2009年10月19日月曜日

ザリガニのニッピー君

この夏日本にいたときに、神戸のマリンピアというアウトレットのショッピングモールに行きました。別に行きたかったわけではないのですが、姫路サファリパークのナイトサファリのツアーに申し込んだら、途中で連れて行かれたんです。

そこで2時間ほど時間がありました。でもランチを食べてしまうと、ルイは買い物が大嫌いだしすることはありません。それで海の方向にいあるいていったら、別の建物があり、その中がちょっとした地元の魚の水族館のようになっていました。そしてその中でザリガニ釣りがあったんです。

もちろんルイとチャーリーは興味しんしん。天神祭りに行ったときに金魚すくいと緑亀すくいはしたのですが、ザリガニ釣りはしたことがありません。見ていると簡単につれるようです。そしてなんともれなくザリガニがもらえます。

でもそんなのもらっても今から観光バスに戻って姫路まで行って、遊園地を回った後サファリをします。その間ずっとバスにおいておいたとしても、家に帰るのは真夜中近く。それまで生きてるかなあ。それに生きていたとしても、イギリスまでもって返るわけには行かないので、実家においていくと、誰かが世話をしなければいけません。

でもチャーリーはどうしてもザリガニ釣りしたそうです。そしてするからには、ペットに欲しそうです。それで妹と交渉し始めました。で、甥と姪に甘いうちの妹は、イギリスに帰るときに近くの池に放すのならもらって帰っても良いといいました。

その後バスに乗ってレストランに行って食事。その後またバスに乗って姫路セントラルパークまで。ザリガニはバスに残して、1時間強遊園地で遊びます。その後ナイトサファリ。姫路を出たのは9時くらいで、難波についたのが11時。そこから地下鉄で家に着いたのは12時ごろでした。その間ザリガニはちゃんと生きてます。

とりあえずザリガニはそれまでカブトムシ(日本についた初日にスーパーで買ったが、もうすでにこの時点では死んでいた。)を入れていた水槽に入れました。餌は金魚の餌で良いらしい。(天神祭りの金魚すくいでもらってきた金魚のために餌を買った。)

翌日見てみるとなんとなく元気がない。でも生きてます。子供たちは面白がってイカとか魚とかいろいろ餌をあげています。名前もニッピーと名づけました。でもこの水槽、カブトムシ用なので小さいので、バケツに移そうということになりました。でもこれが怖いんです。つかもうとするとおこってはさみを振り上げて攻撃してくるんです。でも何とか移し変えました。

数日後、わたしが外から一人で誰もいない家に帰ってくると、ザリガニは水に浮かんでじっとしています。ああ、やっぱり死んじゃったなあ。それでしばらく後に帰ってきた子供たちにそれを話すと、「そんなことはない、元気だ。」というのです。見てみると、生きてることは生きてました。まああと数日で池に返すんだし、どちらにしても一緒か。

そしていよいよイギリスに帰る日が来ました。その日の夜の飛行機なので、昼間はずっと荷造りなどをしていました。そして妹から言われたとおり、ザリガニを近所の池に放しに行こうとすると、母が止めるんです。
「万代池にはそんな風にペットを捨てる人が多くて問題になってるから、よしなさい。」
とのこと。そんなこといっても妹との約束だし、おいていくと誰かが世話をしないといけないからというと、「わたしがやる。」
とのこと。それでこれは母のペットとなりました。

これが8月20日。

そして9月の連休の前に母からメールが来ました。妹と二人で夜出かけて帰ってみると、ザリガニがいなくなってるんです。二人でバケツのおいてある居間を探しましたが、見つかりません。それで仕方なくそれぞれの寝室に引き上げると、妹の部屋から出てきたそうです。

そして10日ほど前、またニッピー君はいなくなりました。その晩も捜索は無駄に終わり、夜寝ていると母の寝室で歩き回っていたそうです。はさみがあるから、ああいうのと同じ部屋で寝るのは怖いよ。

今はベランダに出したそうです。これから寒くなるというのに大丈夫かなあ。土臭いからというのが母の理由ですが、これはもちろん家の中をうろうろされたら怖いからに違いありません。でもうちってマンションの5階なんですよね。バケツを出たら今度は落ちてしまうかも。それに母は、ベランダ伝いにお隣に行ったらどうしようと思っているようです。

こんなことなら万代池に捨ててくればよかったねえというと、そうだねという様な返事でした。でも母にしたら、せっかくルイとチャーリーがかわいがっていたザリガニなので、私たちがイギリスに帰って寂しくなるので、ザリガニくらい取っておきたかったのかも。でもこんなに長生きするとは誰も思いませんでした。

それから天神祭りの金魚もまだ生きているそうで、なんとおととい卵を産んだらしい。無精卵だから孵化しないとは思うんだけど、それにしてもこれも生命力ある金魚。これをチャーリーに言うと、すごく興奮してました。「行きたい、日本に明日行きたい!」とのこと。金魚も名前があったんだけど忘れました。明日二人に聞いておきます。

2 件のコメント:

こんの さんのコメント...

うう、今日のブログ 面白くて(いいなぁ)です。大きな拍手を!!
ザリガニ お母さまのおっしゃる通りで、そこらの池に放してはダメなのですよぉ
ザリガニは田圃で稲を荒らす悪者です。飼えなくなったらちゃんと処分しなければ...
ブラックバスなどの外来種が、古来の在来種を駆逐してしまうことが問題になってます
まぁ、小難しいことは措いて、ですねお子さんたちの気持が分かります(可愛いですねぁ)

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、おっしゃるとおりです。大阪市内ですから田んぼはありませんけど、緑亀が繁殖して問題になってるそうです。

子供がいるとこういうちょっとしたペットを欲しがりますね。金魚はイギリスでも飼えますが、ザリガニやカブトムシはいないからどうしもて欲しかったようです。

子供がこういうペットを飼うのって、なんか昔を思い出して良いものです。母は今その後始末をしていますが。