃には、もう4人ともすっかり仲良くなっていました。それで最初の目論見どおり、子供たちは子供たちで遊び、我々大人はベンチに座って、仲良く昔話やら仕事の話やら子供の話やらに花を咲かせました。


最後は電車で途中まで一緒に乗っていったのですが、せっかくなのでぜひ予定をあわせて、イギリス帰国までまたもう一度会いたいねという話になって、さよならしました。子供たちは本当に楽しそうでした。もちろん私たちも。

2009年7月25日土曜日

天神祭







きょうは天神祭に行きました。天神祭って日本大祭のひとつなのに、私は今まで行ったことがありませんでした。






夜行くとむちゃくちゃ混むので、昼に行こうとの妹の提案で、2時過ぎに行きました。それでも3時過ぎくらいから陸渡御と呼ばれる地車、行列が出始めました。最初に出てきた太鼓の出しは迫力があり、ぐんぐんと押されちょっと怖くて危なかった。






子供たちは大きいりんご飴を買ってあげたので、食べている間はじっと待ってみていましたが、食べ終わると飽きて、メインの行列とは反対方向に行って、屋台で色々遊んで楽しんでいました。






金魚すくいが楽しかったようで、2匹ずつもらっていました。その後ミドリ亀取をしました。それは5匹とると1匹もらえるらしかったのですが、残念ながらルイ、チャーリーそれぞれゼロ匹、1匹という結果でした。私たちが来て以来カブトムシ、金魚とペットが増えて、捨てることが禁止されているミドリ亀までもらってきたらどうしようと、母はちょっとこわごわだったらしい。

2009年7月24日金曜日

1Q84

村上春樹の新作、1Q84を買いました。今151ページです。村上春樹大好きなんですけど、もちろん普段はイギリスに住んでいるので、新作の情報が入ってこないし、入ってきてもアマゾンで日本から買うほどでもなく、日本にいる妹に頼んで送ってもらったり、友達が送ってくれたりします。今回はちょうどタイミングよく、日本で買えました。

前回の長編海辺のカフカが出たときなんて、英語訳が出てその書評がイギリスの新聞に出たのを読んで、知ったくらいでした。その時も日本に来るまで待って買いましたが、もう文庫になっていました。

日本に来て以来子供と1日中べったりで忙しく、本を読む暇もないのですが、早くもっと読みたいです。推理小説でもないのに、次はどうなるのかとどんどん読みたくさせるのがさすがですね。

ある人によると、村上春樹はノーベル賞を狙っていて、それをとってから、この本の3部と4部を発表予定だとか。邪推だと私は思いますけど。ノーベル文学賞なんて、持ち回りだということだし。

村上春樹って阪神圏出身で、昔はこの辺のプレイガイドジャーナルというマイナーなイベント情報誌にエッセイを連載していたのですよ。それがその雑誌は廃刊になり、一方村上氏はこんなに大作家になられて、何か私としては地元のひいきにしていた野球選手が大リーガーになったような気分です。嬉しいような寂しいような。

カフカのほうは英語訳も評判がよく、私の地元の田舎図書館にも置いてあるほどです。この1Q84のほうも、もう誰か英語訳しているんだろうなあ。

2009年7月22日水曜日

日食

今日は日食でした。それで大阪科学館というところに行って、沢山の人と混じって日食を観察しました。残念ながら曇りで、あまりよく見えなかったけど、他の人と一緒に見るというのは結構盛り上がって、良かったです。

実はデボンでもルイが1歳のときに皆既日食があったのです。でも我々の住んでいるところは惜しいところで98パーセントくらいの部分日食だったのですが、まあルイも小さいことだし、それでいいやと家の近くで観察したのですが、後で聞いてみると、皆既と部分では全然違うとの事。皆既日食だと、本当に夜のようになるんです。そういえば本の少しカーテンの隙間から日が差していても明るいですからね。その1-2パーセントの差が大きいようです。

今から思えば無理をしてでも皆既日食を見に行くのだったと残念です。

午後は近所のプールに行きました。私が子供の頃よく言ったプールなのですが、もちろんずいぶん新しくなって、色々なスライドなどもできて、楽しかったです。

ライフガードの人が沢山いたのですが、大阪なので、「走ったらアカンで」、「飛び込まんといてな」と、若いお兄さん達の注意する言い方が優しくて、やっぱり大阪っていいなあと思いました。

2009年7月21日火曜日

まだ梅雨です




昨日は大阪のクラフトパークというところで、木工のワークショップに行きました。お父さんの血のせいか、結構上手に木の車の着いたおもちゃを作っていました。




今日は朝から近所のプールに行くつもりでしたが、朝から大雨。それで私は午後高校の友達と食事に近所のロイヤルホストに行くときに、一緒についてきて、ご飯の後ずっとテーブルでDSをしてあそんでいました。




母の住んでいるマンションは9階建てで、彼女の家は5階。それなのでそこに行くのにエレベーターで行くのが面白いようです。特に大人無しで自分達だけでマンションの庭に蝉取りに行ったり、向かいの公園に行ったりするのが、普段子供たちだけでどこかに行くことのない彼らには、面白いみたいです。

2009年7月20日月曜日

早速遊んでいます











長旅のせいか、ひどい時差ぼけでした。初日は午前1時50分に目が覚めてしまいました。翌日は2時50分、そしてその次は3時50分。こんなのイギリスを出てから、平均1日2時間くらいしか寝ていないようと思っていたら、今朝はさすがに8時まで寝ました。飛行機と空港のエアコンのせいで喉が痛くなり、急な暑さもあり、ちょっと疲労がたまっていましたが、今日はまあ元気。でも鼻かぜを引きました。



