2016年9月29日木曜日

田舎暮らし

私が田舎に住んでいると言うことは、このブログを定期的に読んでくださる方たちならご存知と思うのですが、どのくらい田舎か、例を挙げてみようと思います。

まずバスが日に5本くらいしかありません。(でもあるだけマシな村です)。終バスは5時45分。日曜はバスなし。村にはバス停はなく、どこでも降りれるし、どこでも拾ってくれます。

一番近い電車の駅は車で30分先。

春に鳥の巣にやられます。今まで郵便受けの中に巣を作られたり(これはちゃんと育ちました)、暖房のボイラーの煙突に巣を作られたりしました。屋根裏部屋にカラスか何かの卵が落ちていたこともあります。

たまにですが、庭に野生動物が入ってきます。鹿に若い桜の木を食べられて、枯れたこともありました。狐、ハリネズミなども、めったに見ないですが常連です。

そして庭に牛が10頭くらい侵入してきたことも、隣の馬がうちの庭に逃げてきたこともありました。

歩いていけるファシリティーがありません。村には郵便局どころか、店ひとつないです。ですが月に一度図書館のバスが来て、これは家から30歩くらいの場所に停まります。

この季節になると、ほぼすべての家にりんごの実がなり、ただのりんごやその他の収穫物が廻ってきます。道端では、ブラックベリー採りをしている人を見かけます。

庭に雉が入ってきて、庭を荒らす。雉を見ても、きれいとかかわいいとかぜんぜん思いません。ただの害鳥。この季節になると、雉狩の鉄砲の音をよく聞きます。それもなんとなく切ないです。

木に鷹や隼が止まっていたり、ふくろうが飛んでいたりする。

インターネットが遅い。会社によっては携帯電話の電波が届かない。

カーナビで家にたどり着けない。村全体がおなじ郵便番号のため。

村に通りの名前が無い。家は番号がなく、それぞれの家に名前がついている。

ポストまで手紙を入れに行かなくても、郵便屋さんに 渡せば郵便局に持って行ってくれる。(昔、Japanese yoga teacher, Bideford(街の名前)だけで郵便が届いたことがありました。)

村に多分20代の人は一人もいない。多分70歳以上が40パーセントくらい。

こんな感じです。これ以上の田舎に住んでいる人はぜひレポートしてください。

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こんな感じです。

2016年9月27日火曜日

委員会とかボランティアとか

ロンドンに住んでいた時は、500件くらい入っている大きいアパートメントブロックに住んでいました。ここには住人で出来た委員会があり、いろんな費用の徴収だとかポーターの採用、支払いなどを手がけていました。

知人がこの委員会に入っていたのですが、年に一度総会があり、住人全員が招待され、委員会を投票します。一度誘われて行きましたが、結構多くの人が来ていました。その時に、ぜんぜん自分の得にならないのに、どうしてわざわざこんなことをしようと思う奇特な人がこんなにいるのだろうと思ったのを記憶しています。

時は流れデボンの田舎に引越しして、子供が3歳のときから幼稚園(Play group)に行き始めました。これも委員会で経営されていて、保護者が年に一度の総会で委員会を選出し、委員会が保母さんたちを雇い、料金を集め、その他の雑事をすべて行います。田舎の幼稚園で園児は30人強しかいませんから、4分の1くらいの父兄が委員会に参加してました。これは私も二人の子供合計、4年間も続け、そのうちの2年は会計全般を請け負いました。

他にはPTA,学校関係の委員会、水泳クラブの委員会、ラグビークラブの委員会などに携わりました。

イギリス人って、本当に委員会やボランティアによく関わっています。日本でも町内会とかありますが、これってごく数人の物好きな人がいて、あとは 義理や持ち回りでやる人達ではありませんか?

ボランティアは最近ではよく聞くようですが、若い人達も参加しているのでしょうか。

イギリス人ってどうしてこんなにボランティアとか委員会とか運営委員とか、面倒で時間を取られることに参加するのかなあと、自分も参加しながらも不思議に思っていました。

それが最近になって息子が大学受験の願書を整えるのにしたがって、だんだんわかってきました。

大学の受験に有利なのです。ボランティア活動だとか、学校での委員会、運営委員などでの活躍が、医学部受験では重要な要素です。医学部以外でも、 競争の激しい学部は、そういった勉強以外の活動が明暗を分けます。

ルイもライフセーバーのクラブのコーチやら園芸セラピーのボランティアとか、学校内での委員会などに参加しました。目的はもちろん大学入試のためです。

でも今ではどれも積極的に、楽しんでやってます。特にライフセーバーなんて、日曜の朝の9時からなのに喜んで参加し、受験が終わっても続けると言ってます。そして受験の名目だけでなく、彼自身も私から見てもかなりこういった活動を通して成長したのがわかります。

日本の大学も、こんな風にボランティアや学校や社会での積極的な活動をもっと評価して、入学の基準にすればいいのになあと思います。その本人にとっても成長の機会だし、社会にとってもいいことだし、まさに一石二鳥と思うけど。

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2016年9月25日日曜日

初心を貫くテクニック

先日テレビで、お医者さんが、長期的に薬に依存している患者さんを、運動などのプログラムを処方して薬を減らしたりやめさせたりする番組を見ました。

患者さんは、高血圧や糖尿病のグループ、うつ病、原因不明の慢性的腰痛の3つのタイプで、それぞれウォーキング、湖での冷たい水での水泳、カンフーをすることになりました。結果は、番組になったくらいですからご想像の通り、全員薬をやめたり減らしたりし、しかも薬に頼っていたときよりも元気になっていました。

