2016年4月29日金曜日

Dave Clark Five というバンド

Dave Clark Five(DC5)っていうイギリスの60年代のバンド、聞いたことありますか?そのバンドについての番組を今日やっていました。

いかにいいバンドだったか、どんなに影響を受けたかをいろんな人が語ってました。これに出ていた人達の面子がすごいのです。ポール・マッカートニーにはじまり、フレディー・マーキュリー、スティービー・ワンダー、エルトン・ジョン、ブルース・スプリングスティーン、ディオンヌ・ワーウリック、そしてキッスのジーン・シモンズ(しかもフルメイク)まで!ミュージシャンだけでなく、俳優ではトム・ハンクス、イアン・マッケラン(ロード・オブ・ザ・リングスのゴンドルフ)、そしてローレンス・オリビア。とにかく大物ばかりです。

でもこのバンド、私は一度も名前も聞いたことないし、いろいろ曲やビデオが流れてましたが、聞いたことある曲もひとつもありませんでした。

最後にはエルトン・ジョンが出てきて、「イギリスが60年代に輩出した偉大なバンドは、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、そしてDave Clark Fiveだ」とまで言ってましたよ。

でもですね。私の見る限り、このバンド、ぜんぜんすごくないんです。50年代60年代によくあったような、モンキーズ見たいなポップなチャカチャカバンドです。

イギリスってごくたまに、すごくまじめな顔で、まったく種明かし無しで、冗談の番組作ることがあるんだけど、もしかしてそれなの?って思ってしまいました。

一緒に見ていた家人に聞いたら、実際ににそういう人気バンドはあったそうです。 でもそこまで評価が高いことについては????????ということらしい。

一応番組の紹介で調べたら、60年代に15曲もアメリカでヒットして、1億枚くらいレコードが売れたバンドだそうです。

どう思います?

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2016年4月28日木曜日

1ヶ月ちょっと前に、娘のチャーリー(15)が突然ベジタリアンになりたいと言い出しました。

イギリスにはベジタリアンはすごく多く、小学校の給食ですらベジタリアンのチョイスがあるほどです。その理由は動物愛護という人が大半です。けれども実際は、若い10代の女の子がベジタリアンという場合、「動物食べるなんてザンコク~」というののほかに、ファッション的一面が大いにあります。

チャーリーの場合は特に動物愛護というわけでもなさそうだし、一番の理由はファッション・流行。そして、ヘルシーなライフスタイルが流行ってますから、ネットで読んだ何かに影響されたんだと思います。

まあ理由はどうであれ、競泳を続ける限りは菜食は、不可能ではないけど難しいし、何よりも私が、チャーリーの分だけ別の物を料理するなんてことはありえません。なので、「この家に住んで今までと同じくらいの量の水泳トレーニングを続けるなら、無理。」と言ってあります。

とはいえ、私も昔ベジタリアンだったこともありました。年齢的なこともあり、ヨガ関係のこともあり、子供たちが家を出たら、菜食にしてもいいなあと思っています。

それで最近は、半分無意識で肉の量をちょっと減らしてました。 魚の日やベジタリアンの日が週に3回くらい。ほぼ毎日曜日に食べていたローストディナーも、日曜に働くことが多くなったので、たまにしかできなくなりました。

そしたらですね。最近ルイが態度が悪いのです。ルイはもともと気がよくて 、めったなことで怒ったり機嫌が悪くなったりしないのに。勉強のストレスもあるのかもしれません。

で、思い当たりました。きっと肉です。17歳の男子には肉が必要なんですよ。水泳もチャーリーほどじゃないけど、今でも週に5-6時間泳いでるし、勉強のためには脳にもいろいろ栄養が必要だし。

それに気づいて3日ほどチキンと肉を続けて献立に挙げました。するとルイは普通どおりに戻りました。昨日も今日も文句言わずに水泳トレーニングにも行きました。

自主的に肉を減らし、ついでに炭水化物も減らしているチャーリーは、数キロ以上痩せていつも目の下に隈があり、毎日寒い寒いと言ってます。こんな調子じゃ、この週末のイングランド南西部の地区大会、 ろくなタイムで泳げないんじゃないかと心配です。でも言っても逆効果だから、放っておくしかありません。

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2016年4月26日火曜日

ヨガのおばさま

私のヨガのクラスにもう5年以上来てくれているおばさまがいます。

まさにおばさまと言う感じの、すごく 上品な感じの人です。髪はショートの銀髪で、フルメイクではないんだけど、いつもピンク系の口紅をつけていて、それがすごく似合ってるんです。着ている物は、目立たないけどすっきりしたTシャツとレギンス。初心者のクラスにずっと来ているのですが、大体なんでも卒なくこなしてらっしゃいます。

必要なこと以外は話したことないんだけど、話し方や物腰も感じが良いというか素敵と言うか、見掛け通り。 毎年クリスマスカードをくれるのですが、それがまたシックでセンスのいいカードです。

一言で言えば、わたしもあんな感じになりたいなあというあこがれるタイプの人。でもあの品のある感じは、私とはタイプ違うなあと思ったりもするほどです。

年は私よりは上。50代後半でも通ると思うんだけど、私が51だから、まあ60歳ちょっとかな。そう思ってました。

それが先週、たまたま彼女の生年月日が記入された用紙を見てしまったのです。

それを見て、「へ?」と思いました。

1939年生まれです。え、これって?思わず筆算して確かめてしまいましたよ。

ということは、77 才?

え~~~!!!これは信じられないですよ!!

と言うことは、戦前生まれ。四捨五入で80歳。今思い当たりましたが、うちの母は1935年生まれなので、母と4つしか違わないんですよ。

いや~、驚きました。

今までの10倍くらいの強さで、このおばさまみたいになりたい思いましたよ。リスペクト!!

