2009年11月30日月曜日

ちょっと鬱な11月


昨日の日曜は久しぶりに子供たちの行事がなく、しかも珍しく子供たちがおとなしくしていたので、朝ゆっくり目が覚めました。でも朝一番に思ったのは、ああなんかつまらないなあ、でした。これといった予定のない日曜、こんなありがたいものはめったにないはずなのに。

それでも着替えて朝食をすませ、洗濯、食事の用意、掃除などを順番にこなしていくと、一日の歯車があってきて、何とか普通の一日となりました。それでも、いつもなら、「あれもしたい、これもしたい。でも時間がない。しょうがない、睡眠を減らそう。」という感じで一日がまわるのに、何をしても今ひとつ心が惹かれないで、時間が過ぎました。普通ならコンピューターに向かうと、次々に見たいページや調べたいこと、読みたいこと、書きたいことがあるんですが、なんとなくそんな気もしなかった。それでテレビをつけてみましたが、面白くないこともなかったけど、なんだか時間の無駄のような気がして、いつもより早めに寝ました。

朝遅く起きたから、眠れるかなあとちょっと不安でしたが、問題ありませんでした。

ちょっと鬱。ひとつには、ジョンとエドワードがXファクターから落選して、楽しみがなくなったこと。それから多分、やっと子供たちが元気になって、ほっとした反面緊張が解けたこと。そして何よりも、天気が悪いことだと思います。

昨日は一日中小雨で、空には暗雲がずっとかかっていました。ここ2週間ばかり、こんな日が続いています。でもこの辺はましなほうで、イングランド北部の湖水地方のあたりでは、2週間ほど前に集中豪雨で洪水になり、橋が流され死亡者が出ました。そのあとも雨は降ったりやんだりで、ぜんぜん復旧の見込みはなさそうです。

洪水になった家をニュースで映していました。本当に水が入ると家具も電気製品も何もかもがだめになりますから、気の毒です。でもこういうことは年に最低一度はどこかで起こるので、ああ、また今年もか、という感じです。

そういうわけで、ちょっと気が滅入っている。いや、滅入ってるとか鬱とか、それほどたいそうなものじゃないんだけど、なんかこう、ちょっと気力が落ちてきてるという感じかな。よくないよくない。

今日は晴れでした。ちょっとだけですが、お日様も出ました。するとやっぱりちょっと調子がよくなりますね。でも明日からはまた天気が悪いそうです。

明日から12月。いよいよクリスマスが近づいてきました。子供たちはアドベント・カレンダーといって、12月1日からクリスマスまでの日にちの入った、そしてその日ごとに小さなチョコレートが出てくるカレンダーを明日から始められます。

学校はあと3週間。私は6つ教えているヨガのクラスのうち、3クラスが今週で今年はおしまいです。そうしているうちにクリスマスカードやら、プレゼントの準備やら、クリスマスの食料品の準備やらで、だんだん忙しくなって、気力がない、なんて言っていられなくなるんでしょう。

そうしているうちに冬至になって、それからはだんだん日が長くなっていくんですよね。ああ、欧州の冬はつらい。

2009年11月29日日曜日

粗品

金曜にルイが学校から帰ってくると、これもらったと嬉しそうにT シャツを見せました。Tシャツの背中にはgifted and talentedと書いてあります。学校からの手紙によると、先日書いた、スポーツの才能ありと選ばれた子供たちのアカデミーのTシャツです。1月にウエールズにある大きなスタジアムで行われるスポーツの大会に参加できることになって、そのときに着るTシャツとのことでした。

でもルイは、ただでTシャツもらったのが嬉しいようです。

日本では何かとただでもらうことが多いけど、イギリスではめったにこういうことはありません。9月にサイクリングの催しに選ばれて出場したときにもTシャツと水筒をもらって、嬉しそうでした。

昔テレビで女優の松坂慶子が、道でテッシュをもらうと嬉しいといっていました。松坂慶子にティシュー配る人も間抜けだと思うけど、あんな人でもただでもらうと嬉しいのかな。うちの子供たちも、すごく喜んでました。それからお祭りや花火に行ってただで配る団扇も嬉しそうにもらってました。

日本では銀行でサランラップやティシューもらいますよね。イギリスではこれは絶対考えられない。それくらい銀行って敷居の高いところなんです。(それでも最近は、口座をあけると貯金箱をもらえるというキャンペーンをみたことがありますが。)私の実家では、サランラップもポケットティシューも買ったことがないんじゃないかな。置き場所に困ってか、時々高いエアメールの送料を払って、イギリスまで送ってくれます。まあ、日本のラップは質が良いから、すごくありがたいですけど。

妹の彼氏は、企業がお客さんに配る粗品を扱う会社をしています。そりゃあれだけ粗品が配られるんだから、それに関わる産業もあるでしょう。それで日本に行くと、粗品なんて言っては罰当たりのようなものをいろいろくれます。ポケモンのレジャーシートとか。

デイブのおとうさんは大きな農場を経営していたのですが、その昔銀行の支店長に会いに行って支店長室に通され、「まあ、ブランディーでもいかがですか。」と薦められ、「いや結構。そのブランディーはわれわれが銀行に払ってる利子で買われていますからね。それよりは利息を少しでも減らしていただきたいですね。」といったそうです。

確かに、銀行でもどこでも、粗品ってただのようでも、そのコストは全部最終的には消費者にまわってきてるんですからね。

2009年11月28日土曜日

水泳の活躍とつまらない土曜

今日はルイとチャーリーの水泳のクラブチャンピオンシップの最終日でした。ルイもチャーリーも病みあがりながらがんばり、全部一位になりました。

それで、帰りにテイクアウトを買ってきて、晩御飯を食べ終わったのは9時過ぎでした。テレビでXファクターが始まるのは8時。もしもジョンとエドワードが出ていたら、あわてて帰ってきてあわててご飯を食べたんだけど、もう私はぜんぜん興味がなくなったので、のんびりしていました。

でも私以外の家族、特にデイブとチャーリーはちょっと気になるようで、ご飯を食べ終わってから終わるまで30分くらい見ました。あと5人残っていて、今日は2曲ずつ歌ったらしいけど、やっぱり全然面白くなかった。ジョーという歌のうまい男の子がいて、確かに彼は歌うまいし、残ってる人の中では一番好感が持てるけど、それでもぜんぜん面白くない。あーあ、つまんなくなった。

一方先週落選したジョンとエドワードのほうは、あちこちテレビのインタビューやトークショーに出たり、いろんな仕事のオファーがあったりと、忙しそうです。自家用ジェットをもらって、アイルランドとイギリスの間を往復してるらしい。

彼らに関する賭けもまだまだあるようです。

今週見つけたのは以下のとおり。

ブリット賞(イギリスで一番クールな音楽賞)に2015年までにノミネートされる勝率  3-1

2010年にユーロソングビジョンコンテストで(昔からある、ヘタウマのきわみのカルト的なコンテスト)アイルランドを代表する。6-1

2011年までに、自分たちのジョンとエドワードテレビショーを始める。 8-1

2011年までに数百万ポンドでテレビ番組の司会の契約をテレビ局とする。10-1

2015年までに15枚シングルレコードを出す。12-1

2010年にアメリカのオプラ・ウィンフリーショーに出る。 18-1

2015年までにハリウッドの映画に出演する。 33-1

2011年までにアメリカのタイムズ誌の表紙を飾る。100-1

いろいろありますが、私は一番のブリット賞と、ユーロソングビジョンコンテスト、そして司会契約が一番ありそうだなあと思うんですが。これって街の賭け屋に行って、ほんとにそれでお金を賭けられるんですよ。最低いくらからか知らないけれど、ハリウッドの映画 33-1なんてのに10ポンドかけたら、330ポンド戻ってくるのか。悪くないかな。

ちなみに月曜の賭けでは、今週のXファクターの視聴率が10パーセントくらい減る、というのがありましたが、どうだったんでしょうね。


そうそう、ファッションモデルをするという話もあるそうです。




2009年11月27日金曜日

双子考

ジョンとエドワードのライブやらビデオダイアリーやインタビューを見ていて、なんとなく二人の違いがわかるようになってきたような気がします。ジョンの右耳の先がとがっていると言うのが見分け方なんですが、表情でわかったりします。

それでも角度によってはぜんぜんわからない。それくらいそっくりです。でもちょっと性格が違うような気がしてきました。インタビューでは大体ジョンが喋って、エドワードがそれに付け加えると言う感じです。それからジョンはまじめに答えて、エドはちょっと茶化すようなことを言って、それでジョンが笑うと言うことが多い。リハーサルでもジョンのほうがまじめで熱心のようです。歌もジョンのほうがうまいのか、彼のほうがパートが多い。

それで思ったんですが、双子の違いってどこで出てくるんでしょう?性格的にはジョンのほうがリーダー的ですが、それはたった10分だけど先に生まれたと言うことに関係あるんでしょうか?声だってそっくりだけど、歌のうまさの差なんて、どこから出てくるの?

それで双子について調べてみました。双子ってまずどのくらいの割合で生まれるのか。一卵性双生児は人種による違いはなく、1000件に3件くらいの割合だそうです。でも二卵性になると人種による違い、というか遺伝するようで(双子の家系というのがある)日本はまれで1000件に6件、インドでは1000件に15件とのこと。別の統計では、世界的には双子は90件に1件とのことです。イギリスでも双子は多いです。(人工授精での妊娠はここでは考えないことにします。)

身近なところでは、子供たちの学校150人中、2組双子です(一卵性は1組)。水泳クラブでも100人くらいのうち2組(多分どちらも一卵性)。ルイの友達のお母さんも一卵性の双子、ほかにも幼稚園関係の知り合いで二組(一卵性一組)。日本では双子の知人ってほとんどいなかったんだけどな。

この統計によると二卵性の方が多いみたいだけど、それでも一卵性もそんなにまれなわけではないんだ。330件に1組。

ジョンとエドワードを見ていると、一人が話し始めたことをもう一人が締めくくったり、まったく同じタイミングで歌い始めたり、またその音階がぴったりあっていたりと、さすが双子
息がぴったり、を通り越して、不気味なくらい、この二人はどこかでつながってるんじゃないかという感じすらします。

あるインタビューで、喧嘩はしないのかと聞かれると、ジョンは「一度もしたことがない。エドワードと喧嘩するなんて、自分とするのと同じだ。」と答えてました。この感覚はわからないなあ。

実家は大きいのに、別室に行くのを嫌がって今も同じベッドルームをシェアしているそうです。マラソンクラブも同じ。とにかくこの二人何をするのも同じらしい。そういうのって、ちょっと嫌にならないのかな。自分は違う道を行くぞ、見たいな。

一卵性がどうかはDNAを検査しないとわからないだろうから、世の中には「おそらく」一卵性、二卵性という双子がたくさんいるのではないかな。知り合いの二卵性双子は、その子たちは男の子なんですが、ほとんど似てません。普通の兄弟くらいの似方。でも生物学的には二卵性双子は兄弟と同じだけの遺伝子しか分け合っていないので、それが当たり前です。

しばらく前、人間をクローンすることの可能性についていろいろ論議がありましたが、一卵性双子ってクローン人間と同じということですよね、自分とまったく同じ遺伝子プロファイルを持った人がいる。これってどんな気持ちだろう。それから彼らはやっぱり普通の人たち以上に、以心伝心だとかテレパシーがつながってるとか、そういうことがあるんだろうか。

あくあさんのいもうとさん双子だけど、一卵性なのかな、よく似てらっしゃったように覚えてるけど。

うーん、やっぱり双子って不思議で魅力的。ジョンとエドワードの人気の秘密のひとつだよなあ。

2009年11月26日木曜日

困るもの

おとといインターネットがダウンしていて、なんだか変な感じでした。はじめは一体どうしてだめなのかわからないので、こっちのハードウエアのせいか、それともウイルスか、誰か人を呼んで修理してもらわなければいけないのかと心配しましたが、むこうの問題だとわかってからは、ただ手持ち無沙汰な、妙な感じでした。仕方なくテレビを見たりしましたが、ニュースもぜんぜん面白くなく、結局早く寝ました。ちょっとのどが痛かったので、ちょうどよかったと言えばよかった。

なぜかメールだけは使えたので、必要な連絡は問題なかったし、ちょっと気になったことといえば、クリスマスプレゼントをオーダーしようと思ったところだったので、それがいつ出来るのかなあと心配になったくらいでした。それでもインターネットが元に戻るまでは、なんだか落ち着かない、不安な感じがしました。

それにしても、たった数年の間に、こんなにインターネットに依存する生活になっていたんですね。それで、普段当たり前のように思ってるものの中で、サービスがとまると何が一番困るか考えてみました。

1.一番は水道かなあ。めったにないことですが水道管の破裂で、水が使えないということがあります。飲み水は短期間ならミネラルウォーターを買えば良いけど、なんといってもトイレが困る。まあうちは田舎だから、いざとなったら野原のどこかで、ということも出来るけど。数日以上になると、お風呂の問題が出てきますよね。
田舎のせいか、どこかで工事をすると、水がにごることがあるんです。そのたびに電話して聞くとにごっても問題無しとのことなのですが、本当かなあ。