このお医者さんが強調していたのは、サポートの必要性です。運動しろだとか減酒しろだとか、言うのは簡単だけど、最初はその気になって始めても、継続するには何かのサポートなしては無理だと言うことでした。

上記の例では、高血圧と糖尿病の患者さんはグループを作って週に3回一緒にウォーキング、冷水水泳はスイミングの先生がパートナーとなって一緒に泳ぎ、カンフーの人は先生とマンツーマンのレッスンを受けてました。

特に目新しいことではないのですが、私には目からうろこが落ちるような瞬間でした。

人間って弱いもの。毎日新しいことがいいことも悪いことも起こるわけだから、初心をいつまでも忘れないでいるのは並大抵のことではないです。だから、他の人達の助けが必要ってことなんですね。

私の職業はヨガの先生です。ヨガは今はネットでもいろいろ習えるし自分で家ですることも出来るけど、レッスンに来ることで継続することができている人もたくさんいるということです。(というか、一人で自宅でヨガを続けるのは簡単なことではありません。)先生である私からのサポートもあるし、レッスンで出来た友達のサポートもあるし、毎週何曜日という習慣が助けになってもいると思います。

家族でも同じことかな。特に子供たちの場合は、ピアノの練習だとか勉強だとか。ま、親がうるさく言うっていうのはよくないけど、 そこはバランス見ながらサポートする必要があるわけですね。そして問題が起きた場合、友達関係とか学校のことで悩んでいたり、もうちょっと深刻なメンタルヘルスの問題などが生じれば、それこそ家族の温かいサポートが必要になってくる。

この「温かい」って言うのは常套句だけど、相手を攻めず追い込まず、出来るだけその立場に立って、一緒にがんばってあげる。言葉どおり「支えになる」ことが肝心なのでしょう。誰だって一人で苦しみたくない。

これは昨日の「動機」について書いたこととも関係あるんだけど、なにか長期的に成し遂げようと思えば、誰かからインスピレーションを受けたり自分の体験から学んだりと、強い動機を持つことが必要です。そしてその動機が薄れそうになったときに後押ししてくれる人間やシステムなどのサポートが、継続の秘訣だと思います。

私もたとえば新年の抱負などと立てたりすることがありますが、それがいつの間にかうやむやになってしまうのは、サポートのことを考えてなかったからかな。計画を立てると同時に、動機が薄れたときにも続けられるようなシステムを考えるとうまく行くのでしょうか。

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2016年9月24日土曜日

動機

最近読んだ本に、動機のことがありました。

何か動機があり、行動に移す。これが普通ですよね。たとえば、健康になりたいから、何か新しいことを始めたいから、運動したいから、痩せたいから、リラックスしたいから、インド哲学に興味があってもっと知りたいから、ヨガのクラスに来る。

科学的実験によると、これは必ずしもそうとは限らないそうです。つまり動機が行動につながるだけでなく、行動することによって動機が生まれると言うのは、証明されているらしいです。

たとえば、ヨガをしたかったわけじゃないんだけど、友達に連れられていったとか、たまたまジムに言ったらエアロビクスの変わりにヨガだったとか。行動してしまったことが動機につながることが多いそうです。

ヨガに行き始めても、しばらくすると今日は疲れているからとか、外に出る気がしないとか、ちょっとしたことで動機はくじけてしまいます。でも、そこを無理してでもヨガに行くと、大体の場合、ああ、やっぱり来てよかったということになります。行動が動機の先に来る例です。

継続は力なりといいますし、実際にそうだと思います。でも人間の動機なんて簡単なことで薄れたり消えたりしてしまうもの。と言うことは、何かを成し遂げたい、何か継続することが自分にとって重要であると決めたなら、動機がなくても 続けられるシステムを作ることが大切なんでしょうね。

ヨガの例なら、自分で一人でヨガをするよりは毎週同じ日にレッスンに通うほうが続きやすいし、しかも前払いしたほうが続きやすい。ピアノなど楽器の習い事は、自分で練習して上達することも可能だけど、毎週レッスンがあるほうが続く可能性が高い。ランニングなら一緒に走る人がいるとか、ジムならやっぱり何ヶ月も前払いするとか誰かと通うとか。

私はメディテーションを平日毎日しますが、これは歯磨きのように毎日のルーティーンに組み入れているので、その日の動機の強さに関わらず20分瞑想します。家族を皆送り出して、やっと一人になったところで、好きなインセンスを焚いて20分目を瞑ると言う、楽しみな時間です。(瞑想しながら寝てしまう日もありますが。)ただ、そういうルーティーンなので、週末家族が家にいる日は、すごく難しいです。なかなか瞑想する気になれない。

動機って頼りにならないものです。

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聞き上手

10年以上の付き合いになる友人がいます。ヨガの生徒さんなのですが、いつの間にか友達になっていました。いろいろ話も合うし、すごく付き合いやすい仲のいい友達です。

ところが、半年くらい前から、話をしていると、なんとなく早く話を切り上げたいなとか、話題を変えたいなあと思うことがありました。

先日また久しぶりに彼女に会いました。話の流れから、私の最近ストレスになっていることについて 打ち明けることになりました。その話題で30分ほど話していたのですが、途中でやっぱり言わなければよかったなあと思いました。

