2020年3月31日火曜日

コロナウィルスロックダウン9日目 散歩

国によってはロックダウン中は外出は、必要なこと以外は禁止、外での運動もダメ、犬の散歩もダメという国もあるようです。ロシアでは犬の散歩に限り、家の周り100メートル以内は可とか。100メートルですよ。

イギリスは今のところ、一日一回の運動のための外出はOKです。それで、最初は何がよくて何が悪いのかよくわかりませんでしたから、車に乗ってビーチやら風光明媚な場所に行く人が相次ぎました。我々もサーフボードを乗せて海に行きました。が、さらに厳しく(というか指示が明確に)なり、自宅から歩いて行ける場所で、散歩、ランニング、サイクリングなどと細かく指定されました。

それで諦めて、毎日散歩してます。散歩っていうと私は短距離をぶらぶらというイメージなんですが、イギリスで(特に田舎でかも)Walkといえば、かなりの距離を指すこともあります。

家の周りで1時間くらいで回れるルートが3つくらいあり、今日は新しいルート開拓のために地図まで広げていろいろ調べました。今日のところは時間がなかったので、1時間くらいの知っている場所に行きましたが、温かくなったら、お弁当持って半日くらいの距離にチャレンジしてみようと思います。

イギリスが運動OK,というかむしろ奨励してるのは、健康のためというよりも、多分メンタルヘルスのためです。確かに天気のいい日に1時間くらい歩くと、気分が違います。

うちは田舎でこういった点では恵まれていますが、ロンドンでも歩けば結構いろいろ面白い場所に行けると思います。ロンドンって案外歩くと狭い町ですから。

日本もいよいよロックダウンが近づいてきたという雰囲気なのでしょうか。妹に、ロックダウンとはどんなものか聞かれました。返事をちょっと編集して載せます。
今日の散歩。高いところに上ったので、360度見渡せました。

ロックダウンね、急に来る。まずイギリスでは、パブやレストランなどに行かないようにとのアドバイスがあり、それが規制に変わりパブレストランジム映画館などが営業停止。地下鉄は間引き運転。仕事は、医療やら食料品の流通・銀行以外は出来る限り在宅でということやったけど、在宅でできない仕事も、実際的には取引先が閉まってたり社員が隔離で出勤できなかったりで、閉鎖。一日一度運動のために外出してもいいけど、歩いていける距離のみ。運動は一人か家族とだけ。警察が車を停めて取り締まって罰金を課したり、ドローンが回ってる。食品の買い物はOK. こんな感じ。最初はみんな軽く抵抗してるけど、だんだん怖さが身近になってきて、今は抵抗もなくロックダウンしてる。


ちゃんと広げられなくてすみません。ではこちらもよろしくお願いします。


2020年3月30日月曜日

コロナウィルスロックダウン 8日目 オンラインヨガ

今日は朝から、オンラインヨガのコースを始めました。

ロックダウンのせいでレッスンを続けられなくなり、収入がとだえて困ってたのですが、政府が80パーセントを支払ってくれることになりました。が、支払いは6月以降ということで、やっぱり取りあえずは困ったことです。それでオンラインレッスンを始めることにしました。今週と来週は無料です。

初日の今日は、59人もの生徒さんが参加してくれました。誰でも参加できるレッスンなので、知らない人とか、インドから参加してくれた人もいました。明日以降もぜひ参加して欲しいものです。

午後は散歩に。散歩と言っても、5キロ以上歩かないと面白くない。家から5キロのループは二つあるのですが、今日は地図を開いて、新しいルート開拓。多分7-8キロは歩きました。

子供たちは日本語を練習したがっているので(普段は英語の会話)、散歩の最初の30分は日本語で会話することに決めました。果たしてロックダウンが終わるころには上達するか?

