今日スーパーを出ると、出たところにホームレスらしい人が座っていました。
ロンドンに住んでいたときは、ホームレスの人はたくさんあちこちにいました。お金を上げることもあったけど、比率で行くと、あげないことのほうが断然多かったです。何しろそんなにみんなにあげていられないって言うのもあるし、ロンドンでは常に防犯のことが頭にあるから、立ち止まってバッグを開けて財布を出すという行為がしにくいというのもありました。
ここ北デボンでも中心街に行くと時々ホームレスの人がいます。めったにいないというほどでもないけど、町に行くと必ずいるというほどでもありません。なので見かけると、特に冬は1ポンドとか2ポンドとか上げます。
あげてもどうせお酒を買いに行くだけかもしれませんが、そうでないかもしれません。
今日はスーパーから大きいトローリーを押して出てきたら、ほぼ目の前に座っていました。私は買い物すると、ショッピングバッグに入れないでそのままトローリーにむき出しで買い物を放り込んで、車に戻ってバッグに詰めるので、食べ物が山ほどのトローリーを押してその人に出会ったわけです。
それで立ち止まって、トローリーのなかからバナナの房を取り出して、2本上げました。すると何度も何度もお礼言われました。そんな、安いバナナくらいのことでお礼なんて・・・・。
車に戻って荷物を詰めているときに、気になってちらりとその人を見ました。私はバナナは熟す前のほうが好きなので、まだ緑っぽいのを買うのです。なのでその人、食べるかなあと見ていたら、ちゃんと食べてくれていました。
1ポンドや2ポンドでも、直接必要としてる人にあげるというのは気持ちよくなることだと思うのですが、食べ物をあげるというのは、それにもまして気分よかったです。なんでかな?おかん根性なのでしょうか。お金だと、お酒とかドラッグとかに使われるかなっていう気持ちもちょっとあるからかもしれません。
ちょっと気分がよくないことがあった後だったので、気分がよくなってよかったです。情けは人のためならずといいますが、バナナくらいのことで気分がよくなるなんて、こちらがお礼言いたいくらい。
ちなみに見ていると、その1分くらいの間に、別の人もお金を上げていました。前も同じ人がここにいるときに、誰かがショッピングの中から食べ物をあげてました。もしかしたらここはいい稼ぎ場で、1時間も座っていたらいろんな人がいろいろくれるのかもしれません。親切な人が多いですね。
もしかしたら、ホームレスの人に小銭やら食べ物を上げて、気分よくなりたいという人がたくさんいるのかもしれません。
ではこちらもよろしく
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2 件のコメント:
情けは人の為ならずは、人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる、という意味だから、まさに返ってきた感じなんじゃない。
そこがいい稼ぎ場で、働きに出るよりそこに座ってる方がたくさん稼げるとわかってやってたりするならちょっと困るけど、そこまで深読みしなくても、困ってる人に手を差し伸べるのは、自分も気分良くし、もっとみんなすればいいと思いますね。
日本も震災以来、ようやくボランティアが普及し始めてよかったです。
ホームレスにお金を上げても、働きもしないでお金をもらえるという気持ちを増長させるだけだという人もいるけど、イギリスの冬の寒い日に道端にうずくまっている人を見て、よくそんな心ないことを言えるものだと思うわ。
アル中だとかドラ中が多いことはわかっているけど、そんな事情はこちらには関係ないことだし、とりあえず何か温かいコーヒーでも飲んで、と思う人は多いと思うよ。
そう、偽善だとしても一時しのぎだとしても、ちょっとした慈善行為で、やるほうの気分もよくなるから、これからも続けたいと思います。
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