その中を強行スケジュールで、土曜は甲子園に今年できたキッザニアという子供の遊びセンター、昨日は大阪のユニバーサルスタジオ二行きました。キッザニアは子供が色々な職業を体験できるというところです。ユニバーサルスタジオはご存知の通り。




初日はみんな疲れていたので、近所のスーパーに夏服を買いに行ったら、そこでカブトムシを売っていて、早速うちの子供たちは買いました。それからついでに虫取り網も買って、早速蝉取り。これだけないているので、あっけないほどカンタンに取れました。どこにも行かなくてもマンションの敷地だけで十分取れています。



写真は上からカブトムシ、せみ(チャーリーが取りました。良く撮れてるでしょ)、キッザニア、ユニバーサルです。

2009年7月17日金曜日

日本につきました


長かった。火曜に家を出て、その日は空港の近くのホテルで1泊。その後水曜朝早くの飛行機に乗って、ドバイで8時間時間つぶしの後、やっと木曜の夕方日本につきました。


ドバイまでは良かったのですが、ドバイを出て5時間後くらいにルイの具合が悪くなってきました。だんだん顔色が悪くなってきて、大阪に到着するまで3回位くらいはきました。かわいそう。


飛行機の中では新型インフルエンザのせいもあってか、検疫表を書かされました。そして普段はほぼ素通りの検疫で並ばされて、パスポート審査のように審査されました。その列に並んでいるときに、ルイがまた具合が悪くなって、吐いたんです。こりゃあまずい。足止めされるかなあと思ったのですが、ラッキーにもその人は見ていず、大丈夫でした。


その夜は着くやすぐにルイは寝ました。朝は時差ぼけで4時くらいに目が覚め、もう大丈夫だとの事だったのですが、朝ごはんを食べるとまた調子が悪くなって、気持ち悪いといいながら、熟睡してしまいました。体内時計は夜9時だから、それはそれはぐっすりと。


今やっと良くなったようで、お昼ごはんにそうめんを食べています。


いったいなんだったのかな。やっぱり長旅過ぎて、疲れが出たのか。それに飛行機が結構ゆれたのも良くなかった。まあ、明日には本調子に戻ると思います。それにしても、暑いというより、湿気が多いよ。
写真はドバイ空港。免税店にランボルギーニがおいてありました。

2009年7月13日月曜日

明日出発します

いよいよ明日、家を出ることになりました。飛行機は15日の午前8時半なのですが、ここからヒースロー空港まで4時間くらいかかるので、前日の14日に出ることにしました。泊まるのはターミナル5のホテル。チェックインは5時半からということなので、5時くらいにホテルを出ることになります。

昔ロンドンに住んでいたときは、地下鉄でヒースローまで1本のところだったんです、所要時間は1時間。そのころは今よりもセキューリティーがゆるく、チェックインは2時間前に行くと待たされるほどでした。家を出るのはチェックインの2時間と所要時間の1時間の合計3時間前。8時半の飛行機なら5時半に家を出ていただろうな。あ、その時間まだ地下鉄がないか。

若かったせいか、もしも遅れたら、ということもあまり考えたことがなかった。そのころはIRAのテロでよく地下鉄が止まったし、それでなくてもロンドンの地下鉄はよく動かなくなるのに、それでも結構ぎりぎりの時間に家を出ていました。今なら、万が一の上にもっと念を押して、少なくとも1時間は余裕を持っていくだろうに。これって年を食って、気が弱く用心深くなったのか、それとも、知恵がついたのか。

ロンドンを出ると、エミレーツ航空で、ドバイに向かいます。そこまで6時間ちょっと。つくのが夕方6時くらい。その後8時間くらい待ち合わせの時間があり、ドバイから飛行機が出るのが、16日の午前3時。大阪に着くのは午後5時くらいです。飛行時間は9時間くらい。

ああ、長いたび。しんどいなあと思うのですが、子供たちは本当に嬉しそう。日本に行くことで何が一番楽しみかというと、飛行機に乗ることなんですって。だから長ければ長いほど良い。それからドバイで8時間過ごせるのも、楽しみだそうです。そんなこといっても空港から出れるわけではないんだけど。でもそれでも良いらしい。それどころか、明日空港のホテルに泊まるのも嬉しいらしい。

そういえば思い返せば、私が始めて飛行機に乗って海外に行ったのは大学3年のときでしたけど、飛行機に乗るの楽しみでしたね。途中でアンカレッジやアムステルダムに止まったのも、それだけでその国によったような気でいました。でもいつの間にか飛行機にも乗りなれて、空港で過ごす時間がとてつもなくかったるくなって、飛行機も体のしんどさがつらくなってきました。新鮮さを見る目が失われていったのでしょうね。

今回子供たちとの旅、できるだけ子供の目で旅を楽しみたいと思います。

でも体の窮屈さだけはどうしようもないので、今日は友達の勧めで、フライトソックスを買いました。これで足の疲れが和らぐとか。エミレーツ航空は、各席でのビデオやゲームが充実しているとのことなので、子供たちに思う存分ゲームさせて、私は寝ます。

次のブログは日本にて。

2009年7月12日日曜日

リラックスした日曜

今日は本当に何年かぶりかに、誰もどこも行かなくても良い日曜でした。普段は夕方水泳のトレーニングがあるし、チャーリーも3週間ごとに乗馬に行くし、しかもラグビーシーズンが始まったら、ほぼ隔週くらいに、早起きしてラグビーの遠征があります。