しかし、大きい声では言えないですが、ロックダウン自体は、私のような家にいるのが好きな人間にとっては、政府からお給料もらって仕事もあんまりしないで何か月も家にこもっていられる、またとない人生のボーナス のような感じです。だ、この「政府が収入を補償してくれる。」といのが鍵で、これがないととんでもない大変なことになっていると思います。日本やその他の国でも、同じような制度ができるといいんですが。

が、コロナウィルス自体は大変なことになってます。もうニュースも怖くて見れない感じ。昨日は、お医者さんが二人感染して亡くなりました。うちの子供たちは二人とも医学部で、まだ1年と3年なので休校以外は影響はないのですが、最終学年だったら、来月にでも繰り上げで、現場に駆り出されるそうです。このブログにコメントくださる方のご子息も若いお医者さんなのですが、医療関係者の防御服が不足してることで、本当にご家族の方は心配されてます。検査が遅れていることで、医療関係者やその家族にそれらしい症状が出ると、コロナかどうかわからないままに自己隔離ですから、現場での人手不足も大問題です。

晩御飯のあと、勇気を出してテレビ見ます。
草笛を吹く二人。すっかり童心。




ではこちらもよろしくお願いします。





2020年3月29日日曜日

コロナウィルス ロックダウン7日目 病院の増設と政府からの食料品の配達

今日は日曜日。ですが、6月ごろまでは、しばらくは毎日日曜日。イギリスでは、完璧なシステムとはとても言えないのですが、大半の被雇用者と自営業者は収入の8割を政府が支給することになり、外出費交際費などがかからなくなる分、今まで大差ない感じで家計を賄えるかなあという感じになりました。なので、腹を据えて、これは3か月くらいの、出歩けない有給ホリデーととらえることにします。

読みたい本とか、いろいろ家にこもってできることは山ほどあるんだけど、そろそろロックダウンが解除されようかという武漢の人が、「時間は案外すぐに経ち、やりたかったことが出来なかった。」と言ってました。本当、本気で3か月頑張れば、楽器を弾けるようになったり、外国語を初級レベルくらいマスターしたりできるかもしれません。私は今のところ、この時間をガーデニングと、日ごろご無沙汰している人へのメール、このブログなどに費やしてますが、もっとピアノの練習とか本を読んだりとかするべきですね。

武漢で、1週間くらいで1000人収容の病院が建ったことが話題でしたが、ロンドンでもエクセルセンターという、まあ日本でいえば大阪城ホールとかそんな感じのコンサートホールが、急遽ナイチンゲール病院という病院になります。 まずは500床、最終的には3000とか4000とか言ってました。そして同じく、マンチェスターとバーミンガムにも急設の病院が出来ます。

それと、症状が出たり、老人や免疫力が弱い人で家を出られない人は、政府が薬とか食料品とかを届けてくれるサービスが始まったとのことです。

私は今日は、明日からのオンラインヨガに備えて、のんびりというかだらだら過ごしました。散歩に行くと、やっぱり人はいないんだけど、もともとあんまりいないから、本当に普通とあんまり変わりません。ロンドンではすごく非日常だとのことです。

ロックダウン初日は、メッセージとかグループチャットとかソーシャルメディアとかすごい賑わいでしたが、昨日あたりから静か。みんなそろそろ嫌気がさしてきたのかな。 うちの子供たちまで、ちょっと食傷気味と言ってましたから。

今週はいろいろありすぎて、よく眠れなかったし、メディテーションも30分も座ってる割には全然集中できなくて時間の無駄という感じでした。明日から生活のリズムを整えて、頑張ります。

ではこちらもよろしくお願いします。

コロナウィルス ロックダウン6日目 オンライン会議

コロナのせいでヨガのレッスンの仕事を続けられなくなったので、オンラインレッスンの開発を今週はしていました。生徒さんやExtinction Rebellionのボランティアを募って、4回テストをしたのですが、大体自信が出てきたので、月曜から2週間、毎朝オンラインで無料レッスンを提供します。

やり方は自信がついたのですが、唯一の気がかりはインターネットの接続。田舎なので、スピードが遅く、今は家族が多いので、時間をずらさないと会議などはできません。

Zoomでの会議ect.コロナの前は2度参加したことがあるだけだったのですが、今週だけで、自分が主催をしたイベントが5回、参加した会議やレッスンが4つです。知り合いのおばあさんが、インターネットやソーシャルメディアに感謝する日が来るとは思いもしなかったわと言ってましたが、実感でしょう。

今日の午後は、Extinction Rebellionの大きな会議があったのですが、普段なら浮き浮きと参加するんですが、今日はいやいやという感じでした。参加者はやや少なめで、会議自体はうまく進んだのですが、なんか疲れるんですよね。午前中に1時間Zoomピラーテをやったからか、もうスクリーンを見る体力がなくなった感じ。1時間をちょっと過ぎたあたりで、言い訳を作って退散しました。ヴァーチュアルに対する集中力が足りない感じです。

