2011年9月30日金曜日

アトム

空を越えて、ラララ
星のかたな
行くぞ、アトム、ジェットの限り
心優し
ラララ
科学の子
十万馬力だ鉄腕アトム
(谷川俊太郎)

この詩を読んで、あの音楽が頭に自然に流れてこない人は一体日本に何人くらいいるでしょう。



この上記の文章は谷川俊太郎の詩集のあとがきに載っていました。本当にそうですよね。最近の子供達(10歳以下)は例外かもしれませんが、少なくとも私の年代上下20年くらいの人はみんなあの音楽が頭に浮かんでくることでしょう。

それで他にもそういう歌詞があるかなあと思ってみたのですが、童謡の赤とんぼやめだかの学校などを除くとなかなか思い浮かびません。 しかも童謡の場合は学校で歌わされたので、自然と身についていたとはいえません。

無理やり頭をひねると・・・

「お魚くわえたドラ猫、追いかけて・・・・ 」
「きゅう、きゅう、きゅう。お化けのQ。僕はお化けのQ太郎・・・」
なんてのが浮かびますが 、それでもたぶんアトムの曲の浸透度にはぜんぜん及ばない気がします。(ちなみに上はサザエさん)

わたしは実は年代的にはちょっとアトムより下の年代なので、テレビでアニメを見たことは数回しかないし、ほとんど記憶もありません。おそらくテレビでこの曲を聴いたこともない。それでもこの詞を節なしで音読することなんて不可能です。
それって考えてみたらすごい。

それにこれは贔屓目かもしれないけれど、やっぱり詞の格が違うと思いませんか?一つ一つの言葉を取るとどのフレーズも特に目新しい表現はないですよね。空を越えても、星のかなたも、ありふれてると言えばありふれた表現。でも科学の子・・・・これはなかなかユニークな言葉でぴったりだと思います。

それでそれを全部つなげて詩にすると、言葉の世界以上のものが、なんだか心が広々するような感じがします。私のつたない説明じゃわかりにくければ、「お魚くわえたドラ猫追いかけて」と比べてみてください。なんかやっぱり心に伝わってくるものが違うじゃないですか。

手塚治虫ってアトム以外にももちろん作品を書いたけど、アトム以上に愛され評価されてるものってないですよね。(私は実は個人的にはリボンの騎士が無茶苦茶好きだったんですが。)これってもしかすると、その理由のひとつはこの谷川俊太郎の詩じゃないか。そういう気がします。

じゃあさあ。リボンの騎士にも谷川俊太郎が歌詞を書いたらもっと歴史上に残る名作になって、今でもリバイバルとかされたり、簡単に昔のビデオが手に入ったりするんじゃないの・・・・なんてことを考えてみましたが、実は谷川俊太郎は最近では宮崎駿作品の歌詞など、いろいろ幅広くやったようです。校歌もいろいろ依頼されて書いたらしい。

だから谷川俊太郎なら大ヒットって言うわけでもないし、誰が書いたって校歌は校歌で、あんまり歌いたくはないだろうなあ。

話は詩から大きく変わって・・・・

今日は阪神はやっと勝って連敗を脱出。不遇の岩田君にも勝ちがつきました。(涙)。自力優勝の可能性どころか、自力2位の可能性もないらしいですが、阪神ファンはしつこいです。自力でも他力でもなんでもええ。とにかく最後まであきらめずがんばれ!

ではよろしければこちらのボタン、ポチッとクリックお願いします。
人気ブログランキングへ

2011年9月29日木曜日

ペパークムからグリーンクリフへと詩人からの手紙

イギリスは夏に舞い戻っています。水曜から熱波がやってきて今日は気温は25度。真夏でもなかなかこんなに気温は上がりません。今年の9月はやたら雨が多くて寒くって、もう夏服なんてとっくにしまって、暖房まで欲しいくらいだったのに。

それでと言うわけではないのですが、友人と6月ごろから計画して計画倒れになっていた海岸の散歩をついに実行しました。毎週木曜の朝9時から1時間半ほどこのあたりを一緒に散歩するのですが、今日は思い切って長距離を歩きました。

