2015年3月14日土曜日

ヨガの生徒さんたち、1年後

去年の4月に新しいヨガのクラスを開設しました。今までのクラスがいっぱいになった来たので、一クラス増やしたわけです。

始めた時は4-5人でしたが、すぐに新しい人が参加したり、他のクラスの人が変更したりで、10人前後に増えました。しかもなぜかこのクラスは、初心者ばっかり集まったので、教えやすいです。

その時に書いたのですが、これを始めた時、初心者の高齢の4人が登録してくれました。全員70歳くらい、3人が女性でひとりが男性です。そのうち女性の二人はまあまあ体が柔軟なんだけど、女性のひとりと男性が、立ったり座ったりも大変そうなくらいで、いつまで続けてくれるかしらと思ってました。

その時に書いた詳細はこちらこちらです。

で、あと数週間で1年になるんですが、喜ばしいことに4人ともみんなまだ来てくれています。みんながんばった。その後の経過をひとりずつ挙げてみます。

まず一番体が動くおばあさん。彼女は夏に肋骨を故障して1ヶ月ほどお休みしたのですが、今も元気で毎週来ています。ますます体は元気に動いているようで、いつも楽しそうにヨガをしています。妹さんとか友達とか、いろんな人を紹介して連れて来てくれました。

2番目に体が動くおばあさんは、クリスマス前に急に 旦那さんがなくなり、数週間お休みしました。でもそのあとはまた毎週来てくれています。残念ながらヨガのほうは、あんまり上達した感じはありません。でもこういう不幸があると、続けてヨガに来るだけで大変だと思うし、精神的に必ず役に立っているはずだから、まず今は体がどうのこうのよりも、クラスに来てくれているだけで今は十分と思っています。

ここ数年で、旦那さんが亡くなったという人が3人いました。でもみんな1-2週間お休みしただけで、続けてきてくれました。一人の人はそういう不幸があったことを言わなかったので、あとになるまで知らなかったのですが、その年のクリスマスカードに、その時はヨガを続けていたことが心の平静を保つ助けになったと、御礼の言葉を書いてくれました。私がなにか特別なことをしたわけでもないのにね。

一番動けなかったおばあさん。この人はやめるかと思っていましたが、まだちゃんと毎週来てくれます。立ったり座ったりは前よりもずいぶん早くなりました。それから最初は背骨が固くてぜんぜん胸をそらすことが出来なかったんだけど、少し動くようになりました。ヨガのポーズはまだまだですが、日常生活ではちょっとは変化がでてきたんじゃないかと思います。

そしておじいさん。この人は手に故障があり、手のひらを床につけて体重をかけることが出来ません。なのでいくつか出来ないポーズがあります。このおじいさんも、動きがずいぶん楽になったようで、毎週来てくれます。今まで手のせいで出来なかったポーズは、ブロックを使って できるようになりました。最後のメディテーションは、今までは椅子に座ってやっていましたが、最近になって床に胡坐をかけるようになりました。西洋人って、床に座れない人って結構いるのですよ。

まだまだ出来ないことはたくさんありますが、「ずっとヨガを続けて、元気にやっていくぞ」と思ってくれているようです。

70歳過ぎて、ヨガという今まで一度もやったことのないものを始めるのって結構勇気いると思うんですよ。でも老齢に近い年で始めた人って、大体がずっと続けて来てくれます。まあ、時間があるって言うのもあるだろうけど、その年になると、体を動かし続けることの重要性を実感するからなのかな。ここでやめたら、もうあとは退化する一方みたいな。

若い人なら全然簡単なポーズでも、あちこち痛かったりするんだろうなあ。みんながんばってくれて、ヨガの先生冥利に尽きます。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...


素晴らしい話ですね。

私も、ヨガやろうっと。

Atsuko さんのコメント...

ヨガって、一過的にやるものではなく、一生の伴侶に出来ればいいと思うよ。最近になって、老若男女区別なく、すごく人気出てきてるわ。