その理由なのですが、彼女はアドバイスをくれるのです。次から次に。最初はちょっとありがた迷惑と言う感じだったのですが、なんとなく上から目線に感じられてきて、人の事情も詳しく知らないのにと気分が悪くなるくらいでした。

これって、私も自戒しなければと思うのですよ。私も、特に私がちょっとかじってる分野に関しては 、きっと頼まれもしないアドバイスしてるんじゃないかな。いままで不愉快に思った人がいたら、ごめん。

なぜアドバイスするか。これには二つ理由があると思います。まず一つ目は間。悩み事とかちょっと苦しい胸のうちなどを聞くと、なにか言わないと間が持たない気がします。でも「がんばって。」とか「元気出して」とか、 あまりにも常套句過ぎて言いたくない。それでアドバイスらしきことを言ってしまう。

そしてもうひとつは、エゴだと思います。なにか自分が知ってる分野のことであれば、その知識を披露したいし、こうしたほうがいいのにと思えば、それを言葉にしてしまう。それはその人のためを思ってというのももちろんあるけど、やっぱりなにか、そのアドバイスをすることで、自尊心とかなにか自分が得るものがあるのだと思います。

最近、カウンセラーの人達の仕事を垣間見る機会がありました。彼女たちは人の話を聞くプロなんですが、最初はそんな感じはしません。でも、なんとなくうまく話しを引き出します。そして、それについて何の意見も言わないんです。それを話した本人が、あとでその自分の喋ったことについていろいろ第三者的に考察するように仕向けているんじゃないかな。

聞き上手って、人の話を聴いて、それについて自分の意見やアドバイスを言わないことなんじゃないかな。アドバイスが欲しい人は、そういってくると思います。そしてアドバイスを求めていない人にしても、それはまさに馬の耳に念仏。

私と今後話をする機会のある人は、もしもアドバイスを求めていればそう言って下さい。出来るだけ、求められないアドバイスはしないよう、口を押さえてますので。

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2016年9月20日火曜日

任せること

イギリスに長く住んでいると、結構疑い深い性格になります。何を疑うかと言うと、周りの人達の業務上の信頼度です。

たとえば銀行で窓口でキャッシュを受け取ったら必ず自分でその場で数えなおします。レシートも同じ。店ならおつりを数えるし、スーパーならレシートをチェックします。どうしてそういうことをするかと言うと、もちろん回りからいろいろ苦い体験を聞くからです。物を買っても、壊れているんじゃないかとまず調べます。

先日もたとえば息子が携帯電話の会社を変えて、同じ番号を使えるように手続きしたのですが、「きっとこれはスムーズには行かないぞ」と思ってました。結局問題なかったのですが、それでもネットのサイトがダウンしていたり、まちがったコードを言われたりしました。

実際に問題が起こるケーるは昔に比べるとずっと減ったと思いますが、「大丈夫かな?」という心配は常にありますね。

この、「任せられない」という事態はかなりのストレスの原因です。日本じゃこんなことないだろうな。日本以外の国なら、当たり前なのかな。それとも私だけなのかな・・・・そう思ったら、イギリス人の友達も大体同じこと言ってます。

まあこんなことを結構何年も感じていたのですが、最近わかってきました。どうやらこれって、日本でも海外でも、かなりの人の大きなストレスの原因でもあり、ビジネスマンや管理職につく人の大きな課題なんですね。

確かに人に依頼して、うまく行かないことって言うのは確率にしたらそんなにないことかもしれません。でもいくら確率が低くても、心配してしまうことは心配してしまう。それは、性格の問題のほうが大きいのでしょう。と言うことは、イギリスでも日本でも同じってことなのかな。

まあそれはそれとして、

イギリスでも、この人に頼めば安心って言う人はいることはいるんです。でもそんなにはいない。日本人のほうがそういう人が多いと私は思い込んでるけど、そんなことないのかな。日本の人達にお聞きします。

ネットで買い物したら、絶対に届くと信頼してますか?

電気製品などを買ったら、ちゃんと動くかどうかまず確かめますか?保証書は必ずレシートと保管しますか?

銀行の通帳やクレジットカードの明細を、間違いがないかチェックしますか?

大事な予定があるときは、電車が遅れるかもしれないから、1本前ので行こうと思いますか?

日本に住んでる人は、そんなことしないような気がしてなりません。

今日、論点ばらばら。ごめん。

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2016年9月18日日曜日

サーフィン

ここ1週間ほど、9月にしては天気がいいです。結構暖かい。それで先週末と昨日と2週間続けて、サーフィンに行きました。天気がいい週末で波もいいなんてことはなかなか重なりません。それで、こんなに海の近くに住んでいながら、サーフィンに行ったのは3年ぶりくらい。

サーフィンと言っても、私とチャーリーはボディーボードしかもっていなくて、ルイがサーファーです。でも昨日はルイはサーフィンしたくないとのことだったので、私とチャーリーがルイのボードでチャレンジしました。

まず家でウエットスーツを着て、そのまま10分ほど運転します。海の近くに知人の家があり、そこにルイはボードを置かせてもらってます。いちいち車で運ぶのが面倒ですからね。それでその家の前に車を停めて、ボードをもってビーチまで数分歩きました。

ビーチの横のアイスクリーム屋でチャーリーの友達がバイトしてます。昨日は彼女は一人で店番だったので、私たちはひとつずつ無料でアイスをもらいました。お店に車の鍵やらビーチサンダルやらを置かせてもらって海へ。