今日も本当は水泳のトレーニングの日ではあるのですが、火曜日にロンドンに行って水曜に日本に向けて発つので、今日と明日は水泳休ませることにしました。

それで私はゆっくりと10時くらいまで朝寝。子供たちは先に起きて(多分7時くらいにはおきている)、テレビを見たりコンピューターゲームや任天堂をして遊んでいます。朝ごはんが遅くなるし、そんなに放っておいたら悪いかなあと思うのですが、本人同士は親にごちゃごちゃ言われないで好き勝手にできるし、結構楽しいようです。確かに親が朝寝している間に、自分たちだけでのびのびと好きなこととしてるのって、リラックスできるだろうなあ。休みの日に早く起きると、嫌がられます。

昨日洗った洗濯物が、昨日は雨で干せなかったので、おきて一番に干したら、朝ごはんの最中にまた降ってきました。困った。今日は洗濯物が山ほどあるのに。こんなにたくさん、乾燥機に入れたくないよと思っていたら、また晴れてきました。

畑仕事、日本に行く前にしておきたいことがたくさんあるのですが、晴れてきたおかげで、今日は昼食までに結構片付きました。イチゴはちょうどタイミングよく今日でおしまいで、今日はネットをはずして、残りは鳥に上げます。ラズベリーは今年はほとんど実らなかったので、こちらはネットすらかけませんでした。そしてグリーンピースもほぼ今日で終わりです。

明日の仕事は、ソラマメとグリーンピースを全部収穫し、サヤから出して冷凍。さやえんどうを全部収穫し、こちらは全部地面から抜いてしまう。そしてさくらんぼうを収穫して、ネットをはずすことです。キャベツとかレタスとか、来週あたりにたくさんできそうなのですが、こちらはもうどうしようもありません。ズッキーニも小さいのがなっているので、これを収穫するのみ。帰ってくるころには身が巨大化して食べられなくなってると思います。

にんじん、ジャガイモ、たまねぎ、にんにくもできてるのですが、こちらは何とか地面の中でもってくれるんじゃないかな。ナメクジに食べられなければ。帰ってくるころには、トマトやとうもろこしができているのではと期待しています。週に一度くらい大雨が降ってくれれば、ちょうど良いのですが。

夕方は、最近テレビでアポロ11号の月面着陸の番組を見たので、ルイのリクエストで、家族で「アポロ13」のビデオを見ました。15年以上前の映画だけど、やっとルイはこれを見て楽しめるくらい大きくなってくれました。チャーリーは途中で退屈して、DSで遊びだしてしまいました。

この映画はじめてみたのはロンドン。これが封切りになり、土曜の夜に見に行ったら、もう満員で入れませんでした。それで別の映画館で、メグ・ライアンとビリー・クリスタルのWhen Harry Met Sallyを見ました。この映画自体は良かったのですが、でもアポロ13を見たい気持ちが満たされず、結局またはじめの映画館に戻って、オールナイトで夜中の12時過ぎから見たのを覚えています。

そのときも感動したけど、今日も感動しました。ポジティブ・シンキング。これって本当に大切ですね。

晩御飯はローストポーク。野菜を使わなければというプレッシャーから、ポークのほかには、
ローストポテト
茹でポテト
ローストターニップ
茹でビートルート
ビートルートの葉のおひたし
茹でキャベツ
茹でグリーンピース
と盛りだくさん。野菜でおなかがいっぱいになりすぎて、たくさんお肉が余しました。でも実はこれ1.65キロもある大きな肉の塊で、食べ切れたら怖い。3時間もオーブンで焼きました。

2009年7月11日土曜日

マイケルジャクソンフィーバー




マイケルジャクソンフィーバーはまだ続いています。今週の英国のチャートでは Man In The Mirrorは、堂々2位でした。トップ40にはかなり入っています。10位ビリー・ジーン、12位スリラー、13位Smooth Criminal, 19位ビートイット、25位Black or White, 26位Dirty Diana。30位以降はもうマイケルだらけ。32i位The Don't Care About Us  33位Earth Song  34位The Way You make Me Feel  35位You are Not alone  38位Don't Stop til You Get Enough  40位Bad。合計すると13曲も!私が好きなのは、やっぱりMan In the Mirror と Don't sop til You Get Enoughです。




チャーリーもやっぱり家でこっそりムーンウォークを練習していました。ユーチューブに練習のビデオがあるんです。それを見て練習したみたい。結構うまい。それで今日モダンダンスのクラスに行って、先生に見せていました。チャーリーだけではなくて、このダンススクールの生徒は、みんなこっそり練習していたみたいでした。




しかも今日はバレエのレッスンがありませんでした。最近厳しい練習が続いていたので、今日は30分のモダンダンスと1時間のバレエのクラス、併せて1時間半、スリラーのダンスをしました。これはオリジナルのダンスではなく、自分たちで考えながら作ったものです。(大体大きい生徒が作った)。




チャーリーとお友達のカヤは、大きいお姉さんのダンサー、オリビア、グレース、べスに混じっての練習で、とっても楽しそうでした。あのくらいの年のときって、ティーンエージャーのお姉さんたちと一緒に何かするって、すごくわくわくするんですよね。




ビデオを携帯電話で撮って帰ってきてデイブに見せると、今日1日でこんなに覚えたのかと感心していました。早速ユーチューブに載せましたので、良かったら見てください。








で見れると思います。時間は2分です。

そういえば私も大学生のとき、体育の時間にジャズダンスでスリラーを踊ったこと思い出しました。ちっと似たような振り付けでした。あのビデオ今でもすごくよくできていると思うし、ギネスブックに載るくらい一番良く見られている音楽ビデオということなので、やっぱりダンサーや振り付け師たちをインスパイアするものがあるんですよね。
ちなみにこのビデオのちょっと前に出たビリージーンのビデオは、MTVがはじめて流した黒人のビデオだったとか。そんなついこの間まで、白人中心主義がロック界でもまかり通ってたかと思うと、驚きですよね。マイケルのお葬式に、ある黒人の牧師が、彼が人気者になり白人文化と黒人文化の壁が低くなったことが、オバマ氏が大統領に選ばれた背景にはあるといったのも、まんざらうそでもないように思います。マイケルジャクソンを黒人音楽という人なんて、もういませんからね。れっきとしたモータウン出身ですが。