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家の前のプランターのバラとその辺の枝

今日は寒くて雹が激しく降りました。パチンコ球以上の大きさのが落ちてきました。

2016年4月24日日曜日

家計簿の半年

そんなものつけてもつけなくても、何の役にも立たないと豪語して、この年になるまで拒否し続けた家計簿ですが、去年の10月から、なんとなくつけたくなって、付け始めました。実は銀行で働いてたこともあるし、子供の幼稚園とスイミングクラブの会計をしていたこともあるくらい、結構きちんと帳簿をつけたりするのは好きです。

今日3月末のデーターがそろったので、やっと半年のまとめをすることが出来ました。

家計簿つけなかった理由のひとつは、きっとすごい赤字になっているからで、それが怖くてつけれなかったのです。で、確かに月によっては大きい赤字の月もあったんだけど、黒字の月もあり、全体ではどんなものかなと思ってました。

そしたらですね。半年の集計はやっぱり赤字。

でもちょっとだけでした。1.5%くらい。

そして私は自営業なので、ビジネスの経費で落ちるものも多少あるし、現金で支払いを受け取ることもあるし、そういうのをまとめると、結局ぎりぎりで収支きっちりという感じでしょうか。

これには相当ほっとしました。

家計簿をつけることにより、自分たちが家族としてどれだけ収入があり、どれだけ支出があるのか、初めて把握しました。今まで20年近く、ぜんぜんそんなこと知らずにやってきたかと思うと、ちょっと怖いくらいです。だからそういう意味では、家計簿をつけるのは大事でしょうね。

しかし家計簿をつけることで、倹約したりお金の使い方が変わるかと言えば、そんなことはない。なのでつけてもつけなくても、何の役にも立たないという私の自説は、これからも変わることありません。

そもそも、家計の支出の大半って、家のローンとか保険とか子供の学費とか、節約しようのないものが中心。それに普段から倹約家は、家計簿つけてもつけなくても倹約するし、浪費家はやっぱり浪費はやめられないでしょうよ。

でもだんだん習慣になってきたし、結構楽しいので、これからも飽きるまで家計簿つけて、棒グラフとか円グラフとか、いろいろデーターで遊ぼうと思ってます。

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2016年4月23日土曜日

ライフセーバーの全国大会 2016

先週の日曜日、チャーリーがライフセーバーの全国大会に行きました。

水泳の全国大会なんて、寄宿生の水泳の学校に行って週に20時間以上泳いでも、行けるか行けないかというくらい大変です。でもライフセーバーの全国大会は、参加費さえ払えば誰でも出れます。競技人口が少ないって、ある意味すばらしい。

最近はチャーリーは、水泳はがんばってるけど、ライフセーバーはただ惰性と、履歴書に載せると聞こえがいいなどという理由でやってるので、ぜんぜん本気にやってませんでした。なので全国大会も行かないつもりだったんだけど、他のクラブの友達が一緒に行こうと言ってくれたので、直前に参加を決めました。48時間前に申し込めばオッケーって、本当に気軽な全国大会です。

でも締め切り後の参加だったので、50パーセント多く参加費がかかりました。なので3種目だけ出場ました。

その友達の両親が連れて行ってくれたので、私は行きませんでした。帰宅後にチャーリーにどうだったか聞いたら、「よかった」と軽く答えるだけで、それ以上は別に何もなかったようでした。それでそれ以上は何も聞きませんでした。

そのことを金曜に思い出して、ネットで結果を見たら、なんとひとつの種目で全国2位でした。

しかも、レスキューメドレーという、ライフセーバーの花のようなイベントでした。

50メートル自由形でスプリントして、そのあと40メートル、水中を息継ぎ無しで泳ぎ、プールの底に沈んでいる重いマネキンを引き上げ、そこから10メートルマネキンを引っ張って泳ぎます。この40メートル息継ぎ無しで泳いだ後、マネキンを担いで水上に浮上したときが、結構ドラマチック。これは息が続かず失敗して失格になる選手も多いです。

じゃあ銀メダルもらったのか聞いたところ、もらってないとのこと。表彰式などはもちろんなかったようです。メダルは、そういえば過去には、年によっては当日もらったり、忘れた頃に送られてきたことがありました。「もう品切れになった」と、メダルがもらえなかった年もありました。本当にいい加減なものです。

ちなみにライフセーバーはオーストラリアの国技で、オリンピック競技にしようという動きもあるらしいです。そうなるとチャーリーも、もうちょっと熱心にやるかも。

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見方を変えた落書き

息子のルイは、今はGCSE(中学の卒業テスト)のアートで悪い成績を取ってくるくらいなのですが、小さいときはすごく絵が上手でした。

小学校1年生くらいの頃、家を水族館にしようという遊びをしていて、A4の紙にたくさん海の生物の絵を書いて壁に張りました。その時、何気なく鮫の正面から見た図を描いていて、この子才能あるのではと、こっそり思いました。

同じ頃、学校でビーチのお絵かきをしたらしいのですが、蟹の絵を描くことになり、ルイだけが、ごくごく普通に、横から見た蟹の絵を描いたので、これも先生に驚かれたそうです。

先日家でその話がでたので、私とルイが、「違うアングルから見た図」という落書きをしました。

笑いながら適当にその辺の紙に書いたのですが、捨てるのもったいないくらいいろいろ書いたので、写真に撮ってみました。

左上はF1レーシングカー。そこから外側時計回りに、鮫、蟹、飛行機、ねずみ、海がめ、マンボー(普通)、マンボー(正面)。

中心部は上から、鮫(普通)、蟹(地面を這う横向き)、大口鮫、小口鮫(架空)

何事も、違う方向から見てみるというのは、大事なことです。

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2016年4月21日木曜日

クイーニーの90歳の誕生日

イギリスで最近人気のある番組で、Goggle Boxというのがあります。Goggle Boxと言う言葉は、俗語でテレビと言う意味です。この番組では、いろんな家族が同じテレビ番組をそれぞれ自分の家の居間で見て、いろいろ反応したりぐちぐち文句言ったりするのを映すだけの番組なのですが、なんかそれが不思議にじわじわと人気があるようです。

今日はエリザベス女王の90歳の誕生日です。それでそのスペシャル番組で、まるでこのGoggle Boxのロイヤル版みたいなものをやっていました。番組のナレーターは、なんとチャールズ皇太子。

王室のプライベートな8ミリなどの古いビデオの公開なんですが、それをただ流すのではなく、そのビデオをロイヤルファミリーのメンバーが一緒に見ながら、それぞれ会話するところを放送してました。