2.電気。停電、たまにあります。あらかじめ予告が来て、4-5時間停電になることもある。こういうのは昼間なので、わかってさえいれば、その間冷蔵庫の開け閉めを減らして、あらかじめコンピューターも万が一のためにバックアップしたり、テレビの電源を抜いたりと、対処できます。夜急に停電になると、ここはもう真っ暗。それでも数時間なら良いですけどね。

うちは何でも電気なので、本当に困ります。お湯も沸かせない。暖房はディーゼルだけど、電気がないと動かない。冷蔵庫、冷凍庫も長く停電だと困る。屋根裏部屋にキャンプ用のガスコンロがあるので、前回はそれで何とかお湯を沸かしました。

3.電話。今は携帯があるから、それほど困らないけど、昔今の家に引っ越してきた直後、赤ちゃんを二人抱えて、携帯電話もシグナルが弱くだめで、電話が数日故障したときは、困ったと言うよりは、不安でした。赤ちゃんっていつ何時救急車が必要なほど具合が悪くなったり、事故があったりするかわからないし。それにしても故障を連絡してから、4日くらい来てくれませんでした。1日につき15ポンドくらい補償が降りて、一か月分くらい電話代が浮いた。

4.車。うちはこれはすごく困る。子供たちはスクールバスがあるけど、私もデイブも車なしでは仕事に行けないし、それどころか、歩いていける店や施設が何にもなくて、バスが日に5本くらいしかないので、車なしじゃどうしようもない。子供が急病になったり、先日のように急に学校から電話で引き取りに行かなければいけなくなると、本当に困る。まあ、タクシーがあるけど、実はここに越してきて、ここ10年ばかりタクシー、乗ったことないんです。

5.ディーゼルオイル。これはうちの暖房と給湯の燃料。家の外に大きい1.5トンくらい入るタンクがあって、これに年に2回ほど、タンクロリーが来て補給していきます。今の家に引越しした2ヵ月後ぐらいに、タンクの残量の調べ方を間違えていて、オイルを切らしてしまったことがあったんです。12月の寒いときで、生後3ヶ月と2歳の赤ちゃんがいて、しかもお父さんはロンドンに遊びに行ってるし、オイルが来るまで数日困りました。しかもオイルが補給された後も、オイルを切らしてしまったためボイラーが故障して修理屋に来てもらわなければならず、1週間くらい乳飲み子を抱えて12月に暖房なしで生活しました。

6.ボイラー。この給湯と暖房のボイラー、これが10月の末に壊れたんです。だからその日はお風呂はだめ。翌日に修理屋が来て何とかお湯だけは出るようになったのですが、暖房は部品がなくて1週間くらい直せませんでした。その間、人に電気ヒーターを借りて何とかやり過ごしました。その一週間後に暖房が直ったのですが、幸いなことに温かかったので、難を逃れました。ちなみに修理費は、息を呑むような額でした。

7.携帯。これはそんなに困らないけど、ちょっと不安かな。特に車に乗るときに、途中で故障したときに連絡できる手段がないというのはね。でもこれって、10年前くらいまではそんなこと考えなかったから、世の中便利なった反面、万が一のときの不安感が増した気がしますね。昔は、まあそうなったらそうなったで何とかなるさって感じだったんでしょう。友達が予定のキャンセルとかでメールしてきたら、壊れてたら不便だろうな。

ああ、こんなこと考えすぎると、引き寄せてしまうかも。今何もかもちゃんと機能していて、ありがたいありがたいと思うことだ!

全然関係ないけど、ジョンエドのリハーサルのビデオです。かわいいよ、不真面目さが。

http://xfactor.itv.com/2009/music/mix-tapes/detail/item_200871.htm

2009年11月25日水曜日

怪しい名前

昨日子供が寝た後、ラップトップのコンピューターに向かっていたデイブが、ぶつぶつ言ってます。インターネットの接続が悪いのか、コンピューター自体がおかしいのか聞くと、両方だとのこと。

それで私も居間のコンピューターを立ち上げると、すごく遅い。不思議なことにアウトルックエクスプレスはちゃんとつながるのに、インターネットがぜんぜんだめ。でもまったく接続できないかというとそういうわけでもなく、5分くらい放っておくと、半分くらいページが出てきたりする。それであちこちいじってるうちに、スクリーンが真っ黒になってしまったり、何を押してもうんともすんとも言わなかったり。

それでコンピューターを消してまた立ち上げると、やっぱりインターネットはだめ。コンピューター自体は大丈夫のようです。それであきらめて消そうと左下のスタートボタンを押すと、なんとユーザーネームが見たこともない名前に変わってます。Tod Fungini

こ、これはなんだ?デイブに聞いてもわかりません。何かインターネットの回線がごちゃごちゃになって、ほかに人のユーザーネームが入ってきたのか?Todはよくあるイギリスの名前。Funginiはイタリア語っぽく聞こえます。いや、それとも何か悪いウィルスが?Fungiとはマッシュルーム、そしてカビのことだし、ウイルスにちょうど良い名前のような気もする。

それで超遅いグーグルで検索してみましたが、tod funginiでは何も出てきません。一体何なんだ?

ということを1時間くらい続けていると、急にデイブが「あ」といって笑い出しました。

「ルイだ、ルイ」

何でも数週間前の土曜に、ルイが「ユーザーネーム変えても良い?」と聞いたらしいのです。それでこの名前に変えたらしい。

それで今朝聞いてみると、やっぱりそうでした。この名前どこから来たのと聞くと、僕の頭の中からとのこと。ルイってマッシュルームが嫌いなので、そこから来たのか?

ちなみにインターネットのほうは今日もダウンで、会社に電話すると録音したメッセージで、全国的にダウンとのこと。でも夕方には戻りました。

Tod Funginiのせいではなかったのね。

2009年11月24日火曜日

スポーツの才能

今日の午後学校から電話で、「ちょっと急なことなんですが。」とのこと。

実はルイがスポーツの才能ありとのことで学年から3人が選ばれ、1年間に3回もたれる大会に出場できる。そこで良い結果が出れば、夏にバース大学でのコースに進出できますとのことでした。

で、これの第一回目がいつかというと、なんと明日なんです。明日の9時から3時半まで近所の中学でもたれるとのこと。

これはいくらなんでも無理です。今日は学校すら行かなかったのですから。明日無理をすれば出場できないことはないけれど、良い結果は望めそうもないし、断りました。今回病欠でも、1月にもたれる次の会には出席できるそうです。

それにしてもルイの学校って、校長先生がスポーツを毛嫌いしていて、スポーツアクティビティーをぜんぜん推進しません。今回のことも前日まで連絡がないのは、そのせいか?

ルイは土曜日も水泳のチャンピオンシップに出れなかったし、明日は夜また別の水泳の何とか杯があるらしいし、今回のインフルエンザのせいでいろいろ残念でした。去年は骨折でチャンピオンシップ出れなかったし。

それにしてもルイに運動の素質があるとは驚き。ルイが水泳がうまいことは先生たちは誰も知らないはずだし、昔からサッカーが苦手で、友達がサッカーで遊んでいるとつまらながっていたのに。自分でも僕はスポーツは得意じゃないと、つい最近まで思ってたようです。まあイギリスって「サッカー上手=スポーツが出来る」というような認識なので、それも仕方ないのかも。

ルイに聞くと、最近よその団体が学校に来て6年生にスポーツテストをして、そのうちの数人が選ばれることになっていたとのこと。お母さんは昔からスポーツが苦手だったんだけど、そうかそうか、ルイはスポーツが出来るのか。

水泳にしても、ぜんぜん親がプレッシャーをかけないところが良いのかもしれません。特に水泳なんて個人競技だから、トレーニングに行ってもただ毎回黙々とレーンを泳ぐだけで、よく飽きないなあと思うのだけど、ルイもチャーリーもよい記録を出す、大会で勝つという目的設定がよく出来ているのか、本当にまじめに練習に通います。

逆にチャーリーのバレエは私と先生が期待をかけすぎたようで、ちょっと意欲が落ちてきたようなのですが、最近、まあ辞めたかったら辞めればという姿勢に代えると、なんだかまた急に上達してきました。本当、子供って親がごちゃごちゃ言わず、ほっておくのが一番ですね。

2009年11月23日月曜日

世界から明かりがひとつ消えました

昨日のショッキングなニュースの後、テレビやインターネットでは彼らの話題が絶えません。本当に、まるでつかの間の夏が終わって、暗くて寒い冬がやってきたようです。この世から良いことがひとつなくなりました。世界は一歩悲しい場所になりました。有名人のファンも多く、彼らがTWITTERで書いたことがニュースになっています。中でもボブ・ゲルドフの娘のピーチズ・ゲルドフは大ファンで知られていますが、こんなことを書いていました。


Jedward are out・・・・・It may be the end, but we witnessed something truly beautiful. The end of an era. But their legacy lives on in the hearts of millions always and forever united in our battle cry of JED WE CAN!


「ジェドワードは落選。これが終わりだとしても、少なくとも本当に美しいものを私たちは目撃した。時代は終わった。だが彼らの残したものは何万もの人の心に永遠に生きる。JED WE CANという叫びの中に!」

まあ、これは半分冗談ですから、軽くとってください。ハハハ。彼らは今朝のテレビインタビューに出ていましたが、これを聞いて「すごいクールだ」と笑ってました。


前にも書いたとおりイギリスでは賭け屋が街のあちこちにあって、いろいろなことの賭けを受け付けています。今日から始まった新しい賭けは次のとおり。

1.ジョンエドは次のユーロソングビジョンコンテストでアイルランドを代表する。(彼らは実はアイルランド人。このコンテストは昔からあるコンテストで、昔アバが優勝しました。今では超キッチュなヘタウマのきわみのような、でも毎年話題になる不思議なコンテストです。ありえるありえる)

2.ジョンエドはウエラとヘア製品の契約をする。(まずこれは間違いないでしょう)


3.ジョンエドは2015年までにブリット賞を取る(これはイギリスの一番有名な音楽の賞で、グラミーよりももっと若者向けでクール。これはいくらなんでも無理でしょう。)

4.X ファクターは来週は視聴率が10パーセントくらい落ちる。(そうだと思いたいですね。私は見ないですよ。)



考えてみるとどうしてジョンとエドワード、こんなに人気があるんでしょうか?分析してみるに、
1.かわいい。すごくハンサムではないが、まあ悪くない。

2.双子。これはすごいプラスだと思いますよ。一卵性双子ってなんか人をひきつけるものがあるじゃないですか。しかもこの二人は本当にそっくりで、ほとんど見分けがつかない。しかもすごく仲よさそうで、インタビューでも一人が話し始めて、それをもう一人が締めくくるという具合に、どこかでつながってるんじゃないかというような息の合い方。それがまたかわいい。

3.いつものほほんと、ハッピーそうにしている。現実離れして無邪気な感じ。話してることがまた的を外れていたりして、自分たちの有名さがわかっていない。ビデオダイアリーが無茶無茶面白い。

4.こんなに批判されたりけなされたりしてもぜんぜんこたえてないで、いつも明るく楽しそう。これはほんとけなげで、お母さんたちの母性本能をくすぐります。

5.ファッションとか行動とか、今の本当の高校生の最先端で、同世代からはとってもクールと見られている。

6.こんなことしてますが実は育ちが良いらしく、とても礼儀正しくてマナーが良いとのことです。性格がとってもいいと誰もが言っています。テレビで実家を写していたら、とっても大きいお屋敷でした。アイルランドの名門知り高校に通ってる(た)そうです。



今日のテレビインタビューで、「こんなにブーイングされたりけなされたりして、どうしてめげないの?」という質問には、「そういうのは考えないようにして、ファンだとか僕たちを励ましたりサポートしてくれたり親切にしてくれる人たちのことだけを考える。」とのこと。

これですこれ!私にとって一番魅力的なのはこの点です。これってまさにアブラハムの教えどおりなんですよね。良いことだけに目を向けなさいと言う。

それにしてもどう考えてみても、歌もあまりうまくないし、踊りも下手ではないけどトレーニング受けているわけでもないこの二人が、どうしてこんなことになったのか、やっぱりわかりません。超ハンサムというわけでもなし、双子だって世の中にはほかにもいるし。

この二人、昔からポップスターになるのが本当に夢だったんですって。同じ学校の同級生は、「あのこたち昔から自分たちは今に有名になるぞと言っていて、授業中サインの練習までしてたのよね。」

これってやっぱりアブラハムの教えを地で行ってるなあ。「夢や望むことだけに集中して、いつも良いことだけを考えなさい。現実をあれこれ考えて、気持ちをそがれるのはやめなさい。人のいうことなど気にしてはいけません。夢にしっかりと目を向け、それが必ずかなうということを疑いなく信じ、心配や余計なことを考えなければ、願い事はすべてあちらからやってきます」

これ、ジェドワードですよ。

次の活躍が楽しみです。

そうそう、忘れていた。ルイですが、学校に行けるほどではないけど大分よくなりました。でも彼もジョンとエドワードが落選して、すごくがっかりしてます。

2009年11月22日日曜日

ルイのその後と悲しいお知らせ

ルイは今朝はほんのちょっとよくなったようで朝ごはんをほんの数口食べましたが、そのあとまた高熱が。こりゃ今日もぜんぜんだめだなあ。それでルイを除く3人でローストチキンを午後に山ほど食べました。