そしてそのあとは、無理やり息子ルイを連れ出して、村の散歩。政府からのロックダウンはさらに厳しくなり、家の近くでしか散歩やランニングをしてはいけないことになったので、村の周りを5キロ弱歩きました。このロックダウン、最短でも6月までとのことなので、それまでには相当歩きつくすことでしょう。海まで片道4-5キロなので、そのうち海まで歩いてみようと思います。

写真は散歩の時のもの。この道は時速60マイル(100キロ弱)の国道です。今日はほとんど車は走ってませんでした。

月曜からの無料オンラインヨガ、イギリス時間で、月曜は午前11時半から、火曜以降は10時から30分です。イギリス以外からでも参加できるはずなので、興味ある人はこちらにリンクが出てますので、参加してください。日本との時差は8時間なので、月曜は午後7時半、それ以降は6時です。

ではこちらもよろしくお願いします。

2020年3月28日土曜日

コロナウィルス ロックダウン5日目 食料品買い出し

昨夜のニュースは、夜の8時に国民が窓や表に出て、NHS(国民医療サービス)で働く人たちのために拍手をするというイベントがありました。私たちも窓から拍手して「NHSありがとう!」と叫んだのですが、田舎なので、多分誰も聞こえなかったんじゃないかな。テレビでその光景をあとで見ました。いいことだとは思いますが、イタリアの、あの情緒ある窓から人々がタンバリンやギターやアコーディオンを奏でたり、オペラシンガーが歌ったりしたのと比べると、まったく趣にかけましたね。ちなみにお医者さんの知人は、感謝してくれるのはいいけど、拍手よりも、マスクやゴーグルなどの防御服をまずくれと言ってました。個人的には、道の両側に人々が立って(家の前)拍手するのは、なんか戦に行く兵隊を送ってるようで、ちょっとぞっとしました。

そして今日のニュースは、首相のボリスジョンソンと厚生大臣が陽性と発表されたこと。プリンス・チャールズも陽性とのことで、明日以降、政治家や王室関係者が多く陽性と発表されるかもしれません。クイーンが高齢(94歳)なので、気になりますね。まあ、別に王室には興味ないんですが、やっぱりこの状況で亡くなると、葬式とか、次の王様の戴冠式とか、それどころじゃないじゃないですか。

私は、今日はちょっと重い腰を上げて、食料品の買い出しに行きました。家に食べ物はたくさんあり、あと1-2日は行かなくても大丈夫だったんですが、週末に混むと嫌だなと思って行きました。ロンドン郊外に住む友人は、スーパーに行くと人数制限があり、中に入れるまで外で、2メートルの距離を開けて並ばされ、小一時間待ったと言ってました。それで覚悟していったのですが、別に何の制限もなく、中も結構普通でした。ちょっと品薄の物もありましたが、小麦粉もトイレットペーパーも卵もパラセタモール(解熱剤)もちゃんと売ってました。田舎だからかなと思っていたら、同じ町でも別のスーパー(テスコ)では人数制限があったそうです。

あとは、ガーデニングやヨガをして過ごしました。オンライン・ヨガやオンライン・レクチャーなど、家族みんながしますから、インターネットがやばいことになり、今日はロータ表を作り、家族みんなの重要なオンライン会議やシンポジウム、ヨガ(仕事)などを書き込んで、調整するシステムを作りました。大学生の子供たち二人。大人4人が久しぶりにまた一緒に暮らすには、 いろいろ調整が必要です。まだみんな仲良くやってますが、来週からデイブ(お父さん)が仕事が閉鎖ということで、本当に昼間から家にいるらしく、ひえ~~~😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱って感じです。

ではこちらもよろしくお願いします。

2020年3月26日木曜日

コロナウィルス ロックダウン4日目 チャーリー再びロンドンに

土曜日にロンドンから子供たちを連れ戻したかと思ったら、また今日娘チャーリーが、今度は寮を引き払うことになり、お父さんデイブと一緒にロンドンに。片道4時間くらいかかります。混んでるときは6時間くらいかかることもあるんだけど、今日は、たった5日前にロンドンに行った時よりもさらにすいていたそうです。高速道路のサービスエリアも、土曜日は座る席こそなかったけど、KFCとかバーガーキングとか開いていましたが、今日はサンドイッチなどの食べ物を売る店が開いてるだけで、停まってる車もほとんどなかったそうです。

