2011年9月14日水曜日

スローウォッカ

この週末イングランド中部の友人の家に泊りに行っていました。着くやすぐに自家製のプラムジャムとクリスマスウィスキーをお土産にくれました。

お土産のウィスキー




このクリスマスウィスキーというのはスロー(Sloe)と言う木の実と砂糖を入れて作ったお酒です。要するに 梅酒と似たようなもの。うちの庭にも今年もたくさんスローの実がなったので、ちょうど私もスローウォッカを作ろうと思っていたところでした。

スローを入れたお酒で一番知られているのはスロージンなんですが、私はスピリットの中では一番クリーンな匂いのする(と勝手に思っている)ウォッカが一番好きなので、先週食料品を買いに行ったついでにウォッカの小瓶も買ってきました。考えてみればワインやビールはスーパーで平気で買うのに、1週間分の食料品と一緒にウォッカを買うというのはちょっと妙な罪悪感がありました。「私が台所でごくごく飲むわけではないのよお、スローを入れて飲み物を作るのよお」と心の中で周りの人に叫んでいました。免税店なら平気なんだけど。

Sloeというのはスモモ科の実 です。大きさはパチンコ球くらいで、そのまま食べると「死の味」がするといわれてますが、別に死んじゃうわけではありません。それでためしに食べてみましたが、本当に死の味とは言い得て妙だなあと思わせる味でした。これをとって、一晩冷凍するとフレーバーが増すとのことです。

作るときにこの実の一つ一つを串などで刺して穴を開けないといけないんですが、友人のヒントによると、これをまな板に拡げて、グレーター(こちらのおろし金)でごしごしこすってやればいいとのこと。これは名案です。日本でも梅酒の梅を穴をあけると思うんですが、同じような方法でできるんじゃないでしょうか。


ウォッカを調合するチャーリー

これを砂糖とウォッカと一緒にビンに入れて、時々ふって砂糖を溶かして、2ヶ月くらい置いておけば出来上がりです。

左がウォッカ、右がウィスキー
昨日の夜思い出したのですが、そういえばうちには10年位前に来客が持ってきてその時にあけて半分くらい空いたウィスキーがありました。私はウィスキーは大嫌い、酒飲みのデイブも実は強いお酒は飲まないので、ずっとそのままになっていたので、これもついでにスローウィスキーにしました。Famous Grouseというシングルモルトの正真正銘のスコットランド産スコッチウィスキーなんですが、嫌いな物はしょうがないので、スーパーで買った安物のウォッカと同じ扱いをうけました。

加工前の生酒
さてさてお土産にもらってきたほうのクリスマスウィスキーは早速昨晩開けてみました。おー、強いこと強いこと。砂糖が入っているし味が変わってるのでウィスキーの嫌味が抜けておいしいですが、ほんの10ccくらいしか飲めませんでした。

今日ルイとチャーリーが試したがっていたので、ほんのちょっぴりグラスに入れて渡しました。チャーリーはグラスに鼻を突っ込んだだけで、「キャー、もうこれで十分!」との事でした。ルイは唇をぬらすくらい口にしました。「うん、なかなかいける」だって。(なんかルイは将来酒に強くなりそうな予感。)デイブも味見だけ。あとは私がいただきました。4人で5ccくらい。これは長持ちするよ。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

へえ、いろんなお酒があるんだねぇ。ブルーベリーみたいだけど、そんな実もあるのか。

写真は家の様子がわかって良かったですよ。もっと載せて下さい。外国の普通の暮らしってやっぱり興味ある人多いと思うよ。

Atsuko さんのコメント...

散らかってるからバックに入ると恥ずかしいなあと思いながら、でも面倒なのでそのまま撮りました。じゃあもっと載せよかな。そのうち間取りがわかるかも。

ウィスキーとウォッカベースなので、梅酒よりもかなり強いです。