波はあんまりよくないという予想だったんですが、まずまずでした。結構楽しかったです。 チャーリーはあっという間にサーフィンうまくなってました。私も何回かチャレンジしましたが、立つどころか、なかなかうまくボードに乗っかることすら難しかった。お母さんはしばらくボディボードでいいです。

小一時間すると潮が上がってきたので、満潮になる前に上がりました。ボードを戻して、濡れたウエットスーツのままで車を運転して帰ってきました。

3時半後を家を出て、5時過ぎには帰宅でした。

本当にこんなに簡単にサーフィン出来るなんて、恵まれてますよね。考えてみたら、お金も一銭も使いませんでした。もっと行けばいいんだけど、髪の毛洗ったりウエットスーツ洗ったりするのが面倒で、よっぽど天気でもよくないと行こうって気にならないなんて、贅沢すぎるな。

ちなみに面倒くさがりやのルイの夢は、ウエットスーツ無しでサーフィンすることです。

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2016年9月16日金曜日

母語

母国語ではなく母語と言う言葉があります。日本で育って親も日本人ならその違いはないけれど、たとえばアメリカに住んでいてでも家ではイタリア語だったりした場合は、母語がイタリア語ということになります。要するにお母さんが話す言葉ですね。

うちの場合は、お父さんが日本語ぜんぜんできませんから、家庭では英語です。つまり英語が母語。

私は日本よりもイギリスのほうが長いから、英語はまあペラペラなんだけど、 イギリス人が聞いたらやっぱり日本語の訛りがあるそうです。だから子供たちの母語は「日本語訛りの英語」なんだけど、彼ら自身にはまったく訛りがありません。完全なネイティブです。

私は大阪生まれの大阪育ちなんですが、母は岐阜県の出身です。ずっと大阪弁ではない、でも中部地方の訛りでもない、不思議なアクセントの訛りで喋ってました。でも私も妹も、ちゃきちゃきの大阪弁です。

子供たちは母親の言葉を聞いて育つから、母語がその個人のネイティブな言葉だとのことですが、訛りやアクセントって、親よりも、育った地域の訛りに育つのって、どういうことなんでしょうね?少なくとも言葉に関しては、考えられているよりも親の影響は大きいものではなく、もっと友達とか学校とかの身近な社会の影響が強いのかもしれません。

ちなみにうちの子供たちは、私の日本語の訛りにぜんぜん気づかないそうです。と言うことは、自分自身は広い社会から言語的影響を受けているものの、一番最初に刷り込まれた言葉はやはり母親の言葉なので、母語=スタンダードですから、訛りに気づかないかもしれません。

そういえば、私も妹も、母が大阪弁ではないと言うことに、大人になるまで気づかなかったのですよ。こてこての 大阪弁おかんって言うのは、私と妹にとっては吉本新喜劇が一番身近なのでした。

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2016年9月15日木曜日

北海道の歴史

イギリスにジョアナ・ラムリーという超有名な、60代後半くらいの女優さんがいます。未だにすごく美人です。その人が、「ジョアナ・ラムリーのジャパン」というドキュメンタリーをやってます。さっきネットのキャッチアップで見ました。

第一回は北海道からです。日本人でもよっぽど何かないといけないような北部からだんだん南下していって、第一回目でさっそく東京にたどり着きました。

北海道ではアイヌの人達をインタビューしてました。

番組によると、北海道(その頃は蝦夷ですね。)は150年前はまだ日本領土ではなかったけれど、ロシアに占領されることを恐れた日本政府が、北海道を日本のものとし、そこに住んでいたアイヌ人も日本人と宣言し、日本語を話すことを強制したそうです。

これは私には初耳でした。学校で先住民としてのアイヌ人のことを習ったこともありません。ただなにか小学校のときの学習雑誌か何かで、「北海道のごく一部には、アイヌ人という昔からそこに住んでいた種族がいて、その人達は自分たち独自の文化を持っています。」というようなことをちらっと読んだのが、私のアイヌ人についての知識のすべてです。

地理は苦手なほうだったけど、もしも学校で習ったら、記憶に残っていたと思うんですよ。

このイギリスのテレビで言っていたことが正しいと決まったわけじゃないけど、なにか日本の歴史がまたゆがんで教えられていたような気がします。

今の世代はきちんと習ってるのでしょうか?

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2016年9月13日火曜日

体ではなく、思考でもない

現在人気あるインドの聖人で(インドに聖人はたくさんいるみたいです)、サドゥグルという人がいます。ここでも何度か書いたことがあります

サドゥグルの教えるメディテーションで、次のようなものがあります。

東に向いて座り、手のひらを上に向けてひざに置きます。そして5分ほど、I'm not the body. I'm not even the mind.「私は体ではない。私は思考ですらない。」 と唱えます。そして数分アーと声を出し、その後心を静めて瞑想します。

このI'm not the body. I'm not even the mindというコンセプトは目新しいものではなく、インドの哲学ではよく出てくる概念です。これって、体でないというのはわかりやすいけど、思考でもないというのは、どういうことなんだろうと時々考えることがあります。

それについて今日ふと思いついたことがあったので、記録のためにここに書いておきます。

この状態に一番近いのって、夢の中じゃないでしょうか。夢の中の自分って、現実の身体からかけ離れていますよね。たとえば私は51歳なんですが、夢の私は大体もっと若いです。それだけじゃなく、なんか、私でない私であることすらあります。たとえば男だったり、現実の私ではないんだけど、同時にやっぱり「自分」なんです。