まず車を1台はアボシャムに、1台はペパークムという場所に停めて、ペパークムからアボシャムまで歩くと言う計画です。

道しるべによると、距離は全部で10キロくらいです。それも平坦な道ではなく、海岸の崖に沿って下りたり登ったり。途中5分ほど座って休憩したほかは、時々立ち止まるくらいで歩き続け、時間にしたら3時間強でした。

写真を載せます。クリックすると大きくなります。

車を停めて1マイルほど歩いた場所、海岸線の散策はここから始まります。

中間点

前を行く友達。これはすごく険しい下りでした。こんな風に整備されているのは2箇所ほどだけでした。友達がいるからこそ行こうと思うけど、一人では行かないだろうから、本当に感謝。

ここはこんなに低いです。上の写真の降りた場所。

ゴール地点まで後3キロほど、左は海、右は 草原や農耕地


途中で雉狩のための私有地があり、そのあたりではとにかく雉の多いこと多いこと。100羽は見ました。まだ雉狩解禁じゃないんだけど、あと数週間で解禁。そうなると撃たれちゃうんですね、かわいそうに。ほかには野生動物には出会わなかったけれど、一度だけふくろうがすっと音も立てずに頭上を通っていきました。この辺でもふくろうはあんまり見かけないのですごくラッキーでした。

見かけないといえば、人間にはほとんど会いませんでした。最初の2時間くらいは一人も。後半アボシャム(村がある)に近づいていくると、2組くらい出会いました。それにしても平日とはいえこんなに天気がよくてすばらしい場所なのに、ぜんぜん人がいなくて、それがまた素晴らしい。

家に帰って地図でどれだけ歩いたか見てみました。すると・・・道調べに出ている距離を総合すると10キロくらいのはずなのに8キロくらいでした。ちょっとがっかりだったんですが、おそらく地図は直線距離だから、実際とはずいぶん違うんじゃないかなあ。写真をよく見ていただくとわかるけど、目線が高かったり海のレベルだったりするでしょ。すごく上り下りがたくさんあったのですよ。



それから話はぜんぜん変わるんですが、昨日どういうきっかけだか、昔書いた自分のブログのあるページを読んでいました。それはMidnight Expressという詩の雑誌の話で、そこで気に入った詩を載せて、ちょっとした感想を書いていたんです。そうしたら一番最後に今まで読んだことのなかったコメントが入っていたのに気づきました。

あら、リプライしていなかったわ。 失礼なことをしましたと思って読んでみると・・・・・

驚いたことに岡田すみれこさんというその詩人の方からのコメントだったんです。無断転記して怒られるどころか、感想を書いたお礼まで書いていただいていました。

そして驚いたことにそのブログの日付を見ると、きっちり2年前の同月同日だったんです。不思議な偶然。

それで夜中にそこに書いていただいていたすみれこさんのブログを読みました。するとまたたまたま偶然昨日の記事のところにたまたま御自分のメルアドを書いていらしたのです。それでメールを早速送らせていただきました。

すると今日は御丁寧にお返事のメールをいただきました。恥ずかしいことには、その2年前のブログには私の詩のブログのURLを載せていたのですが、それをわざわざ読んでくださったみたいでした。「よき書き手はよき読者である」とまで書いていただいて、恐縮でしたが、とっても嬉しかったです。

厳密に言えばいただいたのはEメールなんだけど、やっぱり詩人の方からいただいた通信物となると手紙と呼びたいですね。(伊藤比呂美さんという詩人は、「あの人は詩人だから」で、結構いろんなことを大目に見られる、たとえばゴミの日を間違えるとか。」と言っていました。やっぱり我々詩心に欠ける人間は詩人は特別な人と思ってるみたいですね。)

今日はこのことも含め、いろいろいい事があった1日でした。やっぱり引き寄せの法則だと思うんですよ。天気がいいから気分がいい。気分がいいからハッピーな気持ちになる。ハッピーな気持ちなのでハッピーなことが起こる。明日から数日好天気だそうです。

遅ればせながら、今年もやっとイギリスに夏がやってきました。

では今日もハッピーついでにワンクリックお願いいたします。
人気ブログランキングへ

2011年9月27日火曜日

コーネンキ?