その後寝ているのかと見に行くと、カーテンがあいてベッドにもいない。部屋の隅で一人でカードで遊んでいました。おなかがすいたということで、ままごとのような量のローストチキンを食べました。こんなの消化悪いと思うんだけど、用意したおかゆよりもこっちがいいとか。今はほんのちょっと気分が良いのか、ソファーで寝ころがって任天堂DSに興じています。

そして今日の夜とっても悲しいことが起こってしまいました。



例のXファクターの結果発表だったのですが、ジョンとエドワードが落選してしまったのです。視聴者の投票で最下位の2組が歌いなおして、それを審査員が投票して決めます。そしてあの才能のない、カイリー・ミノークの妹というだけで知られているダニ・ミノークがこともあろうにジョンエドを落とすと言う決定的な最後の1票を投じました。

http://www.youtube.com/watch?v=JPa0S8vFEe4

これがその最後のパフォーマンスです。下から2番だと言う結果を知らされてから歌うまで5分くらいしかないので、踊りも演出もありませんが、なかなか良いハーモニーです。でも緊張してるのがわかります。いつも楽しそうにしてる彼らのこんな姿ははじめてです。かわいそう。


でもある意味では、これは良いことという声もあります。彼らがレコード契約をしたり、テレビタレントになることはもう間違いないでしょうから、もうこれでこの番組は十分だと、彼らの指導者の審査員のルイも言っていました。

それに彼らはファンが多い反面、アンチジョンエド派もたくさんいて、常道をきしたような人たちもいます。命を脅されたり、フェイスブックでも、「ジョンとエドワードを殺せ」というグループがあったり。どうしてかというと、彼らがいるから自分たちがサポートしているコンテスタントが落とされると思ってる人たちがいるからです。これには警察も目を光らせているとか。先週のパフォーマンスで誰かがステージに上がったということもありましたから、ほんと、身の危険があるんです。それを思うと、ここらで番組を降りて正解だったのかもしれません。

この結果ショーの後、あるジャーナリストが「残念だったね」というと、「でも僕らはバックストリードボーイズ(彼らの好きなバンド)に会えたから、ハッピー」といったらしい。彼ららしいです。

チャーリーは今晩寝るとき、元気がありませんでした。病気がぶり返したのではなく、ジョンエドが落選したからです。大丈夫、またもうすぐテレビに出てくるよというと、「でも皆は彼らのことを忘れてしまうかもしれない。」と心配しています。チャーリー、そんなにジョンエドが好きだったんだ。

「そんなことないよ。でももしもそうなったら、うちに呼んであげよう」というと、じゃあ電話番号を調べようと楽しそうにしてました。

でもそんなことはないよ、チャーリー。ジョンとエドワードはとっても有名になるよ。

2009年11月21日土曜日

ルイのその後とジョンエドとジョー

昨日の夜もルイちゃんはかなり苦しそうでした。朝熱を測ると37度台に下がっていましたが、朝ごはんをほんのちょっと食べているうちにまた39度まで。こうなったら時間を無駄にしないでタミフルを飲ませることにしました。

デイブがルイの看病で私は午前中はチャーリーのバレエに。帰ってくるとルイはソファーで寝てます。タミフルを飲んで2回吐いたとか。副作用は吐き気ということで、20パーセントくらいが訴えるとのこと。もともと熱で気持ちが悪いと言っていたので、まあ無理もありません。

今日は1日こんな調子でした。タミフルは一日2回なのですが、朝吐いたのでもう飲むのは嫌だと言います。そんな選択の自由はなしと夜強引に飲ませました。食べ物と一緒に飲むとましかもしれないとことなので、おかゆをほんのちょっととオレンジジュースとみかんを食べました。

明日にはちょっとよくなるかなあ。

水泳はチャーリーだけ行きました。種目は50メートルバタフライと自由形。どちらも1位にはなりましたが、チャーリーにしてはあまりよくないタイムでしたが、1週間トレーニングしていないし、病み上がりなので仕方ありません。

さて今日はお楽しみのXファクターでした。病気のルイもこれだけは起きてきて、ソファーに寝そべってジョンとエドワードが出てくるまで見ていました。今週はヮム!とジョージマイケルウィークでした。まずはご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=VoUw9qojUFU

審査員のコメントは、

ダニ・ミノーク「コスチュームが良い。歌は外れていなかったけど、ラップはタイミングが乱れてた。良くわからないわ。でも楽しかった。」(なんともつまらないコメント。彼女はジョンエドが嫌い)

シェリル「あなたたちはいつもほかの人たちよりも大掛かりな演出でよくがんばっている。勝とうが負けようが、ここまで来てよくやったを胸を張りなさい。」(うーん、これも社交辞令のような、ぬるま湯的発言)

サイモン「ちょっと内容が詰め込まれすぎていて、(彼らを指導している)ルイは君たちをアクション人形化している。」

ルイ「それはなぜなら、ジョンとエドワードはそれが出来るからだ。彼らは誰よりも一番長く練習し、誰よりも努力している。」

サイモン「このコンテストのはじめのほうでは、僕を含め君たちを悪く言う人たちが多かったが、今ではそれらの人たちもだんだん君らを認め始めている。それはなぜかというと、君たちは休むことなく次々と努力し、がんばるからだ。」

うーん、だんだんサイモンもジョンエドのよさがわかってきているみたいですね。先週のUnder Pressureのパフォーマンスの後、「これは今までのベストだ」と褒めてましたが、その後楽屋でカメラに向かって「僕は頭がおかしくなってきてるんじゃないだろうか。」なんていってました。ほらほら、そうしてジェドワードファンが増えてくるんですよ。

ところでこのショー、今で6組残ってるのですが、もう一人とってもうたがうまい18歳の男の子がいて、ジョンエドの次に気に入ってます。名前はジョー。ほかにも歌のうまい人はたくさんいますが、彼の場合は声に無理がなくて自然で、聞いていて心が広々としてくるような、天使のような声です。
http://www.youtube.com/watch?v=UkvPp1w_QuM

2009年11月20日金曜日

タミフル

昨日の夜中に誰かが叫んでる声で目が覚めました。私の部屋は子供たちの部屋から遠くて、よっぽど大きい声でないと聞こえないので、夢かなと思っていたらまた聞こえてきました。それでチャーリーのへやにとんで行くと、チャーリーは怒ってます。「ルイが私の部屋に飛び込んできて起こされた。」というのです。

それでルイの部屋に行くと、「悪夢を見た。世界が僕の部屋の中に入ってきた。」と言います。まあ、なんと詩的な夢。熱があってうなされてるんだなあ。でもその割にはニコニコしています。夜中でしたので水を飲ませてまた寝なさいと言いました。

今日ルイにそのことを聞くと、初めは覚えていないようでしたが、すぐに思い出しました。世界が部屋に入ってくるってどういうこと?と聞くと、世界というのは地球という意味らしく、大きな球状のものが入ってきたとのこと。それがどんどん大きくなってルイを圧迫するという夢だったらしい。これを聞いてちょっとびっくりました。

私も子供のとき、熱があって同じような夢を見たことがあるからです。夢というよりは幻覚というかうなされていると言うか。部屋の中に私と大きな風船のようなものがあって、その風船がどんどん大きくなってわたしが部屋の隅に押しつぶされるような感覚でした。しかもそれが懐かしいと言うか馴染みあるというか、変な感じだったのを思えています。おそらく小さい頃から熱があるたびに同じような夢を見たんでしょう。

それをルイも昨日見たようです。これってほかの人も似たような経験があるのでしょうか。

それにしても親の部屋に行かずに、妹の部屋に助けを求めに行くところが、かわいらしいと言うか、親のことを頼りにしていないと言うか。

今朝はチャーリーは待ちきれないと言う感じで元気に学校に行きました。ルイは朝から38度以上あり、私は今日2クラスヨガを教えることになっていたので、デイブに電話して昼間はお父さんが家にいました。でもいるだけで飲み物も勧めないし、ベッドに入れともいわないで、好きなだけゲームをさせていたせいか、夜には40度近くまで熱が上がって、お母さんはちょっと心配になってきました。

それで昨日書いたネットのNHS(国民医療サービス)の新型フルの問診に答えると、タミフルがもらえる承認ナンバーが発行されました。これをもって明日近所の病院に行くとタミフルがもらえるそうです。でもタミフルにも副作用があるし、熱はあって食欲はないものの本人は割合精神的に元気だし、それになんといっても発熱してから48時間以上経っているので、効き目はあまりなさそう。

どうしたものかと悩んだあげく、NHSの電話サービスに連絡しました。はじめに出た人が詳細をとり、60分以内に誰かが電話しますからとのことでした。

もう1時間半経つなあ。かかってこないかなあと思った頃に電話がなりました。夜の11時過ぎです。

新型フルだと思うんですが、発症以来48時間以上経つので、タミフルを飲ませたものか、どうでしょうかというと、1からいろいろ質問されました。どのくらい熱があるかとかそういうことです。

質問のひとつは、首を難なく曲げられるか、光をまぶしがらないか、発疹がないかでした。脳膜炎でないということをはじめにチェックしてるようです。テレビを見ていたから光は大丈夫。首は、そういえば肩が痛いと言っていたなあ、とちょっと気になりました。それで、「今から起こしに行って、チェックしたほうが良いか?」と聞くと、そうしてくださいとのこと。「じゃあ2分くらいかかりますが、良いですか。出来るだけ早くしますから。」と気を使って言うと、「ああ良いですよ、必要なだけ時間を取ってください。発疹がないかも調べてください。」とのことでした。

それでルイを起こすと、「なあに、お母さん?」とニコニコしています。ルイって本当に病気のときでも朗らかで、性格がすごく良いんです。かわいい息子。「今お医者さんが電話で、ちょっとチェックしたいことがあるの。」というと、なんとなく嬉しそうです。今回病気になっても、チャーリーが一足先に悪くなっていたのであまりお母さんの同情が得られなくて、今になって心配されているのが嬉しいのか?

首は大丈夫でした。電灯も正視できるし、発疹もなし。脳膜炎じゃありません。

それでまた電話に戻ってそのことを話し、タミフルをあげたものか相談しました。結構長く話しに付き合ってくれたものの、結局NHSもはっきりしたことはいえないようで、それはこちらしだいということでした。48時間以上経っても飲んではいけないと言うことはない。早く飲むほうが効き目が強いけど、それとて病気の期間が1ー2日短縮するだけとのこと。もしも飲まないで悪化したら、また電話してくださいとのことでした。

その後いろいろ細かく、看病の仕方をアドバイスしてくれました。大体はもう知ってること。でもひとつ気になっていたことがあったので聞きました。

日本では熱があると温かくして頭に氷嚢などをのせて寝ますよね。でもこちらでは、熱が出ると薄着にして熱を冷まさせるんです。水に入浴させたり、体を濡れタオルで拭いたりもします。でも私は熱があるとぶるぶる悪寒がして、いくら厚着してもたりないくらい寒くなるし、一体どうしたものだろうと思ってたんです。

そのことを聞くと、水入浴などはやりすぎだけど、厚着にしないでTシャツと短パンなどを着せて、布団も薄くしなさいとのこと。でも昨日ルイはぶるぶる震えて鳥肌を立てていたというと、そういう時は温かく着せなさいとのこと。熱が上がるときは悪寒がするので、適度に暖めて、熱が下がってくるとき、解熱剤を飲んだときなどは汗をかくので、そのときは薄着にとのことでした。そうか、それなら最初からちゃんと説明してくれれば良いのに。私は日本式の頭寒足熱が良いと思うんですが、要するに常識範囲で本人の気持ちの良いようにということですね。

金曜の11時過ぎというのに、しかも今全国的にインフルエンザがはやってこのNHS電話サービスはパンク状態だというのに、ぜんぜんせかすことなく、とっても丁寧にいろいろ教えてくれました。何度も「ほかに質問はないですか?」と聞いてくれて、最後には「また何かあったらすぐに電話してください。」といってくれました。

イギリスのNHSってご存知のとおり誰でも無料です。それでいろいろ文句いう人はいるし、確かに誤診や頼りないお医者さんというのもないわけではないのですが、それでも今までお世話になった限りでは、お医者さんや助産婦さん、そして特に看護婦さんたち、皆さんとっても親切で献身的な人ばかり。

このNHS 電話サービスは結構新しいシステムで、10年位前に出来たのですが、昔2回ほど利用したのですが、そのときも何時間もたって忘れた頃に電話してくれて、夜だったのか電話に出なかったら、10分くらいの間隔で何度も出るまでかけてきてくれました。

そうそう、タミフルですが、この承認ナンバーは明日使わなければいけないわけでもないらしいので、月曜日まで様子を見ようと思います。もう48時間以上、明日薬をもらう頃には70時間くらい経ってるしね。それに熱は高いけど、解熱剤を飲めば下がるし、本人はテレビを見たがったり、ラジオを聴きたがったりと、じっと寝てるのは苦痛みたいだし、食事もいつもの5分の1くらいだけど少しは食べれるし、月曜までにはよくなるかなあという気がします。

明日は水泳のクラブチャンピオンシップなんですけどね。一番大切な種目の100メートルメドレーがあるんですが、奇跡でも起きない限り無理だろうなあ。まあ良いや、今までたくさん優勝しているから。チャーリーは大丈夫と思うで、明日がんばろう。私はルイとお留守番なら、Xファクターが見れるぞ!

