2018年12月31日月曜日

2018年の人生の変わる出来事

日本の皆さんにはあけましておめでとうございます。イギリスやヨーロッパ、アメリカの皆様には、よいお年をお迎えください。

そういう狭間の時間に書いてます。

毎年今年の10大ニュースのようなことを書くんですが、今年は「人生をちょっと変えるような出来事」をいくつかリストアップしてみます。

1. 4日間のメディテーション・リトリート
1月に行ったのですが、4日間完全に沈黙を保ち、日に10時間くらいメディテーションするという結構すごいスケジュールでした。が、実際行ってみると、食べ物もおいしいし部屋もきれいだし、全然スパルタ感はなく、難しくもありませんでした。4日間が短く感じたくらいでした。

2.オックスフォード・インド哲学研究所のオンラインコース
たまたま偶然ネットで見つけたコースだったんですが、これがすごくよかったです。「ヨガ哲学 」と「バガバッド・ギータ」(というインドの聖典)の講座を受けましたが、勉強も本格的で、久しぶりに2000ワードのレポートなども提出し、楽しかったしすごく学びました。2019年も続けます。

3.「インドの光」というラーマクリシュナというインドの聖人に関する本。
この本は日本語の本なんですが、(こちらに書きました)これがすごくよかったんです。ラーマクリシュナの本はそれまでにも読んだことがあったのですが、この本を読んだ後、続けて4冊も関係する本をインドから取り寄せて読みました。

4.「あくあさんの運転」
日本から大学の時の友達のあくあさんが来ました。彼女は昔から大胆で度胸があり恐れを知らないことで私は尊敬してるんですが、その彼女がロンドンのど真ん中のヴィクトリアでレンタカーを借り、6時間くらい運転して私の家の前に現れました。帰りはあくあさんの運転でロンドンまで帰ったんですが、実はイギリスの運転事情、特にロータリーの回り方とか、知らないで来たらしいです。それでも、まあ何とかなるだろうと運転する度胸を見て、私ももっと大胆に運転しようと思うようになりました。

5.チャーリーが健康になる。
ここに書いたことはなかったのですが、実は娘のチャーリーは2016年から摂食障害になり、2016,2017年は大変な年で、学校も長く休んだし、毎週、時には週に何回もセラピーやらお医者さんに通ってました。それが今年はとりあえず完治ということになりました。今年のクリスマスは、食事の心配もなく、楽しかったです。これからも人生は山あり谷ありだけど、この苦しい体験から学んだことを忘れないで、元気に幸せに生きてほしいです。

2019年も学びの多い充実した年となりますように。

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2018年12月27日木曜日

風邪をひきました

何か大きな出来事や気を抜けないことがあり、それがやっと終わってほっとしたなぁと思ったら、風邪をひいたり腰痛になったり病気になったりと言うことありませんか。これはレジャーシックネスと言われ実際によくある現象だそうです。学校の先生などが、冬休みや春休みに入った途端に病気になる人が多いのはこれだそうです。先生でなくても、年休を取ってゆっくりしようとした途端に病気になったり腰痛になったりと言う話も聞きます。

うちは娘が11月の末から4週間続けて毎週大学の面接が続きました。それでこれが終わったら絶対何か病気するだろうなと、自分で薄々思っていたら、案の定、娘が最後の面接に家を出た途端に風邪をひきました。たいした風邪ではなかったのですが、そろそろ治るかなと言う頃に、娘がありがたいことに第一志望の大学から合格の通知をもらい、そしたらまた私の風邪ががぶり返した、と言うよりはまた別の風邪をひきました。

風邪なんてここ数年一度も引いたことないというのに。

病は気からといいますけど、やっぱり病気になるなと思っていたからなったのか。それともやっぱり何かほっとして気が抜けると、体の抵抗力が弱るんでしょうか。幸いクリスマス休みですので、ゆっくり直します。(クリスマス休みが来るとわかっていたから、風邪をひいたのかも。)皆様の風邪などをひきませんように。

