9月からオックスフォード大学のインド研究所のオンライン講座で、インドの聖典のバガヴァッド・ギータの12週間のコースを受けています。今はもうレクチャーは終わって、今月23日の課題の提出に向けてレポートを書いているところです。
このバガヴァッド・ギータとはクリシュナ(多分知っている人もいるであろうインドの青い神様)がアージュナという主人公に霊的指導を授ける話です。アージュナとクリシュナは友達で従妹であり、今まさに一緒の馬車に乗って戦いに挑もうとしているのですが、その場での会話がこのバガヴァッド・ギータです。
アージュナはクリシュナが霊的な存在であるということは薄々知っているようですが、神であるとは知りませんでした。本の後半で、クリシュナはいよいよ自分が実は神であることを語ります。その内容が長々と語られるのですが、そのうちの一言で、次のようなものがあります。
I am time, the great destroyer of the world.
(私は時間、すなわちこの世を破壊する者である)
これってすごく深いなあって思うんです。破壊も創造も同じとみなすインド哲学。ちなみにシヴァという神は破壊の神です。(カーリという女神も破壊の神で、深く信仰され愛されています。)
それで思い出したことがありました。数年前イギリスのテレビで、一般人向けの(でも難しかったです)量子物理学の番組をやっていたのですが、そこで時間とは何かを説明していました。
量子物理学的には、時間とは秩序から混沌(From order to chaos)への流れとのこと。
これって全くクリシュナの言葉と同じではありませんか!バガヴァッド・ギータが書かれたのは紀元前200-400年ですよ。
そうなんですよ、インド哲学を勉強すると、本当にこんな風に驚くようなことがたくさん出てきます。インド哲学すごいですよ。
ではこちらもよろしくお願いします
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