2009年11月19日木曜日

新型インフルエンザ

やっぱりそれは新型インフルエンザではないのというこんのさんのご意見で、こちらのウエブサイトで症状を調べて見ました。

こちらの医療システムはすべて国営で、治療代はすべて無料でNHS(ナショナル・ヘルス・サービス)という機関の管轄です。そこのNHSのサイトに新型インフルエンザの対策のページがありました。

病気の人が医者に行くと、そこに来ている人にうつる可能性があるので、このサイトの問診票でチェックして、新型フルということになれば、全国に設立された専用のセンターに知人や家族に行ってもらって、タミフルがもらえるようになってるそうです。普通は薬は働いてる人は処方箋代が1500円ほどかかるんですが、何も書いていないのでただのようです。

べつに日本のように検査するわけではありません。検査しても結果が出るのに時間がかかるし、タミフルのストックはたくさんあるので、こんな雑な発行の仕方でも問題ないみたいです。

私は問診票は記入しませんでした。新型フルだとしても普通のインフルエンザと変わらないようだし、数日おとなしくしていればタミフルなしでも直るでしょう。二人とも今日もお休みでした。ルイは熱があって食欲なし。でもじっとベッドに入っているほど具合が悪いわけでもなく、おとなしくしてるのが退屈で苦痛のようです。よしよし、スピリットは元気でよろしい。チャーリーは熱は下がったようで、こちらもぜんぜん昼寝しません。無理やりベッドに入れても本読んでます。晩御飯は好物のパスタだったので、いつもの80パーセントくらいは食べました。本人は明日学校に行きたがってるのですが、今せきをしているのでどうかなあ。

面白半分にそのサイトのQ&Aを読んでみました。

今の新型インフルエンザが悪性に変わることについては、今のところその兆しはないようです。でももしもそうなったら、今このマイルドな新型フルにかかっても、またかかる可能性はあるらしい。それでも一度かかっていくばくかの抗体は出来ているので、少しは免疫ができているはずとのことです。

では「新型インフルエンザパーティー」を開いて、症状がマイルドなうちに感染しておくべきかという質問がありました。この答えはNO。この病気についてはまだわからないことが多いし、マイルドとはいえ人によっては悪化することもあるので、そのようなリスクはとってはいけないとのことです。まあ、当たり前のお答えですが、質問者の意図も良くわかる。

それからイギリスらしい質問が、「ペットにうつる危険はありますか」です。確かに猫には猫インフルエンザというのがあって、これで猫は命を落とすことが多い。なので猫愛好家にとっては心配なことかもしれません。答えは、「良くわからないが、おそらくNO」でした。そういえば今日ルイがペパーに、「フルがうつるから近くによってはだめだよ」と言っていました。

それから私の一番気になる潜伏期間は5日から1週間だそうです。私は昨日ちょっとのどがはれかけてるかなあという気がしたのですが、今朝はとっても元気に目が覚めました。でもせっかく日本から妹が餞別にマスクをくれたので、今日は子供たちと接するときは、冗談で「あんたたちは有毒で危険だから」とマスクをすると、チャーリーは憤慨、ルイは面白がっていました。

ジョンとエドワード おまけ

ジョンとエドワードのこんなビデオ見つけました。二人がX ファクターハウスでカラオケ歌ってるところです。エドワードで途中でやめようとするんですが、ジョンは続けます。それでまたエドワードが今度は左から参加。すごくかわいい。なんというか双子って不思議ですね。すごく息がぴったりで中がよさそうで、見ていて本当にほほえましい。それに歌だってそんなに下手ではないですよ。ハーモニーがきれいだし。レコードにすればちゃんと修正できます。土曜はワム!の歌だそうです。楽しみ!http://www.youtube.com/watch?v=Wy7bfZAR1FU

2009年11月18日水曜日

2 ダウン




月曜に学校から帰ってくるとチャーリーはなんとなく元気がありません。お弁当もほとんど手をつけていない。話を聞くと、その日学校では33人中11人がお休みだったとか。それでその日は水泳はお休みさせました。

火曜の朝起きてこないので見に行くと、ちょっと熱っぽいようです。それで学校はお休みさせましたが、わたしがヨガのクラスがあったので、仕方なく連れて行きました。特に具合悪くもなさそうで、一人で任天堂DSで遊んでいました。

今朝もまだ朝起きてこないので、学校は休ませました。すると自分の部屋にはいましたが、ずっとハリーポッターの本を読んでいます。眠くもなさそう。顔色も悪くないし明日は学校かなと思っていたら、昼過ぎに学校から電話があり、今度はルイが具合が悪くなったので引き取りに来てくれとのことでした。

ルイもお弁当をあまり食べていません。自分の部屋に行かせましたが、退屈だ退屈だと騒いでいます。これじゃこちらも明日は学校と思っていると熱が出てきて、38度以上ありました。元気そうなチャーリーも電子体温計を面白がって計ると、こちらも38度以上。こりゃ二人とも明日も休みだな。

二人ともめったに病気しないので、二人ともいえに病気でいるなんてはじめてです。働くお母さんは子供の病気が一番頭が痛い。だから普段は病気知らずで本当に親孝行な子供たちです。

ルイのクラスは9人お休みでした。学校を早退させるときにサインするノートがあるんですが、昨日と今日でかなりの数の子供が早退していました。うちの学校だけでなく、近くの別の小学校でもすごくたくさんの子供が病欠だとか。

この広がり方って昔幼稚園で水疱瘡がはやったときのようです。一人がなるとまるで野火のようにあっという間に広がって、その兄弟たちにも広がり、小さい幼稚園のほぼ全員が感染しました。

新型インフルエンザがこの辺でも流行ってるという話を聞いたんですが、これがそうなら良いのになあと思ってます。症状は38度以上の高熱が出て、要するに普通のインフルエンザと同じということですよね。二人はそれほど具合が悪そうでもないけど、38度以上熱があるし、食欲もない。そうだとしたらこれでもう終わりだから、心配がなくなって良いのですが。

そうそう、私も気をつけなければ。一緒に住んでるから菌がうつるのを防ぐのは無理だろうなあ。家でマスクするのもたいそうだし。それで手洗いだとか、Tツリーオイルでうがいだとかしてます。後はビタミンだとかハーブだとか、抵抗力をつけるのに効くというものを飲んでます。

でもそういえば、私はアブラハムの教えを実行し始めて以来、一度も風邪ひとつ引いていないんですよね。うつるんじゃないかなと思うからうつる。私はすごく生命力があって、いつもポジティブに考えるように努力しているし、楽しいこと好きなことばかりを考えてのびのび生き生き暮らしているから、病気なんてやってこないよ、と思っていれば病気なんてやってこない。

だから私は大丈夫ですよ。明日も元気にお母さんは好きなことします。(あ、でも子供が家にいるので、家を出られないなあ。)

子供たちには、学校はどうでも良いから、土曜の水泳のクラブチャンピオンシップまでには元気になってねといってあります。学校はそんなに病欠の子供がいっぱいなら、勉強になんてならないでしょうからね。




写真はペパーちゃんが今日捕まえたねずみ。すごく小さくてかわいいので写真にとりました。ほんの2センチくらい。ハーベストマウスかな。こういうねずみは家には入ってこなくて、かわいいんですよ。

2009年11月17日火曜日

虫の世界

今日も動物ねたで行きます。

テレビでライフという新しい野生動物のドキュメンタリーのシリーズが始まりました。イギリス人なら誰もが敬愛する有名なデビッド・アテンバラという人がやってます。今日は昆虫がテーマでした。

いろいろ驚くようなことが描かれているのですが、特に印象に残ったもの、驚いたものについて書きます。

まずはある日本の昆虫。名前はわかりませんが、赤くてコメツキムシをちょっと丸くしたような虫でした。虫というのは普通は子供の世話をしないそうなのですが、この虫の親は違います。子供虫はある珍しい木の実しか食べないそうで(「好き嫌いが激しい!」とうちの子供たちは叫んだ。)、母親虫はそれを子供たちのために探しに行きます。どれでも良いというわけではなく、ちょど良い熟れ具合でないといけないらしく、いろいろ吟味してこれというものを選んで巣に持って帰ろうとするのですが、そこに同じ種類の別の虫がやってきて、奪い合いになります。

その間おなかをすかせた子供たちは待ちきれず巣を抜け出して、別の巣に行きます。

母親同士の奪い合いは後から来た虫が勝ち、それを自分の巣に持って帰るのですが、そこでは子供の数が倍になっています。そうです、ほかの巣からよその子供たちがやってきたんです。それで今度はこのお母さんは今まで以上に朝から晩まで休みなく働きづめで餌を探します。

そしてやっと子供たちが成長して自分で餌を探せるようになるころ、お母さんは疲労懇倍して死んでしまいます。すると子供たちは、巣立つ前の最後の食事としてお母さんの死骸を食べるんです。

うーん、なんかシビアな、人間の親子関係のたとえみたいな話でした。(というと、うちの子供たちは・・・・という反応だった。私はお母さんは食べないよとチャーリーは言った。)

それから(多分)オーストラリアのあるアリの話。アリというのはご存知のようにコロニーと呼ばれる巣を作ります。このアリは、1種類のアリでありながら、大きいのやら小さいのやら、あごが大きくて鋭いはがあるのやら、いくつかのタイプがいます。このアリは草原の中に住むのですが、その中であごの大きいアリは草によじのぼって草を噛み切ります。多分長さは2-3センチだと思う。たくさんいるのですが、皆器用に同じような大きさに切ります。

すると今度はあごの小さい同じ種類のアリがやってきてこれを巣に運びます。何万ものアリが葉を切り、何万ものアリがこれを運びます。たくさんいるので、間違えた物を運んだり、サボってほかのアリの荷物(草)にぶら下がって楽チンしているのとかいます。まるで人間社会のようです。なんとひとつのコロニーで半トンもの草を刈り取るそうです。

でも驚いたことに、このアリたちは草を食べられない(消化できない)んです。コロニーの中には奥深くにある種類のカビが生えています。このカビは世界中でこのアリの巣以外どこにも無いそうです。それでこの草をどうするかというと、これを巣にもってかえって、このカビの餌にするんです。そしてアリ自体はこのカビを食べるんです。つまり草でカビを育ててるんです。

驚くのはこれだけではありません。

このカビは生きていますから、アリの巣の奥深くにあって、危険なくらいの量の二酸化炭素を排出します。それでアリは巣に煙突をたくさん作るのですが、その形が絶妙に設計されていて、ほんの少しの風が吹いただけで中の悪い空気が外に抜け、新鮮な空気が入ってくるように出来ているんです。

ほかにもいろいろ驚くようなことがあったのですが、こういうことを知ると、ほんと、世の中には秩序があって、何にも悩んだり心配したりしなくても、すべてうまく行くようになってるんだなあって思います。このアリの社会にしても、人間社会のように、怠け者で働かないのや勤勉なのや、要領よくバランスよく草を運べるアリや、要領の悪いのや、頭が悪いのかふざけているのか、ぜんぜん関係ないものを運んでいるのとかいましたが、全体としては信じられないくらいうまく出来ている。そしてこの煙突のデザイン!

個人個人のアリのレベルでは全体のことはわからないはずなのに、やっぱりどこかで全体とつながってるとしか思えない。

これを人間にも当てはめてみると、人間ってあまりにも自己(エゴ)が大きくなりすぎて、自分の視点でしか物事が見えない。でも実はどこかでは全体(神、源、宇宙、the Force)でつながっていて、修行を積んだ仙人だとか霊媒だとか聖人だとか、イエスとか釈迦とかサイババとか、そういう人にはわかるんだろうなあという気持ちをまた深めました。

アブラハムによれば、聖人でなくても誰でも同じなんですよ。だから私もあなたも、そんなにばたばたと気をもんだり心配したり悪いことを考えたりせず、のんびりと楽観的に暮らせば、物事はどんどんうまくまわるもんなんですよ。笑う角には福来る。果報は寝て待て。金は天下の回り物。そういうことです。

今日は久しぶりに詩のブログ、今から更新します。今までとは違うスタイルというか、新しい領域というか、想像力がワイルドに飛んでいった詩になったので、自分では気に入っています。
http://fordfarmpoems.blogspot.com/

2009年11月16日月曜日

猫とテレビ

うちの猫のペパーちゃんはテレビを見ません。まったく興味を示さないどころか反応もしません。昼寝をしているときに、車の音や人の足音が遠くでするとはっと目を覚ますのに、大きい音で音楽やテレビを入れてもびくんともしません。

鏡の前に連れて行ってもまったく反応しません。まるでそれが壁であるかのように、まったく100パーセント無視しています。それでテレビとか鏡とかそういった2Dのものは、猫の目の構造のせいで、見れないようになってるんじゃないかと思っていました。

それが前日こんなことがありました。

夜晩御飯の後、チャーリーがテレビで「ライオンマン」という番組を見ていました。これはドキュメンタリーで、ニュージーランドの動物園経営者が外国の動物園からライオンやトラを連れて帰るまでのいきさつのレポでした。そこにはもちろんトラやライオンがたくさん出てきます。

番組の最後のほうで、仔トラと仔ライオンが成長して、はじめて大きなエンクロージャーに移されて、広々とした草原を走り回っているところを映していると、ちょうどそのときにペパーが外から入ってきて、私たちのいる居間にやってきました。

ペパーは普段ならテレビの横においてある小さいソファーに寝そべるのですが、その日は皆が座ってるソファーの前のコーヒーテーブルの下に入って、テレビに向かって座ったのです。そしてなんとテレビに移ってるトラやライオンをじっと見ています。これって本当!?