今日は早く寝ます。

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2018年12月23日日曜日

クリスマスツリー

クリスマスツリーはイギリスの普通の家では、12月に入ると早々と飾られます。プラスチックのものも本物の木を使う人もいるのですが、我が家は毎年本物のもみのの木を飾ります。店で買った年もありましたが、大体、家族で車でクリスマスツリーファームに出かけて、クリスマスツリーの生えている森の中から選んで切ってもらいます。あまりに早くツリーを飾り始めると、クリスマスが過ぎる頃には飽きてくるし、それに何よりも葉(針?)が落ちて落ちてくるので、普通われわれは12月の半ば頃、クリスマスの1週間ぐらい前に飾るようにしています。

が今年はチャ-リ-の大学受験で忙しく、12月半ばまで何も出来ませんでした。その後も仕事で忙しくなりツリーを切りに行く時間がありません。それで今日、家の生け垣の中に入っているもみの木を切りました。これは5年ほど前に発見して、そのうちクリスマスツリーに使おうと目をつけていたものです。どうかなと思いましたが、こうしてみるとなかなか素晴らしい形の木です。あと数本生えているので、来年はまた自給できるかな。

そして今日の午後にはこうして家の中に無事多立てられました。

が、誰も飾り付けないんですよ。みんなそれぞれ忙しく、ライトすら飾られていません。

明後日はクリスマスイブですよ。ほんとにどうなることやら。我が家はクリスマス気分にはまだ全然浸れてません。

今年は私は忙しいこともあり、クリスマスあんまりやる気ないんですが、これはあまりにもひどいですよね。がしかし我が家は家族はもう全員大人。もっとみんなで協力してクリスマスを迎えてくれ。母はもう身を引きたい。

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2018年12月21日金曜日

ブリストルに行きました

今日は家族でブリストルにクリスマスショッピングに行きました。普通の人はこの時期にはもうクリスマスショッピングはすっかり終わっているのですが、なぜか我が家はいつも遅くまで誰もクリスマスショッピングを始めません。それでここ数年は、クリスマスの数日前に、家族でエクセターに買い物に行っていました。エクセターは片道1時間半ぐらいかかる街です。が、今年はブリストルに行こうと言うことになりました。ブリストルはイギリスで上位何位かに入る大きな街で、車で片道2時間くらいです。

ブリストルには空港に行ったり、郊外のIKEAに行ったりという事は今まで何度もあったのですが、街の中に買い物に行った事は1度もありませんでした。Charlieがブリストル大学を受験したこともあり、街の下見も兼ねて行きました。

前回大学の関係で行った時に、街中の駐車が大変だったので、今回はパーク・アンド・ライドを使いました。これは良いシステムだと思いました。

買い物自体はまずは成功。でも街自体は、どうかな。そんなに素敵な街と言う印象ではありませんでした。きっと我々が行った以外に良い場所がたくさんあるんでしょうが、よくわからなかったのかもしれません。もっと下調べしていくべきでした。

買い物の方ですが私はH&Mでセールをしていたのでセーターを2枚買いました。家族に聞くと全員が口を揃えて、「もう同じ服を持ってるやん」と言う反応でした。こちらなんですけどね。確かにこのグレーのほうは同じ色のセーターを持っています。そして同じ模様で黒のセーターもあります。ピンクのほうはやっぱりちょっと似たようなセーターを持っています。というか実は今日着ていました。



まぁだんだんと年食ってくると、服の趣味っていうのが決まってくるから、同じような服ばっかり買ってしまうんですよね。でも私の中ではやっぱり違う服なんです。自分のスタイルを持っているということでいいじゃないですか。