今は10時半なんですけど、ルイはまだ帰ってきていません。今日も遠い遠いところへ水泳の大会に行きました。3時間もかかるイギリスの西の果てのコーンウォールまで行っています。デイブからテキストが来て、自己記録を3つも更新したとか。うーん、がんばってるなあ、ルイちゃん。




2009年7月10日金曜日

子供の面白いこと

今日昼ごはんにサラダを食べようとすると、(サラダを食べるのは私だけ)、いつも使っている酢が切れていました。それで戸棚の中を探っていると、昔買ったバルサミック・ビネガーが出てきました。ずいぶん古いんだけど、匂いをかいでも少し味見してみても問題ないので、使いました。

すると隣できゅうりのピクルスをビンから出して食べていたチャーリーが、「酢はその中に野菜を入れて、保存食にするくらいだから、酢が悪くなるわけはない。」といいました。それはそのとおり。8歳にしては、本当によく物を知っている良い子、と思っていると、

「人間の体の一部もお酢につけてビンに入れて保存してあるでしょ。」というのです。

これって、大学の医学部とかで、人間の臓器や目玉の標本がホルマリン漬けになっていることを言ってるんだろうけど、お酢だと思っていたのかと、みんなで大笑いになりました。かわいいチャーリー。

こういうかわいい思い違いって、小さいうちだけなので、覚えておこうと思うんですけど、そのたびに記録に取っておかなかったので、もうかなり忘れていました。

思い違いではないのですが、チャーリーが1歳くらいのころのこと。いつもいくスーパーの入り口に、お金を入れると前後に動く乗り物(日本にもありますよね)があって、二人とも小さいころは、お金を入れずにただしばらくそこに座って満足していました。それである日、チャーリーがそれに入って、歌を歌い始めたんです。こういうことはよくあるので、別に何も考えずにそのままにさせていたら、あるおばあさんが寄ってきて、「歌が上手ねえ。」と50ペンスお金をくれました。

ただ感心してくれたのか、それともお金も入れずにのっていたので、かわいそうに思ったのか。とにかくチャーリーが歌でお金を稼いだ始めての出来事でした。

そのしばらく後、スペインのミノルカ島にホリデーに行ったときのこと。そこにも同じような乗り物がありました。それでチャーリーはその日、よその子供たちがそれに乗っているのをじっと見ていました。その翌日子供たちが寝ている部屋に行くと、チャーリーがじっと目を開けて横になったまま動きません。どうしたのかと思って声をかけても、ぴくりともしない。それでだんだんこちらは心配になってきて、「チャーリー、大丈夫?どうしたの!」と揺すろうとすると、自分の口を指差して、いいました。

「お母さん、ここにお金を入れたら、私は動くよ。」

そういえば私はあの乗り物にお金を入れたことがほとんどないし、子供たちも入れてくれとも言いませんでしたが、入れてほしかったのかな。

ルイは1歳半くらいまで、なぜか自分のことをディッチと呼んでいました。どうしてだかはまったく不明。それである日、これもまた同じスーパーでレジに並んでいると、これもまたおばあさんが声をかけてきました。「まあ、おりこうさんねえ。名前はなんと言うの?」ときかれて、大きい声でしっかりと、「ディッチ・ウッドワード」と答えていました。ウッドワードはルイの苗字です。

これを書いていて、また別のことを思い出しました。

うちの子供の苗字はWoodwardといいます。でもイギリスの子供は初めてアルファベットを書きだすころ、bとdを良く間違える。それで小学校1年生にあがってしばらくして学校からもって帰ってきたものに、自分の苗字をWoobwoobと書いているんです。それで、これではいけないとちゃんと教えてあげようとすると、すごく怒るんです。「どうしてWoodwardって書かなきゃいけないんだ。」って。b とdの間違いはわかったようなのに、ちゃんと自分の苗字を書くことを拒否します。どうも話がおかしい。ルイがこんなに我を張るなんて。

そう思って話をしてみて、事情がわかりました。ルイって小学校1年生の半ばくらいまで、自分の苗字ってウッドウッド, Woodwoodだと思っていたんです。なるほど、それでwoobwoobと書いたんですね。確かに発音すると似たような音なので、電話などでは本当にWoodwoodと思われたこともありますが(どんな名前や)、それにしても小学校に上がってもずっとそう思っていたとは。

今となっては懐かしい思い出です。名前についてはまだ思い出があるので、それは別の日に。

2009年7月9日木曜日

食べ物をあげることについて




今年初めてさくらんぼがなりました。この木を植えたのは6年位前かな。去年もおととしもいくつか実がなったのですが、赤くなる前に鳥に食べられてしまいました。今年はまあまあたくさんなったので、本気で鳥よけネットをかけると、今日はじめて収穫できました。15個位かな。味のほうは店で買うのと同じような味。本当は店よりおいしくあるべきなのですが、まあ文句はありません。まだ木には30個くらい残っているので、日本に行くまでに、ぎりぎり間に合うかどうかというところです。間に合わなかった分は、ネットをはずして鳥にあげるしかないでしょうね。デイブが食べるとも思えないし。