二人とも土曜日は、「とりあえず実家に帰ってちょっと様子を見て今後の動きを考えよう。」という感じで、身の回りの物だけで帰ってきたのですが、今日はチャーリーはロンドンを引き払うことになり、ちょっと悲しい日となりました。9月からちゃんとまた新しい家を見つけて新年度を迎えられることを祈るばかりです。

息子ルイは、田舎に帰って来たくなかったので、本当に渋々身の回りの物だけで帰ってきたのですが、こうなってはもうロンドンに戻るなどしばらく無理ということを本人もわかってきたようで、今日はついでにチャーリーとお父さんはロンドン南のルイの家によって、大学関係の重要なポートフォリオなどを持って帰ってきました。(ルイは普通の借家なので、家財道具はそのまま)。

警察が車を停めて、本当に必要があり出かけているのかをチェックし始めました。それで、念のために、大学寮から来たメールをプリントしてもって行きました。確かに警察はあちこちで見たんだけど、幸い停められはしなかったそうです。

家に残った私は、今日は天気も良かったので、ガーデニング。ちょっと遅くなったけど、玉ねぎとソラマメを植えました。植える前に普段なら有機肥料をまくのだけど、買いに行けないから、今年は肥料無しかなあ。。。。と思っていたら、もっとやばいことに気づきました。毎年使う有機のナメクジキラーも多分買えません。ということは、素手でのナメクジとの闘いか?

最近はこのブログからもちょっと遠のいていましたが、時間もちょっとできたことだし、数か月にわたって家にロックダウンなんてことは一生に一度しかないだろうから(と願う)、まめに記録を書くことにしました。明日以降もよろしくね。

ちなみに明日は、食料品の買い出しの予定。ちょっと怖いです。

というわけで、こちらのクリックもついでによろしくお願いいたします。

コロナウィルス ロックダウン3日目

イギリスは秋から6か月くらいずっと雨が降り続いたというのに、ここにきて急に晴天になりました。なのにロックダウン。

外出は最小限に。ただし一日一回の外での運動は奨励ということなので、今日は子供たちをサーフィンに連れて行きました。

が、サーフボードを積んで車を運転するというのは何とも目立つので、人目を気にしながらでした。時間にしたら10分もかからない距離なんですけどね。

ビーチについたら、人はほんのりといました。ここは夏休みでも、週末でない限り混んだりしないのですが、人出は普段と同じくらいかな。サーフィンしてる人も10人くらいいました。ビーチ自体は1キロ以上あるので、もちろん接触はなし。

サーフィンをしていいものかどうか。これは地元では(サーフィン人口が多い)ソーシャルメディアで話題になってました。眉をしかめる人が多いようです。

夕方ニュースを見ると、デボンの警察が、「車に乗って出かけて運動するのはだめです。」と言ってました。実際に車で人のいない森や、こういったひとけのないビーチにいったら、絶対に人との接触はないので、買い物するより100パーセント安全なんですけどね。理由は「チーム精神に反する。」ということでした。空気を読めってことのようです。

私、空気を読むのが苦手、、、というか、そのそこはかない圧力がすごく嫌いなのです。それで日本を逃げてきたようなもの。でもイギリスも今はそんな感じです。多分、戦争中とかそんな感じだったんじゃないかと想像します。

ま、しょうがないです。これで車でビーチに行くのはしばらくおしまいのようです。

・・・・・が、実は我々の家、3キロくらい歩くと海にたどり着けます。そこまでサーフボードを持っていこうと思えばできなくもないんですが、そこまでの熱心さはないです。どちらにしても、都会に住んでる人たちには申し訳ないようなことではあります。この夏、ほぼプライベートビーチ状態になりそうです。

ではこちらもよろしくお願いします。

2020年3月23日月曜日

コロナウィルス、ロックダウン初日

前のポストを書いたのが8日前。その間にいろんなことが起こってしまいました。

イギリスでは毎日のように小出しに国民生活の制限が出されています。今のところは、

パブ、飲食店、劇場、映画館、ジムすべて閉鎖。
外出は必要最小限にとどめるようにとの通達。
人との距離は2メーターを保つこと。
学校は休校。GCSEとAレベル(センター試験のようなもの)キャンセル。
ビジネスは在宅勤務。