ペパーがテレビの画面を見ているのははじめてです。確かにトラやライオンは親戚ですから、興味があるのかもしれない。でもテレビの画面を見ているからって、そこに映っているものを見ているとは限らない。ただそちらに向けて目を向けているだけかもしれない。

そう思っていたらテレビが終わりました。われわれ家族はこの時点ではもうテレビの内容よりも、猫の動向のほうが気になります。それで番組が終わっても皆黙りこくってペパーを凝視していました。

そしたらなんと!番組が完全に終わってコマーシャルになったとたんに、ペパーは立ち上がって自分のソファーに行きました。

これ、本当にテレビ見てたのでしょうか?それともただの偶然?昔通信販売のカタログで、「猫が絶対に見るビデオ。」というのを売っていました。こんなのだましだ、猫はテレビが見えないんだとてっきり思っていたんですが、もしかして猫もテレビが見れるのでしょうか?そういえば、猫は鏡に映る自分の姿が怖いと言う話も聞いたことがあります。それならばあんなふうに完全に無視するもの、怖いから知らん顔してるのでしょうか?知ってる人がいたら教えてください。

2009年11月15日日曜日

水泳とジェドワード


昨日はすごく忙しかったんです。朝チャーリーをバレエに連れて行った後、その足で家族全員でスイミングクラブの遠征にブリストルまでチャーターした観光バスで行きました。ブリストルまでバスで行くと2時間半くらいです。

この競技会にはうちのチームを入れて5チーム来ていました。ウエールズから2チーム、イギリス西部から1チーム、そしてデボンから2チームです。チャーリーは自由形とメドレーのリレー(50mx4)。ルイはチャーリーと同じ種目と個人の自由形と背泳ぎ50メートルのレースに出場しました。

チャーリーはまだ9歳になったばかりだと言うのに11歳のレースに選ばれました。レースもさることながら、いつも仲の良いチームメートは来ていず、中学生の女の子たちと混じって話しについていったり、仲間に混ざったりするのにちょっとしんどそうでしたが、なかなかがんばっていました。バスの中でも親とは座らずに、チームメートに混じって座っていました。(小学生の女の子はチャーリーだけだった)

レースのほうははじめは自由形リレー。これはなんとチャーリーはアンカーです。それもチャーリーの番が来たときは1位でした。ああ、チャーリー。がんばって。せっかく皆が作ってくれたリード、あまり失わないように。最下位だけには終わらないように、と心で祈っていたら、チャーリーはすごくがんばって逃げ切り、チームは1等でした。

次のレース、メドレーリレーはチャーリーは3番手でバタフライを泳ぎます。チャーリーの出番が来たときは1メートルくらいの差で2位でしたが、チャーリーが泳ぎ始めるやあっという間に追い抜き、悠々1位でバトンタッチ。次の選手が逃げ切り、これも1等でした。 チャーリーのバタフライすごく早いんです。

ルイは個人レースの背泳ぎは2位でしたが、自己記録。自由形はタッチの差で2位でしたが、これもすごく良いタイムでした。

自由形リレーはルイは3番手。一人目のダニエルがターンで失敗し3位でしたが、2番手のダグラスががんばり差を縮め、ルイは自己最高記録の速さで泳ぎ1位でバトンタッチ、アンカーのボビーが逃げ切り、結果は1位。

メドレーはルイは1番手の背泳ぎで、大きく差をつけて1番でバトンタッチ。次のデイビッドは、隣の選手がめちゃめちゃ早く、2位に下がってしまいました。その次のボビーのバタフライはがんばったものの首位を奪い返すまでにはいたらなかったのですが、アンカーのダニエルが今度は無茶無茶早く泳ぎ(自己記録を2秒も更新!)最後まで競り合いの末、1位でゴールしました。

付き添いでやってきた父兄たちもなじみの顔ばかりで、声援にも熱が入り、特にリレーではすごく盛り上がりました。

帰りのバスがブリストルを出たのは8時半過ぎ。途中で1度止まって、ビデフォードについたのは12時前でした。そこでおなかペコペコの私たちはケバブをテークアウトし、家で食べて子供たちが寝たのは1時ごろでした。

それから私は早速コンピューターでXファクターのジョンとエドワードの今日のパフォーマンスを見ました。曲はクィーンのアンダー・プレッシャー。シルバーのおそろいのスーツで、ラップがが混じっていてとってもクールでした。彼ららしかった。

そして審査員のコメントなんですが、、なんと今まで大の天敵だったサイモンがこんなことをいいました。

「(このジョンエド現象が何なのか)ちょっとわかってきた。現実の世界で君たちを判断しようとしても無駄なんだ。これはジェドワードランド(彼らは最近ファンの間でジェドワードと呼ばれている)の世界で考えなければいけない。それでその場所に自分を置いて考えてみると、今日のパフォーマンスは今までの最高だった。」

!!!

「それから君たちは(マスコミやネットでの批判やボイコットの中にあって)立派に行動してきた。君たちは文句ひとつ言わずに、がんばっている。」

なんという褒め言葉!!

http://www.youtube.com/watch?v=_J2_t_9BmAo

このパフォーマンスの途中で誰かがステージに上がってジョンに飛びつくと言うハプニングがありました。あっという間のことなので見逃すと思うんですが、2分24秒あたりです。でも二人はぜんぜん動じず歌い続けます。なんというプロ精神。立派と審査員のルイからも褒められます。

後でこのことについてインタビューされると、のんきな二人は「これはステージ演出の一部かと思った」ですって。

今日はどきどきの結果発表だったのですが、今週は無事通過でした。フェイスブックのファンサイトで、「こんなことは2度と起こってはならない。皆必ず投票しよう。」というキャンペーンがありましたので、ファンはがんばって電話投票しました。

来週もまたジョンエドが見れる!

2009年11月13日金曜日

謎の鳥

今日仕事から帰ってくると家の中が羽だらけでした。ああ、またペパーちゃん鳥を殺してしまったんだなあ。一体家の中のどこに転がっているだろうと見てみると、台所も居間も羽がいっぱい。そしてコンピュータの隣にCD などが積んであるのが床に落ちています。この辺を荒らしたのかしらとよく見てみると、その近くの窓とブラインドの間がごそごそいっている。

見てみるとそこに鳥がいました。それも小鳥ではなくて鳩くらいの大きさ。ペパーが持ってきたんではなくてどこかから入り込んだのではないかと思うくらいの大きさです。でも窓も開いていないし、ペパーが持ってきたとしか考えられません。

ばたばたいっていますが飛べるほどの力はなく、簡単に手で捕まえられました。見てみると、今まで見たことのない鳥。よっぽど写真に撮ろうかと思いましたが、何せ鳥を片手に捕まえているので、そうも行きません。裏のドアから逃がしましたが、飛べるとも思えないので残念ながら今夜あたり狐かアライグマの餌になっているかもしれません。かわいそう。

その後散らばった羽を掃除機で掃除していると、いくつかきれいな模様の羽が見つかりました。たいていは黒い羽だったのですが、一部白い羽や黄土色、しまの模様やぶち模様の羽もあります。

それでこの鳥は一体何なのか、イギリスの鳥の図鑑で調べてみました。手がかりは羽と大きさと、それからくちばしが長くて(2.5センチくらい)赤かったこと。

でもこの描写にあうのがありません。1羽だけ聞いたこともない鳥で似ているのがあったのですが、これは水辺に住む鳥で、めったに見られないとのこと。でも冬には渡り鳥としてやってくるので見られることもあるそうなんですが。でもここは池もないし、川の近くでもないんだけど。これなのかな。もしもそうでないとしたら、よっぽど珍しい鳥だったのかな。それもどこかに群れで移動している最中だったのか。


本当に写真を撮らなくて残念でした。羽の写真を載せておきます。

2009年11月12日木曜日

ジョンとエドワードと新井先生のその後

先週日曜のXファクターの手に汗握る結果の後、これを放送するテレビ局には、「審査員のサイモンはいつもあんなにジョンエドをけなしているくせに、最後の最後に彼らを救うなんて、歌の審査よりもテレビの視聴率しか頭にないのだろう。」という苦情が4000件以上も来たそうです。

そりゃテレビだってスポンサーのお金でまかなってますからね、それも仕方ないんじゃないですか。

ところでその当人のジョンエド、実は本人たちはいつ落選しても良いと思ってると言うニュースもありました。どうしてかというと、CBBC( BBCの子供番組局)、ニッケルドン(大きな子供向けのテレビ局)、そしてディズニーから契約のオファーが舞い込んでいるからだそうです。髪の毛のヘアジェルの会社からコマーシャルの話も来てるとか。100万ポンドくらい軽く儲かると言われています。

そりゃそうでしょう。これだけ話題になってるんだから。私だって、もしもどの会社も契約をオファーしなかったら、何とかしてお金を借りまくってレコードデビューさせてやって一儲けさせてもらうと思いますよ。

どちらにしろ、近いうちに日本でも見られるようになるんじゃないかなあ。

それからイギリスには「賭け事務所」というのが街中にあって、競馬やスポーツに限らずいろんなものに賭けをすることが出来ます。そこでこのX ファクターについての賭けも受け付けています。二つ大きい会社があって、そこが毎週倍率を発表しています。今週はジョンエドは、優勝の倍率はA 社が14/1 B 社が 12/1 、逆に来週落選のほうの倍率はそれぞれ9/4 と15/8です。

賭けの倍率のことはよく知らないのですが、4週間前は彼らが勝つ倍率は100/1 だったらしい。その直後にジョンとエドワードの人気が急に上がってきたので、本当に彼らが優勝したらこの会社は大損害と言われていました。先週は10/1まで下がったのですが、またこの間の日曜の結果で少し倍率がよくなったようです。

土曜が次のライブショーなんですが、今回はクィーンのラジオ・ガガを歌うと言われています。でも私たちは残念なことに水泳の大きい競技会でブリストルまで行かないといけないので見れません。ちゃんとビデオをセットしていかねば。(ビデオ録画2年くらいしたことがない)

http://www.youtube.com/watch?v=mEIDLfiFOPw
第1週目のライブショー、まだ載せていなかったと思うので、ご興味おありの方はお楽しみください。

それから高校の時の、恩師という言葉さえ使えない新井先生の話の続きですが、同窓会の幹事さんがわざわざ大阪から神奈川県まで行って、インタビューを撮影してきてくれたそうです。その話を同窓会のブログ(という物があるんです)で読みましたので、転載します。

『納得のいかない福井幹事長、昨日、はるばる新井先生宅へ行ってきたようです。以下、福井幹事長のコメントです。
> 昨日、文化の日のお休みを利用して、新井先生のビデオレター を撮るべく、真鶴(小田原と熱海の中間くらい)まで行って来ました。
> 79歳とは思えない、階段の上り下りもものともしない達者な足取りで見た目も当時とほとんど変わずとってもお元気でした。
> 同窓会で披露するビデオレターを撮りに行ったのですが、旅行先で 買われたじゅうたんや焼き物やお庭のみかんの説明が延々と続き、 「伝えたいことは手記にまとめておいたからそれをみんなに見せてください」とのことで、帰る間際に1分程度メッセージをいただくに留まり ました・・・』


やっぱり足腰丈夫なんですね、あれだけ旅行しているから。それにしても、いくらなんでもあれから25年以上も経ってますから、当時と見た目もほとんど変わらないなんてこと、化け物でもあるまいし、あるんだろうか。やっぱり新井先生は只者ではありません。
旅先のお土産の披露。うん、旅行好きはまだ変わってないんですねえ。


わざわざ大阪から新幹線に乗って行った幹事長に1分だけのメッセージとは、相変わらず新井先生、マイペースですね。なんかああいう生き方うらやましいなあ。

2009年11月11日水曜日

10年を振り返る。

今日は仕事で夜9時半ごろに帰ってきました。予定ではご飯を食べてブログを書いて早く寝る予定だったのだけど、ご飯を食べるときにテレビをつけてしまったら、面白くて11時半になってしまいました。

やっていたのは「2000年代の10年を振り返る」番組です。そういえば今は2009年の11月。この10年間(英語ではディケード)が終わろうとしています。えー!!2000年がやってくると1999年12月31日の夜中にカウントダウンしたのがつい最近のようなのに。