今菜園は一番たくさん実っている時期なのです。私達が日本に行くのに火曜日にここをたつと、もちろんデイブはまだいますが、彼が畑から野菜を取って食べるなんて考えられない。それで、たくさんのものが無駄になると思います。今真っ盛りなのがグリーンピースとソラマメと絹さやなのですが、これは今1日おきに食べるほかに、できる限り冷凍しています。


イチゴはちょうど私達がいなくなるころに終わりだと思います。こちらもかなり冷凍しました。これも出発前に採って、冷凍して、後はネットをはずして鳥にあげようと思います。鳥は作物も食べますが、地面にいる害虫の幼虫やさなぎも食べてくれるので、持ちつ持たれつというところです。


後は人にあげています。イチゴは誰に上げても喜ばれますが、野菜はそうでもない。イギリス人は料理しない人や、簡単なものしか作らない人が多いので、土がついた野菜をあげても、喜ばれるとは限らないんです。でもルイの友達のお母さんはお料理好きなので、昨日もルイをバーベキューに招待してくれたお礼に、今日はレタスとソラマメと絹さやを上げたら、とても喜ばれました。


先週はチャーリーのバレエの先生にイチゴを上げました。お酒とタバコしか口にしないようなタイプなのですが、「まあ、私イチゴ大好き。」といって喜んでくれました。実はうちで育てたんですというと、「まあ、なんと光栄なこと!」とまで。その翌日の夜、携帯電話に彼女からテキストが入りました。


「ダーリン!イチゴはとっっってもおいしかったわ。ありがとう。マリオン」と、相変わらすドラマチックなメッセージが。


作物自体は年々、何をどれだけ植えれば過剰にならないかわかってきているので、たくさん取れすぎて人にあげることは減ってきているのですが、たくさん取れるイチゴやブラックベリーで作るジャムだとか、赤くなれなかったトマトで作るインド風の漬物とかは、たくさんできるのでかわいく包んでクリスマスやちょっとしたお礼にあげたりします。まあ、喜んでいただいてると思います。保存品だから、野菜のようにあわてて使わなくても良いしね。



昨日は私の水曜日のヨガの最後のクラスだったのですが、生徒の一人が、「インスピレーションをいただいたお礼に。」と、何かの瓶詰めをくれました。家に帰ってみてみると、自家製の蜂蜜でした。多分彼女はミツバチの養殖をしているんでしょうね。私もちょっと興味あって、習いに行こうかなあと思ったことがありました。この辺にはそういう人がたまにいます。夜間学校でも「Bee keeping」、養蜂のクラスがあるんです。
味のほうは、ほんのちょっとだけ試してみましたが、甘すぎずまろやかでおいしい!自分で作った大切な蜂蜜をいただくなんて、マリオンじゃないけど、光栄なことです。


こんな風に考えると、田舎の人って幸せですよね。自分で育てなくても、何かと自家製の食べ物が手に入る。うちは鶏はかっていませんが、ちょっと歩いて隣の農家に行くと、鶏とアヒルの卵を安く買えます。うちのりんごの木はまだ若いのであまりたくさん実らないけれど、毎年誰かが山ほどくれるし、水泳に行くと、誰かが自分の家で取れたなしを、ご自由にとかごに入れておいてある。取れすぎたきゅうりを、家の前の道沿いに、これまた自由に取れるように置いている人もいる。


それだけではなくて、うちの裏には勝手に生えているブラックベリーとダムゼンというスモモに似た果物と、ヘーゼルナッツの木があります。ただで食べる食べ物。これには、なんともいえない満足感があるんですよね。




2009年7月8日水曜日

マイケルジャクソンのお葬式

マイケルジャクソンのお葬式というか、メモリアルセレモニー日本でもやっていましたか。こちらでは昨日夕方6時から生放送で、BBCも民放も同じのを流していました。スカイニュースとかbbcニュース24も、同じでした。家族ではみんな晩御飯の後にこれを見ようと思っていたのに、チャーリーだけは毎週やっている獣医さんの番組を見たいと駄々をこねましたが、多数決で却下されました。でも実際には、どのチャンネルもこれしかやっていなかったから、仕方ありません。


ブルックシールズだとか、バスケットボールの選手のマジックジョンソンなどがスピーチしていましたが、私はあのスティービーワンダーが歌ったので、感動。私にとっては、彼はエルビスとかジョンレノンとかボブディランと並ぶロック界の偉人なので、そのスティービーワンダーに歌ってもらうなんて、マイケルジャクソンってそんなにすごいのかと、変な感心をしています。



セレモニーの最後のほうで歌った12歳の男の子、見ましたか。彼はつい2ヶ月前イギリスでやっていたBritain's got talentというタレントショーで決勝に残った男の子です。彼が予選で、ジャクソン5の曲を歌って、それをYouTube で見たマイケルが、彼のこと気に入ったのが、今回お葬式で歌うきっかけだとか。



これにはもうちょっと、話があるのです。彼(シャヒーブ君)は、はじめはエイミーワインハウスの歌を歌い始めたのですが、サイモンカウルという厳しいので有名な審査員が、彼が歌い始めたとたんに、「ストップ、ストップ」ととめたのです。これはとっても異例なことです。そして「ほかに何か用意していないの?」と別の歌を歌うことを薦めました。それで歌ったのが、ジャクソン5の曲だったんです。彼が歌い始めたとたんに、観衆は大喝采でした。



その後サイモンは、「これが曲の選択が人生を変えるといういい例だ。」といったんですけど、そのときは彼もまさか数ヵ月後には、彼がこんな大舞台で、スティービーワンダーと同じステージで歌うことになるとは思わなかったでしょうね。 あの時サイモンが歌を変えさせなければ、こうなっていなかったでしょうからね。



