2011年9月25日日曜日

ドラマ

ルイの行っている学校は普通の公立の中学校なんですが、授業に「ドラマ」というのがあります。演劇のことですね。別に選択などではなく普通に1年生からあります。回数は週に1-2回。

 来年チャーリーもこの学校に行くのですが、先週学校訪問に行きました。

話はそれますが、イギリスの公立学校は日本のように校区内の指定校に入らないといけないというシステムではありません。一応校区の学校というのがあり 、その学校にいけることは保証されているのですが、もしも他の学校に行きたければ希望を出して、定員が空いていれば入れるようになっています。なのでいい学校は申し込みが殺到します。

というわけでいい意味で競争ができてるんですよ。悪い学校は人気がない。そうなると文部省の監査が入って、いろいろややこしいことになったり、校長が変わったり、最悪の場合閉校になることもありえます。

それなので中学校はどこも6年生を対象にオープンデーというのを設けて、親子で学校を見学できるようになっています。そしてどの学校に申し込むか決めるんです。私達は校区の学校で満足なのでもう早々に申し込んであるんですが、一応見学に行きました。

ああ、ここからが本題。話それちゃってすみません。

見学は平日の午前中、つまり学校が普通に機能してる時間に行われました。なのでいろんな教室をのぞいて、授業の様子が見れます。

そのひとつがドラマでした。ドラマはそれ用の教室(スタジオ)があります。どういうものかというと劇場の舞台裏のような感じで暗幕が引いてあり、高い天井にはライトがいくつも設置されています。授業中だったのですが、生徒が床に輪になって座っていました。もちろん机も椅子もありません。学校と言う感じはまったくなく、テレビスタジオみたいでした。

この学校は去年すべて新築され、すべての設備が新しいので、このドラマスタジオ があるわけですが、他の学校でもあるのか、新築される前も似たようなスタジオがあったのかは不明。あ、でもドラマの授業はどこの学校でもあるスタンダードのようです。

この日は輪の中に先生がいて、先生から順番に隣の人に手の中のものを渡していきます。その「物」というのは架空のもので、いかにも本物のように回さなければいけません。先生が手の中に入れているのはどうやらひよことか子猫とか小さくて可愛い生き物のようです。

数人目の男の子はいきなり大きい声を上げて、「あっ、噛まれた!」と言ってました。

こういうの毎週やってると楽しいでしょうね。こんなのなんの役に立つのと思うかもしれないけど、そう言いはじめると音楽でも美術でも同じことになってしまう。つまりイギリスでは音楽や美術の時間のように当たり前に演劇の授業があるようです。

そういえばイギリスって演劇の占める社会的ポジションって日本より高いと思うんですよ。さすがにシェークスピアの国。シェークスピアン・アクターというのもあり、ロイヤルシェークスピアカンパニーの役者はそう呼ばれます。有名なシェークスピアンアクターというのは勲章やXX卿などという称号をもらう人も多いです。有名なところではすごい昔の人だけど、ローレンスオリビエとか、日本で知られてるかなあ。社会的にも尊敬を持って見られているといっていいでしょう。

日本じゃそういうのはないなあと思ったんですが、たとえば歌舞伎役者とか、やっぱり違うけど、近いものがあるのかもしれません。

そういえばこちらの俳優はケンブリッジを出ていたり、アメリカでもメリルストリープとかジョディーフォスターとかアイビーリーグの大学出てますよね。そういえばあのハリーポッターのハマイニのエマ・ワトソンもエールに行ったんじゃなかったかなあ。

文化の違いですねえ。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

いやそれ、めちゃくちゃ役に立つと思いますよ。人前で話すこととか、自分を直接的に表現することとか。日本人が苦手なことですよね。それ、日本でも取り入れたらいいのに。

Atsuko さんのコメント...

そういわれればそうですね。空想のひよこを手に持ってる演技なんて、なかなか人前で恥ずかしくてできない人が大半でしょうね。
日本でもやるといいのにね。会社の研修とかではありそうだけど、学校レベルで。