番組自体は冗談を交えて、この10年間にはやっとこととか、発明されたことの100位までのランキングでした。全部見たわけではないのですが、全然知らないこともたくさんありました。そういえば2000年にチャーリーが生まれてから5年くらいはテレビもまったく見ない、新聞も読まない、夜もまともに寝ない、家事と子育てと仕事しかしてなかったので、無理もありません。

トップ3は
1、テクスト
これは日本でいえば携帯電話のメールに相当するもの。イギリスでは携帯メールはあまり普及してなくて、SMSテキストをおくります。
2.サイモン・カウル
Xファクターの審査員。先週日曜日に、日ごろけなしているくせに、ジョンとエドワードを救ったことで、今イギリスで(ジョンエドを嫌っている人たちから)すごく攻撃の矢先に立っている、元スパイスガールスのプロデューサーです。
3.グーグル


ほかにもいろいろ興味を引くものがありましたが、もう今日は遅いのでこれにて。

2009年11月10日火曜日

節電


先日電気の請求書が来ました。イギリスでは、電力会社によりますが、大体年に2回くらいメーターを読んで、まとめて請求書がきます。我が家の場合はそれをもとに翌年分が計算され、同じ額が毎月引き落としになって、年に一度払いすぎたり足らなかった分の清算があります。

日本もそうではないかと思いますが、ここ数年イギリスでは電気がすごく高くなった。1.5倍から2倍くらいになったんです。3年くらい前は確か月に20ポンドくらいだったのが(3500円くらい)去年は38ポンド、そして来月からは41ポンドに上がります。これはきつい。それで詳しく請求書を調べてみると、電気料金自体が上がったのに加え、電気の使用量がほんの少し増えています。日本に5週間帰っていたから、むしろ減っていて当たり前なのに。

それで、これはいかん、節電を心がけなければと思い立ち、とりあえず一体何がどれだけ電気を消費するのか調べてみることにしました。

まず環境問題では先を行っているデンマークのウエブサイトに、一般家庭での電気製品の消費量の内訳が載っていました。この中には電気での暖房は入っていません。(家庭によってガスだったり、オイルだったりいろいろだからでしょう。)

IT/ 電子機器(テレビやコンピューターなどでしょう)28%
冷凍冷蔵庫18%
洗濯18%
照明13%
給湯9%
調理9%
その他5%

これってちょっと意外でした。テレビやコンピューターって結構電力かかるんだね。確かに私のコンピューター、いつもファンががんばってぶんぶんうなって冷やしています。冷蔵庫はわかる。洗濯は多分デンマークだから、ドライヤーがかなり電力消費するんじゃないでしょうか。それから照明。これも意外。

その下にアイテム別で年間の電気消費量が載っています。興味を惹いたのだけあげると
32インチテレビ(昔風の、我が家はこれ) 100-350kWh
42インチプラズマテレビ  400-480
携帯電話 10
ゲーム(Wiiなどでしょう)50-100
ヘアドライヤー 20(意外と少ない。まあ時間が短いからね)
歯ブラシ 10
掃除機 25(これも意外に低い)
電気ベッド 44 (これって一体なんだ!デンマーク特産?)

それからイギリスの別のサイトで、自分の電力会社の1KWhの料金と自分の家の電気製品の数や使用頻度を入れて計算するページがあったのでやってみました。

照明  13.44ポンド(月額)
洗濯機 3.36
乾燥機 1.68
テレビ 2.52
掃除機 0.89
トースター0.62
ケトル(電気やかん)3.36

これを足すと26ポンドくらいです。ここには上がっていなかったけど、これにオーブンやレンジ、冷蔵庫、コンピューターもろもろを足すと、41ポンドくらいにはなるんだろうなあ。歯ブラシですら年間10KWHということは1.4ポンドかかってるんですから。

これって読むだけでも面白かたけど、結構役に立ちそうです。わかったこと、節約のポイントをまとめると、

1、照明って結構電気代がかかる。電燈なんてほとんど電気を消費しないものと思っていましたが、大間違いでした。「使わない部屋の電気を消しなさい」とうるさく言っていた母は正しかった。

2.コンピューターも電気を食う。一度消してしまうと立ち上げるのにちょっと時間がかかるから、めんどくさくて付けっぱなしにすることが多かったのですが、15分以上使わないときは消そうと思いました。

3.子供がコンピューターゲームのチャージを毎日のようにしています。それで、使い終わった後消さないでそのままスタンバイにして一晩中おいてある。こんなのたいした消費じゃないと思ってたのですが。それを消すようにいいます。

こんなところでしょうか。調理だとか洗濯や掃除は、もう節約の仕様はないですからね。それにしてもこどもって、大きくなったら食費がかさむだけじゃなくて、電気を消費するゲームやらCDプレーヤーやら、コンピューターゲームやら、電気代もかさむんですね。

写真はレンというイギリスで一番小さい小鳥。かわいくて珍しい鳥なのに。でも悪いペパーちゃんが殺してしまいました。そっと手に乗せるとまだ温かさが残っていて、今にも目を開けて飛びそうでした。猫ってしょうがないなあ。

2009年11月9日月曜日

サンタのプレゼント

昨日の夜中、寒いなあと思いながら寝ていたら、今朝起きると初霜が降りていました。天気はすぐに霧深くなり、その後イギリスには珍しく晴れました。いよいよ冬が来たなあという感じです。



先日注文したルイのクリスマスプレゼントの望遠鏡が届きました。早いと言えば早いんだけど、望遠鏡というちょっとその辺では売っていないものなので、いろいろ調べていたら、手ごろで良いものが見つかったので買いました。



買ったのはアマゾンのマーケットプレース。日本でもそうかもしれませんが、これはアマゾン自体から買うのではなく、アマゾンが仲介人のようになって、個人の小さいビジネスから買うものです。それでつくまで心配だったんですが、ちゃんと着きました。



パッケージを開けてみると、箱が古臭い。日にあせて少なくとも20年くらい前から倉庫に眠っていたかんじ。空けてみると、さすがに割れ物なのでしっかり梱包されていましたが、それにオイルのしみまでついています。10年保証のカードが入ってましたが、その電話番号の局番はもう15年以上前に変わった番号です。うーん、大丈夫かなあ。



箱から出して3脚にセットして、インストラクションどおりに焦点をあわせると。見えた見えた!はっきりくっきり見えました。物自体もしっかりしていて、全然問題なし。ルイは夜空を見たいそうですが、これなら月ははっきり見えるし、惑星も見えるかもしれない。昼なので星は見れませんが、私もいろいろ景色を見て試してみました。むしろちょっと古いせいか、しっかり作られていると言う感じがします。これで50ポンドは安い!もう今は箱に戻して、ワードローブの中に隠していますが、これを使うの私も楽しみです。

チャーリーはいろいろ迷った挙句、Ipodに似たナノというMP4 プレーヤーが欲しいそうです。写真はこれです。値段は望遠鏡の半分くらい。今はどの色にしようか迷っています。ピンクと紫と青と黒とシルバーがあって、黒とシルバーならEbayで安く買えるんだけど、サンタからのプレゼントなのでそうとも言えず、チャーリーが心を決めるのを待っています

メーカーの名前すらない安物なんですが、まあおもちゃのようなものだし、落としたりなくしたりするだろうから、それで今のところは十分だと思ってます。

この二つ、サンタのプレゼントということになっていて、「お母さん、サンタドットコムで注文しておくね。」と言ってあるんですが、どう思ってるのか。ルイはもう完全にサンタはいないとわかっていますが、何もいいません。もしかしたら10パーセントくらいはもしやと思ってるのかな。チャーリーもわかってるようですが、昨日コンピューターを見たら、santa.comで検索したあとがあったので、半信半疑なのかな。(サンタドットコムは大人しか見れないサイトだと言ってあります。18禁)

2009年11月8日日曜日

大ショック

今夜は電気代について書こうと思っていたのですが、それどころではなくなってしまいました。Xファクターで大どんでん返しがあったんです。

今日は昨日の結果の発表の日です。それで私とルイとチャーリーはどきどきしながらテレビを見てました。昨日のゴーストバスターズのパフォーマンスはすごくよかったし、まあ安全だろうと楽しみにしていると、とんでもないことになってしまった。

昨日のショーの時点でジョンエドを入れて8組残ってたんですが、電話投票の結果、上位6組は無事に通過。でも最後の2組はもう一度その場で生で歌って、それを聞いた審査員がどちらかを選びます。でも審査員は4人いるのでもしも票が分かれたときは、デッドロックと言って、電話投票の最下位の人が落選になります。

そうしたらなんとしたことか、ジョンエドとルーシーという若い女性がその二組になってしまった。

ルーシーは黒髪の美人で、とんでもなく歌がうまいんです。審査員も皆彼女のことが大好きで、強力な優勝候補の一人です。ジョンエドはいつも、彼らを初めに見初めたルイ・ウォルシュを除いて、どの審査員にも歌唱力がないとけなされています。だから審査員の判断になると勝ち目はない。だから視聴者の電話投票で問題なく通過しないことには、落選ほぼ間違いないんです。

さて、問題の歌はルーシーが先に歌いました。ちょっと動揺しているようですが、けなげにもニコニコ笑って、そしてとてもうまく良い曲を歌いました。うーん。こりゃあもう勝ち目はないなあ。私はソファーに座って、震えが来るくらい緊張してみています。わたしが緊張しているくらいだから、ジョンとエドワード、どんなに緊張してるかしら、かわいそう・・・

そして次は彼らの出番。歌ったのはライブショーの1週間目で歌ったロックDJという曲です。彼らのパフォーマンスはいつも大きい仕掛けと演出があって、複雑な振り付けがあって、何日もリハーサルを繰り返したもの。でも今日は、結果を知ってからステージに立つまで5分ほどしかありません。

衣装代えの時間もなし。ゴーストバスターズの衣装でマスクだけはずして登場です。ニコニコしてます。最後のパフォーマンス、楽しむぞという意気込みが入ってます。曲が始まります。振り付けはないのでただ歌いながら勝手に踊ってます。歌のほうは半分はラップ、半分は歌なのですが、彼らにしてはまずまず。声が同じなのでハーモニーもきれいです。最後のほうは観客のほうまで出て行って、側転までして、動き回っています。お見事、よくやった。これでxファクターは終わりになっても、テレビタレントの道は間違いなし。

そしていよいよ結果です。審査員の投票。

まず一番手は彼らの見方ルイ・ウォルシュ。ジョンエドに1票。次はダニー・ミノーク。ルーシー。そして3人目の審査員はシェリル。「ここ数週間あなたたちを知るようになって、本当に好きになった。でも歌唱力で行くとルーシー。」ということで、ここまででジョンエド1、ルーシー2。最後の1票がルーシーならそこでジョンエドは落選。ジョンエドなら、デッドロックで、電話投票の結果を見て一番得票の少ない人が落選。

最後の一人の審査員はサイモンです。サイモンは、あのスパイスガールを世に送り出した、音楽産業のグル。そして誰もが知っているとおり、ジョンエドの天敵です。

「君たち2組が下から1番と2番になって、驚かない。ルーシーは先が見えている。ジョンエドは今までひどいパフォーマンスをしてきた。」この辺で観客は騒ぎ出しました。「君たち2組の中でどちらをまた来週も見たいかというと、ジョンエドだ。」うーん、これはどういう展開に?

「デッドロックにして、一般の投票の結果で決めよう。」

これを聞いて今までニコニコしていたルーシーはこらえきれず泣き出しました。ジョンもエドワードも表情なし。そして結果は?

ジョンとエドワード、通過!!!