シャヒーブ君はイギリスのウエールズ地方のスワンジーという地方都市の出身。でも名前からわかるように、アラブ系かインド系の移民の三世(多分)です。このお葬式の前にスワンジーの町で人々にインタビューすると、みんなすごく自分のことのように喜んでいました。私も、ぜんぜん関係はないけど、彼が出てくると、「失敗ないように、がんばれ。」と心で応援してしまいました。



こうして考えると、マイケルジャクソンやその家族は、彼に対して本当に良いことをしてあげましたね。これ以上大きいステージってないですよね。こんなに世界中に中継されて。シャヒーブ君、これからも活躍してね。

2009年7月7日火曜日

今度はノルエーで。


今日の朝、昨日来ていたお友達の家族が帰りました。これは今朝撮った写真。うちの子供たちが学校に行く前です。


昨日は私の子供たちが学校にいった後、私はヨガのクラスを教えなければいけませんでした。それで友達のIさんと、彼女の13歳の娘さんNちゃんがヨガに来るということになっていたのですが、直前にNちゃんは気が変わって、お父さんとお兄さんと一緒にコーンウォールのエデンプロジェクトに行きました。


それで結局、私達にとっては子供抜きでゆっくりと時間をすごせました。


ヨガのほうは夏休み前の最後から3回目のクラスなので、特別激しいヨガをバシバシやって、私も生徒さんたちも楽しい気分になって、11時半に終わりました。それで私とIさんはビデフォードの町まで車で行って、バートンアートギャラリーという、前書いた北斎の展示をしていた美術館に行って、おいしいランチを食べました。


そういえば昔ロンドンに住んでいたころは、友達とランチに行くのが大好きだったんです。ディナーよりも気軽だし、安いし、昼からこんなことして遊んでるんだよ、というのが気分よくって。でもビデフォードにこしてきてから、一緒にカフェに行ったりランチに入ったりする友達がいなくなったし、子供ができてからはそんな時間もなくなったし。それで、まるで昔に戻ったように、のんびりとおいしい食事を、天窓から光が差す美しいスペースで、楽しく食べました。


その後はアウトレットのショッピングモールでお買い物。彼女は服を2枚買いました。私は2着かわいいワンピースを試着したので、ショッピングしたような気でいましたが、考えたら何も買わなかった。私って結構買わなくても試着するだけで満足なんです。買っても似たような服が家にたくさんあるし、おき場所もないから、便利な性格といえば便利。これってウインドウショッピングの極み。


そんなわけで、大学時代に戻ったようなことをして、とっても楽しかったです。まあお互い年は食ったし、すっかりお母さんではあるのですが、一緒にいるときは昔と同じようなことばかり話してた。


夜はみんなでピクショナリーというゲームをしました。2人ずつペアになって、ひとりが絵を書いて、制限時間以内にもう一人がそれが何か当てる、というゲームです。子供たちがどうもお互い打ち解けないので、ゲームをしたら良いのではという私の思惑だったのですが、ぴったり当たりました。


Iさんの息子さんのS君の提案で、ルイとS君(16歳)、チャーリーとNちゃん、私とIさん、デイブとIさんの旦那さんのチームになりました。ゲーム自体は英語でできていて、全員の共通語は英語なのですが、娘さんはちょっと知らない言葉とかもあり、それがまた面白かった。私ですら知らない言葉がありました。


勝ったのはルイとS 君のチーム。すごいのは「グランドキャニオン」で、S君がアメリカの地図らしきものを書いて、それに矢印をして、何か別の絵を描いたら、ルイが当てました。これのどこがグランドキャニオン?って、私達は目が点。それから今度は「スイミング」で、ルイがただ白い紙に波線を書いただけで、S君が一発で当てました。これって以心伝心?そいういえばゲームしてるとこを見て、なんだかこの二人は、妙に共通点があるような気がしました。


チャーリーとNちゃんもキャーキャー良いながら楽しそうにしていました。彼女たちは2位でした。3位と4位の順番は忘れた。私とIさんのチームなんて、「翻訳家」なんていう問題だったんですよ。どんな絵を描けば良いのだ?


こういうみんなでするゲームって普段はあまりしないけど、楽しいですね。特に知らない人同士が打ち解けるには、一番簡単な方法のような気がします。初日からすればよかったんだけど、残念です。次に会うときは、ノルエーでまたゲームしようね。

2009年7月5日日曜日

友達が来る




今日はノルエーから大学時代の友達と、そのだんなさんとお子さんたちが来ました。




午後3時くらい、テニスの決勝の真っ最中でした。それで一緒に海辺に出かけて、私達だけ先に帰ってくると、まだテニスやっていました。アンディロディックは、本当にほんの少しのところで負けて、残念。表彰式では、フェデラーよりも拍手を受けていました。
今日はお客さんがいるので、短いけどこれにて。
いつもブログを読んでくれている友達で、猫の名前まで知っていました。

2009年7月4日土曜日

Man In the Mirror


マイケルジャクソンが死んでもう10日以上にもなります。うちの子供たちは、マスコミでマイケルジャクソンという名前は聞いていましたが、彼の曲はあまり知りませんでした。知っていたのはマスコミの作り上げたイメージばかり。整形手術を繰り返す、ちょっと頭のいかれた人、という感じです。おまけにチャーリーは、私がダンスのお手本にと思ってスリラーのビデオを見せたものだから、余計彼は化け物のような人というイメージを持ってしまいました。


でも彼の死以来、ラジオでは彼の曲が良くかかります。どのくらいかというと、20分に1回くらいはかかる。それで急激に彼の曲を知って、なかなか好きになってきているようです。特に普段はあまりポップソングに興味のないルイが、ラジオで彼の曲がかかると、「ボリューム上げて」というほどです。