ドイツ風のクリスマスマーケットもやっていました。ここでチップスを立ち食い。寒い冬の街での立ち食いって何食べてもおいしいですよね。

ということでクリスマスが近づいてきました。

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2018年12月19日水曜日

インドからの小包

先月アマゾンで本を買いました。これがたまたまインドから送られてくる本でした。イギリスでネットで安い買い物をすると、中国とかカンボジアとかタイとか、アジアのあちこちから送られてくることが多いのです。まぁ時間はかかりますが、大体問題なく届くし、急がないものであれば、普通に利用します。

この本の場合はちょっと専門的なインド哲学の本だったので、多分インドでしか買うことができなかったのかもしれません。売り手のネットのレビューを見ると、いいのももあれば悪いレビューもあり。でも他から買うオプションがなかったので仕方ありません。

すると忘れていた頃に届きました。それがこんなに可愛いんですよ。普段アマゾンで買い物をすると、馬鹿でかい段ボールで送られてきたりと、ちょっと梱包に文句があることが多いのですが、これは全くその逆。あまりにも可愛くてしばらく風を開けずにそのまま置いておいた位です。なんか昔懐かしいほどですよね。

インドのインテリ風な古本屋さんが丁寧に梱包してくれたところが想像できます。

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2018年12月18日火曜日

クリスマス近づく

イギリスでは11月の後半からもうすぐクリスマス!!って感じになります。そのころからお店などはクリスマスの飾りをするし、ショッピングもそのころから始まります。

私はこれが嫌い。だらだらと1か月以上もクリスマスの準備をするのも気分になるのも嫌なので、なるべく遅くまで考えないようにしてます。今年はチャーリーの大学の面接が12月半ばまであり、それが終わるまでクリスマスどころじゃないから、ちょうどいいわと思ってました。

それでも日本に送るクリスマスカードやプレゼントなど、12月頭には発送しないといけません。郵便局が混むので、イギリスの友人に送るプレゼントも同じころに送りました。なのでやっぱり12月に入るころには、ネットでプレゼント買ったりカード買ったりしました。

先週はヨガの生徒さんを招いてお茶会と、お隣さんを招いて食事をしたのですが、どちらでも「あなたの家はクリスマスの飾りつけはしないの?」と聞かれました。そんな、まだクリスマスまで2週間近くあるのにですよ。

で、今日からいよいよ準備かなと思い腰を上げたんですが、ネットショッピングはアウトでした。クリスマスまでにつくかどうか保証できないというサイトばかり。それで一つは、送料を多く払って早い便で送ってもらうことになりました。

仕方ないので今日はまず町までちょっとしたプレゼントの買い物。でも本当にちょっとしたものしか買いませんでした。

ま、この調子であんまり気合を入れないクリスマスにしようかな。お金の節約にもなるし。ツリーも、例年ならクリスマスツリーの森にお金を払って切りに行くんですが、 その時間もないかも。家の庭にツリーっぽい木が数本生えているので、それで間に合わせようか。

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2018年12月17日月曜日

時短の決め技!

さいきんサボり癖がついてしまって。。。でももう長く続けてるブログなので、頑張って続けようと思います。

さて、最近の一番ありがたい発見。それはスマホでタイプするとき、タイプする代わりに、ディクテーションすることができるってことです。ディクテーションって日本語で何だったかな。要するに、タイプする代わりに、口述すると勝手にタイプしてくれる機能です。

これを数日前、ごくたまたま発見しました。みんな知ってるのかな。うちは家人も娘も知らなかったので、割と新しいのかも。私はIphone5sなんですが、キーボードのスペースバーの隣のマイクのボタンを押すと、日本語でも英語でもディクテーションできます。メールでもメッセージでも、このブログみたいなウェブサイトでもできます。

日本語の場合は文章の終わりに「丸」といえば「。」、「点」といえば「、」がちゃんと入ります。英語のピリオドはFull stop(でも多分Periodでもいいんじゃないかな)と言えばやってくれますし、改行は「改行」と言えばできます。

