ハリーポッターの7巻目且つ最終版、ついに読み終わりました。6冊目まではずいぶん前に読み終わっていたのですが、7巻が出てからなかなか読む気にならなくて数年たってしまいました。それでも先々週急にふとその気になって読み始めたら、やっぱりやめられませんでした。600ページくらいあるんだけど、毎晩毎晩夜中まで読んですっかり睡眠不足になっちゃいました。
子供向き、というか小学校高学年からティーンエージャー向きの本なんですが、本屋では大人向きと子供向きがおいてあります。どちらも内容は同じなんだけど、装丁が違う。筋書きについては言いませんが、やっぱりすごいです。
第一巻は結構ユーモアが豊富で、内容もそれほど切羽詰っていなかったのだけど、だんだん巻が進むにつれて、話が怖くダークになっていきます。それにしても彼女は話を作るのがうまい。おそらく第一巻、第二巻を書いた時点では、最後までの構成は立ててなかったと思うのですが、一巻目二巻目の設定がとてもうまく効果的に使われていて、七巻目ではいろんなことがつながります。それが本当にお見事。
6年ほど前、5冊目のOrder of phenixがちょうど出版された日に旅行に行ったということがあったんですが、その日は空港でも旅行先でも若い中学生高校生くらいの人がこの500ぺージ以上ある分厚い本を読んでいたのを覚えています。すごいなあと思った。このインターネットやらコンピューターゲームで活字離れが激しい時代に、こんなに若者を本に向かわせるなんて、それだけでも彼女(JK Rowling)は勲章ものです。
このハリーポッターのお話は魔女と魔術師の世界の話ですが、そこの学校から社会システムから、学校の教科からスポーツ(クイディッチというほうきで飛びながらするボールゲーム。この世界ではサッカーや野球のように人気がある)まで、JK ローリングがすべて彼女の空想の中で考えあげたとは、すごいものです。作家の立場からすると、頭の中で自由にこんなにたくさんのものを想像するのは楽しいだろうな。それを本にして、人に読んでもらえるとは、すごくいい気分でしょう。
でも彼女って、ハリーポッターの一巻を書いたときは26社の出版社に断られたそうです。それがいまやイギリスで1-2を争う大富豪ですからね。それにしても自分の筆だけでこんなに財を成すというのもすごいです。これを断った26社の担当者は、首になってもいいんじゃないだろうか。
夢中になって読んだから、読み終わって寂しいです。
2 件のコメント:
>読み終わって寂しいです
あぁ、そういうことってありますねぇ
書物の世界で遊んで、現実に戻って、現実がなんか寂しい気分...
物語の世界が大きく、素晴らしければ、なお一層そういう気分になりましょう
うふふ でも、実際に呼吸をしてるのはこの現実世界ですからねぇ
またこころ動く本をみつければいいなぁですね
こんのさん、最後の50ページくらいは、早く続きを読みたい気持ちと、読み終わりたくない気持ちが混じっていました。「心が動く」といってもたかが青少年向きの本なんですが、たまにそういう取り付かれるような本ってありますよね。
コメントを投稿