チャーリーは彼女自身のモダンダンスのパフォーマンスの前に、ダンスのお手本としていくつか彼のビデオを見せると、あまり何も言わないけれど(チャーリーは彼の死までは、マスコミに洗脳されて、マイケルジャクソンのことを良く思っていなかった。)、しみじみ感心していたようでした。


今週のイギリスのトップチャートでは、トップ40に5曲くらい入っています。一番上のランクは11位。アルバムチャートは、これも5枚くらい入っていて、こちらは堂々1位です。


シングルチャートで彼の曲の中で一番上なのは、誰もが知っているスリラーやビリージーンやビート・イットではなくて、ちょっと地味目な Man In the Mirrorという曲です。これが良い曲なんです。どういう歌詞かというと、「世の中には貧困や社会問題がたくさんある。もうこれを見てみない振りをするのは嫌だ。世の中を良くしたいと思うのなら、鏡の中の人から(つまり自分から)はじめよう。」という内容です。


I'm starting with the man in the mirror,

I'm asking him to change his way,

If you want to make the world better place

Take a look at yourself

And make the change


この曲がマイケルの曲の中でナンバーワンというのは、なんだか死んだ人に対する尊敬と、彼の残した音楽への感謝の気持ちがあらわれているようで良いですね。20世紀が終わるときに、どの曲が1999年のナンバーワンになるかが注目されていたのですが、そのときはジョンレノンのイマジンでした。そういうのを見ると、大衆の心の中には、世の中を良くしたい、世界の不公平と貧困をなくし、平和な世の中を築きたいという気持ちが奥深くあるように感じます。


生きているときは、マスコミもそれに踊らされる大衆も、話題になるような悪いことばかりを注目しますが、死んでしまってから今になって、彼がいかに音楽シーンを変えたか、彼の貢献について語られ、一般人も彼の音楽をあらためてすばらしいなあと聴きなおしています。(彼のスリラーのアルバムが出る前は、レコード会社はどこも、黒人音楽は広く受け入れられないと考えていたそうです。うそみたいでしょ。)


生きている間の肉体というのは、ある意味では魂を縛るもの。肉体を通してしか物を見ることができないし、周りとコミュニケーションできない。でも死んだ今では、彼の魂は世界中のあらゆる場所に浸透し存在している。昨夜彼のMan in the Mirrorのビデオを見て、そんな気がしました。だから急に人々が、彼のすばらしい面に目を向けるようになったんですよきっと。
マイケルの魂は、あなたの隣にもちょうど今いますよ、多分。


2009年7月3日金曜日

アンディ・マリー負ける


まずは昨日載せるつもりで忘れた写真。毎週毎週山のように買い物するので、撮ってみました。よく見えないけど、牛乳2リットル入り3本、長いスパゲッティー4パック、日本の倍の長さの食パン3斤、トマト4パック、ジャンボきゅうり3本、牛ミンチ1キロ、鳥胸肉1.1キロ、たら700グラム、トイレットペーパー12ロール、シャワージェル3本、ワイン1本などなど。合計85ポンドくらいでした。野菜を買わないでいいから、ちょっとお金が浮いています。


ウインブルドンのテニスは後残すところ、男子と女子の決勝のみとなりました。今日は男子の準決勝で、イギリス人(スコットランド人)のアンディー・マリーが負けました。


この2週間はどこに行ってもテレビでテニスを放送しています。私もこの2週間は、昼間も時間を作って見たい試合を見たり、夜は必ずダイジェスト版を見ます。


イギリス人は本当にウインブルドンが好き。どこに言ってもその話題が出ます。人に会うと、「どっちが勝ってる?」という話になるし、タクシーにのっても髪の毛を切りに行っても、テニスの話になります。でもイギリス人がそんなにテニスがすきかというと、そういうわけでもない。ウインブルドンがすきなんです。


私は見るスポーツではテニスとラグビーが一番好きですが、やっぱりテニスはウインブルドンしか見ません。あまりテレビでやっていないのもあるけど、ほかのトーナメントを見ると、服もコートもカラフルだし、スポンサーの宣伝が大きく目に付くし、ちょっと面食らってしまいします。イギリス人にとっては、テニスは美しく縞模様に刈られた芝の植えで、白い服でプレーするものなんです。


ウインブルドンは伝統も長く、世界で一番権威あるテニストーナメントだと、イギリス人は思っています。おそらくそれは、世界のたいていの人が同意することだと思います。それを彼らはとても誇りに思っている。そして、世界中から超一流の選手がやってくるこの2週間のテニス漬けを、たっぷり楽しむのです。


今年はアンディマリーが活躍しているので、愛国的な盛り上がり方をしていますが、それがなくても、国籍にかかわらず、イギリス人は良いプレーヤーを応援するし、良いトーナメントになることを望んでいます。「わしらの国にせっかくやってきてテニスしていってくれる。みんな思い切りがんばって、たのしんでいってくれ。」と思っているかのように、応援の仕方もとてもフェアです。たとえイギリス人が出ている試合でも、相手が良いプレーをすると歓声が高く上がる。応援するのも決してイギリス人に限らず、特に何年も名前が知れている選手は、温かく見守られています。


テニスで良いことのひとつは、あまり国籍が注目されないことです。フェデラーはスイス人、ナダルはスペイン人、ウイリアムズ姉妹はアメリカ人だけど、そんなことはほとんど話題にされない。国にかかわらす、フェデラーファンもウイリアムズファンもたくさんいます。