ま、それでも最後にキーボードに戻して編集しないといけないんだけど、やっぱりすごく早いですね。

なのでこれを使いこなしてブログもどんどん更新しようと思います。

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2018年12月14日金曜日

メンタル・ウェルネス・チャレンジの報告 その2

先日書いたメンタル・ウェルネス・チャレンジの後半のご報告です。

11日目  太極拳を15分する
これはよかったです。チャーリーとYouTubeを見ながら楽しくやりました。昔やってたのですが、またやりたくなりました。

12日目 不必要なメルマガなどを止める
しかし調べてみると不必要なメルマガってほとんどないんです。なのでFacebookの通知メールの設定を見直しました。メールが減ったので少しは良かったかな。

13日目 ヨガの後屈のポーズを5つする。
まずは良かったですが普段からヨガをしていますのでまぁ普通かな。

14日目 自分のために花を買う。
これはよかったです白いバラを買いました。まだ咲いてます。やっぱり花っていいですよね。

15日目 健全な朝ご飯を着食べる。
たまたま家に誰もいない朝だったので、イングリッシュ・ブレックファーストのような朝ごはんを作りました。ベーグルのトーストとベーコンと目玉焼きとりんご。普段カロリー怖くて食べない朝食です。すごくおいしかったですが、健全とは言えないかも。たまにはいいなと思いました。

16日目 45分のメディテーション。
やりました。でも普段25分メディテーションしてるので、効果があったとか、そういう実感は全然なかったです。

17日目 5分間ダンス。これはすっごく楽しかったです。1人で家に誰もいないときにやりました。誰にも気兼ねなく人の目を気にすることなく、踊ったり歌ったりするのってメンタルヘルスに良いですよね。

 18日目 森を歩く。
これはちょっと難しかったです。何故かと言えば、森が家から離れているので、時間が見つかりませんでした。それとこの季節雨が多いので、山道ってすごくぬかるんでいると思うんです。で結局家から近くの田舎の道を歩きました。雨が多いからこの季節はこのくらいでいいかな。やっぱり体を動かすことって効き目あると思いました。

19日目 1日ヴィーガンになる。
これは意外と難しかったです。2回挑戦しましたが2回目に何とかできたかなって言う感じ。ちょっとしたものにバターとか牛乳とかが入ってるんですよね。メンタルの効果はほぼなし。

20日目 ろうそくを点したバスルームでお風呂
これはよかったですろうそくを3つつけて、また緩やかなジャズをかけてのんびりお風呂に入りました。普段はほぼ毎日シャワーでめったにお風呂に入ることがありません。こういうのっていいなと思いました。たまにやろうと思います。

 21日目 絵を描く
すごく久しぶりに絵を描きました。鉛筆でルイとチャーリーの写真を見ながら描いたんですが、なかなかうまくかけました。我ながら満足な出来で、また書こうと思いました。家族がみんな褒めてくれたので、図に乗ったかな。アーティスティックなことをしたのってすごく久しぶりで楽しかったです。

そういうわけで21日間のメンタルウェルネスチャレンジを終えました。なかなか効果があったと思います。1番効果があるのは楽しくて、ちょっと体を動かす、行動的なことですね。逆にあまりにも簡単にできるものは効果がないかもしれません。それから山に行くとか森に行くとかちょっと敷居が高いものは、できなかった時に挫折感ができるので良くないかもしれません。

どちらにしても、毎日何か新しいちょっとしたチャレンジがあるっていうのは、楽しかったです。なかなか良かったのでまたいつかやってみようと思います。お勧めします。

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2018年12月12日水曜日

イギリスの無駄な1日

今朝起きるとメイ首相の不信任案が提出されたとのニュースでした。それで昼間は何度もテレビをつけてニュースを追いかけてました。

保守党の国会議員の間での不信任の投票は午後6時に行われました。それで夕食後テレビを見ると、結果はメイ首相は何とか多数を集めることができたとのこと。夕方8時の時点ではもう首相はコメントを発表していました。その後も延々と夜遅くまでニュース番組では討論が行われています。いろいろな保守党国会議員のインタビューも流れていました。