体だけでなく、頭の中も私ではないです。現実の私ならやらないようなことをやったり、考えないようなことを考えたり選択したり。だから、そういう意味ではぜんぜん私ではないんだけど、やっぱり夢の中では、「自分」であることはわかっている。

引き寄せの法則のエイブラハムは、夢の中の状態は、魂が体の呪縛を離れた状態だというようなことを言ってます。体の呪縛だけでなく、頭や思考の呪縛からも離れた状態なのかな。

最近よくはっきりとしたいい夢を見ます。昨日の夢は追いかけられて、南に逃げる夢で心臓どきどしして目が覚めたくらいだったんですが、なんとなくいい夢だったなあという印象でした。夢って不可思議すぎる。

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2016年9月12日月曜日

ドイツ

昨日の話題の続きになりますが、ヨーロッパで一番信用できる、しっかりしている国は、ドイツだと思います。日本ではどう思われているかわかりませんが、少なくともイギリス人の目からは、ドイツは(ちょっと面白みには欠けるけど)堅実でどっしりと頼りがいのある国と思われています。ただその堅実で揺るがないイメージから、好感という点ではフランス、スペイン、イタリアなどには及びません。

個人的には、こんなことがありました。

昔のことですが、ドイツに泊まっていたある日、翌日に飛行機に乗る予定でした。 それでガイドをしてくれていたドイツ人が、「X時xx分の空港行きの電車があるから、それに乗れば間に合う。」と教えてくれました。それで同行していたイギリス人と、「じゃあ電車が遅れるということも考えて、それの1本前で行こう。」と当たり前のように相談してたら、「遅れるってどういう意味?電車なんだから遅れないよ。」と、ちょっと憤慨して言われました。

実はイギリス人は、そんなにドイツは好きではないと思います。ラテン系の国の賑やかさがないし、魅力の無い国と思われているのかもしれません。要するに、地味な優等生タイプということなのでしょうか。第二次世界大戦のことも忘れられたわけではないのかもしれません。

私もドイツは特に行きたいとも思わないし、魅力的な国とも思いません。でも東西ドイツの統合、つまり事実上西ドイツが東ドイツを経済的に救済して以来、やっぱりドイツってすごいすごい国だと思っています。

そうしたら、先日17歳の息子が こんなこと言ってました。「ドイツって経済もしっかりしてるし、ドイツ車をはじめ、ドイツ製の製品の質はすごい。まるでドイツって、ヨーロッパのアジアだ。」

これってうちの息子だけの見方なのでしょうかね?それとも最近のイギリス人の若者の目からは、日本やら韓国やらあるし、アジアはヨーロッパ以上の経済産業大国なのでしょうか。

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2016年9月11日日曜日

ギリシャの空港での警察との件


サントリーニの空港は小さいのに、すごい数の観光客の乗り降りがあります。それで、我々が帰国する日は、空港の外に長い列が出来ていました。旅行会社の人が整理していたので混乱はなかったのですが、まずチェックインに空港の外で列。荷物をレントゲンに通すのに列。そして搭乗ゲートに入るのに列。ラウンジは小さいですので、チェックインのあとは、空港の近くのカフェで時間を待ちます。

自分の飛行機の搭乗時間が来るまで、空港の中には入れないんです。

さて我々がサントリーにをあとにする夜。すべての手続きがスムーズに進んで、カフェでちょっと時間をつぶしたあと搭乗ゲートの入り口に向いました。もうすぐ搭乗開始。列が出来ています。

列に並ぶ前に、パスポートを警察にチェックされます。この飛行機の便はイギリスのホリデー会社のチャーター便なので、お客さんはイギリス人ばかりです。イギリス人のパスポートチェックは、ほとんど形だけ。でも私の日本のパスポートを差し出すと、ガラスで隔てられたデスクに連れて行かれました。

警察官がガラスの向こうの座ります。そしてコンピューターになにかタイプしました。しばらくしてまた何かタイプ。こんなことが5分くらい続きました。そして別の若い警察官を呼んで、交代しました。こちらは別のコンピューターに何か入力しました。

飛行機の離陸時間まであと15分くらいしかありません。なのに10分くらいもこんなことが続きました。

もう乗れないかな。次のイギリス行きの飛行機は1週間後。それまでサントリーニにいるという運命なのかな。まあクレジットカードもあるしな。それにしても、一体何が?テロリストの疑いをもたれているのか?赤軍派で同じ名前の人がいる?

そう思っていたら、すでに通過して、この警官の見ているコンピューターをガラス越しに横から見れる位置にいるデイブと子供たちが、心配というよりはあきれた顔をしてコンピューターを指差しています。

何かと思って聞くと、なんと、警官たちはそもそもコンピューターを立ち上げて、必要なプログラムにたどり着くことだ出来ないでいるのです。EU以外の乗客が乗ることを想定していなかったのか、そもそもコンピューターが立ち上がっていない。そしてやっと立ち上がったと思ったら、なんとそれは、ウインドウズXPなんです。

そしてそこから、なぜかインターネットエクスプローラーを立ち上げ、そこから必要なプログラム(ページ?)にたどり着けないらしい。

そもそもこんな場所でXPやインターネットエクスプローラー使う?その前に、コンピューター、せめて立ち上げておいて欲しい。それに考えてみたら、この場でつかうプログラムなんて決まっているだろうに、なぜたどり着けない?