コメントしていたロイヤルファミリーは、クイーンのいとこや甥などの遠い人達のほかに、プリンセス・アン(女王の娘)、プリンス・ウィリアム(女王の孫)、プリンス・ハリー(同)、そしてチャールズ皇太子と、なんと女王様自身です。

王室のプライベートビデオは、古いものはエリザベス女王が赤ちゃんの時のものまでありました。そこから順に、クイーンの子供時代、戴冠式、プリンスチャールズやそのほかの子供たちの子供時代などから、今に至ります。戴冠式は別として、子供たちのビデオは本当に普通の家族の8ミリみたいでした。子供たちは海岸で砂だらけになって遊んだり、高いところから飛び降りたり、すごく傾斜の激しい滑り台を猛スピードで滑り降りたりと、かなり危険なことをして遊んでいます。

クイーン自身が子供のときのビデオは、お父さんの、当時の国王のジョージ6世と庭で遊んでいるものがありました。そこでは、国王はつな着を着て庭仕事してました。

こういう、「意外と普通」な表情の一方で、このビデオを見るクイーンとチャールズは、ゆったりと背筋伸ばして 、ウィンザー城の居間のソファーに座っています。話し方も立ち居振る舞いもすごくフォーマル。とても普通の親子の会話には見えません。でもこの人達って、リラックスしてても、この程度の緩さなんだろうなあと思いました。

クイーンは今でもとてもとても90歳には見えません。背筋もぴんとしてるし、足腰も丈夫そうです。そして頭のほうは、一点の曇りも感じられません。

そしてちなみに、クイーニーのだんなさんのプリンス・フィリップは95歳です。こっちもぴんぴんしてます。

私は原則的には皇室反対派ですけど、エリザベス女王には、素直にすごいなあと思います。 彼女はきっと100歳以上までがんばりますよ。

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2016年4月19日火曜日

コンブチャ?

先日知り合いに、ボトルに入った自家製の飲み物をもらいました。Konbuchaとのことです。最初は何のことかわからなかったのですが、「日本語でしょ?」といわれて、昆布茶と言ってるのだとわかりました。

でも私の知っている、というか、日本人の理解している昆布茶は、本当に昆布で出来ている別物です。このもらった飲み物は、ちょっとだけ炭酸が入っているような、ほんのちょっとだけ アルコールの入ってるの飲み物。お茶を発酵させたもののようです。

それで調べてみたら、日本で紅茶きのこと呼ばれているものらしい。(私は紅茶きのこが何かも知りませんでした。)作り方は、日本でいろんな人がやっているカスピ海ヨーグルトのように、人に種をもらって発酵させて増やすようです。

このいただいたものを飲んだら、大匙1杯分くらいの「きのこ」の部分が入ってました。それで、これで作ってみました。量が少ないから500ccくらいだけです。

次に会うときに、この「きのこ」を分けてくれると言っていたので、楽しみです。

ちなみに今日は納豆も作ったので、家の中ではいろいろなものが発酵してます。

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庭の水仙。12月からいろいろな水仙が咲き続けてます。

2016年4月17日日曜日

庭の断捨離

今日は天気予報が外れて、快晴でした。予定のない週末の快晴ってすごくラッキーです。もちろんこの季節はガーデニングです。優先順位の高い菜園は、イースターからやっていたので、大体整ってきましたので、今日は余力でやっている美観のためのガーデニング。

私のガーデニング暦は20年弱。菜園と果樹園は知識経験ともにまあまあ豊富なんですが、草花を育てるほうがが今ひとつです。

そのだめな理由のひとつ、今日思いつきました。ガーデニングって育てることよりも、雑草を取り除いたり、枝や葉を切ったりという部分が多いです。その、要らない部分を取り除く点が、私の弱いところなんです。間引きや剪定も甘いです。

庭って時々、自然に種が育って、意外なところに花や木がはえてくることがあります。こういうのは、せっかく生えてきたんだしと、なかなか引っこ抜きにくい。そして剪定も、なかなか思い切ってばっさりいけない。これって貧乏性なのかもしれません。

こちらは藤を植えてるプランター。藤の足元に、邪魔にならない程度にちょっと花を植えてるのですが、去年植えた花が秋になっても枯れず、しかも自然に種が育ってしまいました。(写真右側)こういうのが、なかなか大胆に引っこ抜きにくい。でも思い切って抜きました。

こちらは手前のローズマリーと奥のHebeという潅木が大きく育ちすぎて、隣の草木の場所まで広がりすぎているし、駐車の邪魔にもなります。でもそうとはいえ、形もいいし、健康そうで美しいんですけどね。悩むところですが、やっぱりこっちもばっさり、半分くらい切りました。

草木とはいえ、生きてるものってなかなか大胆に切りにくいですね。でもきっとガーデニングのコツって、おもいっきり剪定することだなって思いました。

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2016年4月16日土曜日

本当の肉体年齢

先日BBCで、How to stay young (若さの秘訣)という番組をやっていました。身体編と
頭脳編に分かれて2週間の番組でした。

体を若く保つ秘訣は、当たり前のようなことですが、運動(一番いいのはダンスだそうです)、完全菜食主義(肉も乳製品も魚も卵も食べない)、豆類を食べる、ストレスをなくす、などでした。

頭を若く保つ秘訣は、運動、食べ物、知的チャレンジです。

食べ物は、沖縄の紅芋が紹介されてました。沖縄人が長生きなのは、大量の紅芋を食べるからとのことでしたが、これって本当かな。紅芋以外でも、赤キャベツとかブルーベリーとかなすとか、とにかく赤紫の食べ物が脳にいいそうです。

知的チャレンジとは、新しいことを習うことです。毎日新聞を読むとかクロスワードをするとかではだめで、新しいことしないといけない。たとえば新しいスポーツをはじめるとか、楽器を習うとか、外国語を習うとか、とにかく新しいスキルを身につけることで、脳の中に新しいコネクションが出来ていくそうです。

自分の肉体年齢を判断するテストも出来ます。こちらです。イギリスに住む人はぜひやってください。イギリス以外でも出来るかな。簡単な英語です。後半に出てくるFastは断食という意味ですよ。

これをやってみました。私は32歳。ふふ。

そしてですね。これは衝撃と言うか、ある意味目からうろこが落ちたのですが、家人のデイブを、(本人に知らせずに私とチャーリーが勝手に)テストしたらなんと・・・・

78歳!!

