2013年8月31日土曜日

林真理子、野心のすすめの読書感想

おととい書いたように、日本でいろんな人と会って、いろいろ感化されて帰ってきました。とりあえずこれでいいのかな。もっと目標を持って、がんばらないといけないな。

そう思っていたところで、書店でこの本を見つけました。林真理子さんといえば昔はコピーライターで、エッセイで大ブレークした後、作家になって直木賞などを取った人。彼女が野心について書いているなら読んでみようかな。そう思って買いました。

読後感想を一言で言うと、すごくがっかり

内容といえば、前半の75パーセントくらいは自分が昔いかに苦労して、どうやってチャンスを得たか。そのあとどうやって生き残ってきたか。つまり自分のことばっかりでした。

しかも彼女の過去の成功にいたるまでの道のりは何か別の本で読んだことがあったので、余計おもしろくなかった。

この手の題の本って、たとえば統計を分析してるとか、 偉人や有名人の例などを挙げるとか、客観的な事実に照らし合わせて書かれてることが多いと思うんですが、そういう部分はほとんどありませんでした。後半にちょっと専業主婦と兼業主婦についての統計がのってましたが、 それくらいでした。

それに何よりも???と思ったのは、彼女が結婚について書いている部分です。彼女の論調では、女性にとっては結婚はまさに「永久就職」。まるですべての女性が、稼ぎのいいエリートを捕まえるために結婚するような書き方です。

お金のためではなく、恋愛の結果として結婚する人も世の中にはまだまだたくさんいると思うんですけどね。

なんてつまらない本だ。こんな本に740円も払ったなんて。金返せ~と、珍しく思いましたよ。

もっとも彼女自身も本の最後のほうで、

「せっかくここまで読んでくださったのに、「上から目線でクドクド小言言われたり、自慢話ばっかりだし、散々な目に合ったよなあ」と残念に思われている方々がいらっしゃるような気も・・・・」

と書いてましたけどね。

分かってるなら、本当に一体彼女は、何がやりたくてこんな本を出したのでしょうか。今まで十分売れてるし稼いでるし、こんな本出さなくてもいいだろうに。若い人に「もっとしっかりやりなさい」と言いたいのかもしれませんが、自分が若い頃の苦労話とか自慢話だけなら、その辺のじいさんばあさんでもやってるで。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

そうなのか。私も買おうかと思ってたので、聞いてよかった。買うのやめます。

ネットで本を買ってると試し読みもせずに買っちゃうから失敗することあるんですよね。口コミは見るから、ある程度は選べてるとは思うけど。

Atsuko さんのコメント...

考えてみると、日本語のこの手の本で、読んでよかったと思える本は出合ったことない気がする。あまりに似たような本が出すぎてるのかなあ。
日本語のHow toものでよかったのは、こんまりさんの、断捨離の本くらいかな。