2009年11月6日金曜日

人命救助クラブ

ルイとチャーリーは新しいクラブを12月から始めることになりました。「ビデフォード湾サーフィンと人命救助クラブ」と言います。というと何かと思いますが、これは人命救助の方法を習いながらサーフィンや海での安全を覚えるクラブです。と言ってもまだわかりにくいんですが、要するにサーファーになりたい人たちのクラブです。

冬の間にプールで泳ぎを鍛え、人命救助のテクニックを習い、ジムで体力をつけます。そして夏には海に入って海での泳ぎ方や救助テクニックを磨きます。サーフィンは習うのかどうか知りませんが、サーフィンするには海で泳げることが必須ですから、良い練習になると思います。どういうわけかこのクラブすごく人気があり、なかなか空きが出ません。ルイも1年以上ウエイティングリストに載っていたのですが、このたび入会できることになりました。チャーリー半年くらい待っただけですが、水泳がうまいので入れてもらえたのでしょう。

練習は冬の間は隔週の土曜日にプールで、夏になると日曜に海でするようです。それから競技会があります。競泳みたいなものですが、浮きを持って泳いだり、マネキンを引っ張って泳いだりするらしい。

料金は年会費が一人36ポンド。今の為替でいうと5000円くらいですが、実感としては7500円くらいです。安いでしょ。ほかにはユニフォームと水泳帽子を買わないといけないそうですが、ユニフォームはフード付のトレーナーのようです。

やっと待っていた甲斐があって入会できることになって嬉しいのですが、ちょっと問題があります。というかあるかもしれない。忙しすぎるんです。

ルイは週3回水泳のトレーニング、週に一度ラグビー、そして隔週でピアノとテニスを習っています。そして最近は平均すると月に2回くらいは土曜日に水泳の競技会があり、冬の間はほぼ毎週日曜にラグビーの試合があります。だんだん大きくなるにしたがって試合や競技会の遠征の距離が遠くなって、来月の水泳の競技会は車で2時間のブリストルです。あさって日曜はラグビーはコーンウォール州。

チャーリーは週に3回水泳、学校で放課後週に1度ネットボール部(バスケのようなもの)、隔週でピアノ、そして毎週土曜にバレエとダンスのレッスンに行きます。それから月に1ー2回乗馬のレッスンに行きます。チャーリーは年が小さいので水泳の競技会は今のところルイほどは出ないのですが、これも来年にはルイと同じになる。バレエもフェスティバルやパフォーマンスに遠くまで行くようになる。

忙しいのは子供たちは今のところ苦にならないようなんですが、私たち親が苦になってきた。毎週週末が忙しくて、月曜に学校に行ってくれるとほっとします。行く距離も往復200キロくらい運転することもありますから、ガソリン代が馬鹿にならない。

それだけではなく、もちろん月謝がかかる。ネットボールは無料、水泳、ラグビー、テニス、そして今度始める人命救助も高くないんだけど、バレエとダンスとピアノはかなりお金がかかる。そしてそれぞれユニフォームだとか、ダンスシューズ、ラグビーブーツなど道具もお金がかかる。(もちろんバレエが一番お金がかかります。)

時間的には今のところでぎりぎりと言う感じなので、この人命救助クラブを始めてみて、一体どんな感じがわかってくるでしょう。今は大丈夫としても、来年ルイが中学に進むと勉強もあるし、こんなにたくさんは出来ないだろうなあ。しかも水泳のトレーニングのセッションを増やすことになると、とてもほかのことまで。

それでルイに聞いていました。何かやめるとしたら何をやめるかって。水泳はもちろん一番大切。人命救助はこれからはじめるところだし、ピアノは好きだし、テニスかなあということでした。テニスも大好きなんですけどね。ピアノというかと思ったら、ピアノは続けたいそうです。

私なんて子供のときいろいろ習い事しても続かず、すぐやめたけどなあ。ルイはやめたいってぜんぜんいいません。昔柔道を習っていて、水泳のトレーニングと重なったので無理やりやめさせましたが、それもやめたくなかったそうです。

思うんですが、最近ってこういうクラブや習い事の先生って優しいんです。だから楽しいみたい。わたしが子供のころはどの先生も厳しくて、結局は先生が嫌で辞めていました。

チャーリーはバレエをやめたがってます。どうしてかというと先生が厳しいから。それならお金もかかるしやめさせれば良いんだけど、ちょっと迷うことにチャーリーは結構才能があると言われてるんです。だから先生も気合が入ってるし、プレッシャーも大きい。それにチャーリーは本当に嫌なのか、辞めたがっているのか、私も計りかねています。もしかしたら本当はバレエが好きなんじゃないかなあという気もします。でも先生が厳しいから嫌。

どうしたものかなあ。プロのダンサーやバレリーナになるには、ちょとやそっとの努力じゃたりなくて、とにかくその道に入れなければ生きている意味がない、どんなに苦しいレッスンでも苦にならない、3度の飯よりもバレエがすきというくらいでないとなれません。チャーリーはそこまでは意欲はないと思うんだよなあ。

また逆に2ヶ月くらい、レッスンをお休みにするのも良いかもしれません。しばらく休むと、またバレエをしたくなるということもあるかも。

明日バレエのレッスンなんですが、「行くの?辞めるの?」と聞いてもはっきりしない答え。物心ついたときから毎週行ってるから、バレエのない土曜日なんて考えられない様でもあります。明日、年末までの授業料を払わないといけないんだけど、どうするの?

明日バレエに行って、とりあえず様子を見るんだろうなあ。

4 件のコメント:

こんの さんのコメント...

あつこさん うふふ、お母さんの悩みですね
こういう楽しい?悩みは、いいですねぇ
っふふ 贅沢な悩み

お子さんたち、幸せですねぇ
こんなにいろいろと体験できるのですから
これからの人生を豊かなものにしてくれることでしょう

「今日の幸せ以上の明日はない」とかいうのがあるそうです

あくあ さんのコメント...

最近の子供たちは幸せっていうか、反面大変なような気もしますねぇ。うちの姪っ子も平日も毎日のように習いごとがはいってますよ。私たちの頃ってそんなにやってた?私はピアノとお習字くらいだなぁ。今役に立ってるかというと、まあほとんど全く・・。水泳はやってれば良かったと今思うけどね。今泳げないので。しかし何がその後の人生にいい影響を与えるのかやってみないとわからないからねぇ。

為替、ポンド高だった頃の方が実感に近いんですか?私はあの頃のポンドは異常だったと思うけどねぇ。地下鉄に乗るのに1000円くらいかかったし。今くらいで貨幣とそれで買えるものの価値が合ってきた気がするけど。

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、そうかなあ。楽しいと言う気はしませんね。お金はかかるし、時間はとられるし。

ルイの場合はどれも楽しいけれど何かをやめなければいけない。チャーリーの場合はあまり楽しそうではないバレエなのに、先生に見込まれてなかなかやめられない。

本当に悩んでるんですよ。

でもやっぱりこうかくと贅沢な悩みに聞こえますけどね。

Atsuko さんのコメント...

あくあさん、私もピアノやっていました。やめて後悔してるのはピアノだけですね。何かひとつだけでも楽器が自由に弾ければどんなに楽しいだろうと思いますね。

水泳なら今から習いに行けば良いのに。クラッシュコースに行けば数日で泳げるようになるでしょう。

為替はね。イギリスに来て以来平均1ポンド200円くらいなので、なかなかそれが抜けないですね。