チャーリーいわく、「イギリス人男性平均寿命越えてる。」って。。。。

これでわかったんですよ。目からうろこと言ったわけなんですが、私っておじいさんと暮らしてるんだなって。

最近、家の中がしっくり来なかったのです。私と子供たちは3人で盛り上がって、デイブだけがぜんぜんついて来れてない。→不機嫌になる、ってことが多くあります。私は「この人、ぜんぜん覇気ないし、仕事だけは行くけど、ぜんぜん家の中で何もしないし、パブでビール飲む以外は何にも趣味なさそうだし、あれこれ愚痴が多いし、ほんまじじいか?」とあきれてました。

ほんまにじじいだったんですよ。我々3人が、ティーンエージャーと30代前半で、デイブだけが78歳のおじいさんだったのです。だからぜんぜん乗りが違ったんですね。

そうわかると、老人には優しくしなければと思えるようになりました。これで家庭円満になるかも。

ちなみにデイブの老化の原因は、このテストによると、飲酒と、15年くらいにやめるまでは20年以上喫煙していたこと、運動不足が原因のようです。食生活は悪くなかった。ま、私に何もしてあげられることはないってことですね。

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イギリスの階級制度 5

イギリスの伝統的な「中産階級」と「労働者階級」について書きましたけど、やっぱり人間をこの二つのグループに分けるって言うのは無理があります。世代的な違いもあるし、住む場所での違いもあるわけです。

5年前に行われたBBCの調査で、新たに7つの階級に分類されてました。面白いので紹介します。

エリート (6%) 平均年齢57歳
確立された中産階級 (25%)46歳
技術系中産階級 (6%) 52歳
新富裕層労働者 (15%) 44歳
伝統的労働者階級 (14%)66歳
新サービス労働者 (19%) 34歳
不安定階級 (15%) 50歳

自分がどの階級か、テストすることも出来ます。こちらです。イギリスに住む人はやってみてください。日本に住むなら、当てはまらないんじゃないかな。

質問事項は、年収や持ち家かどうか、家の値段、貯金額、知人の職業、趣味。 ということは階級を決めるのは、お金と人脈と文化ということになりますね。

一番上のエリートと言うのは、家柄も大きく関係していて、努力してそうなることが出来ない流動性のないグループとのことですが、6%って結構多いなあと思います。20人に一人以上ですからね。

 一方で、一番低収入の不安定階級が15%で、しかも平均年齢50歳って言うのは、社会問題レベルですよね。

技術系中産階級、新富裕層労働者階級、新サービス労働者って言うのは、すごく面白いです。確かに見回してみると、そう呼べそうな知り合いがいます。

 ちなみに、この調査では、伝統的な「中産階級」「労働者階級」に当てはまるのは、調査対象の39%だけにとどまったそうです。

と言うことは、段階的にイギリスの階級社会も変わりつつあるのかな。今のところ真ん中あたりがごちゃごちゃ混じり合っていて、上下が混じり合うまでには 100年くらいはかかりそうですけどね。

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2016年4月14日木曜日

イギリスの階級制度 4

階級制度について何度か書きましたけど、じゃあお前のところはなんだと言うことになりますから、ちょっと書きます。

家人は、お父さんがファーマーで、本人は高校卒業後専門学校に行って、その後いろいろ転職の後、今は家具職人。なので実家が労働者階級の出身で、本人も労働者階級。

そう思っていたのですが、田舎に越してきて知ったことですが、ファーマーというのは農場経営者のことで、実は実家はかなりのミドルクラスでした。イギリスの酪農経営者は何百エーカーと土地を持ち、何百等と牛を抱え、搾乳する器械を何台も所有するわけですから、確かに生産の手段を所有するわけなのです。

家具職人はかなり洗練されたクラフトで、ごくごく小さい会社のパートナーですから、厳密な定義で言えば中産階級ともいえるんですが、やっぱり文化的には、パブでサッカーを見る労働者階級。

(こんな感じで、実際にはなかなか中産階級と労働者階級をくっきり分けることは出来ません。)

私は外国人だから、部外者で階級制度関係なし。

ところがですね。

要するに何が言いたくて階級制度について書き始めたかというと、意識して選んでるわけでも全然ないのに、子供たちが成長するにつれ、最近つくづく自分たちが中産階級だなあと感じることが多くなったからです。

たとえば水泳とライフセーバー。水泳は、海に近いからと習わせていて、本人たちが喜んで泳ぐので、泳ぎ続けて今に至ってるわけですが、水泳クラブで周りを見回せば、お医者さんだの会計士だの校長先生だの、まさに中産階級の典型的な家庭に囲まれています。

ライフセーバーも同じ。サーフィンするときに心配だからとクラブに参加しましたが、やっぱり同じような家庭が多いです。

学校のほうは、たまたま行った小学校が、すごくミドルクラスの家庭が集まるような学校でした。なのですごく人気があって、越境して入りたい生徒(越境も問題ありません)のウエイティングリスとが出来るくらいでしたが、うちはたまたま近くに越してきただけでした。

中学校は普通の大きい公立で、上から下までいろんな生徒がいて、いろんな家庭がありました。ここでの友達は、いろんなタイプがいました。でもルイが高校(6thForm)に進むと 、一応大学進学を考えるような生徒以外は辞めていきましたから、ルイの友達は、やっぱりミドルクラスの家庭の子供たちばかりになりました。

子供たちはこうして着実にミドルクラスの道を歩いています。

私としては、自分は蚊帳の外の外国人だという、部外者的な気持ちのよさが好きでした。パンク世代、反サッチャー世代を潜り抜けてきた、アンチエスタブリッシュメントを自称するポール・ウエラー・ファンとしては、ミドルクラスに成り下がるのは、骨抜きにされたようでちょっと寂しくもあります。

