1988年に出版された、臨死体験についての本です。著者はお医者さん。
お医者さんという立場上、臨死体験をした人多くをインタビューした著者の2冊目の本です。1冊目はLife After Lifeという本らしいですが、こちらのほうが、センセーショナルな本だったようです。
臨死体験はいくつかステージがあり、大体まとめると、以下のことが起こるそうです。
1.幽体離脱
2.死んだ知人や家族などにであう。
3.トンネルを高スピードで抜ける
4.「光の存在」に出会う。
5.完璧な平安と、言葉にならない愛の体験
6.人生のレビュー
7.「まだあなたの時間ではない」というようなことを言われて、肉体に戻る。
これが全部起こるわけではなく、幽体離脱だけだったり、このうちの二つだけとか、ちょっとこれとは違う似たような体験などの人もいます。これとはぜんぜん違う「地獄」のような体験をした人も一人いたそうです。
そして自分のリサーチだけでなく、他のいろんなお医者さんのリサーチも紹介されています。反対意見もたくさん載せてあります。このあたりが一番面白かったです。
臨死体験については、どういうものか大体知っていたけど、勘違いしていた部分もありました。
臨死体験ってすごく珍しいもので、ケーススタディーはそれほどないと思っていたのですが、80年代の時点で、すでにたくさん報告され研究されています。そして一番驚いたのは、心臓が停止したり脳波がなくなったりして一旦「死んだ」状態から蘇生された人達は、多くの人(半数以上の人)が、似たような臨死体験をしているのです。
それから一番興味深いのは、臨死体験から帰ってきた人は、ほぼ皆すっかり人間が(いい風に)変わって、その後の人生を意義深く生きることです。自殺した人達も、まったく人生に関する見方を変えて、新たな人生を歩み始めます。
昔テレビで見たのですが、とある臨死体験をしたサクセスフルなビジネスマンは、その後ビジネスをすっかり辞めて、私物を必要なもの以外はすべて寄付し、自宅から自殺相談のチャリティーをはじめました。自宅の小さな部屋で電話1本で仕事してたのが印象的でした。
これは30年くらい前に書かれた本ですが、今ならもっと死の淵から生還する人も 増えただろうし、臨死のケースも多くなったことでしょう。最近書かれた臨死体験についての本の紹介を見たことがありましたが、体験自体の詳細は、この本に書かれているものと大体同じでした。
本当に興味深い話題です。
ではこちらもよろしく。
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2 件のコメント:
興味深いですよね。立花隆さんの「臨死体験」も読み応えありますよ。結局、死んでみないとわからないんだろうけど。
へえ、その本おもしろそうですね。日本に行ったときにアマゾンで探してみるわ。もっと調べたくなったわ。
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