2020年4月12日日曜日

コロナウィルスロックダウン 19.20日目、グッドフライデーと死者数の謎

昨日はグッドフライデーというイースターの前の祭日でした。ボリスジョンソンが入院先のICUから出てきたというので、サンという保守党寄りの大衆紙が、「これぞまさにグッドフライデー」と一面の記事にしました。

が、コロナでの死者数は、昨日は今までで最多の980人でした。 これは現在やや感染率が収まったかといわれているイタリアとスペインの最多の日よりもさらに大きい数字でした。なので、サン紙は今日はあちこちから批判されていました。

さて、その死者数ですが、ちょっと気になって調べてみました。イギリスでは普通、一年で66万人が亡くなるそうです。ということは1日に約1800人が亡くなります。単純に比べると、通常の50パーセント増くらいの人が亡くなってることになります。

が、これはそう簡単にはいかないのです。ご存知のように、コロナで亡くなる人は、老人や元々病気の方が大半です。

統計的に見ると、イギリスでは80代の人が今後1年以内に亡くなる可能性は10パーセントとのことです。そしてコロナウィルスの感染を考慮しても、このパーセントは特に跳ね上がるわけではないとのこと。専門家の大雑把な推測によると、コロナでの死者数の3分の2くらいは、オーバーラップしているのではないかとのことで、つまり、そのくらいの割合の人は、コロナに感染しなくてもそれ以外の原因で亡くなったであろうとのことです。

しかし、これだけではありません。この死者数というのは、病院でコロナで亡くなった人の数とのこと。イギリスでは多くの人が老人ホームなどの養護施設で亡くなりますから、死者数は多分倍だろうとのこと。

他にも要素はあるかもしれませんが、素人がこれを計算すると、例えば昨日は、980X2の1960人がコロナで亡くなったとして、このうちの3分の1、647人が、純粋にコロナによる死ということになります。

一日平均、通常亡くなる人の36パーセント増ということになります。これはやっぱりすごい数ですよね。

イギリスでは大体が火葬ですが、焼き場がただでさえ混んでいて、死後お葬式まで1か月くらい待たされることもあります。その間遺体は霊安所に置かれますが、それが足りなくなり、アイススケート場が緊急霊安所に使われたりしています。アイススケートというのが、リアルな感じがして怖いです。

イタリアでは土葬なのですか、今日はニュースで、大きな穴をブルドーザーで掘り、そこに積み重ねて棺が埋められていました。悲劇的なことです。

話は極端に飛びますが、イギリスではこのイースターの週末は快晴で気温も上がり、特に都会に住むイギリス人は、公園などの緑のある場所に出たくて仕方がありません。それでロンドンの公園はすべて閉鎖になったそうです。庭のないフラットなどに住む人たちが気の毒で仕方ありません。

ではこちらもよろしくお願いします。

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