それでも、いろいろな部分で、結局は労働者階級的な価値観は私にはないと言うのも実感します。

イギリスの階級って、決してお金の問題ではなく、文化の違いと書きましたが、よく考えると、価値観の違いかもしれません。

私もイギリスに染まったものだわ。

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2016年4月12日火曜日

EUの国民投票

6月の23日に、イギリスではEUを脱退するか、それとも残るかについての国民投票があります。10月の半ば以降ならばルイも投票権があったんだけど、今回はぎりぎりアウト。残念です。国民投票なんてなかなかする機会ないのに。

それで昨日は、郵便と一緒に、政府からの広告の小冊子が入ってました。こちらです。「EUに残ることがイギリスにとっては最良の決断であると政府が信じる理由」という題です。

現カメロン政府はEUに残ることを推進しています。けれども、与党の保守党にも労働党内にも、EUから脱退するべきだという声は多く、国民投票をすることが前回の総選挙の公約になっていました。昔から国民投票を望む声は高かったのですが、なにせ一般大衆にこういう重大なことを決めさせるのはリスクがありますから、今まで伸ばし伸ばしになっていたようなものでした。

EUに残ったほうがいい理由がいくつか載っていますが、一番大きいのは、
1.ヨーロッパ内の自由貿易の権利を失う。
2.上記による経済の不安定と、予想される海外からの投資の減少。
3.テロリスト対策など、防衛面でのヨーロッパ諸国との情報の交換が難しくなる。

などでした。頭ごなしに政府の意向を宣伝するだけでなく、反対意見も取り入れて、なかなかバランスの取れた書き方だと思いました。

イギリスには日本の自動車会社、日産とホンダがありますが、やっぱりヨーロッパの拠点として工場があるわけだから、EUを抜けたら、イギリスにいるメリットないですね。

ナショナリズムの台頭っていうのは、東ヨーロッパやソビエトの例を見てもわかるようにここ20年以上にわたる世界的傾向だと思うので、こういう話が出てきてもおかしくはないです。スコットランド独立の投票もあったし。(これは否決されました。)

一方ではインターネットやら通信の発展で、世界はだんだんボーダーレスになってるし。世の中って常に二つの相反する力で進んでいくものなのでしょうか。

スコットランドと言えば、もしもイギリスが(スコットランドを含むUKが)EUを脱退したら、イギリスから独立してEUに参加すると言ってます。話がややこしい。要するにイングランドから離れたいだけかいな。

ちなみにこの小冊子には、国税の9百万ポンドがつぎ込まれたそうです。1軒につき33ペンスです。私はEU残留派だからいいけど、脱退派なら、ちょっと頭に来るでしょうね。

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プランターに咲いた花。名前は知らない。

2016年4月10日日曜日

イギリスの階級制度 3

政治の話をちょっと書きます。

イギリスの政党は、伝統的には保守党と労働党の2大政党で、しょっちゅう政権が変わってます。

保守党は言葉の通り、保守的な政党。そして労働党は、もともとは労働組合が元締めだった、労働者の政党。なので階級的に言えば、保守党は中産階級、労働党は労働者階級って言うことになります。

が、イギリスの政治は面白くて、そう一筋縄でいかないんですよ。

まず地域的なことがあります。伝統的には、昨日も書いたとおり労働階級の大半は炭坑夫だったので、炭坑の多くあった地域、イギリス北部は今でも労働党の支持者が多いです。そして南部では保守党支持者が多いと言われています。

ところが、ロンドンは圧倒的に労働党支持者が多いです。これはロンドンには若者や外国人やその子孫が多いからでしょう。(下に書くように、労働党の政策が一般的にリベラルで左よりだからです。)

そしてイギリスには、左派知的階級と言うのもがあります。反サッチャー勢力の中心もこういった人達でした。左よりの政治感を持つ中産階級層で、イギリスでは先生や医療関係者など、社会問題を扱う職業の人達がこういうグループです。

労働党は、昔は労働組合との関わりが強い、それこそ労働者の政党でしたが、80年代以降は組合とのつながりも弱くなり、こういった左派知的階級に強く支持される政党となりました。だから先生や大学教授や講師、ジャーナリスト、新聞記者、医者、医療関係者は労働党支持の人が多いです。

そういうわけで、名前だけだと簡単に階級を代表しそうなイギリスの政党なのに、実際はぜんぜん名前どおりではないというわけです。

ちなみにここ数年大きく勢力を伸ばしている、英国独立政党(UK Independence Party)という右翼的政党があります。前回の総選挙のときの調査によると、このUKIPの支持層は、白人労働者階級が多いらしいです。

イギリスの政治は面白いですよ。あまりにも面白いから、私などは最近はなるべく関わらないようにしてるくらいです。

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2016年4月9日土曜日

イギリスの階級制度 2

イギリスの階級制度は、伝統的には、Upper class, Middle class, Working Classと言われています。上流階級、中産階級、労働者階級です。上流、中流、下流でないところに注目です。

上流って言うのは、お金持ちや資産持ちという定義ではありません。イギリスで言う上流とは、ロイヤルな方たちのことです。ロイヤルファミリーのメンバーではなくても、Lordやら、Countessやら、いろいろイギリスには称号があり、いわゆる「貴族」です。日本で言えばお公家さんですね。なので、パーセンテージ的にはすごく少ないです。他の階級と入れ替わったり混ざることもないですから、話題にもならないグループです。ここでも、話題からはずします。

中産階級って言うのは、日本の中流とはちょっと違います。日本の中流って「庶民」とほぼ同義語ですよね。イギリスではミドルクラスって言うのは、よく言えば「教養のあるお金持ち」、悪く言えば「ちょっとお高くとまった人達」という印象でしょうか。

定義を検索してみましたが、流動的なものですから、これといった確定したものがありません。経済的には、財を生産する手段を持つ人達のことだと思います。ビジネス経営者や、プロフェッショナルな職業がこれに当たります。職業は、お医者さん、先生、会社経営、商売、などなど。特徴としては、ある程度の資産(持ち家、貯金)があり、大卒。

