昨日書いた若者言葉の続きです。
最近見るようになったヨガのビデオで、40代くらいのパンクっぽい先生が教えているものがあります。その先生が昔、Yoga Journalというアメリカの雑誌に書いた記事とビデオを見たときは、全然普通のヨガの先生でしたので、たぶんマーケティングの一環で、パンクっぽくしてるのだと思います。
とにかくそのビデオなんですが、最後に「Badass!(バッドアス)」と言って終わるんです。だから、何か若者のパンクっぽい、かっこいい意味の言葉だろうなあとは察してました。
先週の日曜、最新のワンピースのアニメの英語の字幕つきをネットで見たのですが、わたしの(そして誰もの)好きなゾロのかっこいい顔と台詞で終わりました。それにいろんな欧米の視聴者がコメントを書いていたのですが、そこに、’Zoro's badass face’など、Badassという言葉が何度も使われてました。
イギリスではあまり聞かない言葉ですが、きっとアメリカではよく使われる表現です。これはきちんと調べないわけには行きません。
Badassとは、たぶんBadとAssから来ています。Assとは、ロバという意味もありますが、アメリカ英語では「お尻」の下品な言い方の俗語です。(イギリス英語ではArse)。だから、普通に考えると、そんなにいい意味ではないはず。
でもWickedとか、Sickとか、本来の意味なら悪い意味の言葉も、若者用語では「かっこいい」って意味ですから、たぶんBadassも同じでしょう。
まず30年近く前にイギリスで買った、オックスフォードディクショナリー を引いて見ましたが、載ってませんでした。
それでネットのFree Dictionaryで見ると、Mead-tempered person, Tough or aggressive personとでています。「意地悪な人」「攻撃的な人」という意味です。明らかに違いますね。
InternetSlang.comでは、 Cool, confident person(かっこよく、自信に溢れた人)とのこと。
もう一つ調べてみました。Urban DictionaryではAwesome to an extreme level、つまり無茶苦茶かっこいいとでています。そして、Ultra-cool motherfuckerだって。
Motherfuckerというのは、普通はアメリカで使われる相手を最低に罵倒する言葉ですが、きっとここではいい意味。で、これも調べてみるとおもしろいんです。罵倒する言葉にも、褒め言葉にも使えて、要するに誰をさすにも使える言葉と出ています。もちろん、一部の人たちの間での話しですが。
ことばっておもしろいですね~。相手を侮辱する言葉が、ほんの数年の間に最高の褒め言葉として使われたりするようになるんですから。
ちなみにスラング(Slang)はShort Languageから出来た言葉だそうです。 だから、悪い言葉だけとは限らないのかな。
まあ要するに、Badassが何かを知りたかったら、今日のワンピースのゾロの表情がそれですよ。
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2 件のコメント:
へえ、badassって聞いたことなかったけど、そうなのね。motherfuckerがいい意味に使われるというのはちょっとびっくり。若者は柔軟だねぇ。
私も聞いたことなかったから、たぶんアメリカの、最新の若者言葉なんだろうね。Motherxxxxxなんて言葉、口に出すのもスペルのもはばかられるくらいなのにね。これもイギリスでは聞いたことないな。アメリカといっても広いから、NYと西海岸ではちがうかもね。
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