で結局は24時間前と全く同じ状況です。ブリクジットの件は全く進歩していません。

明日はまたメイ首相はブリュッセルに向かい話し合いを続けるそうです。ほんとに首相って体力勝負ですね。

2018年12月11日火曜日

世の中は今日、暗いです。

普段はあんまりニュースを見ないようにしてるんですが、最近はやっぱりブリクジットのことが気になりますから、今日はいろいろ見てしまいました。

私はだいたいが楽観的なほうで、社会なんて多少難しいことがあってもなんとかうまくいくよと昔から思うほうだったんですが、最近は本当にしみじみ背中がゾクッとするくらい怖いです。

今日も怖いニュースだらけでした。

まずはブリクジット。メイ首相は日帰りでヨーロッパをあちこち回ってましたが、どうやら無駄足になったようです。いよいよ不信任決議案が明日にでも出るんじゃないかとのことです。いま総理大臣が変わって、一体どうなるっていうんでしょう?

そしてアメリカでは、ホワイトハウス内での、トランプと民主党党首との20分もの激しいやりあいが報道されてました。トランプはすでに21人も幹部の大臣を首にしており、前回の大統領選挙のロシアの介入問題も徐々に明るみになり、一方でトランプの元弁護士は明日刑務所に送られるとか。

イギリスのドーバー海峡では、今日は6人の難民が小さな沈みそうなボートでイギリスを目指しているのが中継されてました。恐ろしいようなリスクを冒してイギリスに向かう難民が絶えません。

EU議会のあるストラスブルグのクリスマスマーケットでは発砲事件があり、2人が死亡。犯人は逃走中。誰かが建物の上のほうから取った事件のビデオが流されてました。叫び声とか発砲の音がリアルでした。

イギリス北部のハルで、やくざな若者が、寝ているホームレスの人を笑いながら助走して蹴りをいれているビデオが映りました。イギリスでは2010年から恐ろしいスピードでホームレスが増えています。

そして氷河が安定していると思われていた南極の西側で、氷がどんどん解けだしているのがわかって来たそうです。世界の水位が80センチ上がるとか言ってました。80センチですよ。

お酒飲んでお風呂入って寝ます。

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2018年12月7日金曜日

ブリクジットの件

イギリスが2年前にEU離脱の国民投票をして、今いろいろ大変なことになってるってことは日本の方もニュースでご存知でしょうか。

普段は政治にはなるべく関わらないようにしてる私なんですが、これは深く深く心を煩わせております。

今の状況をまとめるとこんな感じ。

2年前に国民投票があり離脱することになり、来年いよいよその期限がやってくるのですが、その後のEUと、主に貿易や移民などの制度をどうするかなど、いろいろ細かい条約を結びなおす必要があります。何しろ今までは国境がない前提で産業も経済も人間の移動も成り立ってきましたから、EUを抜けるとなると、今後の関税はどうなるのかとか、税関でのチェックとか、とにかく困ることだらけなんです。

そのためにメイ首相の政府は、先月新しい条約の草案を作りあげ、来週これが国会で投票されます。

が、これが否決されるだろうとの見通しが強いんです。

メイ首相の率いる与党は保守党なんですが、保守党内でもブリクジット歓迎派と、EU支持派がいます。メイ首相はもともとEU支持派だったのに、何の因果かブリクジットを遂行する役目についてしまいました。

ブリクジット派はこの草案はEU寄りすぎるだとし、反対の票を投じると宣言してます。 しかし離脱の期限は迫ってますから、この草案が否決されると、何の新たな条約もなくEUを抜けることになりかねません。それはほとんどの政治家とほぼすべての経済関係者ビジネス関係者は「最悪の事態」 とみなしてるんですが、中には「条件なしの離脱大歓迎(ハードブリクジット、いわば絶交するようなもの)」という、ちょっと頭の中を疑いたくなるようなブリクジット派の政治家もいます。

