2017年4月18日火曜日

イギリスの大学ローン

先日ルイの大学の学資ローンの申請を終えました。

イギリスの大学 。私が学生で初めてこの国に来た1980年代半ばは、イギリスの大学は国内生は学費無用。しかもなんとかきつきつで生活できないこともないくらいの生活費(Grant)ももらえました。返済無用です。信じられないことですよね。

そのころは大学に進学する率も低かったのでそういうことが可能だったんだけど、その後大学が雨後のたけのこのように増えて、学生も増えて、20年位前から学費が有料になりました。初年度は年間1000ポンド。1000ポンドなら20万円くらいだから、まあたいしたことないと言えばたいしたことないんですけどね。でも翌年は2000ポンド。そしてその次の年は3000ポンド。

そしてルイが進学する2017・18年度は年間9250ポンドです。(たぶん学部に関わらずどこもそれくらい。政府の決めた上限が9250。)160万円くらい?日本の国立大学と比較してもこれは結構高いですよね。(これはイギリス人の学生の授業料。外国人の授業料は3-5倍くらいです。)

それに何よりも、ちょっと前までは無料だったんだから、イギリスの家庭には子供の進学のために貯金するという考えは、庶民の間ではほとんどありません。

なので、これをほとんどすべての学生は、大学ローンで支払います。返済は大学を卒業して、年間の収入が一定額以上になると、税金と一緒に天引きされる仕組みになってます。なので返済に無理はないんだけど、利息がつくんですよね。そこがシビア。

そして生活費は、去年までは政府から親の収入に応じてGrant(返済義務無し)をもらえていたのですが、今年度からGrantではなくローンになりました。つまりこちらも授業料と一緒に返済しないといけません。

そういうわけで、イギリスの大学生は、大学を卒業した時点で、円にして800万円とか1000万円とかの借金を負って社会人生活を始めることになります。

「教育ローンがあるから、家の貧富に関わらず誰でも大学にいける。」というのが政府のうたい文句で、それは確かにそうなんだけど、やっぱり貧困層では「そうまでして大学に行かなくても。」という感じになるだろうなあと思います。もともと親がそれほど教育熱心でもない家庭が多いでしょうからね。

ルイはロンドンの大学なので、地方の大学よりも生活費ローンが多く借りれて、それはいいんだけど、いったいどれだけの負債を抱えて大学を卒業することになるのかな。

ではこちらもよろしく
 
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2 件のコメント:

foo さんのコメント...

いやー、グラントは滅多なことではもらえなかったはずなので、実質上は、昨年までと大した変化は無いと思います。スチューデントローンは、ローンと言いながらも、収入がない間は返済免除だと、仕事を中断して勉強したいときとか、家庭の事情で働けないときとかに破綻しないので、良いですよね。いくら借りても返済額は収入に応じて一定ですし、30年で終了ですし。しかし医者になるなら、foundation year1年目から返済だと思います。

Atsuko さんのコメント...

fooさん
こんにちは。マスコミで騒がれているほどは「借金」という感じではなく、返済はちょっと税金の上乗せという感じのようですね。まあ1年目から返済でも、それはそれだけお給料をもらってるってことですから、しょうがないですね。おっしゃるとおり時効もあるし。
医学部やエンジニアリングなど、就職が安定してそうな学部はいいですが、アート系とか文学系とか、就職難が予想されそうな学部は、授業料のこと考えてしまうなあ。