が、ただいま国会審議中で、今晩発表があるそうです。

それで私個人の生活も大きく影響を受けました。まず失業。ヨガの先生なのですが、レッスンはすべてキャンセルです。

ロンドンの大学に行っている子供たちを連れて帰ってきました。大学が9月まで閉まったし、 ロンドンのほうがリスクが高いうえに、いつ帰れなくなるかもわからないから、取りあえずスーツケース一つで帰ってきました。しかもこの昨今のパニック買いだめで、二人ともスーパーに行けど、パンも卵も牛乳もチーズも、何も買えず、食べるものもありません。ルイはトイレットペーパーまで切れてました。😱😱😱😱😱

仕事は、政府はいまのところ自営業には何の援助もなく、このままでは餓死ですから、オンラインレッスンを開発中です。

うちはすごい田舎で海に近いので、昨日も今日も海に散歩に行きました。が、都会から人が田舎にやって来たり、都会の公園が混んだりで、今晩には外出禁止令が出るだろうといわれてます。

イギリスは温暖化で秋から雨が降りやまず、やっとこの週末晴れたかと思ったら、これですよ。

実は私は、ヨガの閉鎖を余儀なくされて以来、収入がなくなることもあり、相当落ち込んでいたのですが、考えてみたら子供たちも、ロンドンでの楽しい大学ライフがストップになり、いろいろ不安だったり残念だったりを我慢してるんだなあと思い当たり、気持ちを切り替えました。

みんないろいろ不便や不安や困難を抱えています。受け止めて心の平和を保つしかないです。

ま、とはいえ、天気はいいし、家族も久しぶりに集まったし、身の回りでは特に大きな困難はないです。今のところは。

ではこちらもよろしくお願いいたします

2020年3月15日日曜日

コロナウィルス、イギリスは我が道を行く

ヨーロッパじゅうが学校閉鎖、ロックダウン、国境閉鎖となっている中、イギリス政府は先週の木曜に記者会見をし、当面これといった制限はなしという発表をしました。

これまでと変わったことは、 

1. 封じ込め政策から、遅延政策に変更。
2. コロナウィルスの症状が出ている人は、重症でない限り医療機関にはコンタクトせず、家で1週間自己隔離。
3. 学校閉鎖、イベントキャンセル、ロックダウンは、必要に応じて取り入れるがまだ時期尚早。

これだけです。これだけでも相当世界の他の国とは違う方針で(でも妙に日本とは似てる気がします)、学校を閉鎖しろとか大きいイベントをキャンセルしろとか、いろいろ批判もあるのですが 、そのうえ、「集団免疫」という話を持ち出したので、さらに批判の声が上がりました。

つまり、これは最悪国民の80パーセント近くがそのうち感染することは避けられないことで、国民の60パーセント以上がいったん感染して免疫をつけることで、残りの40パーセントを守ろうという方針です。

これはどう考えてもリスキーな政策です。集団免疫というのは、予防注射の話でよく出てきますが、注射で免疫ができた人からは移らないけど、実際にコロナウィルスに感染した人は他の人に菌をまき散らしてしまいます。つまり集団免疫ができる過程で、多くの人が感染して、多くの人が死ぬであろうということです。

そして、コロナウィルスがどういうものがよくわかっていないので、実際に60パーセント以上の人が感染しても、それが集団免疫にはなるとは限らないとの批判もあります。一度治ってまた感染した人がいるというニュースも出ていますし、もしかしたらインフルエンザのように毎年変化して、来年には全く免疫がなくなってるという可能性もあります。

というわけで、イギリスのやり方は、国内外から批判されているし、 WHOも批判的なようです。

が、私はイギリス政府の考えてることもわかるんですよね。イギリスのような政策を取ってもイタリアみたいにロックダウンしても、結局80パーセントくらいの人が速かれ遅かれ感染すると思うのです。政府は多分、これは水ぼうそうのような、感染力が非常に強く、ほぼ全員が感染する病気だと思っています。感染を止めることはできないので、とにかく何とか感染のスピードを遅くすることだけを目指しているのだと思います。

中国やイタリアのようにロックダウンすると、取りあえず落ち着くけど、一体いつまでロックダウンするのか、いつになったら通常通りになるのか、誰も知らない。イギリス政府はこれは長期戦と考えています。となると、まだロックダウンするのは早いと思っているようです。何しろ何か月もそうなるかもしれないし、はじめはよくても、だんだんだれてきて、人々は活動を始めるだろうし、一番最悪の時期にだれてくると一番問題です。