そのビデオのリンクを載せたいんですが、YouTubeはパンク状態で見れません。普通のインターネットも、異常な混み方でスピードが遅い。明日の新聞は、少なくとも大衆紙は一面は間違いなしでしょう。

先週位から、このジョンエド人気は初めからサイモンとルイが仕組んだことではないかという説が出ています。その証拠らしきものもいくつか上がっている。やらせというわけではないんですが、一番初めのオーディションでこの二人と見たサイモンとルイが二人の可能性に目をつけ、一人が彼らの見方、一人が敵に回り、最後の12人に残そうとたくらんでいたのではないかという説です。

サイモンは前述のようにスパイスガール。そしてルイ・ウォルシュはボーイ・ゾーンやウエストライフという有名なボーイバンドを世に送っています。とても知恵の回るビジネスマンです。だからそうだとしてもおかしくないかなあ。特に今日の結果で、その説がますます高まると思います。

まあ、私のようにジョンエドが落選したらもうXファクター見ないと言う人はたくさんいますから、彼らをあそこで落とすと、番組のプロジューサーやスポンサーに反感を買うでしょうから、あそこでサイモンは彼らを救うしかなかったのかもしれません。

やっとリンクがありましたが、YOUTUBEには山ほど出てますので、もっとビジュアルの良いのがあるかと思いますが、今夜はこれでご勘弁を。
http://www.youtube.com/watch?v=tgRLOF0WMrY

2009年11月7日土曜日

読書感想文、芥川賞

この夏に芥川賞を受賞した磯崎憲一郎氏の終の住処という小説を読みました。夏に日本に行ったときに、これの掲載された文芸春秋をいただいたからです。

なんか感想の書きにくい話でした。あらすじは主人公が30歳を過ぎで恋愛結婚するが、どちらももうそろそろ結婚するべきだろうという、もともとからあきらめのような気持ちでの結婚。新婚旅行から奥さんの機嫌は悪く、その機嫌はいつまでも直らない。仕事は安い給料で上司に怒鳴り散らされる毎日。ひょんなことから社内の女性と不倫関係になり、離婚しようと思ったところに娘が出来てしまう。

その後月日は経ち、娘は無事に成長。仕事も起動に乗り出し出世街道へ。だが妻との関係は変わらず、ある日を境に11年間も口をきかなかったが、それもまたある日を境に理由もなく話すようになる。その間8人の女性と関係を持つ。妻が口を利くようになって家を建てる。仕事でアメリカに飛ばされ、やっと合併の話をまとめて2年ぶりに日本に戻ってくると、娘は家を出ていた。また妻と二人の生活が始まる。

これだけです。

文体や印象はぜんぜん違いますが、結構村上春樹的な、非現実的なことが起こります。池の水を操る老人や、毎日続く満月。それから老建築家の不思議な振る舞い。でもこういったことが淡々と起こる。

主人公は常に受身です、結婚も流れのまま、その後の恋愛関係も、これといった盛り上がりはない。人間らしい感情があまり描かれていず、描かれていてもそれがまるで第三者のことのように、感情がこもっていない。でもそれはそれで、その感情が欠けている所が欠点かというとそういうことではなく、感情が本題にとって不要なので簡単に書かれていると言う感じがします。

感想は、「良くわからない」です。でもこういう人生ってよくありそうだし、それって寒々しいなという感じがします。

最近の芥川賞受賞作は、同じ知人が日本から送ってくれたので、去年受賞した楊逸氏の「朝が滲む朝」と、その前の川上未映子氏の「乳と卵」を読みました。

「朝が・・・」のほうは、中国人が日本語で書いて受賞した作品だと言うことで話題でした。話しは、細かいことは忘れたのではしょると、中国で生まれ育った主人公が苦労して良い大学に入り、一生懸命勉強するが、1990年ごろの天安門広場の民主化運動に影響を受け学生運動に参加し、問題を起こし退学になる。その後日本に移住し、その後の主人公とその友人の生活が描かれていると言う話でした。

前半は面白かったけど、後半ははしょった感じで、尻つぼみだなあという感じがしました。

それから「乳と卵」。これはよかった。東京に住む主人公のところに、母子家庭で暮らす姉とその娘が泊まりに来る。中学生の娘はもう何年も母親と口を利いていない。母親は水商売をしているが、どういうわけかこの年になって豊胸手術を受けることに取り憑かれている。その数日の話です。

これはすごくよかった。泣けました。主人公からの観点のほかに、娘からの観点も書かれている。どういうわけで母親と口を利かなくなったか。それから母親が中年を迎え、常道から少しずつずれた精神状態になりつつあるのがなんとなくわかる。その母親を娘はすごく心配しているんだけど、それでも口はきかない。だから二人の間には関係が存在しない。

それがある些細なことをきっかけに爆発し、卵を投げ合うことになる。そういう話です。登場人物3人のどの立場もよく描かれていて、心に響きました。

それにしても審査員の石原慎太郎、この人絶対良いことを言わない。褒めない。そういう人いますよね。そういう人は避けたいですね。アブラハムの言うとおり、悪いことばかり目の行くような人には、あまり近づかないほうが良いですよ。

ところで審査員と言えば今日は1週間待ちに待ったXファクターの日。今残ってるのは8人です。ジョンとエドワードはゴーストバスターズを歌って踊りました。すごくよかったよ。せりふもあって楽しいショーでした。第2週目に真っ赤なスーツで歌ったOoops, I did it again (これは多分ゲイ社会で伝説化すると思う)の次に一番良いパフォーマンスだったと思いました。お楽しみください。

http://www.youtube.com/watch?v=FAE7pxmeXCs

審査員1ダニー・ミノーク(カーリー・ミノークと姉妹)は、「これは歌のコンテストなんだから、なんといってよいものか。ラジオでは聞けない。」とけなしていました。審査員2のシェリルは、「すごく楽しかった。3歳から10歳くらいまでの子供たちは、皆あなたたちに夢中だわ。」と、ちょっととげのある褒め言葉。そして今回はなんと今までの天敵のサイモンが「まあ、面白かった。子供には受けるだろう。よくやった。」と今までにない最大限の褒め言葉(?)を言っていました。

いつも彼らの見方のルイ・ウォルシュは「どこに行っても誰もが君たちの事を話題にしている。暗く世知辛い世の中で、君たちは聴衆を楽しませてくれる。ショービジネスとはそういうものだ。」

会場の観客は大声援組とブーイングに分かれています。彼らが出てくる前から紹介されただけでビブーイング。でもこれを聞くと、家でテレビを見ているファンたちは、「よし、何度も電話投票して今週も救ってやるぞ」という気になります。

司会者までが「こんなにブーイングされたり、審査員や新聞やネットでひどいことを書かれても、どうしてそんなにいつもニコニコしていられるの?」と聞いていました。「僕らはただ毎週こうしてステージに上がってパフォーマンスできるだけで楽しいんだ。」というような答えでした。偉い!そうそう、だから投票しようという気になるんですよね。

今週もすごいジョンエドマニアで(イギリスでは最近はJedwardと呼ばれてます。)、新聞も特集に次ぐ特集、ブラウン総理大臣もコメントしてました。それがまたよくないコメントで、「だからあいつは大衆の気持ちがわかんないんだよ。」といわれていました。

2009年11月6日金曜日

人命救助クラブ

ルイとチャーリーは新しいクラブを12月から始めることになりました。「ビデフォード湾サーフィンと人命救助クラブ」と言います。というと何かと思いますが、これは人命救助の方法を習いながらサーフィンや海での安全を覚えるクラブです。と言ってもまだわかりにくいんですが、要するにサーファーになりたい人たちのクラブです。

冬の間にプールで泳ぎを鍛え、人命救助のテクニックを習い、ジムで体力をつけます。そして夏には海に入って海での泳ぎ方や救助テクニックを磨きます。サーフィンは習うのかどうか知りませんが、サーフィンするには海で泳げることが必須ですから、良い練習になると思います。どういうわけかこのクラブすごく人気があり、なかなか空きが出ません。ルイも1年以上ウエイティングリストに載っていたのですが、このたび入会できることになりました。チャーリー半年くらい待っただけですが、水泳がうまいので入れてもらえたのでしょう。

練習は冬の間は隔週の土曜日にプールで、夏になると日曜に海でするようです。それから競技会があります。競泳みたいなものですが、浮きを持って泳いだり、マネキンを引っ張って泳いだりするらしい。

料金は年会費が一人36ポンド。今の為替でいうと5000円くらいですが、実感としては7500円くらいです。安いでしょ。ほかにはユニフォームと水泳帽子を買わないといけないそうですが、ユニフォームはフード付のトレーナーのようです。

やっと待っていた甲斐があって入会できることになって嬉しいのですが、ちょっと問題があります。というかあるかもしれない。忙しすぎるんです。

ルイは週3回水泳のトレーニング、週に一度ラグビー、そして隔週でピアノとテニスを習っています。そして最近は平均すると月に2回くらいは土曜日に水泳の競技会があり、冬の間はほぼ毎週日曜にラグビーの試合があります。だんだん大きくなるにしたがって試合や競技会の遠征の距離が遠くなって、来月の水泳の競技会は車で2時間のブリストルです。あさって日曜はラグビーはコーンウォール州。

チャーリーは週に3回水泳、学校で放課後週に1度ネットボール部(バスケのようなもの)、隔週でピアノ、そして毎週土曜にバレエとダンスのレッスンに行きます。それから月に1ー2回乗馬のレッスンに行きます。チャーリーは年が小さいので水泳の競技会は今のところルイほどは出ないのですが、これも来年にはルイと同じになる。バレエもフェスティバルやパフォーマンスに遠くまで行くようになる。

忙しいのは子供たちは今のところ苦にならないようなんですが、私たち親が苦になってきた。毎週週末が忙しくて、月曜に学校に行ってくれるとほっとします。行く距離も往復200キロくらい運転することもありますから、ガソリン代が馬鹿にならない。

それだけではなく、もちろん月謝がかかる。ネットボールは無料、水泳、ラグビー、テニス、そして今度始める人命救助も高くないんだけど、バレエとダンスとピアノはかなりお金がかかる。そしてそれぞれユニフォームだとか、ダンスシューズ、ラグビーブーツなど道具もお金がかかる。(もちろんバレエが一番お金がかかります。)

時間的には今のところでぎりぎりと言う感じなので、この人命救助クラブを始めてみて、一体どんな感じがわかってくるでしょう。今は大丈夫としても、来年ルイが中学に進むと勉強もあるし、こんなにたくさんは出来ないだろうなあ。しかも水泳のトレーニングのセッションを増やすことになると、とてもほかのことまで。

それでルイに聞いていました。何かやめるとしたら何をやめるかって。水泳はもちろん一番大切。人命救助はこれからはじめるところだし、ピアノは好きだし、テニスかなあということでした。テニスも大好きなんですけどね。ピアノというかと思ったら、ピアノは続けたいそうです。

私なんて子供のときいろいろ習い事しても続かず、すぐやめたけどなあ。ルイはやめたいってぜんぜんいいません。昔柔道を習っていて、水泳のトレーニングと重なったので無理やりやめさせましたが、それもやめたくなかったそうです。

思うんですが、最近ってこういうクラブや習い事の先生って優しいんです。だから楽しいみたい。わたしが子供のころはどの先生も厳しくて、結局は先生が嫌で辞めていました。

チャーリーはバレエをやめたがってます。どうしてかというと先生が厳しいから。それならお金もかかるしやめさせれば良いんだけど、ちょっと迷うことにチャーリーは結構才能があると言われてるんです。だから先生も気合が入ってるし、プレッシャーも大きい。それにチャーリーは本当に嫌なのか、辞めたがっているのか、私も計りかねています。もしかしたら本当はバレエが好きなんじゃないかなあという気もします。でも先生が厳しいから嫌。

どうしたものかなあ。プロのダンサーやバレリーナになるには、ちょとやそっとの努力じゃたりなくて、とにかくその道に入れなければ生きている意味がない、どんなに苦しいレッスンでも苦にならない、3度の飯よりもバレエがすきというくらいでないとなれません。チャーリーはそこまでは意欲はないと思うんだよなあ。

また逆に2ヶ月くらい、レッスンをお休みにするのも良いかもしれません。しばらく休むと、またバレエをしたくなるということもあるかも。

明日バレエのレッスンなんですが、「行くの?辞めるの?」と聞いてもはっきりしない答え。物心ついたときから毎週行ってるから、バレエのない土曜日なんて考えられない様でもあります。明日、年末までの授業料を払わないといけないんだけど、どうするの?

明日バレエに行って、とりあえず様子を見るんだろうなあ。

2009年11月5日木曜日

ガイフォークス







今日はガイフォークス・デーです。あちこちで花火のイベントがあるので、地方紙やラジオで調べると、子供たちの学校の隣にあるBIG SHEEP という遊園地で花火大会があるとのこと。6時半から9時半までで、「焚き火パーティー」とのことで入場料は一人3ポンド。でも私たちは学校の前の公園からただで見ることにしました。

お父さんがここで働いているチャーリーの友達のべスニーが、皆に「花火は8時だよ」と学校で教えてくれました。それでセーターを着こんでコート、マフラー、帽子、手袋をして公園に行くと、うちのお隣さんとチャーリーの友達の家族が来ていました。

着くとすぐ花火は始まりました。よくは見えるんですが距離は1キロくらい離れているので、今ひとつおなかに響くような迫力はありません。でもチャーリーはまだ花火の音が怖いので、これくらいがちょうど良いかもしれません。

花火自体は結構長い間、20分以上は上がっていました。お隣さんが花火を持参できたので、打ち上げ花火を見ながら子供たちは手に持つ花火をしました。私は花火が好きなので、ひとつでも見逃すまいとじっと見ていますが、子供たちは走ったりジャングルジムの登ったり、花火自体よりも夜に出かけて外で遊ぶほうが楽しいみたいです。

あいにく今日はほぼ満月で、しかも月がこの花火大会の場所の真上に出ています。しかも風があったので、上空まで高く上がったきれいなはずの花火も、よく見えないのもありました。

大人は大人で知り合い同士なので、花火を見ながら和気あいあいとおしゃべりしています。だんだん寒くなってきたので、来年は魔法瓶にココアを入れて持ってきて、花火のときに食べるものとなっているマシュマロとトフィーアップルを持ってこようという話になりました。BIG SHEEPにお金わ払わず、公園でその花火を楽しみながら、内輪でパーティーしようと言う魂胆です。
家に帰ってくるとチャーリーがお父さんに、私はもっとすごい花火を見たことがあるといっていました。そう、大阪でPLの花火を見に行ったからね。そのときはすごい人手で、2万発の花火が打ち上げられたんだっとと思います。そりゃあね。あのどしんどしんと来る花火とは、迫力が違いますなあ。

