2017年5月27日土曜日

お葬式に行ってきました

今週の半ば、ロンドンまで日帰りでお葬式に行ってきました。昔からの知人で、親戚のように仲良くしていた人で、ルイのゴッド・ファーザーでもありました。とても悲しくてショックでした。

それはそうと、お葬式に行くに当たって、何を着ていくかまず考えました。日本では上から下まで真っ黒ですよね。そして少しでもそれから外れると「失礼に当たる」ということになります。イギリスでこれまでにお葬式に行ったのは2回なんですが、黒のほかに茶色や灰色を着ている人もいましたので、ルールはどうなってるんだろうと調べてみました。

するとさすがイギリスですね。宗派によって分かれて書かれています。真言宗と臨済宗とかいう違いじゃなくて、キリスト教、イスラム、ヒンズー 、ユダヤ教、仏教まで載っていました。どの宗教でも黒かと思えば、ぜんぜんそうじゃないようです。キリスト教では、黒でなくても、地味な茶色や灰色でもいいそうです。イスラムは忘れましたが、ヒンズー教はぜんぜん地味な色でなくてもいいみたいです。

しかもですね、お葬式の案内には、「Please wear some colours」(色物を着てください)とありました。

こういうのはちょっと悩む。日本だと多分こういうのがあると、基本黒で、でもパンストは肌色でいいとか、かばんやアクセサリーは色が入っていてもいいとか、その程度なんじゃないかと想像するんですがどうでしょう。何せお葬式で失礼に当たるようなことは避けたいですから、結局無難なところに落ち着くんじゃないでしょうか。

でもせっかく色物をとのことだし、故人の性格から考えて、きっと湿っぽいのはいやなんだろうと思いました。それで結局、茶色のパンツスーツに、中は茶色っぽいピンクのブラウス、そして青っぽい色のショールで行きました。かばんはすごく派手な色と模様の入ったショルダーバッグです。

でも、ぜんぜん心配することなかったです。参列した人達の服を見ると、さすがに直接の家族は大体黒の喪服と言えるような服でしたが、友達関係は、男性は普通のスーツ、普通のネクタイ、女性はごく普通のやや地味目の服を着た人が大半でした。

お葬式の服だけ取っても、日本とずいぶん違うんですね。何が一番違うかというと、「こんな服を着たら失礼に当たるんじゃないだろうか。」と、イギリス人は心配しないんだと思います。それはひとつには日本人が心配しすぎるって言うのもあるし、ひとつには、イギリスにはいろんな文化のいろんな階級のいろんなバックグラウンドの人がいますから、いちいち気にしていられないって言うのもあるのかもしれません。

このお葬式の話はもうちょっと後日書きます。

ではこちらもよろしく

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2 件のコメント:

foo さんのコメント...

日本だと、お通夜に行くのには喪服はダメっていう慣習もありますね〜。最近は着て行っちゃう人もいるのかな?)っていうか、最近の日本だと、特にご高齢の方の場合は親族葬にするから参列を遠慮しますっていうのが多きなってる気がします。

Atsuko さんのコメント...

fooさん
そうですね、母の葬式の時は、お通夜も葬式も同じ喪服でで行きました。皆そうしていましたし、内容もお葬式とほとんど変わりなかったように記憶してます。
母のときも親族葬でした。親戚と妹の彼氏と会社の人が数人と、母のの友達がほんの数人出席してくれました。寂しいお葬式ではあったのですが、高齢でしたので、兄弟も友達も亡くなったり外出できない人が多かったので、しかたありませんでした。逆に人がたくさん来てくれるお葬式は、おそらくまだ年若くして亡くなった場合だろうなあと思いました。参列者の少ないお葬式は、高齢で亡くなったという、ある意味幸せなことなのかなあと感じました。