ここ1-2年のことなんだけど、何かと心配が募ることが多い気がします。子供達がちょっと大きくなったので、健康とか安全面の心配は減ったし、自分の時間も増えたし、どういうわけなのかなあ。

たとえば例を挙げると昨日書いた車検のこと。私は今まで一度もおまわりさんに停められたとがないし 、おまわりさんが張ってるのを見たこともあまりないので、車検の切れたその1日に、しかも日曜の夜たった10キロ運転するくらいで捕まる可能性はゼロに近いんだけど、罰金は何か、保険はどうなるのかなどと気にしだすとだんだん心配になって、ネットで1時間以上も調べてしまいました。

ここ半年くらいは洗濯機とか掃除機とか電化製品を買い換えることが多かったんだけど、それも一々初期トラブルが心配だったし。(まあこれはイギリスならではかも知れません。)

ネットで物を買うときも、ちゃんと届くまでは、そして商品に問題なしということがわかるまではいろいろ心配になります。特に最近ルイとチャーリーが結構怪しげなディーラーから結構怪しげなDSゲームを買い、それが中国から送られてくるとかで、3週間も届かなかったり、これも着くまではひそやかに心を痛めていました。

もちろん日本に行く前もいろいろ気になることがあったし、たぶんホリデーを予約するとなったら、それはそれでまたいろいろ心配するんじゃないかと思います。

、って言うのは、去年くらいからホリデーやフライトが直前にキャンセルになったり、そのせいでお金を損したという話が回りにいろいろあったからです。これも別に私の周りだけと言うわけではなく、BAのスト、アイスランドの火山の爆発、寒波、中近東での暴動などそれぞれ全国的な理由がありました。

やっぱり年のせいと言うか、経験をいろいろ積んだからなのかなあ。昔初めて一人でイギリスに留学してきたときは、ぜんぜん何の心配もなしで、何でも出たとこ勝負で、何とかなると思っていたのに。まあ、あんなに怖いもの知らずではいられないとしても、それにしても最近取り越し苦労というか、割と日常の些細なことで心配事が多すぎるなあと嫌になってます。

その話を3歳くらい年下の友達にしたところ、彼女も同じだと言ってました。小さなことが心配で気になるんだって。その日は、もしや妊娠したのではないかと心配していました。でも彼女ってだんなさんが避妊手術してるし、しかも妊娠判定キットでテストしたらシロだったのに。生理が遅れて、それが心配の唯一の理由みたいです。まあ可能性はすごく低いけど、彼女にしたらもしも妊娠していたらいろいろややこしいので、気になるのでしょう。

それで二人で結論になったのが、「もしかしてコーネンキ?」ということでした。いやいや、生理の遅れの話ではなく、そこはかとない不安感のことです。彼女の周りでは、コーネンキくらいの年のころ、アイロンがつけっぱなしではないかとか、そう言ったしょうもないことが気になって困ると訴える人が多いとか。そういえば私も、夜寝床で戸締りとかクッカーの電源とか、気になり始めるとジットしていられなくて、ごそごそと起き出すということがたまにあります。

コーネンキの症状って暑くなったりするんだよね。私はそれはないな。寒いイギリスでは、コーネンキは嫌だけど、それはむしろウエルカムなほどです。

他の症状では生理不順がよく言われますが、私は間隔がだんだん短くなってきて、はっきり言ってこれはむっちゃ面倒で嫌です。この周期が短くなるというのは、こちらのネットで調べてもどこにも載ってなかったし、病院で看護婦さんに聞いても聞いたことないとか言われたのに、日本人の友達はみんな同じこと言ってました。もしかして日本人だけ?ってことはないと思うんだけど。

コーネンキって症状が面倒そうだし、何よりも「年を取りつつある」って言う事だから、ちょっと恐れてたけど、こうなったら来るならこい!コーネンキであろうがなかろうが、私は毎日気持ちよく運動して健康な食事を摂って、できるだけ笑って過ごして元気に楽しく生きてやるぞ。

でもコーネンキって一時的なもので、数年で症状が止まるんですよね。たぶん。だったらこのそこはかとない不安感って、やっぱりなくなるのかな。老人でやっぱり同じようにありとあらゆる事を心配してる人っているじゃないですか。ああいうのは痴呆症とかそういうのの関係で、また別物なのかなあ。そう思いたいです。