一方でEU離脱反対派は、この草案が否決されたら、もう一度国民投票を行って、国民に「新たな条約なしの離脱」と「EUに戻る」を選択させるべきだという声も高まっています。いったん投票されたものをまた国民投票するなんていうのは普通ならありえないんですが、何しろ2年前は国民もいろんな詳細を知らないで投票したから、もう一度オプションがはっきりしてきた現在、国民の声を聴くべきだとの声は現実的になってきました。

EUを抜けるにわたっての一番の大問題は北アイルランドです。アイルランド島の一部の北アイルランドは英国領なんですが、ご存知のように20年くらいまではこれをめぐってテロ活動が激しく行われていました。これが20年ほど前に労働党政府の下で政治的に決着がついたのですが、EU離脱になると、今は無くなった北と南アイルランドの間の国境をまた再開しないといけません。そうなるとまた昔のようなテロの時代に逆戻りするんじゃないかと危惧されているのです。

そうそう、そして今回のEU離脱の一番の茶番というか、大阪的に言うとオチは、UKIP(英国独立党)です。この政党が当時のキャメロン首相に圧力をかけて国民投票に持っていき、EU離脱の一番の原動力となったのですが、このリーダーのファラージ氏は国民投票の後すぐに政治から身を引きました。UKIPはその後リーダーが変わり、今では反イスラム教徒のただの人種差別主義右翼団体となり下がり、ファラージ氏が党を辞めるほどになりました。

要するにイギリスは、猫の皮をかぶった反イスラム・反外国人の人種差別主義右翼団体にまんまとだまされ、 国民投票に持ち込まれ、EU離脱に投票し、しかし今では当事者の離脱派の政治家は後ろに引っ込み、もともとEU離脱反対派の政府がそれに携わっているという茶番なんです。

国民投票がもう一度行われる可能性は今でもすごく低いと思うんですが、そうなるとうちの子供たちには、とにかく勉強をほったらかしにしても、死ぬ気で政治活動に参加しろと言っておきます。あなたたちの未来なんだから。

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2018年12月3日月曜日

I am time, the great destroyer of the world.

9月からオックスフォード大学のインド研究所のオンライン講座で、インドの聖典のバガヴァッド・ギータの12週間のコースを受けています。今はもうレクチャーは終わって、今月23日の課題の提出に向けてレポートを書いているところです。

このバガヴァッド・ギータとはクリシュナ(多分知っている人もいるであろうインドの青い神様)がアージュナという主人公に霊的指導を授ける話です。アージュナとクリシュナは友達で従妹であり、今まさに一緒の馬車に乗って戦いに挑もうとしているのですが、その場での会話がこのバガヴァッド・ギータです。

アージュナはクリシュナが霊的な存在であるということは薄々知っているようですが、神であるとは知りませんでした。本の後半で、クリシュナはいよいよ自分が実は神であることを語ります。その内容が長々と語られるのですが、そのうちの一言で、次のようなものがあります。

I am  time, the great destroyer of the world.
(私は時間、すなわちこの世を破壊する者である)

これってすごく深いなあって思うんです。破壊も創造も同じとみなすインド哲学。ちなみにシヴァという神は破壊の神です。(カーリという女神も破壊の神で、深く信仰され愛されています。)

それで思い出したことがありました。数年前イギリスのテレビで、一般人向けの(でも難しかったです)量子物理学の番組をやっていたのですが、そこで時間とは何かを説明していました。

量子物理学的には、時間とは秩序から混沌(From order to chaos)への流れとのこと。

これって全くクリシュナの言葉と同じではありませんか!バガヴァッド・ギータが書かれたのは紀元前200-400年ですよ。

そうなんですよ、インド哲学を勉強すると、本当にこんな風に驚くようなことがたくさん出てきます。インド哲学すごいですよ。

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