労働者階級とは、言葉の通り、働いてお金を得る人達。大体がブルーカラーワーカーを指します。職業で言えば、伝統的には炭坑夫(今は炭坑はすべて閉鎖になりました)。今では、工場やお店で働く人達。

でももちろんこれは、ざっくりした定義で、それにはまらない職業もいれば、はまらない人達もたくさんいます。というか、大体の人はどちらにも当てはまる部分を持っていると思います。

というわけで、もともと階級制度というのは、職業(そして派生的に収入)による階級だったのですが、今でも階級制度が話題になるのは、文化的や生活的にいろんな方面で、階級での違いが現れてるからです。時々は、ここはイギリスというひとつの文化ではなく、二つの文化が平行して存在しているようにも感じられるほどです。

私的に断言してしまえば、階級を決めるのは、その人がどういう文化に属しているかだと思います。

たとえば、聴く音楽、趣味、好きなスポーツ、好きな洋服のスタイル、ホリデーの過ごし方、見るテレビチャンネル 。こんなものにも階級が現れています。例を挙げると、スポーツは中流はラグビー、労働者階級はサッカー。ホリデーなら、中流はスコットランドやフランスで2週間、散策やお城めぐり。労働者階級は、スペインの南の島のプールつきのホテルで海水浴。テレビは、中産階級はBBC2とチャンネル4、労働者階級はITV (って、これはさすがにイギリスに住んでないとわからないだろうなあ。)

イギリスの階級制度で誤解して欲しくないのは、中産階級が労働者階級より上だとか優れているとかいうわけではないということです。確かに中産階級のほうが資力も資産もありますが、住んでいる者にとっての実感は、あくまでも二つの相容れない文化圏だということです。

実感だけを例えて言えば、巨人と阪神とか、東京と大阪とかに近いかもしれません。東京の人が大阪を「お金にがめつくて、漫才師とやくざの住む町」と思い(かな?)、大阪の人が東京を、「かっこつけの、田舎もんの集まり」と思ってるようなものでしょうか。(笑)

前回このテーマで書いたときに、コメントがありましたが、80年代のサッチャー時代には、反サッチャー派の運動は、パンクのムーブメントから、左派知的階層を巻き込んで、それはそれは盛り上がったものでした。 その頃は、私のようなよそ者の目には、イギリスの労働者階級ってアンチエスタブシュメントで、それはそれはたくましく映った物でした。

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IKEAに行きました

昨日はIKEAに行きました。イギリスではアイキアと発音されます。

うちから一番近いIKEAはブリストルです。ブリストルって車で片道、2時間もかかるんですよね~。だからふらっとは行けません。なにか大きいもので買いたいものがあるときに、仕事場の大きいバンを借りて、山ほど買い物してきます。もちろん一日がかりの大仕事なんだけど、大仕事というよりは、家族で一日お出かけという感じです。

どこに支店があるのが調べてみたら、イギリス国内にはやっぱりまだ10店舗くらいしかありません。それでもイギリスの50代以下の人の家には、きっと必ずひとつはIKEAの家具があるだろうし、その普及率は、支店の数がこんなに少ないことを考えると、奇跡的です。

買ったものは、チャーリーのベッドのマットレス(シングル) 、チャーリーの勉強机、チャーリーの椅子とクッション、ルイの事務椅子、ブラインド2本、ランプシェード3つ、机上電気スタンド。そしてその他の、お皿とかコップとか写真たてとか、こまごましたもの。

これで335ポンドでした。5万円くらい。これってやっぱり安いですよね。

IKEA FAMILYと言う、誰でも会員になれる特典カードがあり、これがあると安い商品というのがあり、これだけで7ポンドくらいの割り引きでした。そして、このカードがあれば、コーヒーも無料なので、ランチタイムと、ショッピングの後と、2回もカフェでコーヒーを無料でいただきました。

IKEAのオーナーさんは世界一お金持ちらしいので、彼からのお客さんへのおごり。

その後は、もう遅かったので、家の近くのPizza Expressというピザレストランで食事をしました。

行く前にネットで調べたら、このコード番号を言えば25パーセント引きというバウチャーが出てきました。なので12ポンドほど値引きしてもらいました。こういうこともあるのか、ちゃんと調べておくものだなあと思いましたけど、考えたら日本でも、皆と食事に行くと誰かがネットの割引券プリントしてきてますよね。イギリスでは珍しいです。

IKEAの話に戻ります。子供が小さいときは、引越ししたてだったこともあり、年に1度や2度は行ってました。その頃は子供を無理やり連れてって、ぬいぐるみなどを買ってごまかすと言う感じでした。でも今や、子供たちがIKEAに行って、いろいろショウルームを見たり細かいものを買ったりするのを楽しみにしてます。考えたら、ルイは来年にも一人暮らしですから、またいろいろIKEAで安い家具を買うことになるのでしょう。

それにしても、昔ってIKEAって、本当にいろんないいデザインのものがすごく安くて、何でも気に入ったものは、値段見なくても買えるって感じの店でしたが、そういったお値打ち感はなんかなくなったなあ。そういったらルイが、「それはアマゾンやEBay(ネットオークションサイト)が出来たから」と言いました。確かにそうです。流通業界はここ20年くらいですごく変わりましたからね。

IKEAの店自体も、値札がなかったり、見つからなかったり、欲しいものが品切れだったり、店員さんが見つからなかったり、やっぱりサービスはよくないです。レストランもテーブルがぜんぜんきれいにされてなくて、食べ物もあんまりおいしくなかったです。

考えてみたら昔も同じだったかもなあ。でも最近はイギリスでもサービスがよくなったところが多いから、すごく目に付きましたよ。

写真は、庭の水仙と猫柳と、Piriwinkleという葉です。庭に生えているものだけで家に花を飾るというチャレンジを始めました。何週間出来るかな。去年もこの時期始めましたが、2週間くらいで挫折しちゃいました。

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2016年4月6日水曜日

イギリスの階級制度 1

イギリスが階級社会ということは昔から言われてますので、耳にしたことがある人が多いと思います。それについて書こうと思うのですが、これは本当に大きいテーマなので、一日では書けないと思いますので、少しずつ記事にしたいと思います。