ではこちらのボタンのクリック、御面倒でなければ、ポチッとお願いします。毎日1日1回カウントされるそうです。さいきんおかげさまでずっと80位台後半です。
人気ブログランキングへ

2011年9月26日月曜日

車検切れ

私は日本で車を運転したことはないので全然日本のことは知らないんですが、イギリスでは製造後3年以上たった車は年に一度MOTと呼ばれる車検を受けなければいけません。

運転免許は別として、車を所有して運転するには3つのものが法律で必要です。道路税と保険とこのMOT。道路税は日本の自動車税と同じようなものだと思います。年に一度お金を払い丸いステッカー(でもくっつかない)のような物を受け取り、これを車のウィンドスクリーンに貼ります。

この税金を払うときに、期限内のMOTの証明書と保険の証明書が必要です。といっても最近はネットでできるようになったので、どの車がMOTを受けたか、保険がかかってるか、全部中央データベースに入ってるそうですが。

で、この道路税は切れる3週間前に通知が来ます。それから保険も切れる1ヶ月前に通知が来て、大体銀行引き落としやクレジットカードでこちらから断らない限り自動更新になります。

でもこのMOTだけは通知が来ないんですよ。MOTの切れる時期が税金と同じ頃という人が多く、そういう人はその時にMOTも更新しますが、私の車は税金の支払いの時期と6ヶ月ずれてるんです。MOTの書類をもらうと、そこに「来年のMOTの日」がプリントされたステッカーが付いてくるのですが、車の窓に貼ると、1年が経つ頃には剥がれ落ちています。

それで私のMOT、9月24日の土曜に切れたのですが、それに気づいたのは金曜の夕方でした。 それもごくたまたま。夕方車を駐車していて、何気なく窓から外を見ているときにこのステッカーの剥がれ落ちたあとが目に付いたんです。それで「そういえば次のMOTっていつだったかなあ。」という具合に思い出しました。

不思議な偶然って言えばそうですね。でもその日の昼間も机の上を掃除していて、この車修理所の請求書を見つけて、「ああ、これそろそろ払わないと。」と思ってたところなのでした。そしてその前日はなぜか後ろのナンバープレートが半分剥がれ落ちかけていました。それでこれをわざわざ洗って、デイブに直してもらったところでした。こんなにいろいろと車のことで私の注意を引くようなことが起きていたのは、やっぱり何かが私にMOTのことを知らせていたのでしょう。

まあとにかくそういうわけで、日曜はMOTが切れていましたが、チャーリーを水泳に連れて行かなければいけません。それでネットでMOT切れで捕まったらどうなるか、事故を起こした場合保険はどうなるかと調べました。

保険会社はMOT切れを理由に保険金の支払いを拒む会社もあるそうですが、これは違法だとのオンブズマンの通達があるそうです。保険会社はMOTのあるなしにかかわらず払う義務があるのですが、実際にはぐずる保険会社も多くなかなか簡単には片付かないようでもあります。

点数はMOT切れの場合は減点にはならないとの事。

そして罰金は最大1000ポンドだそうですが、大体捕まった人の話によると60ポンドくらいらしい。まあどのくらい切れてるか、どういう事情で切れてるかによるんでしょうね。

ああそうか、まあたいしたことはないんだ。でもとにかく月曜に車検に行くことにして、大事をとって今日はチャーリーはデイブに連れて行ってもらおうということになりました。

それでデイブが出かける直前になって、もしかしてデイブの車もMOT切れではないかと気になり書類ファイルを探しました。すると今年の11月までは有効ということだったのですが・・・・・

実は去年の5月から11月までMOT切れていたのに気づかなくて、道路税の更新の通知が来てあわてて車を持って行ったらしいことがわかりました。なんと6ヶ月も。その間一体イギリス中をどれだけ運転したことか。

なんや、たった1日切れただけで、しかも10キロくらい運転するだけでびびってた私って何なん??