そして経済。経済って言うと、「この非常危機に経済なんて」と思うかもしれないけど、多くの人にとっては死活問題。レストランやカフェなど、1か月も閉鎖になったら倒産です。飛行機会社も旅行会社もすでに相当危ないといわれていますよね。私ですら、ロックダウンになると仕事が出来なくなって、収入がなくなります。(これは確実に起こることなので、個人的に本当に困った問題です。)特にイギリスは、保守党政策で日本でいえばバイト的パート的立場の人が多くなったので、そういう人はあっという間に家賃が払えなくなってホームレスってことになりかねません。だから、ロックダウンをできるだけ先延ばしにしたいといのは、無理もないことです。

私のヨガのクラスですが、先週までは生徒さんが少ないってこともなかったのですが、明日からどうなるかなあ。イースター休みまであと2週間。何とかレッスンを閉鎖せずに続けたいんだけどな。

ところでオリンピックですが、日本政府って本当にまだできると思ってるのかな?そんなの絶対にありえないと、欧州に住んでいると感じます。

ではこちらもよろしくお願いします。


2020年3月14日土曜日

いろいろ発芽しました。

皆さまどうお過ごしですか?私は、朝から晩まで、コロナウィルスのニュース見てます。怖いというのではなく、まるでSFの映画の一場面みたいで、目が離せない感じ。

それで、時々自分を節してテレビを消して携帯を置いて、庭に出たりピアノを弾いたりしてます。(あ、仕事もまだしてます。生徒さんはまだ来てくれています。)

今日はそれで、コロナ以外の話。

前に書いたけど、庭に大量に木を植えようという長期的計画をしてます。 ある団体から今年の秋に100本もらえることになりましたが、自分でも種を集めて育てる計画をたてました。

それで秋に種を集めて、必要なものはインストラクションどおり、土と砂に混ぜて冷暗所に数か月 置いておきました。そろそろ植える時期です。

秋に直接植えた樫の木は、いくつか発芽しました。小屋に置いていた種は、プラタナスと、Hazel(ハシバミ)が発芽の気配が見えたので、小さい鉢に植えました。それと、ダメもとで冷暗所に置いておいた桃(しかもイギリスで見るドーナツ桃)が発芽しました。これはイギリスで育つのかどうかも不明ですが、現在この寒さでしっかり育ってます。

多分植木鉢で2年くらい育てるんだろうけど、そうなるとそれはそれで、世話が大変そうだなあ~。

が、楽しいです。トトロの世界ですね。

ではこちらもよろしくお願いします。

2020年3月9日月曜日

コロナウィルス感染者数と検査数、日本とイギリス

コロナウィルスの感染者数ですが、現在日本は530、イギリスは321とのことです。

イギリスはほんの数日前は20人台だったので、本当に急に増えましたね。ここ数日は、どこで見つかったとか、どういう経緯で感染したかという報道も無くなりました。しても意味がないってことなのでしょうね。昨日は270人くらいだったので、50人くらいの増加かな。死者数は5人です。

日本は死者数は9人です。

ダイアモンドプリンセスから人が出てきたとき、これはやばいなあって思ったのです。そこからイギリスに帰ってきた人たちは、イギリスでまた14日間の隔離でしたが、日本人はそのまま自宅でしょ。そして外国に帰国していった人たちが何人も感染していたというニュースが出てましたから、 こりゃあっという間に日本に広がるなって思ってました。

が、意外にも少ないなっていうのが私の印象です。

日本人は元々この季節は花粉症でマスクする人が多いし(イギリスではマスクをする人は見かけない)、もともと日本人のほうがきれい好きだから、手洗い等がもっと徹底しているのでしょうか。(感染した人が不潔という意味では全くないです)それと、日本はハグしたりキスする習慣がないのも、幸いしてるのかもしれません。でも、ご存知の通り、日本のラッシュアワーは世界中に知れているほど強烈だし、ヨーロッパに比べて、どこに行っても混んでるなあって感じはするので、その点は危ないと思うのだけど。

それで、日本では検査されていなくて数字に入っていないだけで、実際にはもっと感染者がいるのかなとも思いました。

そう思って調べてみました。イギリスは今までの検査数は2万5千くらいです。日本は今日の時点で検査数は7347.イギリスの3分の1くらいです。どの時点で検査するかによりますが、検査数が3分の1ということは、感染者数もこの3倍の可能性があるのでしょうか?

