昔はなかったけど、ここ10年以上定着した言葉で、加齢臭というものがあります。
この言葉があちこちで聞かれだした頃、どこかの新聞か雑誌の記事で、「そんなものは生理科学的には存在しない。老人になって、お風呂が面倒になったとか、足腰が不自由になり入浴回数が減ったりすることはあっても、単に加齢するだけで発生する臭いなどない。」と、どこかの医者か科学者が書いたものを読みました。
私もその記事に同意するのですが、その後どんどんこの言葉が使われ出したところを見ると、世間的には誰もそんな意見には耳を傾けなかったようですね。化粧品や医薬部外品会社などにとっては、「加齢臭だけはいや」という消費者心理を煽って売り上げを上げるための、便利な言葉なのかもしれません。
まあその是非はともかく、これってすごくすごく日本を象徴する言葉だと思いますよ。
イギリスでもアメリカでもその他のアジアやアフリカや中東でも、日本以外の国で暮らしたことのある人にとっては、存在するかしないかわからない「加齢臭」なる微妙な臭いであたふたするなんて、本当に日本らしいと思います。
日本以外の国ではね。 体臭というのは、そんな微妙なものじゃありません。日本みたいに皆が毎日のようにお風呂に入るわけでも、入れるわけでもありません。
ちなみに、生物学的には、日本人という人種は体臭がほとんどないという特性があるそうです。
すごくラッキーなことです。が、もしも日本人は体臭が強いという体質であれば、満員電車というものはそもそも存在し得なかったかも。。。
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2 件のコメント:
ははははは。ま、日本人は細かいわな。でも、実際、おやじには独特の臭いがあって、ノネナールだっけ、成分もみつかってるみたいだけど。若者も独特の臭いがするけどね。ま、臭う人と臭わない人がいるのも確か。私は二度目の脳腫瘍の手術のせいで、嗅覚がずいぶんと衰えたので、あまり臭さを感じなくなり、幸せです。でも、日本人の臭い程度なら大丈夫だけど、異人種の臭いはわかるかも。別のものだから感じるのか?
へえ、おやじ臭ってものがあるのか。若者の方が代謝が活発だから、老人よりも若者の方がにおうと思うけどね。イギリスでは、「ティーンエージャー男子のくさい臭い」が定番。
嗅覚が衰えるのって、まあメリットもデメリットもありってことなのでしょうか。嗅覚って加齢によっても衰えるのかな。聴覚は衰えるらしいけど。
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