しかしこのMOT、どこかからちゃんとリマインダーが送られてくるシステムになっていればいいのにと思っていたら、今日もらってきた新しいMOT証明書に「1.5ポンドで来年期限切れ前にEメール送るサービスが受けられます。」と書いてありました。やっぱりお金払ってもリマインダーを送ってもらおうってする人って多いんだ。

私の場合は来年のカレンダーを手に入れた時点で、しっかり書き込んでおこうと思ってます。 1.5ポンド払うのもなんとなく癪だし。

ではこちらのボタンにワンクリック、よろしくお願いします。
人気ブログランキングへ

2011年9月25日日曜日

ドラマ

ルイの行っている学校は普通の公立の中学校なんですが、授業に「ドラマ」というのがあります。演劇のことですね。別に選択などではなく普通に1年生からあります。回数は週に1-2回。

 来年チャーリーもこの学校に行くのですが、先週学校訪問に行きました。

話はそれますが、イギリスの公立学校は日本のように校区内の指定校に入らないといけないというシステムではありません。一応校区の学校というのがあり 、その学校にいけることは保証されているのですが、もしも他の学校に行きたければ希望を出して、定員が空いていれば入れるようになっています。なのでいい学校は申し込みが殺到します。

というわけでいい意味で競争ができてるんですよ。悪い学校は人気がない。そうなると文部省の監査が入って、いろいろややこしいことになったり、校長が変わったり、最悪の場合閉校になることもありえます。

それなので中学校はどこも6年生を対象にオープンデーというのを設けて、親子で学校を見学できるようになっています。そしてどの学校に申し込むか決めるんです。私達は校区の学校で満足なのでもう早々に申し込んであるんですが、一応見学に行きました。

ああ、ここからが本題。話それちゃってすみません。

見学は平日の午前中、つまり学校が普通に機能してる時間に行われました。なのでいろんな教室をのぞいて、授業の様子が見れます。

そのひとつがドラマでした。ドラマはそれ用の教室(スタジオ)があります。どういうものかというと劇場の舞台裏のような感じで暗幕が引いてあり、高い天井にはライトがいくつも設置されています。授業中だったのですが、生徒が床に輪になって座っていました。もちろん机も椅子もありません。学校と言う感じはまったくなく、テレビスタジオみたいでした。

この学校は去年すべて新築され、すべての設備が新しいので、このドラマスタジオ があるわけですが、他の学校でもあるのか、新築される前も似たようなスタジオがあったのかは不明。あ、でもドラマの授業はどこの学校でもあるスタンダードのようです。

この日は輪の中に先生がいて、先生から順番に隣の人に手の中のものを渡していきます。その「物」というのは架空のもので、いかにも本物のように回さなければいけません。先生が手の中に入れているのはどうやらひよことか子猫とか小さくて可愛い生き物のようです。

数人目の男の子はいきなり大きい声を上げて、「あっ、噛まれた!」と言ってました。

こういうの毎週やってると楽しいでしょうね。こんなのなんの役に立つのと思うかもしれないけど、そう言いはじめると音楽でも美術でも同じことになってしまう。つまりイギリスでは音楽や美術の時間のように当たり前に演劇の授業があるようです。

そういえばイギリスって演劇の占める社会的ポジションって日本より高いと思うんですよ。さすがにシェークスピアの国。シェークスピアン・アクターというのもあり、ロイヤルシェークスピアカンパニーの役者はそう呼ばれます。有名なシェークスピアンアクターというのは勲章やXX卿などという称号をもらう人も多いです。有名なところではすごい昔の人だけど、ローレンスオリビエとか、日本で知られてるかなあ。社会的にも尊敬を持って見られているといっていいでしょう。

日本じゃそういうのはないなあと思ったんですが、たとえば歌舞伎役者とか、やっぱり違うけど、近いものがあるのかもしれません。

そういえばこちらの俳優はケンブリッジを出ていたり、アメリカでもメリルストリープとかジョディーフォスターとかアイビーリーグの大学出てますよね。そういえばあのハリーポッターのハマイニのエマ・ワトソンもエールに行ったんじゃなかったかなあ。

文化の違いですねえ。

ではこちらのボタン、お手数でなければ是非ポチッとお願いします。
人気ブログランキングへ

2011年9月24日土曜日

断捨離のその後

断捨離はまだちょこちょこ進めています。

日本から帰ってきてイギリスの元の生活になかなか戻れなくて しんどかったとき、すごく断捨離がしたくなりました。たぶん新しい目で今までの日常を見て、「ああ、もうこんなの嫌。すっきりしたい。」という気持ちになったのでしょう。なので時間とともに断捨離したい感が薄れてくる危険はあるのですが、とにかくちょこちょこ気分転換に続けています。