私がイギリスに初めて住み始めたのは1987年でした。わあ、もう30年近くになるんですね。その時点ですら、「イギリスには階級制度という悪癖がはびこっているが、これは徐々になくなりつつある。」という理解でした。それから30年経って、これは確かにそういう流れはあるものの、簡単に変わらないなあという部分もあります。形が変わっていっている部分もあるのかもしれません。

大学に1年行ったのち、シティーの証券会社に就職しました。シティーでは、ディーリングルームの社員は、朝7時半からミーティングがあります。事務系の バックオフィスは9時始業です。ディーリングルームの社員たちは、秘書たち数人を除けば、プロフェッショナル採用で、いわゆるエリートです。残業代は付きません。

バックオフィスや秘書たちは、部長レベルを除けばノン・プロフェッショナルで、残業代が付きます。給料も低い(と言うか、普通の世間並み)です。

これは階級制度の一面ではあるのですが、歴史をたどるともっと奥深いのです。

イギリスでは一般的に言って、ホワイトカラーは9時か9時半出勤ですが、伝統的には、地位が高いほど、出勤が遅いのです。弁護士や会計士などのプロフェッショナルな仕事もそうです。いわゆる重役出勤というやつですね。 (多分今はこれは変わってきたと思いますが。)。

そして今でも、ワーキングクラスの朝は早いです。うちの家人の仕事は家具職人なのですが、朝は8時始業。7時前に出勤する人もいます。大工さんや配管職人さんも依頼すると、朝8時前には来ますよ。まあ、ヨーロッパは一般的に日本より朝が早いようですので、それもあるのかもしれません。

で、上記のシティーの話に戻ります。 一般的に行ってエリートは朝は遅いのに、なぜシティーではエリートのディーラーたちが朝7時から出勤するのか。

それは昔、シティーがまだ今のような世界的金融市場の中心地ではなかった頃、シティーでの仕事はいわゆる株屋でした。とくに証券取引所のフロアで走り回るようなディーラーの仕事は、野心だけは高い中卒のたたき上げの仕事だったそうです。なので、シティーでは今でも朝が早いのだとか。

ちなみに私が働いていた頃は、ディーラーは皆大卒でケンブリッジやオックスフォードを出ているエリートもいたものの、扱いは「紳士以下」という感じでした。グリード丸出しで、電話でシャウトしながらお金を動かす仕事は、確かに品のないイメージは否めません。

同じシティーの証券会社でも、法律関係やカンパニーセクレタリーなどは、昔ながらの本物のエリートのように振舞っていたイメージがあります。出勤も確かに遅かったです。そして多分給料もボーナスもがっぽりもらっていたんだろうと思います。

私のイギリスの階級制度との出会いのはじめはこんな感じでした。

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2016年4月5日火曜日

Taming the Monkey Mind

上記のタイトルの、サイババの信者でアメリカ人のセラピストが書いた本を読みました。

Monkey Mindとは「サルのあたま」ということですが、メディテーションについて語られるときに、よく出てくる言葉です。つまり、瞑想して心を静めて集中するべきときなのに、頭の中に次から次から取り留めなく、日常的なことやら心配事などの俗事が浮かんでくる状態のことを、Monkey mindと言います。

本当か嘘か知らないけど、インドでは、猿捕りがいるそうです。その捕り方とは、口の狭いつぼの中にバナナなどの猿の好物を入れて、置いておくだけ。すると猿がその中に手を入れて、えさをつかみますが、口から手を引き出すことが出来ません。バナナを握ってるからなんだけど、猿は、壷の中で誰かが手を捕まえていると思うそうです。

これが、人間の心にたとえられていました。

人生に躓いたり、すごく悪いことが起きて、もう身動きが出来なくなる。それは猿のように、欲望や「こうあるべきだ」という固定観念に、固執しているから。

たとえば、大学受験に失敗して不幸に感じるなら、それは「XXX大学に入りたい」という欲望や、その大学に入ること=成功という固定観念があるから。失恋して苦しんでいるなら、その相手に固執 しているから。破産して自殺を考えるなら、破産したら人生終わりも同然で、これから生きていくすべが得られないと思っているから。

別の大学に行ったり、就職することで、人生を変えるすばらしい出会いがあることもあるし、その大学が実はぜんぜん向いていないのに、そここそが自分に向いていると思い込んでいるだけかもしれない。

別れたり振られた相手は、所詮自分とは合わない相手で、別れたほうが幸せになれるのかもしれない。

破産してもぜんぜん人生終わりでなく、そこから新しい道を切り開いて生きていっている人もたくさんいるし、ゼロからスタートすることで新しく得るものがたくさんあるのかもしれない。

さらに踏み込んで言うなら、死ですらも、死=終末と思い込んでいるから。死の先は何があるのか、本当のところはわからないのに、死が何よりも最悪の出来事と思い込んでいるのかもしれません。

確かに、大きい失望を味わった後は、そこから這い上がってくるには、膨大なエネルギーが必要ですけどね。

それは、猿がせっかくつかんだバナナを手放して、またえさを探しに行かなければいけないのと同じですよね。

なかなかわかりやすい本でした。心に留めておきたいと思います。

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2016年4月3日日曜日

サイババと人生の目的

インドの聖人、サイババ。日本人では昔話題になったので、知っている人は多いかと思います。でも、多分、灰や指輪を物質化することが出来る、本物の魔法使いのような聖人という印象なのではないでしょうか。

イギリスではもっと状況はひどいです。あんまりその名前を知る人はいませんが、 知っているとしても、「いかさまを使う胡散くらいインド人」と思ってる人も多いようです。

私はこの1年ほどなぜか急にサイババに興味を持ち出して、いろいろ本やネットを読んでいます。信奉者と言うほどではありませんが、サイババは、イカサマ師などではなく、本当に物質化する力があることは信じています。

が、その魔法みたいな力は、サイババのほんの一面、サイババいわく、「名刺のような物」にしか過ぎません。サイババのグルとしての教えは、あまり知られていませんが、何十冊もの本になっています。

私は毎日メールでサイババの言葉が送られてくるようにしているのですが、先日送られてきた言葉が印象強かったので、ここに載せます。

 Students of today are blind to the goal of life; many do not even feel the pain of not knowing the purpose of life. Only one in a million strives to realise the essence of life. This striving is the steppingstone for the realisation of the purpose of life. Many people feel that the acquisition of food, clothing, shelter, wealth, conveniences, and comforts constitute the very purpose of life. Life remains a tragedy as long as people toil under this kind of delusion. The day you realise the purpose of life, you undergo a total transformation, from agony (vedhana) to freedom from pain (nirvedhana).