それはスポーツの本来の姿だと、私は思っています。誰だって究極的には、自分のためだけにスポーツする。スポーツという媒体を通して、自分の可能性の極限に挑戦する。それ以外の真の理由はないと思います。国の名誉のため、チームの勝利のため。そんな能書きはありますが、本当は誰かのためにそんなことはしない。スポーツに限らす、誰でも人間は、究極的には他人のために何かをすることなんてできない。自分がどこまでやれるか、どこまで成長することができるか。自分がなりえる限りの最高の存在になる。自分が、できる限りのことはやったと納得して、満足する。それだけのために、がんばるのだと思う。


明日はウイリアム姉妹の決勝戦。どちらも好きですが、私は特にお姉さんのヴィーナスが、コートではとっても怖いのに、試合が終わるやがらりと変わって、とっても人柄の良い人になるところが好きです。今年は忙しくてあまりテニスを見てないのですが、時間を作って、見ようと思います。


日曜はフェデラーとロディック。ロディックは結構ベテランでおなじみの名前ですが、今日のマリーとの試合はすごく良かった。ロディックは勝った直後、目を赤くして泣いていました。「今までで一番良い試合ができた。」って。これってベテランならではの、奥の深い涙のように思います。自分で満足する試合ができた。これに勝る喜びはないでしょう。日曜はフェデラーがおそらく勝つでしょうけれど、私はロディックを応援します。どちらが勝っても、良い試合になりますように。




2009年7月2日木曜日

テニスなどについて

今年は忙しくて、あまりウインブルドンのテニス、見れていません。今日は女子の準決勝でした。大方の予想通り、ウイリアムス姉妹が勝って、姉妹の決勝の対決となりますね。

私はテニスは男子のほうがゲームが面白いと思っていたのですが、最近一番好きなのはヴィーナスウイリアムズの試合です。彼女はよくネットに出てくるし、試合にメリハリが出て面白い。男子は昔はサンプラスだとか、アガシーだとか、見てて面白い選手が多かったけど、最近はあまり面白くないなあと思う。いまや世界ランキング3位のイギリスのアンディー・マリーも、なんだか見ていてつまらない。フェデラーはさすがにうまいけれど、でもやっぱり何か面白みにかけるんです。やっぱりボレーやスマッシュといったネット際のプレーがないと、長いだけにちょっとつまらないですね。ナダルがいなくて、フェデラーが勝つのが目に見えてるのも、面白くない原因。ヒューイットとロディックはお馴染みなだけに、ちょっと面白かったかな。

でもテニスというのは白人が大半のスポーツなのに、ウイリアムズ姉妹がもう何年も牛耳っているのは、スポーツに新風を注いだようで、いいですね。テニスだけでなく、ゴルフのタイガーウッドとか、F1レースのルイス・ハミルトンとか、もともとは白人中人のスポーツに黒人の人ががんばってる。

オバマ大統領をとっても、今の時代は黒人の人たちにとってはいい時代なのかな。ちょうど60年代以降が女性にとっていい時代だったように、白人男性中心の社会が変わってきているのが、スポーツにも現れているような。

ところで女子のテニスを見ていると、選手の体型が結構がっしりしているのにちょっと驚き。彼女たちはもちろん脂肪なんて全然ついていなくて、すごく鍛えていて、おそらく食べ物だってすごく気を使っているはず。それでも細い人だけでなく、(そういう人もいますが)、がっちりしているのと見ると、普段テレビや映画で見ている女優やシンガーの体型は、細すぎるんだなあということが、実感としてわかります。
人間の「最上の体型」というのは、本当人それぞれなんですね。

話はちょっと変わるけど、今日美容院で見た雑誌の表紙に、アンジェリーナ・ジョリーのアップの写真が載っていたのですが、ちょっとかわいそうなくらいのアップで、きれいにお化粧はしていたものの、吹き出物やしわがはっきり見えました。あんなにきれいな人でも、アップで見れば結構欠点もあるのねと、ちょっと安心しました。ほっほっほ。

2009年7月1日水曜日

暑い!

今日はとっても暑くて30度くらいになりました。

こういうのはとっても珍しい。こんな気温をイギリスで経験したことは、余りありません。特に去年は夏がなかったようなものだし、おととしは春に天気のいい日が続いたけど、夏は大雨で洪水が相次いだので、本当に久しぶりです。

ウインブルドンを見ている人はわかると思うけど、テニスもすごく暑そうです。ロンドンはここより暑いです。それでテニスの解説で、ばたばたと日射病で観衆が倒れていると言っていました。

そんな暑いのに、今日もチャーリーはポロシャツの上に着たトレーナーを学校で1日脱がなかったそうで、それを自慢そうに帰ってきて報告してくれました。やっぱり、日本に行くために、こっそりと自己トレーニングしているようです。

夕方急に空が曇ってきて、いきなり稲妻が光って雷が鳴り、激しく雨が降りました。夕立です。こんなに激しく振るのは珍しいので、子供が二人とも窓際に座って大きな雨粒を見ていたくらいでした。そしてチャーリーはぽつんと、「日本じゃ夏は雨降らないよね。」といいました。うーん。日本の夏がどういうものか、全然わかってないんだろうなあ。スペインやギリシャのように、からりと暑いと思っているんだろうなあ。日本の夏はちょうどこんな感じよというと、嬉しそうでした。本当はもっと暑いんだけどね、とは言いませんでした。

そういう私も、今日は立ちくらみがして、ちょっと調子が悪く、ヨガを途中でやめたくらいでした。ちょうど小学校のときに、朝礼で気分が悪くなったような感じ。血圧を測っても普通だったので、暑さのせいかな。まずいいなあ、このくらいの暑さで、こんなことじゃ。

というわけで今日はちょっと早く寝ることにします。日本に行くことで緊張して、しかもあれもこれもしておきたいと休みなく動き回っているので、少しのんびりしないといけないかなあ。