日本でもイギリスでも同じだと思うのですが、Noって言うのって、ちょっと言いにくい。そういえば昔、How to Say No Without Feeling Guilty(罪悪感を感じずに断る方法)という本がベストセラーになってました。頼まれごとした時もそうだし、何かに誘われたときも、期待される返事がYesの場合は、やっぱり言いにくい。
それで、これはつくづく思うのですが、そういう時って言い訳や説明をしないほうがいいと思うんです。
その場で断るんじゃなくて、返答を待たれていて断るときなど特に、いろいろ言い訳を頭の中で考えてしまいます。それは相手に対する言い訳だけでなく、自分の中でも言い訳でもあります。だって、上記の本のタイトルにあるように、Noって言う時って、ちょっとギルティーな気持ちになってしまいますから。
でも説明したら、「交渉」の余地を与えてしまうと思うのです。そうなると、また断る理由が必要になるか、断りきれない。
単純な例なら、パーティーに誘われて、「その日は仕事が遅くなりそうだから」と断ると、「夜中過ぎまでやってるから是非。」と言われたり。そこでまた、「翌日は朝が早いし。」とそこまで言うと、言い訳してるって感じが見え見えだし。
断るなら、「申し訳ないけど。。。」程度に、理由を説明しないほうがはっきり断れます。そこで理由を聞いてくるような強引な人は少ないと思うし、もしもそういう人がいたら、「ちょっとね。」と言葉を濁すと、なにか言いにくい事情かなと、収まります。
半分嘘の口実だけではなく、実際にれっきとした理由があるときも、はっきり言わないほうがいいと思います。「交渉」がはじまってしまうだけでなく、相手も、社交上、少しくらい交渉したほうがいいかな、とか思われるのも面倒です。
結局のところ、何かを頼まれて、「したくない」って言うのもれっきとした理由だと思うんだけど、そういうのも角が立つしね。
書いていて、メアリーポピンズの映画を思い出しました。
メアリーポピンズが面倒を見ている子供たちとトラブルを起こし、雇用者である子供たちの父親に、「これはどういうことか説明してもらおう。」と言われます。するとメアリーポピンズは歩き去りながら振り返り、
「まずはじめに、ひとつはっきりさせておきたいことがあります。私は決して説明はしません。」
First of all, I would like to make one thing clear. I never explaing anything
と真顔でいいます。かっこいいです。そんな風になりたいものです。
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2 件のコメント:
難しい問題ですよね。適当な理由を言うことで、相手が真意を汲み取ってくれればいいけれど、理由をそのまま受け取って、別の方法で勧めてきたりされるとややこしくなるもんね。でも、理由を言わずに断るのも難しいよなぁ・・・。私は正直な理由を言ってくれる方が分かりやすくていいような気もするけど、それはどうだろ?
断られるほうにしたら、理由を言ってくれたほうがいいかもしれないですね。理由がわからないと、返答のし様がないし。
断る側にしたら、断ると決めたなら、理由を言わないできっぱり断るほうが私はいいと思うけど、それはこちらもちょっと迷いながら断ってるからかもしれません。
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