コロナウィルスの問題は、個人レベルだけではなく、国の医療システム、経済、教育、金融などの問題でもあり、その対処も国レベルになりますから、しっかりとしたリーダーシップが必要となります 。その点、日本は政治が弱いから、弱点も大きいと思います。ヨーロッパではイタリアが打撃を受けてますが、イタリアも日本以上に政治力のない国。それも今回のことと関係あるのかないのか。。。、

そんなこと言いだすと、アメリカも無茶苦茶心配です。アメリカは特に医療システムが脆弱だし(社会の弱者はアクセスできない)社会保障もヨーロッパほど整ってないから、体調が悪くても働かざるを得ない人とか、コロナかなと思っても検査を受けれない人もたくさんいるだろうなあ。しかもトランプ。

ま、イギリスも今のところは、特にこの田舎では、別にいつもと変わったことはありません。ヨガのレッスンも生徒さん来てくれてます。コロナウィルスよりも、買いだめで店から物が消えたことのほうが、みんな心配しているような感じ。

今日のところの報告はこんな感じです。

ではこちらもよろしくお願いします。


2020年3月7日土曜日

コロナ関係の買いだめ

ちょっとご無沙汰してるうちに、イギリスでもコロナウィルスの感染者の数が急増しました。3日くらい前から倍増するようになり、今日200人を超え、死者は2人ということです。

日本でも、というか世界中でトイレットペーパーの買だめが話題になってますが、イギリスも昨日はニュースでその話題が出てました。

買だめ、品切れと言えば、まず最初に感じたのはマスク。まだ1月の末だったのですが、娘がアマゾンでマスクが200ポンドで売ってると連絡してきました。イギリスではマスクをする人は見ないんだけど、中国人も多く住んでるし、買いたい人はたくさんいたのかもしれません。それで私も、ちょっと値段が下がった時点で、一応すぐに届く10枚と、中国から1か月くらいの納期で送られてくる50枚を注文しました。

イギリスではマスクしてる人はいないのですが、イギリス人の友達に「実は私マスク買ってる。」と言うと、その友だちも買ったと言ってました。念のために買ってる人は案外いるのかもしれません。

同時にハンドジェルをいくつか買ったのですが、その時は全然問題なかったのに、今週くらいからすっかり店から消えました。

その後、インドがジェネリック医薬品の輸出を制限するというニュースがあり、日本でのトイレットペーパーの買占めの話も聞いたので、解熱剤とトイレットペーパー、ハンドソープ、除菌シートなどを念のために買っておきました。

そして昨日金曜日。必要なものがあったのでスーパーに行き、ついでにもうちょっと解熱剤を買おうとしたら(法律で一度に16錠パックを二箱しか買えない)、すっかり空っぽでした。トイレットペーパーもほんのちょっと残っていただけ。ハンドソープもありませんでした。

レジに並んでいたら、レジのところに解熱剤が置いてあるのに気づいて、「こんなところにあるわ」と娘に言うと、あちこちから人が集まって、手が伸びてきました。

周りの人を見ると、大量に缶詰とかロングライフミルクを買ってる人はいませんでしたから、「まあ売ってるうちに、ちょっと多めに買っておくか。」って感じみたいです。(しかし考えてみれば、食料品の買いだめは、実はブレクジットの前に何度もやったので(日程がどんどん延期になったので)、その時の食料品がまだ家にある人は多いのかも。)

だって2週間の自己隔離とかなったら、いきなりいろいろ困るし、もしも急にコロナが蔓延が拡大したら、流通も人手不足で品薄とか品切れとかも十分あり得るし。

でも、こうしたパニック買いの心理って、コロナウィルスというよくわからないものに生活を大きく脅かされるという不安感から、取りあえず何かできることをして備えたいっていう感じじゃないでしょうか。

でも本当はよくないんですよね。イギリスには低所得の人が多く存在して、そう言った人たちは週ごとにお金やお給料を受け取るから、そうそう買いだめはできないし、お金をもらって買いに行ったらもう品切れってことになると、すごく困るだろうし。

解熱剤のように、ハンドソープとかハンドジェルとか、一人二つとか制限すればいいのに。

ではこちらもよろしくお願いします。