こんなのじゃ完全に飛行機乗り遅れる~

と思っていたら、結局ペンでその辺の紙の裏に私のパスポート番号書いて、通してくれました。

ギリシャ人って働き者って先日書いたけど、こんなところがイギリス人から見たら、ギリシャって頼りない国って思われてしまう所以なんだろうなあ。

逆にヨーロッパで頼りがいという面ではギリシャの対極にあるのはドイツなんですが、その話はまた後日。

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2016年9月9日金曜日

次のパラリンピックス

パラリンピックスが始まりましたが、我々にとっては、残念な理由から身近になりました。

子供たちのスイミングクラブに、マイクというルイより3歳くらい年上のスイマーがいます。高校を卒業して医学部を目指していたのですが、すごくシャイな性格のせいで2年続けて面接で落とされ、進路を再考していたところでした。

誰に言わせてもすごく性格がよく、ルイにも、自分は大学が不合格だったというのに、自分の失敗に基づいていろいろアドバイスをしてくれました。なかなか出来ないことだと思います。

そのマイクなんですが、一年位前から足首の関節の炎症に悩んでいました。原因不明で抗生物質を使っても炎症がなかなか治りません。

それでもクリスマスの前後あたりに、医者のゴーサインをもらって、友達とタイやインドネシアに長い旅に出ました。

それが、たった1ヶ月くらいで戻ってきました。 足の具合が悪くなったそうです。

そしてこの夏に、足を切断したそうです。

本当に残念なことなんだけど、本人はもう気持ちを切り替えて、パラリンピックスを目指しているとか。

じゃあ東京ですね。本当に出たら、応援に行こうかな。

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2016年9月8日木曜日

ギリシャ人は働き者

イギリスでは、ギリシャ人は(イタリア人も)怠け者と思われているふしがあります。実際にギリシャ人の口からそんな話を聞いたこともあります。でも、今回の旅に限らず、私は昔から、ギリシャ人ってイギリス人よりずっと働き者だと思ってました。

たとえばイギリスでカフェとかレストランに入ります。普通くらいの大きさでテーブルが12くらいあって、17-8歳くらいのウエイトレスが2人いるとします。 そしたら、まずテーブルが汚い。メニューを持ってきてくれない。なかなか注文を取りにこない。そして注文の品も遅いし、伝票を頼みたいのに、姿が見えない。無礼ではないけど、フレンドリーでもない。ウエイトレスは裏でおしゃべり。

こんな感じです。

ギリシャでは、同じようなレストランで、中年のウエイターが一人で働いています。足を踏み入れたとたんに、やや強引に席に着かせられます。「ここがベストの席だ。あちらがいい?じゃあノープロブレム。」という感じ。そしてあっという間にメニューが来て、まだ注文が決まらないうちに、注文取りに来ます。注文すると、あっという間にドリンクとパンが運ばれて、程よい頃に食べ物が来ます。ウエイターはきびきびとテーブルの間を早足で歩きます。

大体がこんな感じ。

しかもサントリーニなどの観光地は、週に7日間、毎日働いています。私たちが何回かお世話になった観光ツアーの会社の若い女性は、毎朝8時から夜の9時まで、やはり週7日働いてると言ってました。冬に何をするのかと聞いたら、「Sleep」と言ってましたよ。何度か行ったカフェの、働き者の若いウエイターも同じこと言ってました。

ビーチにはパラソルとサンベッドがたくさん並んでいます。これらは全部、ビーチ沿いのレストランのものなのですが、夕刻にはすべて、砂がかからないように片付けられます。そして翌日9時にはすべてまたビーチに並んでいます。

思い返せば、ビーチにはぜんぜんゴミがなかったし、街でもゴミを見ることはありませんでした。清掃の人を見ることはなかったので、きっと早朝に行われてるんだろうなあ。

もちろん観光地だから、観光シーズンだけ人は24・7働くわけですが、それにしても、働きっぷりがいいし、ギリシャ人が怠け者なんて、イギリス人に言われたくないよなと思いました。

・・・・・まあそれはそうなんですが、サントリーニの空港で、飛行機に乗り遅れそうになり心臓がバクバクする出来事がありました。 ギリシャが「今ひとつ頼りない国」と思われているのはこんなことだろうなあと思いましたよ。その話は、

つ・づ・く

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エンポリオという街の、ただの路地。ゴミひとつなくて、適度な朽ちかけ感がなんとなく絵になります。

2016年9月6日火曜日

ルイの最後のギグ

息子のルイはヘビーメタルバンドでギター弾いてます。ルイ自体は普通の上手さだと思うんですが、クロスビーとダンという一年上の先輩たちがすごいミュージシャンで、その二人と、もう一人の同じ年の男子と一緒にバンドやってます。

バンドが出来てほぼ一年くらい。初めてのギグは12月でした。それから8回くらいギグをしたかな。やるたびにうまくなっていて、今ではなかなかのバンドです。私はヘビメタは嫌いなんだけど、それでもテクニックと音楽のクオリティーはセミプロだと思います。

シングルも何曲か出しました。(といっても、ネットでダウンロードのシングルだから、誰でもできるんですけどね。)Tシャツとかステッカーなどのマーチャンダイズも売ってます。

