2018年3月1日木曜日

FGM

FGMってご存知でしょうか。Female Genital Mutilation 、女性器切断。詳細はこちらのWikiページでご覧ください。

私が初めてこのことを知ったのは30年位前です。米国作家のアリス・ウォーカーがPossessing the secret of Joy (喜びの秘密)という本を書いて話題になったことから知りました。その頃からこの女性割礼が犯罪化され国際的に問題になってましたから、なんとなく楽観的に、昔の悪しき慣習となっているのかと思っていましたが、ここ数年またいろいろ問題視されています。

これがイギリスで犯罪とされるのは児童虐待とみなされているからです。

先日テレビで、イギリスではじめてこのケースに有罪判決が出されるかとのことで、ドキュメンタリーがありました。

結局証拠不足で有罪にはなりませんでした。

私もFGMには反対ですから残念にも思いましたが、一方では、その子供にとっては親が有罪になり懲役(最長10年)になると、それはそれで悲劇ですよね。証拠不足になった理由のひとつは、被害者保護の理由で、医者による診察 や写真撮影が満足にできなかったことなんですが、そういうことも含めて、裁判もそのための調査もトラウマもあるし。

今回は無罪になりましたが、同じような裁判が数件予定されているそうです。

こういうのは文化的な問題だから難しいという意見もあるかもしれません。でも移民を多く受け入れることで繁栄してきたイギリス文化は、異文化にとても寛容な国です。それでも、イギリスに住む子供たちは、移民であれ難民であれ普通のイギリス人の子供と同じ保護を国は保証するという精神は、私はすばらしいと思います。

ではこちらもよろしく
 
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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

文化的な問題とは言え、昔の文化が残っているがために犠牲になってるわけだから、早くそういう習慣がなくなるような制度を入れてほしいですね。実際、該当している子供については、写真やら親の投獄やら、そういう悲劇にはつなげてほしくないけど。

イギリスはいい国なんですね。そう思えること自体が素晴らしいと思いますよ。

私は日本は好きだけど、日本民族って相対的に考えてどうなんだろう?と思うこともあります。優秀で強い民族かもしれないけど、自己中で残虐な民族なような気もする。十分に勉強できてないので、なんとなく・・・ですが。

Atsuko さんのコメント...

文化的とはいえ、やっぱり虐待だよね。たとえば纏足とかもそうだし。

イギリスは民主主義の文化と、法の下での公平の考え方はすばらしいと思うな。もちろん全員が全員というわけではないし、むしろ最近はポピュリストの台頭で、それも怪しくなってきた感じはあるけどね。

日本は文化とか芸術とかすごく誇らしい部分は多いけど、一方で仲間内でつるんでいる心の狭い国のような感じがするな。他国や外国人に関しては昔から残虐だった気もするよね。民主主義、国際主義の歴史が浅いからかな。イギリスも昔は帝国主義の、中国にアヘン売ったりする悪い国だったし。