まず台所のものが大体終わりました。そして懸念になっていたバスルームも終わりました。バスルームを片付けるに当たっては、物がごちゃごちゃ入っていた箱が汚くなったのでIKEAに行ったついでに新しいのを買ったのですが、その時にまたいろいろ買いたくなっちゃったんですよね。いやいや、まだ断捨離の最中と思ってかなり我慢したんですが、それでも グラス、中華なべ、傘など、いくつか買っちゃいました。


台所にはいろんな書類、公共料金の請求書とかクレジットカードの明細、車の保険関係などなどが入っているキャビネットがあります。その中身もそろそろ片付けたいのですが、まあそれは今は手をつけないことにしました。

とりあえず目に見えて物が減ることが目標。

で、今日は裏のドアと台所の勝手口の間の3畳くらいの広さのユーティリティールームと言う、ボイラーや洗濯機、乾燥機などが置いてある部屋を整理しました。・・・・いえいえ・・・整理と言ってはいけない。そう思うとなかなか進まない。この部屋の不要物の処理に取り掛かりました。

諸事情でこの裏口が我が家のメインの入り口なので、靴やコートなどもここにあります。壁の一面の上半分が棚になっていて、そこにDIYの用具やガーデニングの用具なども入ってます。サーフボードも置いてあります。要するにすごく物が多いんです。この部屋の断捨離、すごくためらっていたのですが、とにかく少しつづするしかありません。

それで今日はコート・レインコート類、マフラー、帽子、手袋などに手をつけてみました。所要時間は15分くらいかな。

処分した物は子供用のコートが4枚、マフラー5本、手袋ひとつ(片方だけ)、そして帽子が10個以上でした。量にしたら小さ目のゴミ袋ひとつくらい。まあたいしたことないですね。

帽子はこの写真にあるものはかなり捨てがたかったです。というのは私は帽子が結構好きなんですよ。 この一つ一つに思い出というか、捨てがたい理由があります。



左の一番奥から時計回りに行くと、
1.ニューヨークであまりの寒さに買った帽子
2.ロンドンカムデンマーケットで買ったベルベットの四角いベレー
3.妹が昔アメリカのディズニーランドで買った帽子(子供にくれたのですが、耳がついに取れちゃいました)
4 友達がチャーリーが小さいときにくれたベレー(白い星型)
5.自分で編んだぽんぽん付き帽子
6.ロンドンのラッセルスクエアの駅前で買ったロシア風帽子
7.KANGOLのベレー
8.そして真ん中の茶色い帽子は私がチャーリーくらいの年に、親にせがんでクリスマスプレゼントに買ってもらった帽子です。おととし何を思ったか母が日本から小包に中に入れて送って来ました。

このほかに麦藁帽子二つと野球帽 6つ捨てました。

帽子ってそんなによくかぶるものでもないし、(でも日本では毎日かぶって外出していましたが。)1回にひとつしかかぶれないのに、どうしてこんなに増えたんだろう。とくにベレー帽などはその時は気に入って買うんだけど、数回しかかぶったことがないものが大半です。

で、そのユーティリティールームが片付いたかというと、インパクトはほとんどないですね。たぶん家族の誰もが気づいてないと思います。

1ヶ月くらいひまを見ては少しずつやってますが、今まで捨てた量は大きいゴミ袋にせいぜい2つくらいかなあ。しかもその半分以上は、「何で今までこんなものをとっていおいたの?」と思うようなものばかり。物が減ったという実感はほとんどないですね。

このブログのコメント常連のあくあさんは洋服だけでゴミ袋10袋も捨てたとか、本もどっさり処理したとか。そうなると本と、ずいぶん物が減ったなあって言うかんじするんじゃないかなあ。