そうそう、ジョンとエドワードのアップデート。次のXファクター、土曜日には彼らはゴーストバスターズの歌を歌うそうです。(テーマは映画の主題歌)。楽しみです。それから、大衆紙のニュースによると、彼らの有名人ファンは増えていて、OASISのノエル・ガリガー、ピーチ・ゲルドフ(ボブゲルドフの娘)、そしてブリタニー・スピアズまでが彼らのファンだとか。審査員のサイモンは「君たちはクィーンの曲をずたずたにした。」と言いましたが、本人のクィーンのブライアンメイも、「なかなかよかった。エネルギーいっぱいのパフォーマンスだった。」とのことです。それから野党の保守党党首のデビッドカメロンも実はジョンエドのファンだそうです。

土曜が楽しみです。

2009年11月4日水曜日

高校同窓会のその後

10月にこのブログで11月に高校の同窓会があると書きました。10月6日のところに書いた新井先生、覚えてる人もいるでしょう。とにかく変わった先生なんです。この先生が同窓会に来るかどうか、皆楽しみにしていたのですが、残念ながら欠席との返事が来たそうです。

それでなんと、納得行かない幹事さんが神奈川県、真鶴まで行って先生と直接面談し、コメントをもらってくることになったそうです。彼はもちろん大阪に住んでます。

昔からこういった大掛かりなプラクティカル・ジョークが得意な学校だったんだよね。それにしてもスケールが大きい。新井先生、驚くだろうね。

洗濯

ここ数日はにわか雨が多い。それなので洗濯物がなかなか乾かせないんです。乾燥機があるんですが、これを使うと電気代がすごくかさむので、なるべく使わないで乾かしたい。家の中のセントラルヒーティングのラジエータの上にのせておけば乾くけど、これをすると家の中が湿っぽくなる。だからもちろん外で乾かすのが一番良いんです。

それなので晴れ間があれば空を見上げて干します。そしてふってきたら取り入れる。こういうことを多いときは1日に3回くらいしますが、それ以上はあきらめますね。でもこれは家にいるときしか出来ません。今日は朝から降ったりやんだりで、朝一度ほして雨にやられて、午後また干して今度は半分くらい乾きました。その後は出かけなければいけなかったので、雨の降る前に取り込みました。半分乾けば後は乾燥機です。

でもイギリス人は雨が降ってきても少しくらいなら取り込みません。そのまま干しておけば、雨がやんで晴れ間が出てきたときに乾くだろうと言うことです。私もたまにやりますが、日によって乾くこともあれば乾かないこともある。日本人は雨に濡れると気持ち悪いと思うようですが、別にそんなことはこちらの人は思いません。雨って地上の水が蒸発した蒸留水なんだから、きれいだと私も思う。

外で乾かないものは中でも乾かないから、取り込んでも無駄。まだ干したままのほうが乾く可能性があると思ってる人もいます。私の友人も、天気に関わりなく外に干すと言います。私は雨だと、延ばすことが出来れば乾かすのを翌日に延ばしたりしますが、でも最近は毎日洗濯するし、毎日雨が続くと乾燥機しかないですね。

ところで明日はガイ・フォークス・デーです。これについてはエッセイに書きましたので、そこからコピペします。

ハロウィーンから数日後の11月5日は、イギリス国産のガイ・フォークス・デーだ。イギリスの民主主義の歴史と深く係わり合いのあるこちらのほうは、諸手を上げて堂々と祝われる。これは1605年にカトリック教徒のガイ・フォークスが、あのウエストミンスターにある国会議事堂を爆破することをたくらんだことに遡る。幸いなことにその計画は事前に暴かれ、国会議事堂は一難を免れた。こうして英国の民主主義のシンボルが救われたをしたことを祝うのがこの日である。このガイ・フォークスの一派はカトリック教徒で、国会を爆破することで新教徒のジェームス一世国王とその他の貴族を排斥するためのたくらみであった。だから宗教抗争の側面もあるのだが、そのことは今ではあまり触れられない。ガイが火薬を沢山身につけていたことから、花火を上げて焚き火を炊いてこの日を祝う。家庭で集まって花火を上げたり、焚き火パーティーが行われる。色々な団体が大きな焚き火と花火のショウを催す。トフィー・アップル、つまりりんご飴がこの日に人気のある食べ物だ。 

明日は雨かなあ。雨でもやるんだろうか。

2009年11月3日火曜日

先週までは曇り空ではあったものの、10月末にしては温かく、時には青空も見えたりして、今年の秋は本当に温暖だなあと思っていました。

でも11月になって学校が始まったとたんに(先週ハーフタームでお休みだった)すごく荒れてきた。荒れるって言葉がちょうどぴったりです。風がごうごう吹いてます。隣の家のイチジクの木の大きな葉っぱが全部飛んできて、うちの周りは落ち葉だらけ。まあそれくらいなら良いんですけど、植木鉢が飛んだりかわらが飛んだりということになると笑っていられない。去年は隣の家の温室のガラスが割れました。私の温室は透明なビニールでできた簡易温室なので、簡単に飛ばされました。

今朝は雨がすごかった。子供が学校に行くときは小雨だったのだけど、その1時間後にわたしが家を出るときは、道路が川のようになっていて、車では何とか行けたけど、徒歩ではひざまである長靴をはかないと歩けないほどでした。(だから歩いていない)

イギリス人って傘をささないって言うでしょ。それって本当です。うちのデイブなんて傘を持ってすらいません。その代わり特に冬の間はフードつきのコート、というかアノラック着てる人が多いですね。夏でも遠出するときはフード付の防水の上着を持って行きます。結構ふっていても、ずぶぬれで歩いている人もいます。

どうしてかな。めんどくさいとか、すぐになくすとか、店などで盗まれるとかが原因なんじゃないでしょうか。それに日本のように一日中しとしと降るというよりも、ふったりやんだり、予想もつかない事が多いので、持ち運ぶのや乾かしてたたんだりするのが面倒なんですよ。

そうそうそれから、この家雨漏りするんです。ここは昔牛舎だった石造りの大きい建物を家に改造したもので、改造と言っても建て替えと言ったほうが良いくらい、何もかも手を入れて、特に石の壁には入念にお金をかけて雨が入らないようにしたのに、それでもどこかから入ってくるんです。そんなにたいした量ではなくて、雨粒が落ちてくるほどではないんですが、窓の上などの壁が濡れているということが年に何回かあります。

明日はルイが学校からシェークスピアのマクベスの劇を見に行きます。ビデフォードの街に8時半に集合で、そこから市バスに乗っていくらしい。小雨くらいなら良いけど、大雨にならなければ良いけどなあ。

2009年11月2日月曜日

クリスマスショッピング


今日は今年初めてのクリスマスショッピングをしました。11月になったところなのに、まだ2ヶ月近くもあるのに、早すぎると思いますか?それがそうじゃないんです。もうイギリスではすっかりクリスマス商戦です。

ASDA やSainsburyという大きいスーパーでは先週位から期限限定でおもちゃすべて半額セールをやってます。どこに行ってもクリスマスカードが売ってます。確かあの有名なロンドンのデパートハロッズもクリスマスライトをつけたと思います。これにはチャーリーまで、「まだハロウィーンもすんでないのに」と言っていました。でもこれも終わったし、スーパーもハロウィーン用品(仮装やカボチャなど)を片付けて堂々とクリスマス商品で場所を取れます。(でも実は11月5日にはガイフォークスナイトと言う花火を上げる行事があるんですが。)

どうしてこんなに早く買ったかと言うと、若者の間(特に中高生位かな)で人気のあるサーファーショップ、ソルト・ロック(Salt Rock)という店がバーゲンしていたからです。おしゃれにまったく興味のないルイですが、最近はソルト・ロックのTシャツが気に入ってるようなので、買いに行きました。

この店はアウトレットの店で、普段でも定価よりちょっと安くなってるんですが、Tシャツはさらに安くなっていました。ルイちゃんには15ポンドのT シャツが4.50で、チャーリーちゃんには22ポンドのTシャツが6.60になっていたので、買っちゃいました。一緒に行かなかったからサイズがちょっと心配ですが、今からクリスマスまでに大きくならなければ大丈夫でしょう。(それにわたしが試着してみるとちゃんと着れたので、子供が着れなくなったらわたしがもらおうという魂胆もあります)。子供って冬はあまり成長しないし。(と思う)

それからついでにいくつか買いました。これはセールではなかったけど、レジに10パーセント割引券がたくさんおいてあって、1割引いてくれました。ルイ用に冬用の帽子と手袋、チャーリーにはかわいい室内履きとネックレス。合計30ポンド。

それから隣のASDAでルイの好きなギネスブック2010(毎年でる)が9ポンドと安く売っていたので買いました。

これはメインのプレゼントではなくて、おまけ的なプレゼントなんですが、ほんと、毎年のことながらお金がかかるなあ。でも普段は物を買うことがめったにないので、まあたまには良いでしょう。

二人は去年はサンタを信じてるようでしたが、今年はどうかなあ。チャーリーはまだ信じてるのかなあ。何が欲しいと聞いたら、ポニーと言っていましたから。そんなもの本当にサンタにもらっても困る。

ルイは望遠鏡が欲しいと言ってますが、「でも良い望遠鏡はとんでもなく高いから。」というと、そうか、じゃあ別のものにしようかなあと納得していたので、やっぱりサンタは信じてないようですが、でも信じてるふりはしてます。それがかわいい。

今日はチャーリーは学校の後、友達のハロウィーン兼誕生日パーティーに行きました。お母さんががんばって10分でフェイスペイントしてあげました。

2009年11月1日日曜日

結果


今日はチャーリーのダンスの最終日でした。4人で白鳥の湖の中のダンスを踊ります。けれど11歳以下というカテゴリーがなく(チャーリーは9歳、4人の中で最年少)、14歳以下に入れられてしまいました。だからある意味ではプレッシャーはなかったんですが、とにかく先生に恥をかかせないように踊らなければいけないというプレッシャーはありました。

最後の最後までリハーサルしていたのですが、ステップを誰かが間違えて覚えていたりとか、最後の最後までばたばたしていました。出番の15分前になってコスチュームをつける時間になったので、私は楽屋を出て劇場に戻って席に座りました。

しばらく待つと彼女たちの出番でした。とってもきれいな真っ白の白鳥のコスチュームと頭飾りをつけています。メイクもばっちり。

踊りは短くて1分強なのですが、とっても息があって間違いもひとつもなく、とてもうまく踊れました。今までで一番うまかった。短い踊りですが、動きが激しいので後半ははあはあいいながら踊っているのが劇場の後ろのほうでも聞こえました。

結果は残念ながら賞にもれましたが、まあ仕方ありません。これだけがんばってこれだけ上手に踊れれば、結果なんて問題じゃありません。先生を含めみながっかりしていましたが、今頃は皆元気になってるでしょう。

ダンスに限らずアートを志すなら、誰もを喜ばすことはできないと言うことははじめから肝に銘じておくべきでしょう。気に入ってくれる人もいれば気に入らない人もいる。ゴッホでもチャイコフスキーでもそうだったんだから仕方ありません。誰もを喜ばそうとか、人に気に入られることを基準にすると、芸術にはなりません。芸術の完成度はどれだけ自由に自分を表現できるかに比例しますから、人の目を気にしてる限りは、本物にはならないと思いますね。

そういう意味では、良い勉強にもなりました。

誰もを喜ばすことができないと言えば、ジョンとエドワード、今日の結果発表の番組をどきどきしてみていたら、無事に電話投票で通過しました。きゃーーーー!!!

新聞やネットのニュースによると、この二人昨日は風邪を引いて具合が悪かったそうです。それにもかかわらずあんなに元気なパフォーマンスをして、どんなにブーイングされようと新聞でけなされようとネットで反双子キャンペーンが広げられようと、嬉しくてしょうがないと言う感じで生き生きと楽しくがんばっています。

昨日のジャッジ、サイモンはまたまた二人の歌唱力のなさをけなしていましたが、もういい加減にして欲しい。この二人が一番歌がうまいと思って投票してる人はいないでしょうから、なぜそれにもかかわらず彼らがこんなに受けているのか、ちょっとは考えて欲しいですね。

私たちはわかってますよね。 昨日のショーの前のビデオダイアリーです。


http://www.youtube.com/watch?v=TEnOk5vbYnw

話してる内容は、ファンにありがとうだとか、次のパフォーマンスは(昨日の)今まで以上に演出がすごくて、練習中に顔を切ったとか、そういう話です。
「あしたは第4週目のライブショー。信じられない、すごくクールだ。しかもハロウィーンの夜なんて。普通なら家で仮装して近所のドアをノックしてるとこなのに。明日のショーはすごいからね。今まで以上の大規模な仕掛けがあるんだ。曲のタイトルはいえないんだけど・・・。」
と言いながら、We Will Rock Youのリズムを叩き始めます。その顔がいたずらっぽくてかわいいです。

イギリスのある有名な歌手は、「彼らが勝つことは間違いない。僕の家を賭けてもいい。」とまでいってます。そこまでの自信は私はないけど、彼らが落選したら、もうこんな番組見ませんよ。
さてところでこの写真、一体誰でしょうか?