「今の学生は、人生の目的について盲目である。人生の目的を知らないことの痛みすら感じない。人生の本質を追求しようと努力をする学生はほとんどいない。この努力こそが、人生の目的を達成すための手段なのだ。多くの人が、食べ物、衣服、住居、富、便利さや快適さを得ることこそが、人生の目的と感じている。このような幻想の元に骨を折り続ける限り、人生は悲劇だ。人生の目的を達成するときにこそ、苦悩からその解放への完璧な変化を経験するのだ。」

私の周りの若者を見回してみると、物質的な意味での人生の目的すらなく、ただ日々を暮らしている若者と、いい大学に行っていい職を得よう、いい暮らしをしようと勉強してる・努力している若者の2種類がいるようです。前者は日本で言えば、ニートとかフリーター、後者は受験勉強、就職戦争を勝ち抜くこうとしてる人達と言えるかな。

確かにサイババの言うとおりのような気もします。 

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2016年4月2日土曜日

緊張とエキサイト

チャーリーは4歳から11歳くらいまでずっとバレエとタップダンスとモダンダンスを習っていました。先生は元ロイヤルバレエのプリンシパルで、バレエの先生としてはこれ以上望めないような先生でしたが、厳しくて、必ずしも誰からも愛されると言うタイプでもありませんでした。

チャーリーはバレエがうまくて、才能があると思われていたんだけど、本人はあんまり楽しそうではありませんでした。こういうことで成功するには不可欠な、「私は何よりもバレエが好き。」って言うのが欠けていたんですね。

でも習っている間は、レッスンやコスチュームにお金がかかるのはもちろんのこと、普段の髪型から制限があるし、本当にバレエ中心の生活でした。

それが、だんだん水泳を本格的にやり始め、結局レッスンもお休みすることが多くなり、ある日ぱったりと辞めました。

辞めてもそのうちまた踊りたくなるかなあとか、バレエへの興味は養われたかなと思いましたが、ぜんぜん。辞めたらその日から、もうバレエなんて過去は存在しなかったかのように、きっぱりバレエのバの字も出ません。

(ここまでが前書き。長くなりすぎた。)

そんなバレエとの係わり合いなのですが、この先生が言ったことで、今でもすごく役に立ってることがひとつあります。

バレエのテストの当日。楽屋で順番を待っているときに、「緊張するわ」とチャーリーが漏らしたら、先生に言われました。

「緊張なんて言ってはだめ。それは緊張ではなくて、わくわくしてる(Excited)なのよ。」って。

これってすごく本当だなあと思うのです。要するに、緊張もわくわくするのも、アドレナリンが駆け巡っていると言う、身体的には同じ現象。それをどう意味づけるかの違いだけです。

だったら、緊張してると思うよりも、わくわくしてると思うほうが、絶対にいいはず。

来月になったら、息子のルイはUKCATという、医学部受験生のための知能テストを受ける登録をしなければいけません。これは一発勝負。 試験は8月ごろに受けるつもりです。これに登録すると、いよいよ受験シーズン本格的到来という感じです。

それでルイにしたら珍しく緊張すると言ってましたが、緊張じゃなくてそれはわくわくとエキサイティングなんだよと教えてあげました。

人生はわくわくがないと、おもしろくありませんよね。

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2016年4月1日金曜日

アリゾナの夢

先日すごくはっきりした夢を見ました。

アメリカの砂漠と言うか荒野と言うか、おそらくアリゾナを車で走っています。私は助手席に座ってます。運転してるのは彼氏なんだけど、誰かは不明。

で、トイレに行きたくなったので、その辺のサボテンの陰か何かに車を停めてもらって用を足したいのだけど、徐行してよく見ると、その辺が蛇だらけなのです。小さいのやアナコンダみたいに大きいのや。蛇の抜けがらもたくさん落ちています。とても用なんて足せません。

そしたら、ビジターセンターみたいなものが見えてきました。沖縄の離島にありそうな、箱のようなコンクリートの簡単な建物です。中に入ると、奥に男子と女子用のトイレがありました。

それで暖簾をくぐって女子用のトイレに入ると、中がこんな感じなのです。

6畳くらいの広さのコンクリートで出来た真四角の部屋です。床もコンクリートで、四角の床の3つの辺の真ん中にそれぞれ排水溝があり、そのあたりが少し低くなってます。 どうやら、この排水溝でかがんで用を足す仕組みになってるようです。

つまりですね、女子トイレのドアを開けて中に入ると、3方の壁に向かって3人がかがんで用を足す風景を目にすることになります。

中国って、割と最近まではトイレの個室の仕切りがなくて、並んで用を足すという様式だったらしいですけど、それの上を行くようなシステムです。

で、私はトイレに行きたいので、「ちっ、しょうがないなあ。」という感じでひとつの壁に向かってしゃがみこんで用を足し始めました。すると、おばさん二人組みが入ってきて、やはり驚いて息を呑んでいます。私は、「ちっ・・・・」とかまた思いながらも、割と平然と用を足し続けます。

この辺で目が覚めました。

それにしても、あまりの詳細の詳しさに、目が覚めても驚いています。行ったことも見たことも 、話に聞いたことすらない設定なのに、どうしてこんなに詳しくはっきりと夢に見るんでしょうね。

夢って本当に不思議です。翌日も、すごくはっきりした夢を見ました。ウィンブルドンに出場している日本人チームと仲良くなる夢です。これも、驚きの明細でした。

ちなみに、このアリゾナのトイレの夢から覚めたとき、すごくトイレ行きたかったです。トイレに行きたいときって、トイレの夢を見るものですね。

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