ではこちらのボタンのクリック、お手数でなければお願いいたします。
人気ブログランキングへ

2011年9月23日金曜日

ルイの美容

うちのルイちゃんはなかなかイケメンといえると思うんですが、昔から一貫してファッションとかおしゃれには興味なしでした。まあ男の子ってそんなものかもしれませんね。小学生の頃は普通にダサい小学生のようにスエットパンツとT シャツで過ごしていました。私も子供におしゃれをさせようというタイプのお母さんではないので、「興味ないなら結構結構、安い服で間に合ってラッキー」という感じでした。

髪の毛も昔はずっと私が切っていました。たぶん小学校3年生くらいまで。それ以降は技術的に難しくなったので床屋に行くようになりました。それが3年位前かな、髪の毛を伸ばすことにこだわり始めたんです。同じくらいの年の男の子の間で長髪が流行りだしたのが原因。これは全国的なことなのか、サーフィンが盛んなのでこの辺だけのことなのか知りませんが、とにかくルイも長髪にだけはこだわりを持っています。でもその割には手入れはぜんぜんしないので、お母さんが言わないと朝ぼさぼさの頭で学校に行ったりしてしまいます。

そして1-2年位前からちょこっとファッションに興味を持つようになりました。・・・・・・というか、何でもいいというわけには行かなくなりました。この辺で流行っているSalt Rockというサーファーのブランドがあるのですが、そこのTシャツやフードつきトレーナーを買ってあげると喜びます。それからなぜか帽子が好きで、冬用の帽子をいくつか持っています。靴は学校は黒の靴と決まってるのですが、家で履くためのかっこいいスニーカーも自分のお金で2足買いました。でも水泳に行くときはクロックスだし、水泳以外しないから履いていくところはあまりないんですけどね。

そして昨日は、洗顔クリームを買って欲しいと言われました。

去年くらいからちょこちょことにきびができ初め、時々私のにきびクリームをつけたりしていたようです。それから私がアドバイスしたわけではないのですが、小さいタオルを使ってごしごしと顔を洗うようになったみたいです。

私自身も中学、高校の頃はにきびがあったからいろいろ洗顔クリームを使ったりにきびクリームを使ったりしてました。でもこれといって効いたという記憶もないので、私から積極的にアドバイスしたことはないんです。でも聞かれたら「顔ちゃんと洗ったほうがいいんじゃない?」とか「お母さんのにきびクリーム使ってもいいよ」くらいは言ったかもしれません。

私は乾燥するイギリスでは石鹸も洗顔クリームも使わないので、家には普通の石鹸かハンドソープか、化粧落とし用のクレンジングしかありません。それなので上のようなルイちゃんのリクエストがでてきた次第です。

まあルイちゃんもあと1ヶ月弱でティーンエージャーと呼ばれる13歳になるし、ちょっと洒落っ気が出てきたということですね。とはいえもともと面倒くさがりの性格なので、未だに毎日のように「歯を磨いたの?」「髪の毛とかしたの?」と聞かないと忘れることも多い。一体どの程度までおしゃれができるかな。なんとなく長続きしないような気もします。

さて妹のチャーリーのほうはこの間11歳になったばっかりなんですが、それはそれはすごいですよ。髪の毛は小学2年生くらいから毎朝自分であれこれアレンジしていたし、今まで靴もかばんも洋服も自分のお小遣いでずいぶん買ってるし、いちばん好きなことは買物。化粧品なんて私の2倍は持ってますよ。

ルイちゃんがイケメンに写ってる写真を載せてみました。 これがにきびでぶつぶつになるかと思うと、かわいそうというか残念というか、でもちょっと面白がっているのはやっぱり男の子だからかなあ。

8歳の誕生日でした


去年の1月ごろ。まだ顔はつるつる。
今年の夏、こうしてみると大きくなったなあ。 
  ではこちらのボタンのクリックもよろしくお願いしまーす。
人気ブログランキングへ

2011年9月22日木曜日

死骸

昔というか猫を飼う4年位前まで、私は死骸が嫌いでした。まあ好きな人もいないだろうし、私だって今でも好きなわけではないけれど、昔は怖かったんです。気持ち悪くて怖かった。