でも昨日が、最後のギグでした。昨日をもって解散です。

先輩たちがそれぞれ大学に行くから、もうできないんですよ。バンドの可能性としてはまだまだいけると思うのに、残念です。

昨日は地元のライブハウスでのギグでしたが、学校の友達やら、地元のほかのバンドやら、いろんな人が来てすごく盛り上がりました。



ルイ自身は、もうヘビメタはいいかなと言ってるので、次はもうちょっと聞きやすいバンドにしてくれるとありがたい。

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2016年9月4日日曜日

サントリーニ、レンタカーの旅

サントリーニは小さい島なんだけど、超有名な名所以外の、昔ながらのギリシャの暮らしを見るには、車がないと回れません。デイブが我が家のドライバーなのですが、崖やら丘やらジグザグ道で前日真っ青になったデイブは、車を運転するのを渋ってました。

それでも何とか説得してレンタル。値段は一日たった45ユーロです。他の物価に比べると(たとえばカクテル10ユーロとか)、すごく安い。

小さい島なので距離はぜんぜん走りませんでしたが、ホテルの人に聞いて、ガイドブックにも載っていないような隠れた名所を廻ることが出来ました。

そのひとつはピルゴス。村が丘になっていて、 迷路のように白い家と教会が建っています。本当に教会だらけ!どの家も白くて、それがギリシャの夏の空の色を背景に、本当に味わいのある美しさでした。



その後は、前日ビーチで話をした中国人の女性が教えてくれたエンポリオという村。

ここの村には、ビザンチウム 時代にローマ人が建てたという古くて小さいお城があります。このお城の中が今は10数件の住居になっています。お金をかけて改造された風なので、土地の人よりは、アテネのリッチな人達の別荘になっている様子。

こちらもやっぱり迷路みたいなのですが、しかもなんだか立体的なありの巣のようなつくりになっています。その中国人の人も言ってましたが、なんだかこの世のものとは思えない感じです。

なんとも不思議な空間でした。

このほかにもいくつか村やビーチを廻りました。最南端の灯台にも行きたかったんだけど、あと3キロくらいの地点でデイブが拒否。そのあたりは島が細くなっていて左右に海が見え、両方の岸から落ちかねないような(実際には絶対に落ちないと思うけど)道路でした。本当に怖かったようです。

これでサントリーニも堪能。残り2日はビーチでゆっくり過ごしました。

世界は広いし、行きたい国や町はたくさんあるから、同じ場所には2度とホリデーに行かないというのが私の主義なんですが、サントリーニだけは、もう一度行きたいなあと思いました。あのカルデラの景色は、何度見ても絶対に飽きないと思います。

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2016年9月2日金曜日

船で火山、温泉、小島、夕日鑑賞に行きました

昨日の地図にあるように、サントリーニ諸島の真ん中には活火山があります。最後に噴火したのは50年くらい昔らしいです。そしてシラシアというかわいい名前の小さい島と、温泉のように暖かい遊泳所があります。

それで、火山→温泉→シラシア→イアでの夕日鑑賞という船でのツアーに参加しました。

まずバスで カルデラにある港に行きます。これが半端じゃないんです。カルデラというのは昨日の写真にあるように、切り立った高い高いがけの上にあります。ここから港まで、ジグザグに崖に沿って降りるんですが、これが怖いの何の。高所恐怖症のデイブは、これだけで真っ青になってました。

そこから50人乗り位の船に15分ほど乗り、火山島に行きます。あらかじめ「しっかりした靴を履いてきてください」と言われてましたが、かなりのハイキングでした。ごつごつした足場の悪い島の頂上を目指して往復1時間ほど歩きます。しっかりとしたガイドさんの説明で面白いことは面白かったですが、写真をアップするほどではありませんでした。昔修学旅行で行った、鬼押し出しのようなものでした。

ま、日本人にとっては火山ってそんなに珍しくないですからね。

その後はまた船で15分くらい行き、隣の小さい無人島の遊泳所で、火山のおかげで温泉のように暖かい水で泳ぎます。ただし、船は岸までは行かないので、船から飛び降りないといけません。もちろん足は着きません。遊泳所までは70メートルくらい。私も最初はゴーグルをつけて飛び込むつもりだったんだけど、直前に勇気を失って、子供たちだけが行きました。なかなか面白かったそうです。

そのあと、船は次の島、シラシアに行きます。シラシアには昔ながらの村があって、私は行きたかったんだけど、そこも崖の上にあり、20分くらい登らないと到着できません。村に行かない人は船着場にいくつかあるタベルナでランチ。それで、私としてはしぶしぶランチ組みに加わりましたが、これがすごくおいしかったです。

シラシアの船着場の近くで見つけた風車
ランチはシーフード。今回の旅で一番おいしかったですが、しょうゆが恋しかった!
同じ船着場。ひなびた感じが素敵でした。
ランチの後は船着場の近くの、遊泳所ともいえない場所で10分ほど泳ぎました。水がすごくきれいで、魚がたくさんいました。沖縄ほどではないけど、なかなかカラフルな魚です。

そしてその後、船で15分ほどのサントリーニ島に戻ります。この一番先っぽにイアという有名な小さい街が あり、そこでの夕日がすばらしいと、世界中から夕刻のイアに人が集まります。ツアーの最後はこのイアの港で下船。そしてそこからこの小さい街まで行くのですが、やはり崖の上にあるので、20分ほど登るか、それとも一人5ユーロでロバで行か。

