2009年7月8日水曜日

マイケルジャクソンのお葬式

マイケルジャクソンのお葬式というか、メモリアルセレモニー日本でもやっていましたか。こちらでは昨日夕方6時から生放送で、BBCも民放も同じのを流していました。スカイニュースとかbbcニュース24も、同じでした。家族ではみんな晩御飯の後にこれを見ようと思っていたのに、チャーリーだけは毎週やっている獣医さんの番組を見たいと駄々をこねましたが、多数決で却下されました。でも実際には、どのチャンネルもこれしかやっていなかったから、仕方ありません。


ブルックシールズだとか、バスケットボールの選手のマジックジョンソンなどがスピーチしていましたが、私はあのスティービーワンダーが歌ったので、感動。私にとっては、彼はエルビスとかジョンレノンとかボブディランと並ぶロック界の偉人なので、そのスティービーワンダーに歌ってもらうなんて、マイケルジャクソンってそんなにすごいのかと、変な感心をしています。



セレモニーの最後のほうで歌った12歳の男の子、見ましたか。彼はつい2ヶ月前イギリスでやっていたBritain's got talentというタレントショーで決勝に残った男の子です。彼が予選で、ジャクソン5の曲を歌って、それをYouTube で見たマイケルが、彼のこと気に入ったのが、今回お葬式で歌うきっかけだとか。



これにはもうちょっと、話があるのです。彼(シャヒーブ君)は、はじめはエイミーワインハウスの歌を歌い始めたのですが、サイモンカウルという厳しいので有名な審査員が、彼が歌い始めたとたんに、「ストップ、ストップ」ととめたのです。これはとっても異例なことです。そして「ほかに何か用意していないの?」と別の歌を歌うことを薦めました。それで歌ったのが、ジャクソン5の曲だったんです。彼が歌い始めたとたんに、観衆は大喝采でした。



その後サイモンは、「これが曲の選択が人生を変えるといういい例だ。」といったんですけど、そのときは彼もまさか数ヵ月後には、彼がこんな大舞台で、スティービーワンダーと同じステージで歌うことになるとは思わなかったでしょうね。 あの時サイモンが歌を変えさせなければ、こうなっていなかったでしょうからね。



シャヒーブ君はイギリスのウエールズ地方のスワンジーという地方都市の出身。でも名前からわかるように、アラブ系かインド系の移民の三世(多分)です。このお葬式の前にスワンジーの町で人々にインタビューすると、みんなすごく自分のことのように喜んでいました。私も、ぜんぜん関係はないけど、彼が出てくると、「失敗ないように、がんばれ。」と心で応援してしまいました。



こうして考えると、マイケルジャクソンやその家族は、彼に対して本当に良いことをしてあげましたね。これ以上大きいステージってないですよね。こんなに世界中に中継されて。シャヒーブ君、これからも活躍してね。

2 件のコメント:

こんの さんのコメント...

チャーリー君 多数決ですからねぇ しようがないです。長い人生では、そういうことがたくさんあるんですよぉ

あつこさん 心優しいのですねぇ
ブログの余白からそれがにじんできます

多数決って民主主義の基本なのでしょうが... でも、少数者意志もだいじにしたいのですが

人の運命って、ひょんなことで大きく方向転換することがありますね

Atsuko さんのコメント...

本当に人の運命って、何が良いか悪いか、わからないですよね。英語ではBlessing in disguise という言葉があります。表面的には悪いことだけど、長期的には良い結果になるということです。たとえば車が渋滞で乗り遅れた飛行機が事故にあうとか、そんな意味です。

だから何があってもじたばたしないほうが良い、とはわかってはいるんですけど。