私は都会育ちで、イギリスに来てからもずっとロンドンに住んでいたので、普通にしていたらゴキブリなどのほかには、鳥や動物の死骸を目にすることなんてありませんでした。それがこの田舎のビデフォードに越してきて1年目、ある日町のテニスコートにテニスをしに行ったら、コートに鳥の死骸が落ちていました。それが怖くて怖くて。2面あるコートの両方が空いていたので、死骸のないほうでテニスしましたが、ボールがそちらのほうに行くのが怖くてびくびくしていたのを覚えています。

それからその次の年、庭の菜園のさやえんどうのサポートに立ててあった竹のさおに鳥が引っかかって死んでいたことがありました。見つけたのは昼間だったので、その日の午後はさっさと家の中にこもって、仕事から帰ってきたデイブに処理してもらいました。

ネズミ捕りに野ねずみがかかっていたこともありました。これももちろんデイブが処理しました。

その後この今の家を買うことになったんですが(11年前)、 それを見に来たときに不動産屋の女の人が足元に落ちていた小鳥の死体を足もつかんで拾って、「かわいそうに」とかいいながら生垣に投げたのを、驚嘆してみたことも記憶に焼きついています。

それがもう今では・・・・

死骸なんてぜんぜん平気です。これはひとつには田舎暮らしが長くなって、否応なしに鳥やねずみが死んでるのを 目にすることが多くなったからでしょう。そして猫。

うちのペパーちゃんは小さくてとっても可愛いのにすごく狩がうまいんです。ねずみや鳥をよく取ってます。そしてそれをバリバリ食べるんです。ゲゲゲゲ・・・・と思うけど、それが猫の習性。田舎の自由に生きてる猫は多かれ少なかれそんなものです。で、それを外で食べてくれるんならいいけど、時々家の中に死骸を持って帰るんですよ。持ってかえると、口でくわえながらミューミューと興奮して鳴きます。だからやっぱり見て欲しいみたいです。子供が学校から工作とかをもって帰ってくるのと同じようなものか。

朝起きたり外から帰ってくると家の中に死骸が落ちてることもあります。朝起きて朝食の支度中にバリバリするものを踏んだので、朝ごはんシリアルでも落ちているのを踏んだかと思いきや、ねずみの頭だったということも。

家の中や家の前で死骸が落ちていたら、それがねずみだったらやっぱりちょっと手ではつかめないですね。ちりとりでほうきで取ったり、外だったらシャベルで処理します。でも小鳥くらいだったら足をつかんでポイって できます。

さすがに家の中ではないですが、庭というか野原では、雉だとかウサギだとか山鳩、ラットなどが死んでるのを見つけたこともあります。その場合は場所次第で放っておくこともあるし、邪魔になる場所だとやっぱりシャベルで茂みの中などに移動させます。放っておくとどうなるかというと、やっぱりそこは自然がきちんと処理するのですよ、1-2週間で。

おととしは夏日本から帰ってくると、菜園のネットにヒキガエルが引っかかって、かなり腐敗していたのを見つけました。これはちょっと嫌だったけど、やっぱり自分で処理できました。たぶん手にビニールか何かをかぶせてしたんじゃないかなあ。

でも今でもちょっといやなのが熱帯魚の死体です。そもそも私は魚の水に手をつけるのが苦手なので、それだけでも嫌なんですが、やっぱり熱帯魚はペットなので、そのペットの死骸というのはその辺のすずめやねずみの死骸とは違うのかなあ。

ちなみに今までペパーちゃんが捕まえた獲物は以下の通り。何種類ものねずみ(Mouse)、ラット(Rat、小さいウサギくらいの大きさで怖い)、何種類もの小鳥、ツバメ、ウサギ、トカゲ、こうもり、モグラ。こうもりとモグラを見たのは初めてでした。向かいの家の猫はいたちを捕まえたそうです。

そして友人の猫はスローワームというアシナシトカゲ(外見はまったく蛇と同じ)をつかまえて、家にもって帰ってきたとか。


(これは数年前ここに載せたスローワームの写真。これについての記事はこちら。 長いもの




世間では一般にかわいらしいと思われている猫も、こうして思えば怖いものですよ。

先日のアップル・ミント・ジェリーのレシピをレシピブログに載せました。 気持ち悪い話が続いたので、お口直しに是非ご覧ください。Ford Farm Kitchen

ではよろしければこちらのボタンのクリック、よろしくお願いします。
人気ブログランキングへ