デイブは歩きたくないし、子供たちはロバに乗りたいし、5ユーロって高くもないので、ロバで行くことにしました。

これが間違いというか、いや、間違いではないけど、究極のチョイスでした。20分も30度以上の日差しの中で崖を登るか、ロバで崖を登るか。ロバで足場の悪い崖を登るって、めったに体験できないくらい怖かったです。デイブは顔色が緑でした。

イアは不思議な街でした。大昔に出来た、崖に洞穴を掘るように建てられた家が、崖にくっつくように迷路のように並びます。 ここに、高級なホテルやレストランや、カルチェやシャネルなどのショップも混じっています。そうかと思うと隣は教会だったり、廃墟だったり。

「世界で一番素敵な本屋」のひとつに選ばれた店もここにあります。こちらも洞穴に建てた店でした。気さくなゲイっぽいアメリカ人男性二人が経営してます。

この店で夕日を見る一番いい場所を聞きました。日没は8時10分でしたが、6時には場所取りに行ったほうがいいとのこと。まるでディズニーランドのパレードです。

我々が陣取ったのは今では廃墟となった小さい城跡。6時の時点ですでに先客はたくさんいました。夕刻が深まるにつれ、島中の観光客がみんな集まったかと思うくらい人がたくさん来ました。

花火と違って夕焼けって徐々に始まるものですが、人々に混じってバイオリンを弾く人がいました。するとその近くで、誰かが誰かにプロポーズしたようです。何百人もの人が拍手していました。

太陽が海に沈むは実は結構スピードがあります。太陽が沈みきってしまうと、また何千人もが拍手です。

日が沈んだあとはあっという間に暗くなります。バスのピックアップポイントに集合し、そこからまた30分ほどで、私たちのとまっているビーチリゾートに戻ってきました。

合計12時間くらいのツアーでした。手に汗握るバスの崖ルート、火山の登山、ボートから岸まで往復100メートル以上足の着かない海での水泳、小島での集落までの崖登山(オプショナル)、ロバまたは徒歩での崖登り、そして夕日を2時間座って待つ。こんなに濃度の濃い、かつハードなツアーってめずらしいですよ。

しかも値段はひとり25ユーロ。信じられないお値打ちツアーです。(ちなみに市バスで港まで行くだけで片道2.5ユーロします。)

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サントリーニ、カルデラ

サントリーニの一番の名所は、島の北西のカルデラと呼ばれる海岸線です。
https://www.welt-atlas.de/datenbank/karten/en/karte-1-42-en.gif

サントリーニ島はこの写真のようにクロワッサンのような形をしています。この島は昔(紀元前3500年以前)はひとつの丸い島だったのですが、真ん中で火山が噴火し、その部分が海に沈み、残った部分がこの三日月と、いくつかの小さめの島になりました。



このクロワッサンの左側の部分がこの絶景で有名なカルデラです。

この景色のすばらしさは言葉では表現できません。毎日見ても飽きない光景です。

でもそれだけではなく、このカルデラ沿いに白い伝統的な古い建物がたくさん並んでいて、それがまさに「ギリシャ的」すばらしい光景です。

たった数キロの距離に、何件も教会が立っています。こんな白くて青いドームの教会がごろごろあります。
この教会は青くないですが、ほとんどは青いドームです。

別の教会の裏
そしてこのカルデラ沿いに、超高級なホテルが何件もあります。でも高級ホテルといっても、日本やアメリカにあるような高層ホテルではもちろんありません。こじんまりとした、数ルームのブティックホテル。自分の部屋のプライベートプールから見るカルデラの光景はすばらしいことでしょう。

ホテルの入り口のよう
ホテルには泊まれなくても、レストランやカフェもあります。高いけれど、こんな場所でランチをする機会などありませんから、 我々もランチをしました。写真は昨日のページに載せました。

美しいホテルやカフェに混じって、古い民家(?)や廃屋に近い建物もあります。それがまたそれで絵になるんですよ。

さすがに観光客はすごく多かったです。でも意外なことに日本人にはぜんぜん出会いませんでした。中国人は多かったです。

カルデラには滞在中3回行きましたが、本当に何度見ても飽きない光景でした。

世界は広いから、同じ土地には基本的には2度とは行こうとは思わないのですが、このカルデラだけは、死ぬまでにまた一度は見たいと思いました。

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2016年9月1日木曜日

ホリデーから帰って来ました

ギリシャのサントリーニ島は、私が昔から行きたかった島です。ギリシャの島の中では、ロドス、コス、コーフ、ザンテなどが人気のある島で、サントリーにはそのちょっと下かな。でも私の中では、ギリシャでいつかは行きたいと思っていた島でした。

その理由は、一番「ギリシャらしい」島というイメージだったからです。サントリーニ島の近くの、もっと知られていない島に行ったことが昔あるのですが、その島が素敵だったので、サントリーにはもっといいだろうなと思ってました。

でも実際に予約すると、ちょっと心配になりました。あまりにも長い間行きたいと願っていたから、現実に行ってみて、がっかりするんじゃないかなあと気になりだしたのです。

が、もちろんそれは取り越し苦労でした。想像通り、想像以上の素敵な島でした。

ちょっとずつ写真で紹介しますが、今日のところは予告編、というかオーバーヴューです。

青いドームの真っ白の教会。これが私が見たかった一番のものだったのですが、実際行ってみると、あちこちにあり、ありがたいような、興ざめのような。



カルデラと呼ばれる絶景にあるカフェでランチ。

教会のベルタワー

サントリーニで一番有名な夕焼け

写真を撮りすぎたので、まず整理しないと。。。

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